2016年2月・瀬戸内の旅(9)
2016年 04月 12日 (火) 20:29 | 編集
- 三日目(その3)・伊予灘ものがたりに乗車 -

八幡浜の駅で、乗車予定の「伊予灘ものがたり」到着を待ちます。僕が乗るのは16時06分発の伊予灘ものがたり道後編。本当は、お昼に松山を出る八幡浜編に乗りたかったのですが速攻売り切れで切符が取れず…それで道後編にしたんですよね。

八幡浜の駅構内、至る所で「伊予灘ものがたり」を盛り上げようと言うのが分かります。こちらは待合室の入り口。伊予灘ものがたりののれんが掲げられています。

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改札の方にも、きちんと「1番のりば 伊予灘ものがたり」と大きく分かりやすく出ていますね。


ホームに行ってみると…足元にしっかりと伊予灘ものがたりの乗車口。

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きちんとカーペット敷き。しかも、車両の色に合わせて1号車は赤、2号車は黄のカーペットになっているんですよね。凝ってる…!!


ホームで列車を待っていると、雨はすっかり止んで次第に晴れ間も見えてきました。良かった…これなら伊予灘ものがたりからの車窓も楽しめそうです。


そして16時少し前。八幡浜駅のホームに伊予灘ものがたりがやって来ました!!

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伊予灘ものがたりはキハ47改造の観光列車。キハ40系列改造の観光列車は最近のトレンドなのか、JR各社にたくさん走っていますね。

この伊予灘ものがたり、車体の外観は種車のキハ47の面影をよく残していますが、しかしこの鮮烈なカラーリングが目を引きます。

1号車は伊予灘の夕日にちなんだ茜色の塗装で「茜の章」の名前を冠し、2号車は太陽と蜜柑の黄金色をイメージしたカラーリングで「黄金の章」と名付けられています。


さて、では…車内へと入ってみましょう。この「伊予灘ものがたり」、乗車口は各車両1つ。もともとキハ47には両開き式の扉が2つ付いていましたが、運転台寄りの扉は無くなっています。そしてちなみに伊予灘ものがたり、2両ともグリーン車扱いです。


車内は木目調をふんだんに使用し、間接照明が照らす優しい雰囲気。

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床や荷物棚、テーブルなどには本物の木を使用しています。最近の観光列車ではインテリアに木材を使用しているのもトレンドかとは思いますが、やはり暖かみがあって良いですよね。

木材をふんだんに使用した内装と言うと、JR九州なんかの水戸岡デザイン車両が真っ先に思いつきますが、この伊予灘ものがたりは外部デザイナーではなく、JR四国の社員の方がデザインされているんですよね。

その為か、木材をふんだんに使用していても水戸岡デザイン車両とは全く異なった雰囲気に仕上がっています。唯一無二、他で見られない独特の個性が溢れる車両になっていますね。

(水戸岡デザインも好きですが、ちょっと最近は全国あちこち走り過ぎて食傷気味かと…)


座席配置は通路を挟んで海側は一人がけ座席が窓側を向いて並び、山側は2人用の向かい合わせの座席がテーブルを挟んで並んでいる形となっています。また、運転台寄りの部分には4人用のグループ席もあります。

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僕の座る1人がけ座席がこちら。座席の上にクッションが置いてあるのが特徴。

座席自体は窓方向に完全に固定されています。また、リクライニング機能等は無く、背もたれも決して大きくはないので本来グリーン車のあるべき座席とは全く異なるものなのですが…でも逆に、この車両のコンセプトには非常に合ったものとなっています。

と言うのもこの伊予灘ものがたり。大きな特徴として車内で供される食事サービスがあります。言ってみればこの列車は単なる観光列車なのではなく、線路の上を走るレストランやカフェなのです。

そう考えると確かにこの伊予灘ものがたりの車内、座席も含めた雰囲気全てがなんだかお洒落なカフェの様な、そんな気がしてきますよね。


さて、座席へと座ります。

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目の前のテーブルには、メニュー表と…それにナイフやフォークなどの食器類!! 洒落た木箱には手拭き様の紙ナプキンや、コーヒーや紅茶用の砂糖などが入っています。ああ、本当にこの列車は走るレストランなんだなぁと、そう実感が湧いてきますね。

この道後編の食事メニューはアフタヌーンティー。食事自体は乗車券とは別料金で、申し込まなくても乗れるのですが…でもせっかくならと、申し込んでみました。

この伊予灘ものがたり、1日4便走る列車のどれもで事前申し込み必要な食事を提供していて、それも全てがその時間帯に合わせた異なるメニューとなっているんですよね。


そして、事前申し込みが必要なメニューとは別にも食事やドリンクのメニューはたくさんあります。メニューブックがテーブルの上に置かれていて中身を確認してみたのですが…ケーキや軽食、おつまみなど実に豊富!! これなら正直、事前申し込みのメニュー頼まなくても良かったかもしれません…w

ドリンクの方も伊予灘ものがたりオリジナルのカクテルや日本酒飲み比べセット、それにワインなんかもあります。ワインはなんと、シャブリが置いてありました…!!


列車は定刻通りに八幡浜を出発。するとすぐに車内アテンダントさんが各座席へやって来て、食事の事前申し込みの有無やオーダーを聞いて回ります。

そして運ばれてきたアフタヌーンティーセット。

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紅茶もきちんとティーポットにティーカップで供されます。どうしても車内で飲むドリンク類って瓶や缶か紙コップと言うイメージがありますが…さすがに「アフタヌーンティーセット」と謳っているだけあってそんなマネはしません!!

しかしまさか…列車の車内でこんなきちんとした紅茶を楽しめる日が来るとは…。


そしてこの紅茶がもう…めちゃくちゃ美味いです!! まず香りがいい。その芳醇で馥郁たる香りときたら…ああもう!! これめちゃくちゃ良い紅茶だと、香りを嗅いだだけでそう思わされますね。

そしてまた、淹れ方によって味が変わるのも良いです。一杯目はそんなに蒸らさずに注いだので香りは芳醇で味は淡くと言う感じだったのが、二杯目は時間をかけたのでしっかりと濃厚な味に…。


セットメニューの方も美味しい。まず、サンドイッチはみかん卵と言う卵を使用したサンドイッチなのですが卵の味が濃厚。

スコーンはプレーンなバタースコーンなのですが、一緒に供される媛ベリーのジャムを付けて食べるとこれがまた美味しい。ジャムが果実味たっぷりなんですよね。

リンゴのデニッシュは上に乗ったリンゴがバラの花びらをかたどっていて、これがシロップ煮なんだけれど上品な甘さで…チェリーのタルトは熊の形の可愛らしいビスケットが添えられていて、食べるのが勿体無かった程w


とにかく…これは本当に美味しく、大満足なアフタヌーンティーでした。それにしてもまさか列車の中で、それも食堂車でなしにこんなきちんとした食事、きちんとしたアフタヌーンティーを楽しめるだなんて…これが新時代の観光列車の姿なのかもしれません。

さあ、伊予灘ものがたりの旅、まだまだ続きます!!


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