「水瀬まりんの航海日誌」2巻。
2015年 09月 01日 (火) 12:08 | 編集
では、先月末発売のKRコミックスの中から、フクハラマサヤ先生の「水瀬まりんの航海日誌」2巻の感想っぽいものを。

この「水瀬まりんの航海日誌」、きららMAXで'15年9月号まで連載されていた作品ですね。

実を言うと、僕、元々この作品はそこまで思い入れのある作品でも無かったんですよね。なのでこのブログ内でも1巻についてはレビューだとかはしていないですし、毎月のきららMAX感想でも初期の頃はそんなに熱心に触れてはいなかったかと。

だけど、単行本1巻が出てしばらく位からどんどんとのめり込んでいきました。特に作品終盤の息もつかせぬ展開には毎月ずっとワクワクドキドキしっぱなしで…最後の方はきららMAXの中でも最も楽しみな作品として読んでいた位です。


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表表紙はこんな感じ。飛行機(零式水上観測機)を背景に2人の美少女。手前のセーラー服のコが水瀬まりんちゃん、話の主人公ですね。そして奥にいるのがもう1人の主役・雪風舞ちゃん。

作品はまず、まりんちゃんが異世界に迷い込んで、海を漂っていたところを「陽炎」と言う船に拾われるところから始まります。舞ちゃんがその陽炎の艦長ですね。


裏表紙はこちら。

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手前の3人が陽炎の他のメンバーたち、後ろの3人のうち金髪の少女がこの背景に描かれている零式水上観測機の持ち主・アリサさんであとの2人が「島風」の艦長と副艦長ですね。



さて、この「水瀬まりんの航海日誌」、先に書いたようにまりんちゃんが陽炎に拾われるところから話は始まります。まりんちゃんが「海球」と名付けた海と船ばかりのこの世界、それは一体どこの世界なのか。元いた地球へ戻るにはどうすれば良いのか。

そんな謎を抱えつつ、海球を陽炎で旅して回ると言うのがこの作品のあらかたのストーリー。1巻においては、道中大きな港艦(陸地がほとんど無い世界なので港も船の上)に立ち寄ってそこの収穫祭に参加してみたり、船のレースに参加してみたり…。

世界のあちこちを旅しながら色々な物事を見て、経験していくと言う感じで、本当に船での旅・冒険モノと言った感じで読むことが出来ます。


2巻においてもその基本の流れは変わらないのですが、徐々に話が核心へと迫っていきます。1巻にもしばしば登場していた「霧」「船団」と言ったキーワードの真相が明らかになっていくんですよね。

この世界において度々発生している「謎の霧」、それは地球と他の次元とを結んでいるもので、かつては軍によってその霧を制御し、別次元へ移住する計画が行われていた。

その計画の中、霧に閉じ込められてこの「海球」へ住むことになった地球の人たちがいて、しかしそんな中、未だ野望を持って霧の制御を行い武力で海球を制圧しようと考えている者達がいる…それが「御海王艦隊」。

大きくざっと言えばこんなところでしょうか。

そして、この真相がわかってくる辺りからの話の盛り上げ方が凄いんですよね。毎回毎回、息もつかせぬ展開でぐいぐいと引き込んでくれます。きららMAXで読んでいる時は毎月もう、ドキドキワクワクが収まらなくてとても楽しみで仕方がありませんでした。

そしてそのワクワク感は単行本でまとめて読んでもなお、衰えることは全くありません。


最後は御海王艦隊旗艦「大和」と「陽炎」の一騎打ち。この辺りの描写は本当に迫力満点。なによりまずその絵の魅せ方が凄いです。

フクハラマサヤ先生は女の子のイラストは非常に可愛らしいのですが、その一方で船や飛行機と言ったメカ物の描写が非常に緻密丁寧で細やか。それでいて圧倒的な迫力。

その確かな画力で描き出される艦隊戦はもう、絵だけで絶対的な説得力があると、そう言っても過言では無いでしょう。


敵の大ボス「御海王」の設定も良い感じです。理性と肉体を捨てる為に大和自身と同化しているだとか、島風初めとした部下の艦隊達のこともただ利用していただけでこの海球自体を消滅させようとするとか、その設定も行動も実に分かりやすい悪の親玉っぷり。

ここまでストレートな大ボスってきらら作品でなかなか見られない気もします(まあ、そもそもきららにバトル要素がある作品が少ないからと言うのもありますが)

それでいて、大和が暴走した際の制御装置を予め陽炎に組み込んでおいた辺り、多分これはきっと肉体を捨て去る前の御海王さんにはまだきちんと良心が残っていて、いずれ自身が暴走してしまった時のことを考えていたんだろうなぁ…と、そう考えると少しフクザツな気持ちにもなります。


さて、こんな風に書いてしまうと何やら結構ハードなストーリーにも思えるのですが、実際にはそんなことはありません。確かに艦隊戦の迫力だとかは凄いのですが、基本はやっぱりきらら作品です。

話の主として描かれているのはやはり女の子同士の友情(友情以上?)

とりわけ、軸となっているのはやっぱりまりんちゃんと舞ちゃんとの関係でしょう。まりんちゃんとしては当然地球に帰りたいと思ってはいるのだけれど、だけどそれはそのまま舞ちゃん達との別れを意味するわけで…。

舞ちゃんは誰よりも優しい人だから勿論、まりんちゃんをきちんと地球へ帰すことは考えていて、だけどきっと本心では…とかそう思うととても切なくなります。

だけど、この作品、2人の関係については決して悲劇で終わる様なものでは無いのでその点はご安心を。

と言うかこの2人、基本いっつも艦上でいちゃいちゃしてるので、それを眺めながらニヤニヤほっこりすると言うのも勿論、この作品の立派な楽しみ方の一つですwそういう意味では、割と百合的作品としても楽しめるかと。

まりんちゃんが結構な百合脳ですしね…。


関係性と言えば、舞ちゃんと副艦長・時雨さんとの関係性も非常に気になるものがあります。また、この2人の関係性が描かれることによって舞ちゃんと言う人の人間性の素晴らしさだとか、彼女が陽炎の艦長たる所以も分かるようになっていますね。

それと舞ちゃん自身の出生に関する部分もとても気になるポイント。ここは結局、作中では明かされず終いになってしまったけれど…。

でも逆にだからこそ、彼女たちはずっと、それを解き明かす為にも航海を続けていくのでしょう。作品は終わってしまっても、彼女たちの航海はまだまだ終わりません。


さて、今回の「水瀬まりんの航海日誌」2巻、店舗特典を集めてきましたので以下に。

まず、とらのあなのポストカード。

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絵柄はまりんちゃん1人。制服姿で、こちらに手を差し伸べる彼女がとってもキュート!!

ところでしかし、連載中と微妙に絵の雰囲気が変わったような気もします…顔の輪郭の感じだとか少しシャープになっているのかも。やはり絵を描く方って日々進歩しているので、常に絵の感じが変わっていくと言うのはあるのかもしれません。

あと、フクハラマサヤ先生のサイン、ちょっと凝ってて可愛らしいですw


続いてCOMIC ZINのイラストカード。

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絵柄はまりんちゃん×舞ちゃん。2人共すっごく可愛いですし、それにすっごい百合百合してますw

作中ではこんな感じでいちゃいちゃしている2人が結構な頻度で見られますので(舞ちゃん側にその意識があるかどうかは別として)、百合的なものを求めている方にもオススメかと。

ああ、もっとこの2人のいちゃいちゃを眺めていたかった…。


最後に、メロンブックスの大判イラストカード。

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こちらは陽炎の皆が全員集合。更にそこにアリサさんも加わって…と言う賑やかな一枚。いかにも大団円って感じなのが良いですね。彼女らにはこの笑顔が似合う。


そんな「水瀬まりんの航海日誌」、冒険モノとして読むのも良いですし、きらら作品らしい可愛い女の子きゃっきゃうふふ作品として読むも良し、はたまたミリタリー物として読むのも良しと言えるでしょう。

とりわけ、緻密かつ丁寧に描かれた艦船や水上機の描写はこの辺りが好きな人にはたまらないかと思います。僕自身は以前はその辺りの興味は無かったのですが、艦これ始めてからは色々興味も出てきてしまって…。


その視点でこの作品読み返してみるとまた色々な発見があって面白いですね。


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