「なでしこドレミソラ」1巻。
2016年 10月 16日 (日) 08:22 | 編集
では、12日に発売されたKRコミックスの中からみやびあきの先生「なでしこドレミソラ」1巻の感想っぽい記事、行ってみましょう。

この「なでしこドレミソラ」、きららフォワードに連載中の作品ですね。僕は元々フォワードは購読していなかったのですが、「双角カンケイ。」目当てで購読を始めてみたらちょうどそのタイミングから自分のツボにハマる作品が幾つも始まって…結局そのままずっと購読を続けてます。

そんなフォワードの作品の中でも、今自分が最も注目してて、本当に大好きだと言えるのがこの作品です。


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表紙を見ると、三味線を手にした一人の美少女。髪を金髪に染めて、今風…と言うかむしろギャルっぽいぐらいの雰囲気。彼女がこの作品の主人公、音古間美弥(ねこまみや)ちゃん。

それにしても美少女が和楽器を持っていると言うのはなんとも絵になります。良い…。


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裏表紙には美弥ちゃんと寄り沿う黒髪の少女。こちらが竹海陽夜(たけみひよ)ちゃん。彼女が美弥ちゃんを和楽器の世界へと連れ出す張本人ですね。

あと、帯を見るともう2人の女の子たちがいますが、彼女らが本格的に話に関わってくるのは次の2巻以降から、と言ったところでしょうか。


さて、この作品なんですが表紙を見れば分かる通り美少女×和楽器モノです。きらら系にはバンドものを始めとして音楽系を主題に扱った作品はしばしば見られますが、それにしても和楽器と言うのは珍しいですね。

和楽器と言うと難しいとか地味とか年寄りっぽいとか、そんなイメージもあるかもしれませんが…でもとりあえずこの作品に関してはその辺りはあまり考えずに読めるかと思います。

この1巻では和楽器自体に関してはそこまでまだ突っ込んだ話は出てきていませんしね。

(勿論、楽器の種類や奏法に関してのうんちくだとかは出てきますが)


主人公の美弥ちゃんは表紙の通り見た目は今風のギャルと言った子。なんですが、実は彼女は見た目がそんな風なだけで根は物凄く真面目で良い子なんです。

と言うか、元々中学生までは「超」が付くほどの地味子ちゃんで、それを卒業文集でネタにされてしまったのがキッカケで生まれ変わりたい、そう思っての高校デビューなんですよね。

それにしても最近のきららってこういう、見た目がギャルなのに中身が真面目でとても良い子って言うヒロインがしばしば見られます。そしてその子たち全員が決まって僕のツボ、超ドストライクなんだよなぁ…w


そんな美弥ちゃん、外見だけは変えてみたものの、中身は昔と変わらないまま。彼女にとって本当にコンプレックスだったのはきっと、地味と言われたことよりも「好き」なものが無い…と言うことだったんですよね。

趣味だとか何か興味をもって打ち込めるものだとかが何もないままに生きてきて、それを変えたくて見た目だけでも変わってみたけれどだけど結局何にも変わってなくって…そんな彼女の前に現れたのがもう一人の主人公とも言える陽夜ちゃん。

元々一人で尺八をやっていた彼女は和楽器をやる仲間を探していてあちこちに声をかけていて…ちょっと強引なところもあるけれどとても前向きな子なんですよね。

そんな彼女の尺八の音に引かれたのが美弥ちゃんにとって、和楽器を始めることになった最初のキッカケ。

だけどその時点では美弥ちゃんの中にはまだ和楽器は地味だとかそんなイメージがあって…だけど陽夜ちゃんに連れ出されて観に行ったバンド演奏、その音に圧倒されて魅了されて、そして和楽器を始めてみることに決めるんです。

そこまでがこの1巻の最初のエピソード。このエピソードだけでも美弥ちゃんの心の動きだとかすごく丁寧に細かく描写されていて、とてもすんなりと作品の世界に入って感情移入しながら読めるんですよね。

そして美弥ちゃんが和楽器のバンド演奏に引き込まれるシーン。そこでは彼女と同じように読者もその音に、迫力にぐいぐいと引き込まれてしまいます。みやび先生の絵の上手さ、漫画としての表現の上手さが凄いんですよね。

正直もう、この第1話をフォワードで読んだ時点で僕はもう、すっかりこの作品の虜となってしまっていました。久々に1話目を読んだ時点で物凄いハマった、そんな作品です。


さて、この1巻中ではとにかく、美弥ちゃんの「好き」と言う想いが一つの大きなテーマになっていると感じます。今まで好きと言えるものが無かった美弥ちゃんだからこそ、初めて本気で好きと思えたものに対しての思い入れとか本当に大きいんでしょうね。

和楽器がテーマの作品なので当然演奏シーンもあるのですが、まだまだ拙いながらも演奏している美弥ちゃんのその表情からは、本当に心の底からの「楽しい」が伝わってきます。

そして美弥ちゃんに対する陽夜ちゃん。彼女の場合は元々、尺八と言う「好き」なものはあったけれど、でもそれを分かり合える友人がいなかったんですよね。だから彼女にとってはようやく見つけた、分かってもらえる相手・美弥ちゃんは本当に大切な存在なんだと思います。

真面目で頑張り屋な美弥ちゃんと、強引だけれどとっても前向きな陽夜ちゃん、彼女たちはとても良いコンビですよね。


そして演奏シーン。僕はこの作品で大きく特筆すべきことはこの演奏シーンだと思います。漫画と言う媒体は当然、音が出る媒体ではないのでその上で音の表現をどうするのか。これは音楽をテーマに扱った作品ならどれもが当たる壁だと思います。

しかしこの作品の演奏シーンを読んだ時は…ああ、こんな表現があったんだなぁと、まさに目から鱗と言う感じでした。

なんと言うか…とても表現が雅なんですよね。和柄を散りばめた虹と言うか波と言うか、そんなのが画面に流れて…そこに桜が舞ったり蝶が飛んだり…本当に美しいんです。それはもう単なる絵ではなく、そのまま音として読んでるこちらの耳に和楽器の旋律が聴こえてくるかの様。

また、演奏する人によって描き分けられているんですよね。陽夜ちゃんだとスムースに流れている感じなのが初心者の美弥ちゃんだとその旋律にどこか歪みがあったりちょっと不格好な感じになっていて…それが彼女の拙さをよく表していて本当に上手いなぁと思います。


この1巻、前半は美弥ちゃんと陽夜ちゃん中心のお話ですが、後半になって裏表紙の帯に描かれている2人の子たちも出てきますね。

メガネをかけた香乃ちゃんは箏(そう)の経験者でかなりの腕前。なんだけど、あることが原因で人前で演奏出来なくなってるんですよね。だけど美弥ちゃんの演奏を観たことがキッカケで再び…と言うのがこの1巻のラスト。

彼女とその友人の恵真ちゃんも美弥ちゃん達の仲間に加わって…となっていくのが次の2巻からの話になるかと思われます。フォワード最新刊での香乃ちゃんと恵真ちゃんのエピソードも良かったですし、この2人の色々な話も早く読んでみたいですね…!!


さて、そんな「なでしこドレミソラ」1巻ですが、勿論、特典あちこちで集めてきました!!

まずは三洋堂書店のイラストカード。

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こちらは幾つかの書店で共通の絵柄で付いてくるみたいですね。ウチの近所に三洋堂書店があるので確保してきましたw

絵柄はモノクロで、美弥ちゃんと陽夜ちゃん。和装の陽夜ちゃんと制服姿の美弥ちゃんと言う構図がまるで和楽器の世界に陽夜ちゃんが美弥ちゃんを誘っているかの様で、まさに作品の世界をよく表している絵だと思います。

ちなみにこちら、モノクロなのでぺらっぺらのイラストペーパーかと思いきや、きちんとしっかりしたイラストカードだったので安心しましたw


続いてゲーマーズのブロマイド。

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絵柄は香乃ちゃん。彼女はまさにメガネ美人と言った感じですね。和服姿が本当によく似合っています。しかし手に持ったうさぎみたいなお面は…この辺り、本編読んだ人なら何か分かりますよねw

極度の人見知りと言う彼女、美弥ちゃんや陽夜ちゃん達とこれから一緒に活動していくことでどう変わっていくのかが楽しみですね。


今度はアニメイトのミニ色紙。

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絵柄は陽夜ちゃん。作中では制服姿がほとんどなのでこういう服装は新鮮で珍しい感じですが、でも活発な陽夜ちゃんにはとてもよく似合っています。

そして手には尺八…うん、もはや彼女にとっては尺八は相棒、いや自分の分身とも言える位の存在なのではないでしょうか。


次にWonderGOOのポストカード。

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絵柄は美弥ちゃん一人。このカット、単行本1巻の最初のページに載っているものと同じものですね。それにしても和装姿の美少女に和楽器の組み合わせと言うのはホント良いものです。

また、背景や色使いに至るまで全て「和」でまとめられているのが良いですよね。この辺りにみやびあきの先生の美意識みたいのを感じます。


そしてCOMIC ZINのイラストカード。

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絵柄は4人仲良く全員集合の図。これ、フォワード最新号の扉絵のカットですね。最新話でとうとう恵真ちゃんも美弥ちゃん達と一緒に活動することに決めた様ですし、これからはこんな4人のカットを本編中でも見ることが出来るようになるのかもしれません。

ちなみにこのイラストカード、両面仕様になっていて、裏側は三洋堂書店のと同じ絵柄のモノクロイラストとなっています。


これでイラストカード系は全て。あとは別のタイプの特典が少し。

まず、とらのあなの小冊子。

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表紙には美弥ちゃんと陽夜ちゃん2人のカット。和装姿でいかにもこの作品らしい…と思いきやよく見れば手に持った提灯とか背景のカボチャとかが何気にハロウィン仕様。

と言うことで冊子の中身の方もハロウィン。美弥×陽夜、香乃×恵真のそれぞれのハロウィンネタな四コマが載っています。この作品、テーマがテーマだけにこういう季節ネタを本編に組み込んでくるのはなかなか難しいと思いますが、こうして特典で見せてくれるのは楽しいですね。


最後にメロンブックス特典の架け替えカバー。

これ、ちょっと凄いです…いかにもこの作品らしい、と言うかこの作品じゃなかったらおそらく出来なかったであろうと言うシロモノ。一見普通のカバーに見えるけど実はそうじゃない。

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なんと和紙で出来てやがります…!!

和紙で出来たカバーとか初めて見たわ…一体何考えてるんだ本当にw


実際にセットしてみるとこんな感じ。

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表紙には三味線を抱えた美弥ちゃん。大正メイドさん(?)な服装がとってもキュート。そしてもう、随所に溢れまくった和のテイストが本当に素敵過ぎます。背景の和柄が和紙ならではの素材感にマッチし過ぎててヤバイ!!

しかし和紙ゆえに紙質がホント独特…おかげで折り目つけて実際に本にセットするのとかかなり苦労しましたよ…w


特典は以上で。おそらく全コンプしたと思いますw


そんな「なでしこドレミソラ」ですが、個人的にこの作品、実際の和楽器の音を知っているかどうかでまた読んだ時の感覚が変わってくるんじゃないかな…と思います。

僕自身は昔、青森に旅した時に津軽三味線のライブとか観たことがあるのですが、想像以上に迫力があってカッコ良かったんですよね。音がすごくリズミカルで跳ねていて、聴いてるうちに思わず身体が動いてしまいそうな…そんな感じで。

作中にあった美弥ちゃんが和楽器に対して地味とかそういう思いを持っていたのがライブを観たらぐいぐい引き込まれて…と言う描写、多分それに近いものをあの時僕も感じたんじゃないかなぁ、と。

それもあってかこの作品読んでると本当に、色々な和楽器の音が頭の中で再生される様な感じがあったりするんですよね。なので、この作品読んで興味を持った人は実際に和楽器の音を何か聴いてみるといいんじゃないかな…と、そんな風に思ったりもします。


2巻からは美弥ちゃん陽夜ちゃんに、香乃ちゃん恵真ちゃんも加わって本格的に音楽活動が始まっていきそうですし、今後がますます楽しみな作品です。


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