近鉄内部・八王子線ナローゲージショートトリップ。
2014年 05月 11日 (日) 15:00 | 編集
今日、前々から乗りに行こうと思っていた近鉄の内部・八王子線に乗りに行ってきました。この内部・八王子線、鉄道好きの人なら皆知ってると思いますが、今や日本では貴重となったナローゲージの路線なんですよね。

※ナローゲージ:特殊狭軌線(線路幅:762ミリ)


ナローゲージでは三岐鉄道の北勢線(元近鉄北勢線)もありますが、あちらは何年か前に一度乗ったことがあります。内部・八王子線は言わばそれと対をなす路線ですし、いつか乗りに行こうとずっと思っていました。


さて、内部・八王子線の起点は近鉄の四日市駅。と言うワケでまずは近鉄の名古屋から四日市へと向かうことにします。急行列車に乗って行ったのですが、車両は5200系。

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近鉄内では急行型車両と位置付けられている車両ですね。

これが三扉なのですが車内はオール転換クロスシート。

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三扉転換クロスと言うと東日本を除くJR各社にも見られますが、この5200系。いわばそれらのお手本・先駆けとなった車両でもあるんですよね。

登場からもう幾分の時が経ちましたが、そのアコモデーションは色あせていません。実に快適。近鉄は路線距離の長い私鉄なだけあって、特別料金不要の車両でも車内の快適さに気を配っているのがよく分かります。


さて、名古屋を出て45分ほどで四日市に到着。ここで本日の目的、内部・八王子線へ乗り換えです。


内部・八王子線の乗り場は同じ近鉄四日市駅構内でありながら、一度改札を出る必要があります。本線の乗り場から何気にちょっと離れているんですよね。


ここが内部・八王子線のホーム。

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本線の立派なホームとはうって変わって、1本2線のこじんまりとした駅。そんな印象を受けます。本線が高架の上を走っていて、その下に内部・八王子線のホームがひっそり設けられている感じですね。


待つことしばらく、列車がやって来ました。

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こちらが本日の主役、内部・八王子線を走る電車。内部・八王子線を走る電車は基本、3両編成で運行されています。この四日市寄り先頭の車両が260系。

逆側、内部寄りに連結されているのが160系。

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この2形式は基本同じ車両です。ただ、260系はパンタグラフ付きの電動車、160系はモーターを持たない車両となっていますね。

そして真ん中には110形と言う全く別の形式の車両が挟まっています。どうもこの車両は他の2つと比べてかなり古い車両らしいです。

また、変わっているのが3両編成で皆色が違うんですよね。四日市寄りからオレンジ・パープル・ピンクと塗られていて実にカラフルw


車内へ入ってみましょう。

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260系および160系の車内はこんな感じになっています。一人掛けのクロスシートがずらりと並んだ様子が印象的ですね。クロスシートの向きは運転台方向へ向けて固定されています。

そしてとにかく小さい!! 車体の小ささは外側からでも充分に分かるのですが、実際に中に入ってみるとより実感しますね。横幅がとにかく普通の鉄道車両と比べてミニマム。


座席のクロスシートも鉄道車両と言うよりはまるでバスを思わせる、非常に小ぶりなものです。

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掛け心地はまあ…普通…?w

しかし思えば、以前乗った北勢線はナローゲージでも車内はオールロングシートだったので、こちらの方が快適と言えるのではないでしょうか。


天井を見ると網棚と蛍光灯、それにラインデリアっぽい何か。

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ちなみに冷房は付いていませんのであしからず。


真ん中に連結された110形の車内はロングシート。

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天井にもラインデリアではなく扇風機と、260・160系とはかなり様相が異なります。


さて、3両のうちのどれに乗るか。これはもう、260系に乗るに決まってますよね?

と言うのもこの内部・八王子線を走る電車、今となってはこれまた貴重な吊り掛け駆動方式が使われています。となれば、そのモータ音をしっかりと味わえる電動車に乗るのが鉄道好きとしては当然の選択となるでしょう。


走り出した260系。実に良い音を奏でてくれます。ヴォーン…と床下から響く、あの郷愁を誘うサウンド。小さな車体であってもモータ音はしっかりと、あの吊り掛け特有の音色を聴かせてくれます。

この吊り掛けモータの音って、ある程度以上の年代の人にとってはきっと、たまらなく懐かしい音なのではないのでしょうか。かく言う僕自身も勿論そうなのですが。

僕にとっては昔、子供の頃に乗った名鉄の旧型車両のイメージの音なんですよね。僕が幼少の頃は名鉄にはまだまだ古い車両がたくさん残っていました。特に、本線系ではなく支線区直通の車両なんかはほとんどが吊り掛けの古い車両ばかりでしたね。

幼い頃はそんな古い車両に乗るのが嫌で嫌でたまらなかったものですが…今となっては懐かしい、良い思い出だと感じます。ああいう古いものの良さってやっぱり、大人にならないと分からない、気付かないものなのかもしれません…。


さて、内部・八王子線の車窓ですが、基本は住宅地の中を走っていく感じですね。そしてたまに田園がぱっと開けたり…。

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そんな風景の中、3両編成の小さな電車はゆっくりのんびりと走って行きます。ヴォーン、ガタゴトと音を立てながら急がずマイペースに行くのです。


四日市を出て20分ほどで終点の内部駅に到着です。

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電車がコンパクトならば駅もどこか小さくて可愛らしい感じがします。

そしてこの内部駅、隣には電車の車庫が併設されています。

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奥の方には待機中の電車の姿もありました。


さて、内部駅ですが隣に車庫がある他は周りにこれと言って特に見るべきものありません。そこで折り返しの電車で戻りつつ、もう一つの終点を目指してみることとします。

この内部・八王子線、実は内部線と八王子線と言う2つの路線から成り立っているんですね。この内部駅は内部線の終点。もう一つの八王子線の終点へと向かってみましょう。


折り返しの電車で戻り、途中の日永駅で下車。ここが八王子線への乗り換え駅となります。

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乗り換え駅と言うことでホームが2本に線路も3本あったりと、何気に内部・八王子線の駅の中では最も立派な駅なのではと言う感じがします。


ここでやって来た電車に乗り換えて、ほんのひと駅。わずか5分ほどで終点の西日野に到着です。

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この西日野駅、内部以上に周りは何も無さそうな感じですね…w


ところで八王子線と言う名が付いているのに八王子と言う駅は無く、線路はこの西日野で止まっているんですよね。元々は伊勢八王子まで路線が伸びていたのが、とうの昔に西日野以遠は廃止となってしまった様です。


さて、この西日野へ向かう電車も先ほど内部へ行く時に乗ったのと同様、260系を中心とした3両編成だったのですが、しかし随分と趣きが違っていました。


…と言うのも、色が全然違うんです。

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今度の編成は黄緑・グリーン・ブルーの3色となっていました。同じ車両であってもこれだけカラーリングが異なると全く雰囲気が変わって見えるのが面白いですね。


この内部・八王子線、沿線に特にこれと言ったものは無く、本当にただ乗りに行くだけの鉄旅となってしまいましたけど、でも郷愁溢れる吊り掛けサウンドに田園風景。それに窓から入る自然の風…。

それだけあればもう他に何もいりませんね。ある意味、こんな旅行と言うのも本当に贅沢な旅なのかもしれません。


そんな内部・八王子線ショートトリップでした。


Comment
この記事へのコメント
私もこの前乗りに行ってきました。
メインの目的は伊賀鉄道に乗りに行く事で、内部・八王子線は帰りのついでだったのですが。
いつの間にか西日野以遠は廃線になっていたんですね。
しかも、来年には近鉄からも切り離されるみたいですね。
近鉄も名鉄も、ローカル線がどんどん廃止や別会社化されていって寂しい限りです。
でも近鉄の場合は名鉄と違って、路線自体の廃止は少ないのでまだ救いはありますね。
2014/ 05/ 16 (金) 20: 43: 32 | URL | メボチャン # eCTxsZ/U[ 編集 ]
> メボチャンさん
内部・八王子線、西日野以遠はかなり前に廃線となってしまってるみたいですね。
近鉄から切り離し…廃線とか色々話出てた様ですがとりあえず会社変わっても存続が決まったのはまだ良かったと言いますか。

名鉄はちょっと廃線多過ぎて本当に悲しいですね。
今更言ってもしょうがないのですが岐阜の路面電車残してほしかったです…。
2014/ 05/ 17 (土) 13: 47: 56 | URL | オウジー # -[ 編集 ]
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