2014年7月・北海道「カシオペア」と絶景の旅(3)
2014年 08月 08日 (金) 07:56 | 編集
- 一日目(後編)・カシオペアでの一夜 -

カシオペアが上野駅を出発してしばらく、乗務員さんが部屋に回って来ました。そしてウェルカムドリンクの注文を取っていきます。

なんとこのカシオペア、全室個室A寝台なだけあって、全室ウェルカムドリンクのサービスが付いているのです!!

(更にスイートだとアルコールも選べるらしいです)

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結局冷たい緑茶を頼みましたが、こんな風にきちんと「CASSIOPEIA」のロゴの入った紙コップで出てくるのが良いですね。

そう言えば部屋に備え付けのタオルなんかにもやっぱりロゴ入っていますし、部屋着(寝間着)も昔からの寝台車にある浴衣ではなく、ちょっと小洒落たオリジナルのものだったりと、やっぱり色々と凝っている気がします。


ウェルカムドリンクを頂き、部屋でちょっと寛いだ後はせっかくなのでラウンジカーへと行ってみることに。僕らの部屋は11号車、そしてラウンジは12号車とすぐ隣。

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ラウンジカーの車内、片側には長いソファーが並び、もう片側には回転式のソファーがセットされています。この回転式ソファーに腰掛けてみたのですが、これが実に掛け心地バツグン。

窓の方へ向けて景色を眺めるも良し、向かい合わせにして談笑するも良し…シーンにあった使い方も出来て実に良いですね。


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ラウンジカー先頭の大きな窓の外には機関車の姿が。EF510が力強くカシオペアを牽引していってることがよく分かります。


さて、このラウンジなんですが結構ひっきりなし入れ替わりに人が入って来ますね。でもその大半はしばらく景色を眺めて部屋へ戻っていく人達ばかりですが。

また、意外にも親子連れの姿が多く見受けられました。カシオペアは基本全室2人用個室と言うことで、元々はある程度富裕層・高齢層の夫婦連れをターゲットにしていると思われますが、やはりこの時期は夏休みと言うこともあってか、親子での利用も多い模様です。


ラウンジカーで過ごすひと時、親子連れが少々騒がしいことを覗けば実にゆったりとした時が流れ、贅沢な気持ちになります。正直、部屋で過ごしているのよりも快適かもしれません。移り変わる風景を眺めたり、両親とこれからの旅について色々話をしたり…。



ちなみにラウンジカーとは別に車内に数か所、こんなミニロビーもあります。

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が、こっちの方はほとんど利用している人は見られない様ですね…まあ、ここで過ごす位なら自室で過ごすと言う人が大半でしょうw


さて、ラウンジカーでしばらくのんびり過ごした後、同じく12号車にてグッズの車内販売が始まったので買いに行きます。

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僕はチョロQとスノードーム、それにストラップとキーホルダーを購入。


そんなこんなでラウンジカーと自室を行ったり来たりしながら時を過ごし、時間は20時。いよいよ僕らの予約していたディナーの時間がやって来ました。カシオペアに乗る最大の楽しみの一つがこの夕食ですね。


これがカシオペアのダイニングカーです。

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白基調の室内は実に清潔感があり、丸みを帯びた天井と半間接式の照明とが空間の広がりや落ち着き、高級感を演出しています。

各テーブルの上にはこんな一輪ざしが。

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「CASSIOPEIA」のロゴの入ったこちらも実はグッズとして車内で販売されていたりします。


席へと案内され、まずはスパークリングワインで乾杯。

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スペイン・コドルニウのカバ。泡立ち豊かで、スッキリとした切れ味ながら果実の豊かなコクもたっぷりとあって、コースを楽しむための最初の1杯としてはまさにふさわしい飲み物だったかと。


料理の方はまずは前菜。

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帆立貝柱とサーモンのマリネ紅白仕立て。紅白の色の取り合わせの美しさもさることながら、ホタテもサーモンも新鮮で実に美味しい。

オリーブオイルとの相性も良く、また周りのイクラのぷちぷちした食感が実にいいアクセントとなっていますね。そして上に載ったタマネギを一緒に食べると口がさっぱりとして食欲がますますそそられる、そんな一品でした。

ちなみに料理の乗る皿にも全て「CASSIOPIA」のロゴが入っています。


ワイン2本目は小樽のミュラー・トゥルガウをチョイス。

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このワイン、ラベルがカシオペア専用のオリジナルラベルとなっています。やっぱりせっかくカシオペアでの食事なのですから、ワインも1本はこういうのを頼みませんと、ね。

ミュラー・トゥルガウはそんなに飲んだことはない品種なのですが、このワインは非常に葡萄の香りが強いワインでした。マスカットの様な甘い香りがむんむん。例えばゲヴュルツトラミネールみたいに芳香の強いワインだなぁ、と言う印象。

だけど味わいはそんなに強くはなく、すっきりさっぱりとして爽やか。北海道の涼やかな気候を感じさせるワインで飲みやすく美味しかったです。


料理の方は、前菜との間にパンを挟んで魚料理。

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牡丹海老と白身魚のワイン蒸し、赤ワイン風味のクリームソース。白身魚はメダイだったでしょうか。牡丹海老と言う北海道らしい食材が出てくる、このチョイスが嬉しいですね。

この牡丹海老が口に入れると実にとろっと溶けて…また赤ワイン風味のソースとの相性が絶妙。普通魚料理のクリームソースと言うと白いソースが大半で、赤ワインを使ったものはとても珍しく感じますが、これがなかなかに深みのある味わいで非常に美味しかったです。


ワイン3本目はシャブリ。

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J.モロー社のシャブリ。これはもうさすがにシャブリの名門と言った感じ。実にキレのある辛口で、それでいてボディ感も強くパワフルでいて品のある美味しいワインでした。

しかし、このカシオペアのダイニング、ワインは全てハーフボトルなのでどんどんと進んでしまっていけませんねw


料理の方は肉料理。

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牛フィレ肉のソテー大地の野菜添え、マスタードソース。このマスタードのソースがツンとした酸味と辛みとがあってなんとも絶妙。

ただ、僕は肉が苦手(と言うか基本食べられない)ので、試しに2口ほど食べて後は母へ上げてしまいましたけど…w


最後にデザートとコーヒー。

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カシスのシャーベットとマンゴーのムース、それにブラックチェリーの取り合わせ。マンゴームースの上には北海道の形をしたチョコレートが乗っているのが、なんとも小洒落ていて憎い演出だと思います。

コーヒーも美味しくって、個人的にはとても大満足な食事が出来ました。

コースのお値段は7800円。品数を考えると決して安いとは言えないコースですが、この食堂車の雰囲気を味わえることを考えれば、僕は値段相応だとそう思います。


ちなみに今回の旅行、基本的に僕のおごりとかじゃないのですが、でもさすがにこのダイニングでの食事と飲み物は全て持ちました…せめてこれ位の親孝行は致しませんとね…w


さて、満足の食事を終えて部屋へと戻りベッドメイキング。そして両親はもう寝ると言ったのですが僕はまだ飲み足りなかったので一人で再度ダイニングカーへ。コース料理終了後のパブタイムへ行ってみようと思います。

が、いざダイニングカーまで行ってみると行列が出来ています。先ほどのディナーは空席もちらほらあった位なのでバータイムは楽勝だろうとそう思っていたのですが読みが甘かった…。

とは言え、20分少々並んで20時過ぎには席にありつけたので結果オーライなのですが。


今回のバータイムでは赤ワインとチーズ盛り合わせとをチョイス。

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ワインはボルドー、シャトー・ルーデンヌの赤。たっぷりの赤黒い果実味とタンニンの渋みとのバランスが良くボディ感の強いワインで、ほんのりとミントの清涼感がアクセントを添えてとても美味しい赤でした。

ただ、非常に良い赤だなぁと思っただけにちょっと冷え過ぎていたのが残念。あと、出来ればこういう赤はもう少し大きなグラスでサーブしてもらえると嬉しかったなぁ…と言うのは贅沢ですよねw

そして強めの赤ワインにはチーズとドライフルーツの取り合わせが非常によく合うんですよね。


さて、こうして一人でチーズを肴にワインを飲みつつ辺りを見てみると一人で来ている客はほとんど見られませんねwそしてこのパブタイムで結構しっかり食事を取っている人も多い様です。

やはりディナーのコースは値段が値段だけにそこは外して、パブタイムに食事をしようと考える人も結構いると言うことなんでしょうね。

そう考えるとこのカシオペアのダイニングカー、需要に対してやや客席が少ないかもしれないなとは感じました。今回のこのパブタイム、僕は運良く入れましたが僕の後ろで並んでいた何人かの客が諦めて途中で帰っていく姿も見ましたし…。

とは言え、あまり客席を増やしてこのゆったりとした雰囲気が壊されてしまっては元も子も無いでしょうし、なんとも難しいところです。


パブタイムでワインを満喫し、その後もまだ飲み足りない気がしたのでダイニングカーの入り口で缶ビールを1本購入し、そしてそのままラウンジカーへ。

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時間はもう23時過ぎ。深夜のラウンジカー、夕方に訪れた時とはまるで雰囲気が違います。闇夜を走る列車の中、ダウンライトの灯りがムーディに室内を照らします。

列車が走っているのは盛岡辺り。思えば遠くまで来たものです…。


先ほどのパブタイム営業で一人でワインを楽しみ、そして今またこうして無人のラウンジカーで一人ビールを飲みつつ夜景に目をやって…こうしていると両親と旅行に来ているハズなのにまるでいつもの一人旅をしているかの様な、なんとも不思議な錯覚に陥ります。

そしてやっぱり、寝台列車の旅は他の鉄道旅では味わえない独特の味わい深いものだよなぁ…そんな想いに一人ふけながら、カシオペアでの夜は更けてゆきます…。


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