2016年7月・北海道「日本最東端」の旅(12)
2016年 09月 30日 (金) 20:26 | 編集
- 四日目(後編)・千歳で出会った美味 -

くしろ湿原ノロッコ号から降り立った釧路駅のホーム、ふと見るとこんなものがありました。

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「釧路駅 湿原の鐘」とあります。観光地にこういう鐘はしばしばありますが、駅のホームにあるのは結構珍しい気がしますね。

列車から降り立った乗客、特に親子連れやカップルなんかが鳴らしていきます。せっかくなので僕もちょっと鳴らしてみました。まあ僕は一人旅なんですけどねw


さて、釧路駅で待つことしばし。僕の乗車する、特急スーパーおおぞら10号がホームへとやって来ました。車両は283系。まあ、札幌から釧路へ向かう際に乗ったのと同じですね。同じスーパーおおぞらなんだから当然と言えば当然ですが。

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しかし何度見てもこの、JR北海道の特急列車のフォルムって良いですよね。何と言っても鮮烈なブルーのカラーリングが効いています。これ、北海道の雄大な大地を走ってる時にはきっとよく映えるんだろうなぁ…。


車内へと乗り込みます。今回もまたグリーン車をチョイス。

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今回の旅はずっとグリーン車使用ですし、札幌→釧路のスーパーおおぞらでも当然グリーン車に乗っているのでもう今更感動と言うものはありませんが…でもやっぱり、この広くてゆったりした座席と落ち着いた雰囲気は良いですよね。

北海道はとにかく土地が広く、その分乗車時間も当然長くなるので、グリーン車の乗り心地が良いのはホントありがたいです。間違ってもどっかの東みたいな横四列グリーンとか走らせてなくてホント良かった…。


スーパーおおぞら10号は定刻通り、16時14分に釧路を出発。車内ではのんびりと過ごします。車窓から景色を眺めたり、車内販売でおやつやコーヒーを買ってみたり…。

この時車内で頂いた、レアチーズケーキがとても濃厚で美味でした。ホント北海道は乳製品が美味しいです。北海道を訪れたらとりあえず、乳製品系のデザートは絶対に食べないといけませんねw

それにしてもホント、北海道は広い。広すぎます。札幌⇔釧路の移動距離とか、名古屋⇔東京に匹敵するくらいの距離ありますからね…。

そう言えば昨夜行ったワインバーのマスターも仰ってました。道南は新幹線開業で盛り上がっててもこの辺りはあまり関係ないですよ、と。確かにホントそうかもしれません。道南は北海道と言っても本州に近いですが、そこから道東や道北行こうと思ったらどれだけ離れているか…。

この辺りは本州から出たこと無い人にはなかなか理解しがたい感覚だと、そう思います。


さて、そんなスーパーおおぞらでの旅なんですが、途中、追分辺りからやたらと列車の速度が遅くなっていきます。時折、運転停車など挟みつつ…どうやら先行列車の遅れでこの列車も定刻より遅れての運行となっている様です。

結局、南千歳には20分近くの遅れで到着となりました。この南千歳から千歳へ移動するのですが、乗り換え先の列車も遅れまくってます。

まあでもホームで待っているとじきに列車が来たので乗車。そして千歳駅へとやって来ました。

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面倒なのが千歳と言う街、ホテルだったり飲食店だったりがある街の中心街は千歳駅の付近なのに特急は千歳線と石勝線の分岐点である南千歳駅にしか停まらないんですよね…なので特急で千歳を訪れる場合、南千歳で降りて快速なり普通列車に乗り換える必要があります。


さて、この時点で時間は20時過ぎ。遅いのでホテルへと急ぎます。今回泊まったホテルは千歳エアポートホテル。駅のすぐそば、歩いてほんの3分ほどのところにあります。

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ごくごく普通のビジネスホテルと言った趣きですが、部屋も綺麗で清潔感があって良いです。


さて、飲みに行きましょう…ただ、時間も遅いしこれから街へと繰り出すのも面倒です。と言うわけで今回はホテルの一階にあるお店にお邪魔してみることにします。

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こちらのホテル、一階に「海鮮居酒屋うみや」さんと言うお店があるんですね。ネットで見たところ、ホテルの中にあるお店ながらなかなかに良いものを食べさせてくれそうだったので訪れてみることにしました。


カウンターへと腰掛け、まずはビールで乾杯!!

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ああ、長旅の後のビールってなんでこんなに美味しいのでしょう…またこの日は日中、釧路湿原でカヌー体験したり展望台まで自転車走らせたりと結構身体使いましたからね。だから余計に美味しいです。

一緒に出された付き出しが子持ち昆布と言うのも良いですね。


ビールを飲み干した後は日本酒へチェンジ。この「うみや」さん、日本酒の品揃えも豊富。北海道のお酒を中心に色々な種類が置かれています。まずは北斗随想の純米吟醸を。とてもフルーティで甘やか、僕の好みの日本酒ですね。

そして日本酒をちびちびと飲りつつ、お刺身を頂きます。

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凄いの来ました!! 八角のルイベとニシンのお刺身です。右の白いのが八角、左がニシン。それぞれにわさびとショウガが添えてあります。つまり、八角はわさびで、ニシンはショウガで食べるのが美味しいと言うことなのでしょう。

それにしても八角もニシンも生で食べるのなんて初めてです。口に入れてみると、八角は甘くってトロットロ、ニシンは意外にもコリコリとした歯ごたえがあります。

そしてニシン、面白いなぁと思ったのが刺し身で食べても独特の風味があります。一言で言うならば数の子の香り。やっぱり数の子はニシンの卵なんだなぁ…と改めて思わされた次第。

また、ニシンの刺し身には細かく切れ込みが入ってます。恐らく骨切りをされているのでしょう。

それにしても所変われば品変わるとは言いますが…これぞ北海道と言う刺し身ですね。こんなの今までどこへ行っても食べたことがありません。もうこのひと皿だけでこのお店、大当たりですよ!!

食べながらカウンターの中の大将と少しお話を。なんでも大将曰く、例年だともうニシンは捕れない時期に差し掛かってるのに今年はいつまでも捕れてしまって、だから刺し身もいつまでも出せてしまって…など、面白い話を聞かせてもらいました。


今度は野菜を。アスパラガスの焼き物。

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多分焼き具合が絶妙なのでしょう。しゃきしゃきとした歯ごたえで、でも充分に水分が残っていてとってもジューシィ。魚だけじゃなく、野菜系もいけますよこのお店は。

日本酒はメニューにとても面白そうなものがあったのでそちらを頼んでみました。山形県の爆雷と言うお酒で、なんでも日本一辛い日本酒なんだそう。

これが不思議なお酒で、口に含むとまるで白ワインのソーヴィニヨン・ブランを思わせるグレープフルーツ系の香りが口いっぱいに広がるんですね。そしてなるほど…確かに辛い。日本酒なのにいわゆる「甘み」と言うものをほとんど感じさせない、なんとも変わったお酒でありました。


焼きウニ。

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生でそのまま食べられる殻付きのウニを焼いてしまうと言うとんでもない贅沢。正直言ってもうバチが当たっても文句言えない位の贅沢と言うものですw

火を通すことでウニ独特のあの潮の香りがより一層引き立って、そしてとろとろで甘くって…本当に贅沢極まりない食べ物です。

日本酒を柴田酒造店の限定純米吟醸へチェンジ。超辛口の爆雷を飲んだ後だからとても甘くて優しい味に感じます。ウニとの相性も言わずもがな。

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こちらはサービスで出して頂いた、つぶ貝の煮物。これもとても良い味付けでした。


締めにはやっぱりご飯物が欲しくなると言うもの。そこで選んだのがウニご飯と味噌汁。

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こちらのお店、ありがたいのがウニご飯やイクラご飯は升に入れた小サイズのものがあるんですよね。飲んだ後の締めにちょっとだけ食べたい、そんなお客の要望を見事に満たしてくれます。

小さいサイズと言えどもウニはたっぷりと乗っています。また味噌汁が優しいお味で…ああ、お酒飲んだ後の味噌汁ってなんでこんなに美味しいのでしょう…。

最後にもう一杯だけ日本酒を。二世古の特別純米、本日飲んだお酒の中では一番日本酒らしい日本酒でした。


今回訪れたこちらの「うみや」さん、物凄くオススメのお店でした。出て来る料理がどれも新鮮で美味しいのは勿論、一見気難しそうに見えた大将もとっても良い方でした。

千歳と言う北海道の玄関口にあって利便性も良いですし、北海道旅行の最初あるいは最後に訪れるのにとても良いお店だと思います。


こうして北海道最後の夜は更けていくのであります…。


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