2015年7月・九州鉄道旅(7)
2015年 08月 26日 (水) 12:19 | 編集
- 三日目(前編)・観光特急「海幸山幸」 -

九州旅行3日目の7/23(木)。天気は曇りがちですがとりあえず昨日までの様な雨模様では無さそうで一安心。

この日は今回の旅のメイン、日南線の観光特急「海幸山幸」へと乗車します。


ホテルで朝食を済ませ、ちょっとのんびり目の出発。海幸山幸が宮崎駅を出るのは10時07分なのでそんなに焦る必要はありません。とは言え、9時半前には駅に到着しましたが。

201507kyusyu091s

宮崎駅前。やはり南国ムードが漂います。この椰子の木がそう感じさせるんでしょうね…。


宮崎駅のホームにはこんなベンチがあります。

201507kyusyu092s

宮崎県の日南地方は飫肥杉と言う杉が有名らしく、その杉で作られたベンチなのだとか。ちなみにこれから乗る海幸山幸も、その飫肥杉にちなんだ車両だったりします。


駅で待っているとこれはなかなか珍しい、787系の並びが見られました。

201507kyusyu093s

ただ、その片方の列車が種別を見ると…。

201507kyusyu094s.jpg

なんと「普通列車」。まあ、特急用車両が間合い運用で普通列車運用に入るのはJR他社でも見られることですしそんなに珍しいことでは無いのですが、それでもしかし787系が普通列車とは…。

JR東の、房総特急や185系辺りが普通列車に入るのとはワケが違います。だって車両のグレード的にちょっと幾らなんでも…元々は九州を代表する特急「つばめ」としてデビューしたのにそれが今や普通列車運用までこなすとは…。

なんだかちょっと悲しい様な寂しい様な、複雑な気持ちにもなります…。


さて、待つことしばらく…本日のメイン、「海幸山幸」がやって参りました!!

201507kyusyu095s

出発は10時07分ですが、9時45分くらいにはホームにやって来たのではないでしょうか。そしてこの時はまだ乗客は僕以外には誰一人として姿が見えず。

初日に乗った「ゆふいんの森」なんかは、ホームに列車がやって来た時には列車待ちの乗客がわんさかいたのに比べると非常に対照的です。やはり、日南線は由布院・別府と比べると観光地としてマイナーだから…でしょうか?


この「海幸山幸」、ちょっとレトロっぽい造作の車体と、白いカラーリングが印象的で目を引きます。そして注目すべきはそのサイドビュー。

201507kyusyu096s

何やら木の板が張り巡らされた車体。先ほど、「海幸山幸は飫肥杉にちなんだ車両」と書きましたがそうなんです。この海幸山幸、車体にも内装にも飫肥杉をふんだんに使用しているのです。

しかしそれにしても…木の板を車体に貼り付けた車両と言うのは前代未聞ではないでしょうか。次々と変わった車両を生み出すJR九州ですが、こういう方向性は今までになかったかと。

杉板の上に描かれたロゴマークもインパクト大。

201507kyusyu100s

ただ変わっているだけではなく、乗る前から乗客の気持ちを盛り上げてくれる、実に楽しい列車だとそう思いませんか?


ちなみにこの「海幸山幸」用のキハ125系400番台、新造車両ではありません。元々は廃線となった高千穂鉄道でトロッコ気動車として走っていた車両ですね。それをJR九州が購入し、大改造の上で誕生させた形となっています。


では、車内へと入ってみましょう。

201507kyusyu097s

201507kyusyu098s

1号車と2号車で座席の色に違いがありますが、どちらもリクライニングシートが1+2列配置でずらりと並んでいます。ただ、3列配置の座席ですが座席自体はグリーン車の様に極端に幅が広いかと言うとそうでもありません。

もちろん、通常の2+2配置よりはゆとりがありますが、そこまでの差は無いかな…と。恐らくきっと、この車両は通常の特急車両に比べて車体の横幅自体が少し狭いのではないかな、と。だから1+2列配置でゆとりを持たせているのかな…と、思います。

ただ、背もたれはかなり高く造られていますね。とりあえず、昨日乗った787系のグリーン車よりも高くゆったりとしている様には感じました。


そして注目すべきはその内装。床も荷物棚も全て、飫肥杉で造られています。そこに天井のダウンライトの照明とが相まって、なんとも言えない暖かみのある空間を生み出していますね。


座席部分に注目してみましょう。

201507kyusyu099s

201507kyusyu101s

201507kyusyu102s

座席の背面や、窓枠なんかもやはり飫肥杉。更には、巻上げ式のカーテンまでもが飫肥杉で造られていると言う徹底ぶり。なんでもこの車両の為に100本だか200本の杉が使われているのだとか…。


車端部にはこれまた杉をふんだんに使った横向きの座席が。

201507kyusyu103s

こちらは指定席ではなく、フリースペース扱いとなっている席ですね。

その向かいにはこんな木の玩具達も。

201507kyusyu104s

201507kyusyu106s

可愛らしい、「海幸山幸」のペーパークラフトなんかも置いてありました。


こちらはトイレ部分。

201507kyusyu105s

トイレのユニット外観も勿論全て飫肥杉で、なにやら楽しげなオブジェが飾られています。

本当に車内全てに渡って、「木のぬくもり」を感じさせる車両なんだなぁ…と思います。内装に木を使った列車自体はさほど珍しくはないけれど、ここまで徹底的に使いまくった車両は他にそうは無いのではないでしょうか?


連結部分にはのれん。JR九州の観光列車では半ば定番の飾りとなりつつありますね…のれん。

201507kyusyu107s

201507kyusyu108s

運転台は半室構造の様です。従って、客室内から前面展望も望めますね。


…と、車内をあれこれと見回っているうちに10時過ぎ。出発の時がやって来ました。列車入線時にはまるでいなかったお客さんも、いつの間にか5割ぐらいの乗車率に。

さすがに「ゆふいんの森」ほどの乗車率では無いにせよ、沿線の知名度と、そして平日であることを考えればなかなかに充分なのではないでしょうか。


さあ、いよいよこれから日南線の旅へと出発です!!


2015年7月・九州鉄道旅(8)へ→


Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) 酒と音と鉄旅と。 all rights reserved.
designed by polepole...