2015年2月・山口鉄道旅(2)
2015年 02月 22日 (日) 07:13 | 編集
- 一日目(中編)・瀬戸内マリンビューの旅 -

三原駅へと戻り、待つことしばらく。


時間は13時20分ほど。ホームに青い車体の2両編成の列車がやって来ました。

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これが本日のメイン、いや今回の旅のメインその(1)と言って良い「瀬戸内マリンビュー」です!!


この「瀬戸内マリンビュー」、キハ47を改造した列車です。が、外観からして結構な手が加えられていますね。まず前面の顔立ち。

元々キハ47の顔って正面が貫通型になっているのですがこちらは非貫通になっています。更に元々の顔は運転台の窓と真ん中(貫通扉)の窓の高さが異なってたりするのが同じ高さになっていて、オリジナルとはかなり異なる顔だちになっていますね。


そしてこちら。

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前面にはでかでかと「瀬戸内マリンビュー」のヘッドマーク(?)と、その両横には船のオールだったり浮き輪だったりを思わせるオブジェが飾られています。

この「瀬戸内マリンビュー」、瀬戸内海の海沿いを走ると言うこともあって、船をイメージして造られているのでしょうね。車体の鮮やかなブルーも海を意識しているのだと思います。


サイドビューはこんな感じ。

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アルファベットで「SETOUCHI MARINE VIEW」のロゴ。ロゴや窓周りの茶色、上半分のブルーと下半分のホワイト。その色の塗り分けも非常に良い感じです。


さあ、いよいよ乗りこんでみます。まずは指定席の車内へ。

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車内へ入ってみると、なかなかにムーディ!!

全体がウッド調なんですよね。天井や壁部分は白ベースなのですが、車端部壁面や床は木目調。と言うか床は本当に板張りになっています。

照明もお洒落。白熱灯風の灯りが天井から車内を優しく照らしています。

ホワイト系の座席はなんとオールレザー張りと言う豪華仕様!! そして特徴的なのがその座席配置。海側と山側で全く異なるものになっています。


まずは海側。

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海側座席は向かい合わせのクロスシート。大きなテーブルを挟んでゆったりとした座席が向かい合わせに配置されています。窓ガラスはキハ47本来の二段式窓ではなく大きな固定窓に変更されていますね。カーテンも横引き。


一方の山側。

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山側座席は大きなテーブルを囲んでソファーの様な座席になっています。このソファー席の大半が海側を向いているので、山側座席の方からも海が眺められると言う仕様。

窓ガラスはオリジナルに近い二段窓タイプとなっていますがカーテンはやはり横引きのものに。


連結面寄りの車端部はフリースペースになっています。

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山側にソファー。海側に丸椅子が並んでいて、この区画は指定席ではなく、指定席車両の乗客であれば誰しも使える場所となっています。


フリースペースにはこんな乗車記念のプレートも。

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旅の想い出に、このプレートを持って車内で記念撮影はいかがですか?


今度は天井部分に注目してみましょう。とにかく目立つのがこの大きな扇風機。

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レトロ調のホテルやレストランなんかでたまに見かけるこのタイプの扇風機。まさかこれを列車内で見るとはホント思いませんでしたわ…。

その向こうにはオーソドックスな普通の扇風機もありますが、カラーリングがキハ47の扇風機本来の青ではなくシックな茶色系になって、車内のムードに合うものとなっていますね。


その一方でこちら…。

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冷房装置だけが、キハ47本来の物(と言うか後付けで付けられた物)がそのまんま付いてます。車内の他の部分がとにかくこだわって良い雰囲気に仕上げてあるだけにこの無骨な物体が逆に目立つこと!!w

これが同じキハ40系列改造のジョイフルトレインでも東のリゾートシリーズとか、九州の一連の水戸岡シリーズとかなら冷房装置周りもしっかりと改造して見えない様になっているのですが…この辺りの残念さがいかにも西っぽいと言えばそうかもしれません。


車内には至る所にこんな船を思わせるオブジェが。

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外装だけでなく、内装もこの辺り、こだわって「船らしさ」を出しているんですよね。コンセプトはさしずめ瀬戸内海のクルーズトレインと言ったところでしょうか。

こういうこだわり、見てて楽しくなりますし旅の気分が盛り上がって良いですよね。


さて、以上が指定席の車内なんですが、一方の自由席はこんな感じです。

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指定席が大幅に改造されているのと比べるとこちらはかなり種車の面影が残っていますね。座席はごくオーソドックスなセミクロスシートですし、床も板張りではなくリノリウムですし、照明も普通の蛍光灯。

とは言え、こちらの自由席車の方も車端部の壁面やクロスシートの裏側は木目調で、また天井の扇風機は茶系のもので更にはあのお洒落な大きな扇風機もありますし、船っぽいオブジェも飾られて、車内の雰囲気はなるべく指定席車と合わせる様に造られています。

窓周りなんかも指定席車と全く同じなんですよね。山側、海側で形の異なる窓だとか横引き式のカーテンだとか…。更には連結面寄りには指定席車と同じ丸椅子のフリースペースまであったりします。


さて、そうこうしているうちに列車は出発し、呉線をどんどん走って行きます。

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呉線はずっと海沿いを走って行くのでとても景色が良いです。なるほど…これならば確かに、海側座席に大きな窓を配置するのは納得と言うもの。

ただ、この「瀬戸内マリンビュー」なんですが、キハ40系列改造ジョイフルトレインにはよくあることなんですが窓配置と座席が合っていません。なので座席によっては車窓にかなり当たり外れがあります。

まあ、僕は事前にきちんと下調べしておいたのでベストの席を確保しましたけど…w

ちなみにベストは多分、3番と5番。実際、僕は3番の窓側座席に座りましたけど、窓枠に邪魔されることなく大きな窓から思う存分眺望を楽しむことが出来ました。


この「瀬戸内マリンビュー」、車端のフリースペース及び運転席後ろは丸窓になっています。そこから海の風景を眺めてみるのもオツなもの。

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まるで本当に船の窓から風景を観ているかの様な、そんな気分が楽しめます。


さて、しばらくすると車掌さんが車内改札に回ってきます。そしてこんなプレゼントが。

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「瀬戸内マリンビュー」の乗車記念きっぷですね。こういうの貰えると、なんだか嬉しくなります!!


なおも列車は海沿いを走って行きます。エンジンの音が実に心地良い…そう言えば「瀬戸内マリンビュー」は非電化区間を走ることが出来る気動車なのにも関わらず、走る路線は全線電化済みなんですよね。

でも、この「瀬戸内マリンビュー」を電車ベースではなく気動車ベースで造ったのにはきっときちんとワケがあるんだと思います。だって、海沿いを走る「船」を意識した列車となればやはり気動車でないと。

電車ではエンジン音が聞こえないけれど、気動車ならば船と同じディーゼルエンジンの音が聞こえるから、より「らしく」なると言うワケなんですよね、きっと。


こうして走ること1時間半ほど。列車は呉に到着。ここで20分ほど停車します。

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その停車時間を利用して、駅の売店で買ってきました。その名も「海軍さんの麦酒」。

いやだってこんなに雰囲気の良い観光列車に乗ってたら、やっぱり飲みたくなりますよね…だけどこの「瀬戸内マリンビュー」、残念なことに車内販売は無いんです。なのでこの、呉での長時間停車で買うしかないのですよ!!w

「海軍さんの麦酒」、ヴァイツェンを買ってみたのですが、小麦のビールって美味しいですよね。バナナやクローブの様な果実っぽい香りがふんだんに感じられて。なによりこの、雰囲気の良い列車の中で飲むから余計に美味しいのです。


さて、「瀬戸内マリンビュー」は呉を出ると終点の広島まではノンストップです。と言っても運転停車が実に多い。なにしろ3分走っては1分停まって…とかそんな繰り返し。

まあ呉線が全線単線なので行き違いの為に運転停車と言うのは分かるのですが、しかしこれだけ頻繁に運転停車しなきゃいけない程本数多いとは思えないんですが…。

途中では7分の運転停車とか本当にワケ分からない停車もありますw


「瀬戸内マリンビュー」はこまめに運転停車を繰り返し、そしてその都度重いエンジン音を唸らせながら走って行きます。この走り出しの重々しさ、これこそまさにキハ40系列ならではと言う感じですね。


そして16時07分。13時25分に三原を出発してから約2時間40分で終点の広島に到着しました。

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「瀬戸内マリンビュー」での列車旅。実に楽しいものでした。

乗る前は「JR西の車両だし魔改造でしょ」とか思っていたのですがとんでもない!! 思ってたよりもずっとずっと本格的に力入れて造られている車両でした。剥き出しのクーラー以外は。


でも本当に、乗ってて気持ちがワクワクする、楽しくなる、そんな列車だったと思います。見た目的にもとても可愛らしい愛嬌のある列車ですし、今後も末永く、瀬戸内の人気列車として走り続けて欲しいものですね。


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この記事へのコメント
キハ40系列の話と新観光列車
キハ40系列は改造されても何処と無くローカルな感じが出ていますね。仙台でキハ40系列の観光列車は「リゾートみのり」とか…でもかなりの魔改造を受け、もう新車同等……
ですが2号車にキハ48の標準顔が残っていました。あとは……仙石線の国鉄
時代の原型をほぼ留めていない205系とか……観光列車じゃねーじゃん。ww(まあ2wayシートとか、漫画列車は観光向けかも知んないw)
あと、余談となりましたが、 東北に新しい観光列車が誕生します。
あの交流通勤電車719系仙セン車が種車だとか。
211系のパクリが…ていうかあれ厳密には415系ベースだな。
2015/ 02/ 22 (日) 08: 29: 20 | URL | 銀河鉄道管理局 # -[ 編集 ]
>銀河鉄道管理局さん
確かにキハ40は改造されてもどこかローカル感が出ていますよね。
リゾートみのりは昔乗りましたが、仰るとおりキハ48のオリジナルの顔が連結面に残ってました…。

719系種車の観光列車と言うのもまた思いきったことするなぁと言う感じですが、サイトでイメージ図見る限りなかなか良さそうですね。
2015/ 02/ 25 (水) 17: 53: 19 | URL | オウジー # -[ 編集 ]
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