「幸腹グラフィティ」6巻。
2016年 01月 12日 (火) 13:00 | 編集
では、先月末に発売のKRコミックスの中から川井マコト先生の「幸腹グラフィティ」6巻の感想、行ってみましょう。いつの間にやらこの作品ももう6巻…名実共にすっかり、きららミラクの看板作品となった感がありますね。


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6巻の表紙を飾るのはリョウちゃんと、そして4巻のラストから登場した内木アキさん(ユキさん妹)が表紙に初登場ですね。リョウちゃんの手には美味しそうなケーキ、アキさんの手にはクラッカー。これからパーティでも始めると言ったところでしょうか。

しかしこの作品も随分と賑やかになりましたね。最初の頃はリョウちゃんときりんちゃん、それに椎名さん交えた3人の関わりが主でそこにたまに周りの大人達が加わってくると言った感じでしたけど、大人達との関わりが深くなったのと登場人物も随分増えました。

それに、今巻で見られる明さんと露子さんの関わりなど、リョウちゃん達の周りの人間同士の新たな関わりなんかも出来て作品の世界がどんどん広がっている感じもしますね。


裏表紙にはリョウちゃん、きりんちゃん、椎名さんの主役トリオ。

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頭のとんがり帽子と手にはケーキ…やはりパーティでしょうか。

あと、何気に注目すべきは帯。帯に載っているのは保護者二人組。ええ、上に書いた明さんと露子さんと言う新たな組み合わせですね。この2人、ある意味で立場が似ていて共感し合えることが多いのか、この6巻で急接近して物凄く仲良くなっちゃったりしていますねw


さて、この6巻ですが、表紙に内木アキさんが出てくる通り、ある意味で彼女がメインの巻だと言って良いかもしれません。

まず、冒頭の人物紹介コーナー。これは完全にアキさんが描いたと言う形になっていますし、また話と話の合間にある描きおろしのイラストなんかもアキさんがスケッチしたと言う造りに。巻頭の描きおろしの漫画もアキさんが主役のお話です。


そして本編にも彼女がメインの話があります。彼女…と言うよりは内木姉妹の話と言ったところでしょうか。

内木姉妹、幼少期のとある出来事があってどうもお互いに距離を置いてしまっている感じがあるんですよね。だけどそんな2人が一緒におばさんの家を訪れたことで、昔のことだったりお互いのことだったりを少し誤解していたことも分かったりで…。

だからと言って勿論、すぐに距離を縮められるわけじゃあないんだけど、でもユキさんから見ればアキさんは昔と変わっていないと言うことが分かったり、一方のアキさんもユキさんと一緒にいる時間を楽しいと思うことが出来たり…少しずつ、少しずつ2人の距離も変わっていくのかもしれません。

そんな姉妹の、ちょっと胸がチクリとして、だけどじんわり暖かい…そんなエピソードでした。


この作品って前々から家族のつながりに関する話って凄く多くって、それがこの作品の根幹とも言える部分なんだけれど、でも今まではリョウちゃんを中心としたそのつながりについての話が大半でした。

リョウちゃんと亡くなったおばあちゃんとのエピソードだったり、海外で仕事している両親とのことだったり…それが今回、こんな風にリョウちゃんとは全く関係無いところでの家族エピソードと言うのはなんだか非常に新鮮だった気もします。


そう言う意味ではこの巻では他に、きりんちゃんとお母さんとの大阪食い倒れ旅行編と言うのもありました。まあきりんちゃんとお母さんとのエピソード自体は初めてでは無いのですが、しかしこのエピソードが前後編に分かれて実に2話分で描かれていたもの。

上に書いた内木姉妹のエピソードも前後編に分かれていた話なので、実に主人公のリョウちゃんがほとんど出てこない話がこの6巻には4話も入っていることになります…w

この辺り、主人公とは別のところでの話がどんどん展開されていくことが、作品の世界に広がりを持たせているなぁと感じます。


その一方、この巻にはリョウちゃん自身の重要なエピソードも1つ載っています。年末年始に海外から日本の実家へと帰ってきたお母さん。久々にリョウちゃんとお母さんが一緒に年越しを出来ることとなるのですが…。

そこで初めて、リョウちゃんはお母さんに本当のキモチをぶつけるんですよね。本当はお母さんがそばにいなくてずっとずっと寂しかったこと。でも、そんなことを言ったら余計に離れてしまうんじゃないかと怖くて言えなかったこと。

そして…大好きだと言うこと。大好きなお母さんだからこそ言えなかったと言うこと。


いつも良い子にしているリョウちゃんが、本当はお母さんがそばにいなくて寂しく思っていると言うのはこれまでのエピソードでも重々に分かっていたことですが、でもこんな風に彼女が自分の気持ちを露わにして、そしてお母さん本人にぶつけたと言うのは初めてのことではないでしょうか。

この、リョウちゃんが自分の本音を言えたのはその前にお母さん自身の本当のキモチを言ってくれたから、それに対するアンサーと言うところもあるのでしょう。

しかしこの親子…本当に不器用過ぎて見ているとなんだか胸がチクチクとしちゃいますね。2人ともとても優しい良い人なのに…でもどこか、相手に対して遠慮してしまって自分の本当の気持ちを言えずにいてしまう、そんな部分があるんですよね。

だけどそんな、不器用な2人だからこそ…お互いに本当のことを言い合って、前よりもきちんと向き合って近付くことが出来た。そのエピソードは読む者の心を打ち、なんとも暖かい気持ちにさせてくれるものがあると思います。


この「幸腹グラフィティ」と言う作品の根幹には家族のつながり、家族愛と言うものがあると言うのは上にも書きましたが、その家族愛の一つの形が大きく前進した回だったと、一つの大きなクライマックスを迎えたそんな話だったと言えるのではないでしょうか。


さて、今回も特典集めをあちこちでやらかして来ましたので以下に。

まずはイラストカード類から。最初に、WonderGOOのポストカード。

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絵柄はリョウちゃんときりんちゃん。金平糖の中を泳ぐ2人、と言ったところでしょうか。と言うかきりんちゃん、食べてますよね…?w

この作品ではもっとも王道的組み合わせなのがこの2人のカップリングですが、しかしこの6巻ではこの2人だけの絡みと言うのは少なかった気もしますね。その為なのか、特典の方もこの2人の組み合わせはちょっと少なめ…。


次に文教堂のイラストカード。

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絵柄はある意味この6巻では大本命とも言える内木アキさん。その手には「Thanks!」のプレートが乗った美味しそうなケーキ。それを恥ずかしそうな表情で差し出しているのがなんとも良いですね。

でもここは、このケーキはきっとお姉ちゃんであるユキさんに差し出しているのだと…そう妄想するのが美味しい捉え方だと、僕はそう提言致します。いつも素直になれないけれど、でも本当は感謝しているんだよ…そんな気持ちをこめながらお姉ちゃんへのプレゼント。


次にCOMIC ZINのイラストカード。

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絵柄はリョウちゃん、きりんちゃん、椎名さんにユキさんとオールキャスト勢揃い。しかしこれどういうシチュエーションなんだ…コロッケやステーキなどの盛り合わせ鉄板プレート的な感じですよね?

いやこのコ達なにしてるんですか…て言うかユキさんどこで寝てるのwww


続いて三洋堂書店のイラストカード。

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絵柄はリョウちゃん1人。彼女が手に持ったおしるこがとっても美味しそうです。あずきの甘い、良い匂いがこっちにまで伝わってきそう…そして伸びる、のび~るお餅。

ああお餅モチモチ、リョウちゃんのお餅(意味深)


そしてまんが王倶楽部のイラストカード。

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絵柄はこちらもリョウちゃん1人。ピラフにスパゲッティにシチュー…洋食揃い踏みといったところですね。リョウちゃんもしっかり背中にフォーク装備。そして手に抱えているのはふわっふわのパン。

ああ…ふわっふわ…リョウちゃんのふわっふわを食べたいですね(最低)


イラストカード類は以上で、あとはその他の特典類を。

まず、アニメイトのしおり。

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アニメイトの特典は4巻の時もしおりだったのですが、その時はクリアしおりだったんですよね。今回はタイプが変わって4コマ漫画が載っているしおりとなっています。

いかにもこの作品らしい、いつものやり取りが繰り広げられている4コマですねw


次にとらのあなのクリアファイル。

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絵柄はリョウちゃん1人。お弁当箱の中にいるリョウちゃんと言う構図ですね。

そう言えば、お弁当箱と言えば「幸腹グラフィティ」アニメ版のブルーレイが毎巻、お弁当箱を模した作りになっていたんですよね。あれはきちんと作品に沿った形で凝っていて面白い試みだったなぁと思います。


続いてメロンブックスの4P小冊子。

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ケーキを頬張るアキさん。そしてそのケーキを見ると…お姉さんのユキさんが乗ってます。姉妹仲がなんだかしっくりこない内木姉妹だけれど、でも心の底ではしっかりと繋がっている。そんな感じがします。

この小冊子なんですが、裏側には未公開ラフ集、そして中身を開くと水着カットと言うサービス満点な仕上がりとなっていますw


最後に、ゲーマーズの架け替えブックカバー。

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表側にはおでんをパクつくリョウ&きりん。そして裏表紙の方はここでもアキさん。やはりこの6巻においては内木アキと言うキャラクターがメインとして大きな存在感を出しているんですよね。

3人ともお揃いのきぐるみパジャマ風の衣装なのが可愛らしいですね。そして…裏表紙の方に何気なく大きな存在感を出しているデフォルメ風の露子さんが…w


特典については以上で。一応カラー特典についてはこれで全て集めたハズ…です。


そんな「幸腹グラフィティ」、これからもミラクの看板として、家族の絆だとかの心暖まるエピソードでじんわりほかほかと、優しい気持ちになれる物語を読ませていってもらいたいですね。


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