2013年8月・四国鉄道旅(6)
2013年 09月 01日 (日) 19:18 | 編集
- 二日目(後編)・高速振り子気動車と高松のフレンチと -

秘境駅・坪尻訪問を終えて市内へと戻って来ます。少し時間があったので「文学書道館」と言う場所を最後に見学し、そして徳島駅でminamiさんとお別れ。

さあ、今日はこれより高松へと向かいます。


僕が乗るのは17時28分発の特急「うずしお24号」。車両はN2000系。

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JR四国の誇る、俊足気動車ですね。

ちなみにこの「うずしお24号」、たったの2両編成です…特急なのに2両。


車内にはずらりとリクライニングシートが並んでいます。

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座席自体に特筆すべき部分は無いのですが、シートピッチ・リクライニング角度共に充分にあるのでゆったりとくつろげます。

グレー系のシートモケットに、天井には大きなカバーの付いた照明が2本。飾り気の無い、実質本位な感じですが落ち着きのある雰囲気ですね。

そしてこの車両。走り出すと実に良いエンジン音を奏でますね。いかにも近年のディーゼルエンジンって感じだけれど重厚な心地良いサウンド。

ヒュイィィーンと言う、ジェットっぽい高音と、ドルドルドルドル…と床下から響いて来る重低音とのバランスが実に素晴らしいです。

エンジン音だけじゃなくって走りも見事なもの。加速が物凄いです。


ただ…乗ってから思い出したのですが、この車両っていわゆる「振り子」なんですよね。なのでかなり独特の揺れ方をします…慣れないとちょっと気持ち悪くなりそうww

まあ、慣れると逆に面白いんですけどね。この揺れ方も加わるおかげで余計にスピード感が凄いです。まあ体感的なものだけじゃなく、実際に相当に飛ばしているとは思いますが…この車両は130キロ対応車だったハズですし。

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徐々に日が傾いて行く中、田園地帯を特急「うずしお」は猛スピードで駆け抜けて行きます。そして徳島を出て1時間ほど、18時32分に高松に到着。


やって来ました高松。

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高松と言うと四国の玄関口的なイメージありますが、そのせいか駅もかなり大きいです。

ちなみに僕は高松には何年か前に一度来たことがあります。ただ、あの時は香川のこんぴらさんへ行ったものの、香川県内では宿泊はしなかったんですよね。香川県の地で泊まるのは今回が初めてです。


さて、今日の宿はこちら。「リーガホテルゼスト高松」。

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小奇麗でちょっと洒落たシティホテルと言った感じですね。ビジネスホテルよりもワンランクもツーランクも上の落ち着きがあります。

ちなみにこちらの宿も昨晩に徳島で泊まったのと同様に勤め先の契約している福利厚生を通じて予約したのですが…一泊の値段が3000円を切る様な金額になってしまってビックリ。こんな綺麗な宿にこの値段で泊まって良いのかとw


ホテルの前の通りはこんな感じになっています。

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街路樹がずっと立っているのだけど、これが全て小鳥のねぐらになっている様で…ちょうどこの時間だと小鳥の鳴き声がすさまじいです。数があまりに多いのか、もう鳴き声と言うよりは良く分からない音と化しています…。

あと、高松は港町だなぁと感じたのが、この辺りの道を歩いていると潮の香りがぷぅんと漂って来るんですよね。これだけ栄えた街の中で潮風を感じると言う場所はなかなか珍しい様に思えます。


さて。時間も時間なので夕食。この日の夕食はどこで食べようかと迷いましたが…なんとなく和食よりも洋食を食べたい気分だったので、ホテル内のレストランへ。

このリーガホテルゼスト高松、館内に「時香」と言うダイニングバーがあって、結構きちんとしたフレンチのコースを食べられる様です。

僕が頼んだのは4180円のハーフコース。「ハーフ」とあるけど、要はメインディッシュが魚か肉か一品だけのコース。この上のコースだと両方付くのですが、僕は肉が食べられないのでハーフで充分なのですw

まず最初にアミューズと題して一口サイズのおつまみ的なもの。これが豚の生ハムとパテだったのでいきなり僕の食べられないものが…まあ、せっかくなので少しかじりましたけど、やっぱり肉は苦手ですね…。

まあ、コース頼むと一品ぐらいはどうしても苦手なものが出て来ちゃうのは仕方ありません。


次に出て来たのがこちらのお皿。

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「瀬戸内海の幸のガトー仕立て カラスミをアクセントに」

とっても綺麗な盛り付け。フレンチのコース料理って、こういう目に美しいものが出てくるのが良いんですよね。綺麗過ぎて食べるのが勿体なくなってしまいますが…w

三種類の魚料理が盛りつけられているんですよね。左奥のグラスがエビのカクテルで、右奥のスプーンに乗ったのが魚のマリネの様なもの。手前がカルパッチョですね。そして色とりどりのカラフルなソース。

ちなみに、ソース類に混じって散りばめられている粒状のもの。これがカラスミですね。これらをカルパッチョと一緒に頂くスタイル。このカラスミが実に良いアクセントとなっています。香ばしくて、ほんのりしょっぱくて…。

海の近い地方へ旅行へ行くと、基本的には居酒屋で刺身や活き造りを頼んで…と言うパターンが多いのですが、こういう感じで鮮魚を食べるのもいいですね。三種の魚料理それぞれの味わいを較べて楽しめる一品でした。


この後はスープとパン。

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「旬野菜の冷製スープにコンソメのジュレを浮かべて」

夏に嬉しい冷たいスープですね。コンソメのジュレと言うと、ジュレが固めてあるその上にスープが注がれているものが多いですが、こちらは小さなジュレが幾つもスープの中に浮かべてある感じで作ってあります。

野菜の旨みがたっぷり詰まってて、かつクリーミィで滑らか。

パンも三種類出て来ます。それに、普通のバターも付いて来るのだけれどもう一つ、小豆島のオリーブオイルにバルサミコを溶かしたソースが一緒に出てきて、これを付けて食べると非常に美味しい。また、パンはお代わりも出来るのが嬉しいですね。


そしていよいよメインディッシュ。

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「瀬戸内鮮魚のハーブグリル 夏野菜添え プロバンス風のソース」

魚はスズキですね。ハーブを効かせてこんがりと焼き上げてあります。そこにソースが…確か柑橘系を使ったソースだったのですが、とても良く合います!! スズキの淡泊な身にほんのり甘酸っぱいソースが馴染んでなんとも言えません。

スズキと言う魚は、こういう洋風の調理が本当によく合いますね。

また、たっぷりの夏野菜の付け合わせも嬉しい。夏野菜に混じってもう一つ、キスのフリッターも添えられています。これらをソースと一緒に食べると…ああ、口いっぱいに広がるこの幸せ…。

そしてこのメインディッシュと一緒に、プチサラダとチーズも一緒に出てくるんですよね。


さて、美味しい洋食を食べるのだから当然お酒はワインをチョイス。

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「プイィ・フュメ」なんてものを頼んでみました。いやはや…これが結構なお値段。ボトル7000円のワインとか頼んだの初めてですわ…w

まあでも、宿泊が安いから良いのです。せっかくの旅行だから贅沢もしたいですし。

そしてこのワインのチョイスが個人的には大正解でした。プイィ・フュメは何年か前に一度買って飲んだことあるのですが、こんなに美味しいワインだったっけ…と。

ソーヴィニヨンブランって言うと一般的には柑橘系の酸のある味わいで青草のスッキリ胸のすく香りと言うイメージなんですが、これはちょっと違う感じ。香りは蜜をたっぷり感じる、甘いニュアンスなんですよね。

で、口に含むと果実味も柑橘だけじゃなくってもっと色々な果実が入り混じってる感じ。特にバナナなんかのニュアンスもあったりで面白い。

勿論、名前の由来の火打ち石の様な風味も感じられます。

時間が経つにつれてソーヴィニヨンブランらしい味わい・柑橘系の雰囲気が強くなっては来るのだけれど、それでもやっぱり例えばマールボロー辺りのいかにもソーヴィニヨンって感じのワインとは全然違う味わいなんですよね。

これは本当に美味しくって、飲み進めるごとに興味の尽きない、良いワインでした。


コースの締めにはデザート。

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デザートも目に美しく、舌に美味しい…素晴らしいものでした。

いやはや…正直このホテル内のダイニングバー、何の予備知識もなくぶらりと入ったのですが凄く良かったです。料理が美味しかったのは勿論ですが、雰囲気も落ち付いていて良かった。

平日と言うのもあったのですが、お客が僕一人だったので(自分の案内されたのと別の部屋の方にはいた様ですが)終始落ち着いてゆっくり食事することが出来ました。

給仕のタイミングも早過ぎず遅過ぎずベストな感じでしたし、ソムリエさんと思しき方がワインや料理のこともきちんと説明して下さって、非常に心地良い食事を楽しめました。


こうして、高松での一夜が更けて行きます…。


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