2016年2月・瀬戸内の旅(10)
2016年 04月 22日 (金) 20:25 | 編集
- 三日目(その4)・伊予灘ものがたりの旅、そして松山の夜 -

車内で美味しい紅茶とスイーツのアフタヌーンティーセットを頂きながらの伊予灘ものがたりの旅。列車は海沿いをゆっくりと走っていきます。

ここで改めて車内をもう一度観てみましょう。

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デッキ部分にはのれんがかかげられていて、「和」のイメージを醸し出しています。


座席の合間にはこんな洒落た照明器具も。

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こういうの、ちょっと小洒落た飲み屋さんや料亭みたいなところだとしばしば見かけますけど、列車の中には普通置いてありませんよね…?


一方でこんな可愛らしいぬいぐるみも飾られていたりw

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伊予灘ものがたりの車内、床や壁面、窓枠や荷物棚など至るところに木材が使用されているのもあって、本当に暖かみのある雰囲気に仕上がっていますね。

あと、車内でずっとBGMが流れているのも洒落ています。そのBGMも決して大きな音量ではなくあくまでさりげなくと言った感じで、それが一層この列車を単なる列車ではなく、レストランや洒落たカフェの様な雰囲気に仕立て上げていますね。


それにしてもこのインテリアの改装具合…本当に徹底されています。キハ40系列改造の観光列車だと昨年の冬にJR西の「瀬戸内マリンビュー」「みすゞ潮彩」に乗りましたけど、あれらも素晴らしい車両でしたけどこの伊予灘ものがたりの方がインテリアの凝り具合は明らかに上ですね。

JR西のあの2車両に関して言えば、キハ40本来のむき出しの冷房装置がそのまま残っているのが大きなマイナス…まあ愛嬌とも言えますがw


伊予灘の風景を眺めながらの列車旅。伊予灘ものがたりは、景色の良い場所を通る時は減速してしっかりと風景を眺めたり、写真におさめたり出来る様に走ってくれます。その辺りの配慮はさすが観光列車と言ったところ。

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伊予大洲近辺の車窓からの大洲城。天守自体は平成に入ってからの再建の様ですが、こうして見ると非常に立派なお城に見えます。素晴らしい車両の中からの眺めだから余計にそう思えるのかもしれませんw

また、なんとこの城からはなんと、地元の方々がのぼりを振って列車を見送って下さってます。写真だと分かりにくいのですが、城の左側に白いのぼりが幾つも…。


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どこかの鉄橋では、線路周りに柵などが無く真下に川が見えるので、まるで列車が宙を浮いて走っているかの様な感覚が味わえました。


そして列車は「愛ある伊予灘線」のビュースポットのクライマックスへと差し掛かります。

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ずっと海沿いに走っていく列車。本来ならここで、綺麗な夕日が見えることもある様ですが…さすがにこの日は夕方近くまで雨だったのもあって、そこまでは望めませんでした。でも…きちんと天気が上がっただけでも良かったです。


そして…下灘駅に到着しました。

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伊予灘ものがたりは一日4本のどれも停車駅は多くありません。そしてそのどれもがこの下灘の駅には停車します。何も無い無人駅ではありますが、しかしやはりこの路線を代表する駅だと言って良いでしょう。

ちなみに今回僕の乗った「道後編」の下灘での停車時間は4分ほど。その短い停車時間の間に乗客の皆さんは列車を降り、駅を写真に収めたり海を眺めたり…思い思いに過ごされています。

もう少し長く停車する伊予灘ものがたりもある様ですが…まあどちらにせよ僕は先程昼間にこの駅に訪れて、もう充分に堪能しているので構わないのですがw


下灘を後にして列車は松山へと走ります。松山手前の駅ではなんと、車内に坊っちゃんとマドンナが乗り込んできて、乗客全員に粗品のプレゼントと言うサプライズも!! これは車内大盛り上がりでしたw


そして18時06分、伊予灘ものがたりは松山駅に到着しました。

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伊予灘ものがたりでの旅、実に素晴らしいものでした。車内の雰囲気・内装と言ったハード面や食事メニューの美味しさも勿論ですが、車内アテンダントさん達の気遣いと言ったソフト面、それに沿線の駅などで手を振って下さる地元の方々…。

それら全てを引っ括めて、実に魅力ある素晴らしい観光列車だったと思います。今回のこの伊予灘ものがたりの旅に関わった皆さん、出会った皆さん全てにお礼を言いたいと思います…本当にありがとうございました!!


さて、松山に着いてまずはホテルにチェックイン。

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ホテルは「ターミナルホテル松山」。朝方に荷物を預けに一度訪れていますね。部屋に入ってみると簡素ながら清潔で綺麗なビジネスホテルと言った印象。一晩の宿としては充分です。


さあ…それでは、飲みに行きましょう!!


市電に乗って大街道の駅へ。そしてやって来たのはこちら。

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酒八と言う居酒屋さん。


店内へ入り、カウンターへと案内されます。土曜日だからと言うのもありますが、カウンター席もほとんど埋まっていて非常に活気のあるお店と言う感じ。

まず最初に生ビールで一人乾杯をして…そして愛媛の地酒飲み比べセットを注文。

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この日のセットは「栄光」「梅錦」「千代の亀」の三種。

これが3種全て本当にくっきりと個性の違うお酒で面白かったです。「栄光」は吟醸香華やかながらアッサリと飲みやすく「梅錦」は香り高いけどコクがある。そして「千代の亀」はわずかに微発泡…どれも全く系統の異なるお酒で味の方は非常に甲乙付けがたいですね。


料理の方はまず、オコゼの活き造り。

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身の部分は薄造りで、皮やキモはさっと湯通しして、文字通り丸ごと味わわせてくれます。身の方は適度な歯ごたえがありつつも瑞々しくって、これはポン酢が非常によく合います。なるほど…オコゼには醤油ではなくポン酢。間違いありません。

キモは少しコクがあって、皮はゼラチン質のぷるぷるした食感で…これまたたまりません。

それにしてもオコゼと言うのは本当にブサイクな魚なんだけれど…でも、なんて美味しい魚なのでしょうかw


アナゴのしゃぶしゃぶ。

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これが激旨!! アナゴと言うとどうしても寿司ネタのイメージが強いのですが、でも実は新鮮なものを刺し身にするとめちゃくちゃ美味しいんですよね。淡白でいて旨みのしっかりした白身と言う感じで。

それをしゃぶしゃぶで頂いてしまうこの贅沢!! しっかりとした身の食感と、口の中に溢れる旨みとがもう実にたまりません!!

付け合せの野菜がたっぷりなのも嬉しいですし、それにこのしゃぶしゃぶの汁の方もしっかりとカツオの出汁が取ってあったりで…この酒八さん、魚が新鮮なのは勿論だけれど丁寧な良い仕事をされています。


最後、締めには焼きおにぎりと、それに活き造りのオコゼのアラを使ったお味噌汁を。

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味噌汁は白味噌で優しい味なんだけどオコゼの旨みがたっぷり滲み出ています。そしてアラのゼラチン質のプルプル感がたまりません。焼おにぎりは醤油が香ばしくって…これを頬張って冷酒流し込む時の多幸感と言ったら…!!

しかし外へ旅行して味噌汁を頼むと、意外にも白味噌が多いことに気付かされますね。僕の住んでいる愛知県なんかは完全な赤味噌文化なのですが、もしかすると全国的には赤味噌文化の方が少ないのかもしれません。


こうして、美味しい魚と日本酒をじっくりと楽しみながら…松山の夜、今回の旅行最後の夜は更けていくのであります…。


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