呉「千福」の日本酒飲み比べ。
2016年 02月 24日 (水) 21:45 | 編集
先日の瀬戸内旅行、初日に行った呉でおみやげに日本酒を何本か買ったのですが、この三日間ほどでそれらを飲み比べてみたので以下、その感想というか酒日記的なものを。


お酒は全て、呉の三宅本店さんが営む「千福」のもの。この三宅本店さんへは酒造見学に行ってそれでおみやげにお酒を買ったのですが、酒造見学自体も非常に興味深く面白いものだったので、また後日旅日記の中で取り上げようと思います。


まずは「千の福 純米大吟醸無ろ過生原酒」

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日本酒の中瓶と言うと普通は720ミリサイズなのですが、このお酒は500ミリと言うちょっと変則的なサイズです。お値段は1200円、そして度数は17度と、少しアルコール分が高めな感じですね。


さて、まず酒器に注いでみると、色はわずかに黄みを帯びています。香りはふんわりと吟醸香が漂いますね。芳醇な良い香りです。

口に含むと…味わいも非常に芳醇。甘みを強く感じ、それに釣り合うだけの辛味もしっかりとしていてコクがあります。そして鼻へと抜けていく香りが物凄く良いんですよね。蜜のたっぷり入ったリンゴを思わせる華やかな風味。

味わいは強いのだけれど全くクセがなく、そして華やかな吟醸香とあいまってとても飲みやすい。するするっと飲めてしまうんですよね。

飲みやすい日本酒のことをよく「水の様」と言いますが、この日本酒は決して水の様なタイプでは無いのだけれどでもとっても飲みやすい。

度数17度、また「生原酒」と言うキーワードとは裏腹に飲みやすく、なにより華やかな吟醸香がとても心地良いお酒ですね。


次に「千福純米大吟醸しぼりたて」 

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こちらも度数17度と少し高め。そしてこのお酒は今年の出来たてホヤホヤの新酒なんですよね。値段は720ミリで1500円。青い瓶が涼しげで爽やかな印象を与えます。

酒器に注いでみるとこちらもやはり、色は少し黄みを帯びています。でも、上の生原酒に比べるとかなり薄めな色合い。

香りはとても華やかで甘やか。口に含んでみると味わいもとても甘やかでフルーティ、そして新酒・しぼりたてと言うキーワードから連想させられる通りにとても瑞々しいお酒です。

旨味はしっかりとしているのだけれどボディはそんなに重くはなく、軽やかな印象ですね。そして口に含んで鼻へと抜けていく含み香がまた良い感じ。

こちらはリンゴ系統と言うよりは、どちらかと言うとメロンやスイカを思わせる香りがふわっと口の中で広がると言った感じですね。

これもまた、クセが全く無くするするっと幾らでも飲めてしまいそうな、そんなお酒です。


続いて「吟醸スペシャル千福」 

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瓶やラベルの印象は一番派手な雰囲気ですね。鮮やかなラベルが目を引きます。こちらはアルコール度数度数16.5度、お値段の方は720ミリ瓶で1500円。

ちなみに上2本は純米酒なのに対してこちらは香り付けの為にアルコールを添加したタイプ。以前はアルコール添加のお酒は嫌だと思っていたのですが、最近はそうでも無くなりましたw

もちろん、品質をごまかすために大量にアルコールをぶちこんでる…とかは論外ですが、でも吟醸香を引き出すためのアルコール添加とか、そう言った前向きな理由で行っているのであれば別にいいんじゃないかな、と思います。


さて、こちらのお酒は酒器に注ぐと色味はほとんどありません。ほぼ無色透明と言って良いくらい。香りの方も3本の中で一番弱い感じがします。盃に鼻を近づけてみてもあまり香りらしい香りはありません。

飲み口はアッサリとして非常に淡麗。クセがなく飲みやすいのは勿論、キレがあります。しかし、キレがあると言っても辛みを強く感じると言った感じではなく、あくまで味わいは甘やかなんですよね。

含み香は他の2本に比べるとおとなしい感じなんだけれど、しかしやはりこれもメロン系の青い良い香りがふわっと漂います。


3本飲み比べて感じたのが、この千福のお酒はどれも嫌なクセや妙な個性と言ったものが無く、純粋に澄み切った味わいで飲みやすく、かつ味わい甘やかで華やか…と言った感じでしょうか。恐らくこれが、ここのお酒の造り方なのでしょう。


そして最後にもう一本おまけで「千福にごり酒」 

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こちらはなんと、酒造見学の最後におみやげとして頂いたもの。無料で酒造見学させてくれた上にこんなおみやげまで下さるだなんて…なんて太っ腹なんだ三宅本店さん!! ちなみ度数16度。

これはもう、にごり酒なんで当然、お酒は真っ白に濁っています。酒器に注いでみるとちょっとヨーグルトを思わせる様な、乳酸系の香りがあって、ああいかにもにごり酒だなぁって感じ。

だけど、液の粘性はそんな高くはない感じ。口に含んでみるともったりドロリとした舌触りではなく、幾分サラリとした舌触りですね。

味わいは甘やか。やはりどこかヨーグルトっぽい感じの甘酸っぱい味わいがあって、とても口当たりが良くってさらさらスルスルっと飲めてしまいます。

にごり酒って言うとその真っ白に濁った印象から飲みにくいって思う人も多そうですが、実は全然そんなこと無いんですよね。少なくともこのにごり酒はとっても飲みやすいです。むしろ日本酒苦手な人でもとっつきやすい味わいかも?


とにかく、三宅本店さんの千福。とても美味しい良いお酒でした。


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