2016年7月・北海道「日本最東端」の旅(6)
2016年 08月 19日 (金) 19:33 | 編集
- 二日目(後編)・根室、照月旅館での一夜 -

最東端の駅、根室と東根室を満喫し、本日の宿へと向かいます。

…とその前に、まずは駅すぐ近くのお土産物屋へ立ち寄って、勤め先へのお菓子などを購入。それとちょっとした最東端の記念品みたいのがあったので幾つか買ってしまいましたw


さて、宿へと向かいましょう。街を歩き出すとすぐ、こんな建造物が目に入ります。

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「返せ北方領土」の文字。東の最果て、そして北方領土に一番近い街、根室ならではの光景だと言えます。この街にいるとどうしても、北方領土の存在を意識せざるを得ないのでしょう…。


街の真ん中をずっとまっすぐ、海の方へと向かって歩いて行きます。駅から10分少々歩いたでしょうか、本日の宿へと到着しました。

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こちらが本日の宿「照月旅館」さんです。

ちなみに読み方は「しょうげつりょかん」です。「てるづきりょかん」ではありません。もし「てるづき」だったら艦これ的に非常に面白かったのですがw


受付でチェックインを済ませて早速中へ入ります。

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廊下と言い部屋と言い、純和風と行った感じ。そして結構年季が入っています。ちなみにこの宿、部屋に風呂やトイレ等は付いていません。

今時珍しい造り…とも言えます。ではなぜこの宿を今回選んだのか。色々と根室の宿をリサーチしたのですがどうやらここの宿、夕食がかなり美味しいらしいと言う噂だったので…やっぱり旅先での食は大事ですからね。


さて、チェックインはしたもののまだ時間は早いのでちょっと街を散策してみます。

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根室と言う街は海沿いの街で、この旅館からほんの数分歩けばもうそこは海。駅からでも徒歩15分か20分くらいで海に出られるのではないでしょうか。


それと面白いのが根室の街、至る所にこんな碑が建っています。

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「根室で最初の床屋二越髪結床跡」とあります。こんな感じで、何かの跡だった場所には木で造られた碑が建っているんですね。それらを探して歩く、そんな街歩きも面白いかもしれません。


あとは散策ついでに自宅への土産・地酒を購入。根室の街には見たところ観光客が立ち入りやすい様な大きな酒屋さんなどはなく、どうしたものかと思いましたが…宿のご主人に幾つか地元の酒屋さんを教えて頂き、この地の地酒「北の勝」を何本か買うことが出来ました。

そのお酒のレビューはこちらの記事に書きましたが、味わいすっきりとしながらもボディのしっかりした飲みごたえのある美味しいお酒でした。


そして宿へと戻り、のんびりと過ごします。お風呂に入って旅の疲れを落とし…そしていよいよ夕食の時間がやって来ました。今回僕はこちらの宿で何種類かある夕食メニューのうち「月膳」と言うのをお願いしたのですが、そのメニューだと部屋食になるのが嬉しいところ。


さあ…ずらりと並びましたよ。これが本日の夕食です!!

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かなり…いや、とってもボリュームがあります。まさかこんなに出てくるとは…w

そして並べられると同時に宿のご主人がやって来て、一品一品の説明をして下さるんですね。何の食材を使っているか、どんな調理なのか…聞いていると随分と変わったものもあります。

しかしこうしてわざわざ、ご主人が一部屋一部屋回って料理の説明をしている辺りにこの宿の食に対しての並々ならぬこだわりを感じます。


さあ、では食べましょう。何から食べようか目移りしてしまいますが…まずはこちらから。

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これがこちらの旅館の名物料理「ウニの茶碗蒸し」。あつあつとろっとろの茶碗蒸しの上にたっぷりとウニが乗って、そこに出汁の餡がかかってます。

これがもう…超濃厚で絶品!! なるほど、名物料理と謳っているだけのことはあります。恐らくウニは上に乗ってるだけじゃなく、茶碗蒸しの中にもたっぷりと練り込まれているのでしょう。ものすごくウニの味がしますよ。

これは熱いうちに食べた方が絶対に美味しいので、そういう意味でもまず最初にこれに箸を付けた自分のチョイスは正解だったと思いますw


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カスベと言う、エイの仲間の魚の煮物。カスベは昔、仙台の居酒屋で唐揚げにしたのを食べたことがあるのですが、なるほど…煮ても美味しいものですね。

煮魚と言うと濃い汁で甘く煮てあるものも多いですが、こちらの煮物は随分さっぱりとした味。その上品な味がカスベには良く合ってますね。軟骨のコリコリとした食感も楽しいです。


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前菜の盛り合わせ。エビはシマエビと言う北海道でよく獲れるエビなんだそう。また、盛り付けが美しくて見てるだけでも食欲をそそります。


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お酒は根室の地酒「北の勝」の「大海」。純米や吟醸などではない、いわゆる普通酒なので飲む前はどうなんだろう…と思ったのですが、これが飲んでみると予想外に美味しくてビックリ。

サッパリとしていて食事によく合います。自己主張し過ぎず料理の邪魔をしないお酒、また飲み飽きしないお酒と言う感じ。いやはや…普通酒と言うのも良いものですね。


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焼き魚は大きなキンキ!! これがもうめっちゃ脂乗ってて、口に入れると身がホロッと崩れて…もう声も出ませんよこの旨さ。皮の部分も美味しいです。

しかしこれが…大きいだけにかなりボリュームありましたね…w


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お刺身はイカとホタテ、それにホッキガイにボタンエビ。これ、ホッキガイとボタンエビがとにかくやばいです。口に入れた瞬間に広がる海の香り。いやこれもう、北海道の海そのもの。海を食べていると言っても過言ではありません。


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酒の肴3種。右からボタンエビと蟹の内子の和え物、つぶ貝のウニ合え、なんの魚だったか忘れてしまいましたが…アンキモ風に4時間位時間をかけて調理したものなんだそうです。

個人的にはボタンエビと蟹の内子が気に入りました。宿のご主人曰く、ボタンエビ以外にも色々な食材で試したのだけれどボタンエビが一番相性が良かったのだとか。どれも日本酒のアテにとても良い感じです。


さあ…それではいよいよメイン、蟹に行きましょう!!

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蟹は大きな花咲ガニがまるごと一杯付いてきます。そして足の一本一本に至るまで、予め宿の方でハサミを入れて下さってるので身離れよく、とても食べやすくなっています。

この花咲ガニって実は蟹じゃあないんですよね。正確にはタラバガニなんかと同じくヤドカリの仲間。見ると足が片側4本しか無いんですよね。

そしてこの花咲ガニ、食べてみるとちょっと他の蟹には無い独特の風味が感じられます。もちろん嫌な風味ではありません。好ましい個性、そして身に甘みがあります。


嬉しいのが僕のところへ運ばれてきた花咲ガニはなんとメスでした。

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卵がびっしりと詰まっています!! 内子と外子と両方、食べやすい形に調理されています。

蟹の卵はとても好きで、内子はワタリガニだとかモクズガニだとかで食べたことあるのですが、しかし外子をこんな風に味わうのは初めて。プチプチして不思議な食感が楽しいです。


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蟹の外子の和え物、それとウニ。やはり北海道と言えばウニですよね生ウニ!! 蟹の外子もこうして塩漬け風の和え物になっているとお酒のアテにとても良い塩梅です。


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氷頭なます。酢の物、それに野菜がサッパリと口の中を洗い流す感じで良いですね。


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御飯とお吸い物。御飯は何の炊き込み御飯なのでしょうか…ちょっと甘い味付けが変わってます。

お吸い物の方はミニホタテが殻ごと入っているのですが、恐らくこれ、吸い物に入れる前に炙ってあります。とても香ばしく、良い出汁と香りが出ていて美味しい。


…と、とってもたくさん出てきて本当にボリューム満点、お腹いっぱいになりました。

と言うか…食べきれませんでした。蟹なんて半分くらい残ってしまった…ああ、宿のご主人さん料理人さんごめんなさい。事前にたくさん出てくると聞いていたからお昼御飯も食べずに腹ペコでいたのに、それでも食べきれませんでしたよ…無念。


ともあれ、こうして大満足大満腹のうちに、根室での夜は更けていくのです…。


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