「箱庭ひなたぼっこ」2巻。
2016年 01月 03日 (日) 19:55 | 編集
では、先月発売のKRコミックスの中からちろり先生の「箱庭ひなたぼっこ」2巻の感想を。この「箱庭ひなたぼっこ」、きららミラクで1月号まで連載されていた作品ですね。なので今回のこの2巻が完結となります。


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表紙には主役の4人組。1巻の時はこの4人の中でも表紙に載っているのは陽向ちゃんとゆかりちゃんの2人だけでしたけど、2巻ではきちんと4人全員で仲良く載っていますね。

そして注目すべきは皆のその手。陽向ちゃんとゆかりちゃん、それに蘭ちゃんと翠子センパイとがそれぞれぎゅっと固く恋人握りで手と手を繋いじゃっています…!!


…が、これはある意味表紙詐欺かとw

こんな風に女の子同士が仲良く手を恋人握りしていたらいかにも百合っぽい作品な感じがしてしまいますが、実際にはそんなことは全くありません。

勿論作中での4人は仲が良いですし、百合的な要素が完全にゼロとは言いませんが…でもこの表紙だけで百合的なものを期待していると多分肩透かしを食うと思いますw


裏表紙はこちら。

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陽向ちゃんが、他の3人のディフォルメ的なキャラ(ぬいぐるみ?)を抱いていると言う構図。あと、彼女の左隣には謎の生物が…この作品のファンならばご存知のヤソミンですねww


さて、この作品なんですが舞台となっているのは植物同好会。主役の4人は皆、植物同好会に属していてそこで花を育てたり、お茶を飲んでお喋りしたり、色々な行事やイベントに参加したり…そんな毎日を送っています。

と書くと、なんだかきららによくある部活モノっぽい感じになってしまうのですが…でもこの作品は、そんな単なる部活系日常モノなんかじゃあないんです。

確かに、ゆるゆると活動しながら登場人物たちがお喋りして…と言うのは部活モノのフォーマットに則ってはいるのですが、この作品の場合はまず、その会話劇がいちいちおかしい。どこかズレまくりなんですよ。

と言うのもこの作品の場合、登場人物の4人全員がことごとくボケなんですよね。主人公の陽向ちゃんは完全に感覚がズレてる天然ボケですし、翠子センパイもほぼ同様。

蘭ちゃんは4人の中では割とツッコミキャラに回ることも多いのですが、でも彼女は虫が絡むと途端に暴走しちゃう昆虫大好き少女だったりします…。

ゆかりちゃんは多分4人の中で一番マトモ。それゆえに被害担当(?)に回ることも多いのですが、でもやっぱり彼女もどこかセンスがズレているんですよね。

そんな4人の織りなす会話劇は常にどこか噛み合っていなくて、それがなんとも言えない独特のおかしみを作品に与えています。無軌道にどんどん脱線していく、そんな会話が見ていてなんとも楽しいんですねw

あと、ボケキャラばかりのくせしていざ突っ込む時はやたらと辛辣だったりもします。特に陽向ちゃんのボケに対しては他の3人の返しがやたらと辛辣なことが多い気が…w


それとこの作品に独自要素を与えているのは植物描写の細やかさと虫(!!)

植物同好会がテーマなので植物の描写が細かいのは当然なのかもしれませんが、でも巻末にわざわざ作中で取り上げた植物の解説コーナーを付けちゃう様な作品、きららにはなかなか無いのではないでしょうか。

そして虫。作者のちろり先生はおそらくガチで昆虫が好きな方なんだと思います。例えば2巻にはなぜか皆で昆虫採集をすることになる話が載っているのですが、そこで出てくるクワガタムシの描かれ方の正確なこと!!

ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタ、そして黒い宝石とも呼ばれるオオクワガタが出てくるのですが、きちんと3種類の形の違いが分かりやすく、正確に描写されています。

それにしても…「黒い宝石」なんて単語が飛び出す作品、きららでは初めてなのでは?w


更に別の話では…なんとカマキリがトンボを捕食するシーンが!!

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いやこれ…萌え系作品でやっちゃアカンでしょ!!w

1巻の時もでかでかとリアルなイモムシが描かれたコマがあったりと完全にきららの限界を超えた感じがありましたけど、2巻でもやっぱりやらかしてきましたか…w

そんな感じで力の入った昆虫描写があるだけに当然、巻末には植物図鑑コーナーと合わせて昆虫図鑑コーナーも載っていたりします。このコーナーとか見るに、どう考えてもちろり先生すごく楽しんで描いていらっしゃる!!w


さて、そんな「箱庭ひなたぼっこ」ですが、この2巻では1巻の時よりも色々なイベント事、特に学校外でのイベント話などが増えた様にも思いますね。

そしてこの作品ならではと言いますか…やっぱりそのイベント関連も他のきらら作品と違ってどこかズレたおかしいものが多いです。

例えば上に書いた昆虫採集の話だったり、秋の紅葉を楽しむかと思いきやなぜか一緒に芋煮会も楽しんじゃう話があったり…でもそんなイベントを通じて、皆の仲良さ度合いもきちんと上がっていることが分かったりして、読んでてほっこり出来ちゃうのも事実。

昆虫採集の話では、念願のオオクワガタを捕まえることが出来た蘭ちゃんだけど、でも陽向ちゃんのドジで逃がすことになってしまって…だけど全く怒りもせずに笑顔で「また捕まえればいいんだし」と応える蘭ちゃん。

普段噛み合わない様なやり取りばっかりしていたり、やたらツッコミが辛辣だったりもするけれど、でもやっぱり彼女らはお互いに大切な友人、なんですよね。

何気にきちんと女の子同士の友情が描かれた、そんな作品でもあったりします。


さて、今回の「箱庭ひなたぼっこ」2巻も特典集めをしてきましたので以下に。

まずはとらのあなのイラストカード。

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絵柄は蘭ちゃん一人。たくさんのユリの花束を持った蘭ちゃん、青いワンピースも相まってとっても可憐で清楚な雰囲気ですね。普段の虫捕り網持って昆虫追い掛け回している姿からは想像も付きませんw

しかし…イラストカードの絵柄に主人公である陽向ちゃんを差し置いてソロで登場させちゃう辺り、蘭ちゃんは多分ちろり先生のお気に入りなのかな、と。

と言うか…恐らく蘭ちゃんってちろり先生がご自身を投影させて描いている、そんなキャラクターなんじゃないかなと言う気がしますね…w


次にCOMIC ZINのイラストカード。

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こちらは4人全員での部活風景。そう言えば、作中では植物ネタこそ多いものの、こんな風に土いじりとかしている光景はあまり観られなかった様な…。

でもきっと、こんな風に4人で仲良く、そしてきちんと真面目に(?)同好会活動をしているのでしょうね。


特典については以上で。今回は集めるのはカラー特典のみにしたのですが、1巻の時に比べて特典自体が付くお店が少なかったんですよね…(涙)


「箱庭ひなたぼっこ」、2巻のラストでは大晦日の日に翠子センパイの家に集まった皆が将来についての話だとかをして…そして最後は皆で仲良く、初詣に向かうところで作品は終わります。

でも、作品としてはこれで終わってしまうけれど…だけど4人の楽しい植物同好会での活動はこれからもずっと、いつまでも続いていくんだと、そう思います。


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