「あまゆる。」2巻。
2015年 01月 23日 (金) 20:35 | 編集
では、先月発売のKRコミックスよりきららキャラットに連載されていた、マウンテンプクイチ先生の「あまゆる。」2巻の感想、行ってみましょう。

この「あまゆる。」、寮生活をしている女の子達を中心に描いた作品で、舞台は(明記はされていませんが)九州のとある田舎。


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単行本2巻の表紙もご覧の通り、田舎の綺麗な景色を背景にとれたての農作物を持った可愛い女の子と言う、これだけでこの作品のコンセプトがよく伝わる仕上がりとなっています。

帯には「私達が作ったっちゃけどどげんね?」と九州の方言。

1巻の感想の時にも書きましたが、この作品は一言で言ってしまえば「田舎×百合」なんです。


表紙の野菜を持った金髪ツインテの子がアヤちゃん、彼女にくっついているのがハルちゃん。この2人がこの作品の主役となるカップルです。


裏表紙はこんな感じ。

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作品中のコマのいくつかが抜粋されて載っています。それとこちらには表紙とは別の2人の女の子。パープルヘアのおとなしそうな子がマオちゃんで、金髪ロングの子がユウちゃん。この2人がこの作品のもう一組の主役カップルですね。


さて、先ほど「田舎×百合」と書きましたが、この作品はまさに田舎の綺麗な風景の中ではぐくまれる女の子たちの友情(以上)が描かれた作品となっています。

百合とは言いましたが、その描写は決してそんなに際どかったりするものではありません。肉体的な接触と言う意味ではせいぜい手を繋いだり添い寝をしたりと言った可愛らしいもの。ですが、その密着度合いが半端無いんです。

ハル×アヤの主役カップルに関して言えば2人で出てくるコマではかなりの確率でお互いに手を握り合っていたり…またそれがごく自然なんですよね。読者の視点から見ても、2人は常に一緒にいるのが当たり前みたいな、そう思わせる雰囲気が漂っています。


そしてこの2巻は、もう1組のユウ×マオの仲が1巻よりもちょっと進展しているのでは…と、そう思わせる巻でもありますね。

1巻の時はハル×アヤの2人に比べれば密着度が少なく思えたユウ×マオですが、この2巻では同じベッドで一緒に眠る様子が描かれていたりとかなり親密度が増した模様。

(しかもハルちゃんの指摘によれば前々から一緒に眠っている…かもしれない?)


あと、この2巻はとにかく色々なイベントのある巻でもあります。皆でお祭りに行ったり、クリスマスパーティを寮でやってみたり、都会のマオちゃん家へ皆で遊びに行ってみたり…。

百合的な視点で言えばバレンタインと言うビッグイベントもありました。主役2組のカップルってチョコをあげる側・もらう側が完全に分かれているんですよね。

アヤちゃんとマオちゃんがあげる側でハルちゃんとユウちゃんが貰う側。で、色々あってなかなか貰えずにハルちゃんとユウちゃんがやきもきして…そんな様子が読んでて非常にたまらないものがありました。


そしてイベントごとでもさすがに田舎舞台のこの作品、他のきらら作品ではまずなかなか出てこないだろうと言うイベントもあったりします。例えばこの2巻、冒頭の方ではなんと皆で稲刈りをする話がありました。

女子高生4人で稲刈りをする…これはホント、他のきらら作品ではまず読めないシチュエーションだったかと。それもコンバインまで持ち出してきたりとかなり本格的。

(アヤちゃんが農家の子なので色々と詳しかったり)


田舎と言えばアヤちゃんが田舎の子なので都会に憧れていると言う描写がたびたび出てきます。上記にあげたマオちゃんの家へ遊びに行くエピソードなんかもその1つで、アヤちゃんが初めて乗る新幹線にワクワクしていたり…。

そうそう、この作品なんですが個人的に注目したいのがその鉄道の描写の緻密さ正確さ。1巻の時もJR九州のキハ220形200番台が出てきたりとかありましたけど、この2巻でも鉄道の描写はやはりきっちりしています。

マオちゃん家へ行く時の新幹線なんかも、車内の描写からハッキリと九州新幹線の800系だと分かる描き方がされていますし、新幹線の駅まで乗って行った在来線はおそらくキハ125形のハズ。

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(可愛く描かれてますがしっかりディテールがキハ125形)

更にこの2巻、カバー下の描き下ろしカットがユウ×マオの2人なのですが、2人のいる場所が駅のホームで、横には明らかにJR九州の電車と分かる車両(たぶん813系)が描かれています。

漫画作品で鉄道車両が描かれること自体は決して珍しくはありませんが、鉄道そのものをテーマにした作品では無いものでしっかりと形式まで分かる様に正確に描かれている作品と言うのはあまり見たことがありません。

恐らく…と言うか確実に、作者のマウンテンプクイチ先生は鉄道趣味がある方なのでしょう。


そんなワケで、百合作品と言うだけでなく鉄道趣味的な面から見ても個人的には大変に美味しい作品だと、個人的にはそう思います。


さて、今回もあちこちで特典集めをしてきました。

まずはWonderGOOのポストカード。

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特典絵柄もハル×アヤ、ユウ×マオと各カップリングに分かれてしまいがちなこの作品ですが、ワングー特典は4人全員の集合絵。

確かにそれぞれのペアでくっついていることが多い彼女たちですが、でも4人全員でも仲良しなんですよね。やはり仲良し女の子と言うのは良いものです。

(でもやっぱり4人でいてもそれぞれのペアでイチャついてるw)


続いてCOMIC ZINのポストカード。

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こちらの絵柄はユウ×マオの2人。ああっもうべったりとくっついてイチャコラして…ああっ!!

しかしこの図で見るとマオちゃんがユウちゃんにベッタリ依存してる様に見えますが、実はユウちゃんの方がマオちゃんに依存してる様な気もしますよね…と言うかこの2人、多分共依存だと思うw


次にメロンブックスの大判イラストカード。

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絵柄はハル×アヤの2人。

アヤちゃんに膝枕&耳かきしてもらって甘えてるハルちゃん、満更でも無さそうなアヤちゃんと言う構図がこの2人の関係性を非常によく表していると思います。

この2人はやたらべったりくっつこうとするハルちゃんに、一見ツンデレなアヤちゃんと言う感じなのですが、実はアヤちゃんもハルちゃん大好きなのが読んでてよく分かるからもうホントたまらないんですよね…。


最後にとらのあなの小冊子。

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イチャイチャしてるハル×アヤの2人。ああっもう2人で末長くお幸せにっ!!w

ちなみに裏はマオちゃんをお姫様だっこしているユウちゃんと言う構図で、中身は2人で漫画読んでたり野菜持ってたりしながらイチャイチャ(?)なハル×アヤのカットになっています。


特典については以上で。


さて、この「あまゆる。」2巻なんですが、最後の方になってアヤちゃんに畑をプレゼントする寮の先輩が出てきたり、アヤちゃんにライバル心を持ってるツンデレお嬢様が出てきたり…と、新キャラも登場してまだまだ続けられそうな雰囲気だったのですが…。

でも結局2巻完結となってしまったのは残念と言えば残念。ただ、きらら系作品にとって鬼門とも言える田舎系作品で途中で打ち切られることもなく綺麗に完結して終わったので、むしろ大健闘だったと言えるのかもしれません。


何にせよ、田舎×百合と言うファクターでゆるゆると優しい雰囲気で読めるこの作品。百合が好きな人も田舎暮らしに憧れる人も、そして鉄道ファンにとっても必見必読な作品かと思います。


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