371系臨時急行「中山道トレイン」乗車記。
2014年 11月 12日 (水) 12:33 | 編集
さて、先週末の11/9(日)、中央線を走る臨時急行列車「中山道トレイン」に乗って来ました。


20141109nakasendou00s


(こちらは車内で貰える乗車記念証)


この「中山道トレイン」、元々乗るつもりは無かった…と言うか走るのすら知らなかったのですが、先月のある日インターネットで情報を目にして慌てて切符を購入。

臨時の急行列車と言うのも珍しいですしなにより使用車両が371系。この371系、昔から乗ってみたい車両の一つだったのですがなかなか機会に恵まれず…そして聞けばこの371系、今月いっぱいで引退と言うじゃありませんか。

となるともう、この機会を逃すわけにはいかない…なんとしても乗らねば!!


そんな勢いで切符を買って乗ってきたのであります。


さて、今回僕が乗る「中山道トレイン」は名古屋駅を9時26分発。だけど少し早めに現地入りしておいた方が良いかと考え、8時半くらいには名古屋駅に着く様にしていたのですが、今思えばこれが大正解。

371系が到着すると言う7番ホームへ向かってみるとなんとそこには…。


20141109nakasendou01s


いた、いました!! 371系の雄姿がそこに!!

ホームとホームとの間にある待避線に停まっています。まだ時間も早いせいかホームに人の姿も少なく、またホームから1本離れた線路にいることもあって非常に写真が撮りやすい。


少しアップで。

20141109nakasendou02s

スマートな流線形のフォルムは登場から20年経った今でもなお斬新で見る者に強烈な印象を与えます。新幹線の様なホワイトとブルーのカラーリングもよく合っています。

JR東海の特急車両では勿論、JRの全特急車両の中でもデザイン的に最も優れた部類に入るのではないでしょうか。いや難しいこと抜きにしてかっこいいですよこの車両。

サイドビューを見ると即窓の位置が非常に低いのが分かります。眺望を良くする為に天地方向に窓が大きく造られているんですよね。また、連続窓風になっているのが車両のスマートさをより引き立てています。


とりわけ印象的なのが3,4号車のサイドビュー。

20141109nakasendou03s

3,4号車はダブルデッカー構造で1階が普通車、2階がグリーン車となっているのですが、1階部分と2階部分の側窓とが外見的には繋がっていて、まるで天地方向に巨大な窓が並んでいるかの様に見えます。

ダブルデッカー構造の車両は色々とありますが、この様なスタイルの車両は他に無いのでは?


こうして車両をじっくりと眺め写真を撮ってみたり…かれこれ20分ほどは待避線に停まっていたのではないでしょうか。その後371系は一旦駅構内から走り去って行きます。


そして9時20分ごろ。出発時刻の約5分前にホームへと入線してきます。が、この頃にはホームにはもう凄い人だかり!! 勿論今日この列車に乗車する人もいるのですが、ただ写真を撮りに来たと思しき人達もちらほら。

そんなワケで、ホームにやって来た時には人が多くてまともに写真なんて撮れませんでした。そういう意味でも早めに来て大正解でした。おかげで待避線に停まっている姿をじっくりと眺めて写真に収めることが出来たわけで…。


さあ、いよいよ車内へと乗りこみます。今回の「中山道トレイン」の旅、奮発して往復共にグリーン車のチケットを購入しました。これが最初で最後の371系体験なのですから贅沢してでも楽しまないと!!

(まあ、普通車が空いてなかったと言うのもありますがw)


ダブルデッカー車のデッキに入ると上下に階段が分かれています。

20141109nakasendou04s

このデッキ部分がかなり広々とした造りになっていますね。この「中山道トレイン」ではこのダブルデッカー車のデッキ部分が車販スペースとしても使われていました。


グリーン車へと入ります。

20141109nakasendou05s

ベージュ系でまとめられた落ち着きのある車内には、大きなリクライニングシートが1+2の配置でずらりと並んでいます。丸くカーブを帯びた天井には柔らかな間接照明。それと別に各座席毎にも読書灯が備え付けられています。

床はデッキ部分を含めオールカーペット敷きで非常に贅沢な雰囲気。


そしてこのリクライニングシートが、実際に腰かけてみると本当に大きくゆとりがあります。

20141109nakasendou06s

背もたれが大きくリクライニング角度も非常に深い。また前後のシートピッチも大変に広くて実に広々としてゆったりとくつろげます。

また、ちょっと座り心地が独特だったりします。お尻の部分がすっと深く沈み込む様な感じで、逆に膝裏側が少し浮いた感じになります。でもこれが不思議と楽なんですよね。

座席の肘かけや側面部分には革が使われていて高級感もバッチリ。またフットレストも完備で更に裏表仕様で靴のまま足を載せることも、靴を脱いで使うことも出来る様になっています。

この371系のグリーン車、JR東海と言うくくりでは勿論のこと、全JRの特急車両グリーン車の中でも相当に上位に位置するレベルではないかな…と、そう感じました。


ただこのグリーン車にも欠点が無くは無いワケで…と言うのも2階席の宿命、ちょっと天井が低いんですよね。背の高い人だったら頭ぶつけそう。と言うか高くなくても気をつけないと座席から立ち上がる時にぶつけます。

なにぶん天井が丸くカーブしていて、かつ間接照明に器具がある関係上、窓側座席の方が天井が相当に低くなっているんですよね…w


せっかくなので自分の乗ったグリーン車以外の車両も回ってみることにします。

こちらがダブルデッカー車の1階席部分。

20141109nakasendou07s

普通車扱いなのですが、座席配置はグリーン車と同じ1+2列。ダブルデッカーの1階席故の天井の低さを補うために座席配置にゆとりを持たせるようにしたのでしょう。

ちなみに座席部分が通路よりも少し高くなっているハイデッキ構造となっています。通常座席より低い位置にあっても、少しでも眺望を良くしようと言う努力の跡がうかがえますね。


こちらが通常構造の車両(普通車)。

20141109nakasendou08s

オーソドックスな2+2の座席配置。グレー系の座席がずらりと並んだ落ち着きのある車内。先ほどのダブルデッカー1階席もそうなのですが天井は間接照明、床はオールカーペット敷きと、普通車であっても造りがとにかく贅沢です。


先頭車両の最前部分。

20141109nakasendou09s

運転室越しに大きな窓から前面展望を楽しめるようになっています。本当のプレミアムシートはグリーン車ではなく、ここの区画の座席かもしれません…?


車内では景色を眺めたり(残念ながら雨模様ですが)車販で色々買ったりして過ごします。

20141109nakasendou10s

車販で買った木曽路プリンと缶コーヒー、それに車内限定のボールペン。371系のオブジェがあしらわれたこのボールペン、結構な人気だった様で早々に売り切れてた模様。


この「中山道トレイン」、名古屋~奈良井を乗り通す人が多いかと思いきや意外にも途中で降りる客や逆に途中から乗って来る客も多いですね。僕の乗ったグリーン車に関して言えば、奈良井に着く頃には乗車率は2割か3割程度に減ってました。


名古屋を出て2時間半ほどで終点の奈良井に到着。

20141109nakasendou11s

20141109nakasendou12s


帰りの「中山道トレイン」まで3時間弱ほどあるので、奈良井宿を見て回ることにします。

20141109nakasendou13s


雨の奈良井宿と言うのもまたオツなもの。

20141109nakasendou14s

一本の道がまっすぐに延び、その両側には昔ながらの古い家々。江戸時代の街道の風景がそのままに残っています。

木曽路の宿場町と言うと、例えば有名な妻籠宿なんかは相当に観光地化されてしまっていますが、比べるとこの奈良井宿は程々に鄙びて寂れた風情があって良い雰囲気です。


立ち並ぶ古い家々は観光客向けにお土産屋だったり飲食店だったり資料館だったりを営んでいるところも多いのですが、普通に民家として使われている家、地元の生活の場となっている家もたくさんあります。

例えばこちらの建物。

20141109nakasendou16s

なんとこちら、床屋さんなんですよね。奈良井宿に住んでいる人達が実際に通っている床屋さんなのでしょう。


こちらの家では軒先に大きな大根が吊るされていました。

20141109nakasendou15s

お漬物にでもするのでしょうか。


また、あちこちにこんな水場があるのが印象的でした。

20141109nakasendou17s

実際に地元の方が生活水として使われているのかもしれません。


宿場町から少し離れたところにこんな橋があります。「木曽の大橋」。

20141109nakasendou18s

総檜造りのとても立派な橋です。ただ、木で造られているだけあってこんな雨の日は渡ると滑りそうになるのでちょっと怖いですw


「木曽の大橋」から山々の紅葉を望んで。

20141109nakasendou19s

晴天の青空のもと、この紅葉を観てみたかった想いもありますが、しかしもやのかかった雨模様の中の紅葉と言うのもまた、それはそれで風情があって良いものです。


他にも奈良井宿では色々なお土産物屋を覗いて木曽漆器などを見てみたり、資料館で歴史に触れてみたり、昼食には3種類の味違いの五平餅を頂いてみたり…短時間ながらも濃厚な奈良井宿ショートトリップを楽しむことが出来ました。


帰りの「中山道トレイン」車中では木曽の地ビールを車販で買って独り乾杯。今日の旅と、371系と言うこの名車に対して想いを馳せつつ…。

そして18時に名古屋へ到着。

20141109nakasendou20s

371系、今まで長い間お疲れ様でした。

初めて乗った371系。外観の美しさ・カッコ良さもさることながら内装の雰囲気も素晴らしく、本当にこれで引退してしまうのは勿体無いと思わずにはいられない車両でした。

でも、こうして最後に乗ることが出来て良かったと思います。371系よ、永遠に…。


Comment
この記事へのコメント
371系は格好良いですね。青と白のカラーリングは素晴らしいです。
まだまだ使えるのに本当に勿体無いです。
あさぎり引退後は団体用に改造して残るような噂も聞いていたのですが、
結局何の改造もされずにそのまま引退なんですね。
こうやって時々臨時列車として走らせてくれればいいのにと思うのですが・・・。

私も最後の日に片道だけですが乗って来ます。
できればグリーン車にもう一度乗ってみたかったですが。
2014/ 11/ 13 (木) 19: 10: 51 | URL | メボチャン # eCTxsZ/U[ 編集 ]
>メボチャンさん
ホント371系はカッコ良いですよね。くっきりしたカラーリングと言いスマートなフォルムと言い…美しいです。
引退後の動向ですが、一応どっかの私鉄に乗とされるのではと言う噂もあるみたいですね。どうなるか分かりませんが…。

ラストラン、楽しんできてください!!
2014/ 11/ 13 (木) 20: 39: 47 | URL | オウジー # -[ 編集 ]
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) 酒と音と鉄旅と。 all rights reserved.
designed by polepole...