冬の米坂線・旧型気動車と酒と温泉の旅(10)
2009年 01月 19日 (月) 18:19 | 編集
- 旅の終わりに・三度の米坂線と -

タクシーで駅へと戻り、構内の土産物屋を覗いたりしながら時間をつぶす。


15時半を回った頃、改札を済ませホームへ。

僕が乗るのは、米沢16時08分発の坂町行き。寒い中、ホームで待っていると15時45分頃に入線してきた。

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車両は、青い新潟色のキハ52。


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車内はロングシート部分が少し多めなセミクロスシート仕様。


相方は青いキハ40。ちなみに写真完全に撮り忘れてたww
やっぱりキハ40は注目されないカワイソウなコ。


と言うことで、昨日の朝乗った「べにばな」と同じ車両だ。この坂町行きの普通列車はA2運用で、恐らく昨日のA1がそのままA2に入ったのだろう。

…と思ったのだが、同じ編成な様でいて実は違っていたことに後で気付く。昨日の「べにばな」はキハ52-120で、今日のこのコはキハ52-121なのだ。

う?ん…一体運用がどうなっているのかよく分らなくなってくる。


何はともあれ、坂町行きの普通列車は定刻通りに米沢駅を出発。と、同時に僕は駅の売店で買ったヱビスを開ける。

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基本的には旧型気動車に乗る時は飲まないことにしているのだが、今回は別。旅の最後の打ち上げだ。雪の中頑張って走ってくれている、この老兵への感謝の念も込めての乾杯。


車内は空いていて、人のいないボックス席もある程。真っ白な風景を眺めつつ、いつしか僕はうとうとと居眠り。

ハッと気付くと、もう窓の外は暗い。時間はまだ17時過ぎ位なのだが、雪国の日はすっかり暮れてしまった模様だ。


暗闇の中を走る旧型気動車に揺られていると、色々なことを思い出す。去年の冬に乗った秋田の「よねしろ」。初夏に乗った気仙沼の「南三陸」。どちらも、日の暮れた闇の中を走った車両だった。

更にもっとずっと昔。父親と一緒に高山へ行った時、帰りに乗った急行「のりくら」を思い出す。真っ暗な夜を走りぬける気動車の車内で、駅弁を食べたんだっけなぁ。


旧型気動車は、様々な想い出を抱えて走って行く。


18時13分、終点の坂町へと到着した。

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キハ52の車体にこびりついた雪の量が、冬の米坂線の厳しい自然環境を物語っている。

とにかく、お疲れ様でしたキハ52。…そして、ありがとう。

キミのことは、ずっとずっと忘れないよ…。



さて。米坂線の旅はこれで終わったのだが、しかし今回の旅自体はまだ終わったワケじゃあない。これから新潟へと出て、東京へ戻るまでが旅だ。


…と、ここで異変。


どうやら羽越本線の列車が、大雪と風の影響で上下共に遅れまくっているらしい…。なんと言うコトだ、旅の最後に来てトラブルとは!!


駅の外へと出てみると確かに物凄い吹雪。

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ロクに駅舎も見えやしない。これじゃあ列車も遅れるわw


僕が乗る予定だったのは18時57分坂町発の新潟行普通列車。だが、その前の列車からして遅れまくっているので、いつになったら列車が来るのかが全く分からない。


待つことしばらく。


本来ならもうとっくに行ってしまってるハズ(当然乗れるハズじゃあ無かった)の、17時23分発の特急「いなほ」が70分遅れでもうすぐやって来るとアナウンスが入ったので、そちらに乗ることにする。


やって来た「いなほ」は485系の、しかも国鉄色でテンションあがる!!!

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(「回送」幕になっているのは新潟駅で撮った為w)


本来なら乗る予定じゃ無かった(と言うか乗れるハズも無かった)、特急「いなほ」。それが国鉄色でやって来たと言うのは、この吹雪の列車遅れの影響が良い方向に働いたと言うコトか。

何にせよ、旅のラストに国鉄型特急に乗れたと言うのは、国鉄車両を楽しむのが第一目的の今回の旅にふさわしい締めとなった。


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米坂線の旧型気動車達は今度の3月で姿を消してしまうけれど、でも最後のその時まで、ずっとずっとその素晴らしい雄姿を披露し、堂々と走り続けて欲しい。

最後にもう一度。


ありがとうキハ52!! ありがとうキハ58!!

僕はずっといつまでも、キミ達のことを忘れないだろう。
ずっとずっと…大好きだから。


冬の米坂線・旧型気動車と酒と温泉の旅(9)
2009年 01月 19日 (月) 11:15 | 編集
- 東光の酒蔵で日本酒買い漁り -

米沢駅を出て、向かったのは「酒造資料館 東光の酒蔵」。駅からタクシーで10分弱ほど。

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趣のある木造の建物は、古い酒蔵を原形を保ちながら復元したものらしく、内部では日本酒製造にまつわる展示や、上杉鷹山に関する展示などが行われている。なかなかに見ごたえがあって面白い。



…が。





とにかく寒い。



なにぶん古い建物で底冷えがし、更に建物の維持保存の為なのか暖房もほとんど効かせておらず、とにかく寒いのだ。


なので足早に見学を済ませ、一番奥の売店へ。

ここで、サービスの甘酒で体を温め、それからは日本酒の試飲タイム。実に何種類もの酒の試飲が楽しめる様になっている。

甘口のも辛口のも、普通酒も純米酒も、季節限定の珍しいものや、それにちょっと高級な酒の有料試飲なんてものまである。

僕は純米酒と純米吟醸ばかりをあれこれと、5?6種類ほど試飲。どれもそれぞれに個性があって美味い。

試飲に関しては、昨日の「高畠ワイナリー」よりも全然充実しているなぁ。高畠ワイナリーも、有料でもイイから高級ワインの試飲も出来る様にしておけば良いのに。


あれこれと試しながら、自分の土産用に中瓶を3本購入。更に実家への土産用に1升瓶で1本購入。結局ここで1万円ほど使ってしまったw昨日と言い、我ながら酒買い過ぎだww


また、売店内にはこんな玩具もあったのでこれもついつい購入。

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この地に伝わる「笹野一刀彫」と言う木彫りの民芸品で、なかでも鷹を模したものは「お鷹ぽっぽ」と呼ばれるらしい。鷹なんだけれど精悍と言うよりはどこかユーモラスで憎めない面構え。

こういう郷土玩具の類が好きで、どこか旅へ行くとついつい買ってしまう。


ここで時間は13時半位。そろそろ昼食を取りたい。

最初は、米沢ラーメンでも…と言うつもりだったのだが、この「東光の酒蔵」の売店で話を聞いたレストラン(この酒造資料館と同系列の経営)が気になって行ってみることにする。


資料館から雪道を10分弱ほど歩いて、レストラン「花くれない」に到着。

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店内は明るく開放的。昭和初期や大正時代を思い起こさせるような、どことなくレトロな雰囲気も。落ち着いていて感じが良い。

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この「花くれない」は美味しい日本酒と郷土料理の組み合わせ、を趣旨にやっているレストランらしく、奥のカウンターにはずらりと日本酒が並んでいる。


お昼時を過ぎていて、お腹がかなり減っているのでとりあえず注文。



…が、この日の昼定食のメニュー。肉料理系しか無い…!!



米沢は米沢牛で有名な土地。だからこういうことだって有り得るのだ。しまった…と思いつつ、ダメ元で店員さんに聞いてみると、魚料理を用意出来ると言うことで…ご迷惑掛けて本当にすみません(汗


出てきたのはこちら。

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「造り酒屋の粕漬焼き御膳」。

本来なら米沢牛の粕漬けが出るのだが、金目鯛の粕漬けに差し替えられての登場。

味は文句無しに美味い。粕漬けも美味なのだが、副菜類が美味過ぎる。特に、ジャガイモをバター風味で煮たものがとにかく良かった。

これで値段が880円って…安過ぎやしないか? 東京ならこれだけおかず付いた定食を、しかもこれだけ雰囲気の良い店で頼んだら1500円くらいはしそうだ。


先程資料館で、日本酒のサービス券を1枚頂いていたので、それを使って1杯飲んでしまう。本日の蔵出し酒。美味い。先程散々試飲したのと合わさって、昼間から結構イイ気分になってしまったw

洒落た雰囲気に、店員さんの親切な応対、それに美味いご飯と美味い酒。結果的には大満足の昼食となった。


時間は14時半前。まだちょっと早いのだが、駅へと戻ることにする。

本当はまだあと1か所位どこか観光するつもりだったが、この雪道の中これ以上歩きたくなかったのと、日本酒が結構効いてきたのでちょっと一休みしたいwと言うのが本音だったりもする。


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冬の米坂線・旧型気動車と酒と温泉の旅(8)
2009年 01月 19日 (月) 02:17 | 編集
- 再びの米坂線 -

10時21分荒砥発の山形鉄道の列車に乗って折り返す。

本来なら、このまま赤湯まで戻り、奥羽本線で米沢へ出るつもりだったのだが、急遽予定変更。途中の今泉で降り、米坂線に乗り換えて米沢へ出ることにする。

今回の旅、せっかくなら少しでも米坂線の旧型気動車に触れる時間を増やしたい。


今泉に10時53分に到着。ここで11時04分発の快速「べにばな」に乗り換えるのだが、ここで異変発生。

風雪の影響で、「べにばな」がどうやら遅れている模様。


待つことしばらく。

11時過ぎに、反対側の坂町方面の列車は定刻通りにやって来た。





…って、お前かよキハE120!!

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そう。そうだ…コイツのせいで米坂線の旧型車達は…。

旧型気動車好きにとっては非常に憎ったらしい存在だw
でも実はキハ110よりも好きだったりするけど。





しかし坂町行きのキハE120は今泉の駅に停まったっきり出発しようとしない。


対向列車の「べにばな」が遅れているから発車したくとも出来ないのだ。
そうだそうやって待ちぼうけをくらってるがイイさ、ああ旧型車の呪いなのさ!!





待つことしばらく。


11時を15分ほど回って、ようやく「べにばな」がやって来た。


果たして…今日の「べにばな」は…??




車両は米沢寄りにキハ52、色は新潟色。

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(米沢駅にて撮影)



昨日乗った車両と同じコ…では無い。

新潟色のキハ52と言う点では同じだが、しかし別個体。よくよく見ると、今日のコは前面強化タイプ。フロントガラスの下部が鉄板でちょっと膨れているのが分かる。

つまり、昨日のコの方が顔立ち整ったカワイ子ちゃん(死語)ってコト。


でも車内は今日のコの方が良かったり。

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ロングシートが戸袋部分のみで、ほとんどオールクロスシートとなっているのだ。「べにばな」みたいな長距離を走る列車にはこちらの方がふさわしいか?


ちなみにペアを組んでいるのはキハ40。タラコ。

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やっぱりタラコ色のキハ40かっこいいよ。

でもこのコ、中はオールロングシートだったり…当たり車なのかハズレ車なのかサッパリ分からんwww



さて。

僕の予想では、今日の「べにばな」は国鉄色のキハ58が来るハズだったのだが…見事に予想はハズレてしまった模様。


これは僕も直前に某所で勉強して知ったことだが、米坂線は毎日7本の編成が運用に入っていて、それぞれA1、A2、A3、A4、A5、A6、A56となっている。

このうちA56だけが新型(キハE120+キハ110)。

他の6本はすべて旧型気動車となっていて、毎日日替わりで運用しているのだが、基本的にはA1に入った編成が翌日A2、A2は翌日A3、A3は翌日A4…と言う形になっている模様。

ちなみにA1と言うのが快速「べにばな」に入る運用。


今回の旅行の出発前日はA6がキハ52+キハ40の新潟色コンビ、そしてA5がキハ58の国鉄色と言う情報を某所から得ていた。

つまり、出発当日は前日のA6→A1で青いコが僕の乗る「べにばな」に入るだろうと言うのは既に知っていたし、順当に行けば旅行2日目はA5→A6→A1と来た国鉄色が「べにばな」に入るのではないか、と予想をしていたのだ。


が、実は昨日。A6とA56の運用が逆転と言う事態が起きていたらしく、その為か運用が乱れてしまっている様な…。ああ、国鉄色キハ58乗りたかったよ。


「べにばな」は定刻より遅れたまま走り、米沢に着いたのは11時45分頃。



さて。昨日は国鉄色キハ52+タラコのキハ40を見て興奮したこの米沢駅。今日はなんと大好きなキハ58が停まってたよ!! 新潟色のキハ58、間近で見るのは初めて!!

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車内はセミクロスに改造されてしまっているのが少し残念。

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それでもデッキ付きの客室内はやっぱりキハ52やキハ40よりもワンランク上の車両、て感じがするよなぁ。


このキハ58、米沢駅12時16分発の列車に充当されると言うことで、乗って行きたいけど…でも後のスケジュールに響くから…と今日もやっぱり泣く泣く諦めorz


…しかしやっぱり、キハ58かわいいなぁ。大好き。


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