天竜浜名湖鉄道の旅。
2016年 10月 21日 (金) 06:01 | 編集
19日の水曜日、久々に乗り鉄日帰り旅でもしてこよう…と言うことで、天竜浜名湖鉄道に乗りに行ってきました。東海近辺のローカル私鉄(第三セクター含む)はあらかた乗っていたのですが、そう言えば天竜浜名湖鉄道はまだ未乗車だったんですよね。

さて、まずは天竜浜名湖鉄道の起点、新所原へ。JRに乗って向かったのですが、この時豊橋から乗った普通列車がなんと373系でビックリしました。

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確かに373系って特急東海だとかムーンライトながらだとかがなくなった今となってはあまり仕事が無さそうなイメージではありましたが、でもまさか平日朝の普通列車運用に入っていたとは…。

ちなみに久々に乗った373系、乗り心地はさすがに特急用車両と言った感じでした。何気にこの車両の座席って高スペックなんですよね。


さて、やって来ました新所原駅。ここが天竜浜名湖鉄道の始発駅です。

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ちょっとびっくりしたのがこの新所原駅、JRの新所原とは駅舎もホームも完全に別に分かれているんですよね。大体、JR線に接続しているローカル私鉄の駅ってJRの駅を間借りしている様な造りになってるものが多いのですが、この新所原はそうじゃないんですよね。

天竜浜名湖鉄道に乗るためには一旦JRの駅を出て、外を少しだけ歩く必要があります。


さあ、駅で一日乗車券を買って車両へと乗り込みます。

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車両はTH2100形と言う気動車が単行で走っています。天竜浜名湖鉄道の主力車両。と言うか今走っている列車の大半がこの車両みたいですね。

車内は向かい合わせの固定クロスがずらりと並んだセミクロスシート。外観、内装共にいかにも最近の軽快気動車らしい雰囲気ですが、何気に座席の手摺部分に木材を使用していたりとちょっと凝っています。

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また、座席のカラーリングが何種類かあるみたいで、実際この日もネイビー系の濃い青色のものともっと淡い、パープルに近い色合いのものとに乗車することが出来ました。


さて、列車が走り出して2駅程は街の中を走ると言った感じですが、すぐに車窓には緑が広がってきます。そしてそのまま湖沿いに走る形となります。

天竜浜名湖鉄道の新所原側はかなりの区間を浜名湖に沿って走っているんですよね。と言ってもトンネルなんかもしばしばあるので車窓からしっかりと湖を観られるポイントは意外と多くは無いのですが…。


新所原を出て20分ほど。まず、三ヶ日の駅で降ります。

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なんとも味のある木造駅舎。実はこの天竜浜名湖鉄道、何気に雰囲気の良い駅が多かったりするんですよね。

さて、この三ヶ日で降りたのはここでちょっと行ってみたい場所があったからなんですよね。それがみかんの里資料館。三ヶ日と言えば蜜柑が有名、それにちなんだ資料館と言うわけですね。

駅からちょっと遠い様なので、駅でレンタサイクルを借りて向かいます。

…が、ここで思わぬ失敗。ネットの地図だとか見ながら行ったのですが迷ってしまったらしく、結局駅から資料館へたどり着くまでに40分くらいかかってしまいました…w


そんなわけで、なんとかたどり着いたみかんの里資料館。

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三ヶ日の蜜柑作りに関する資料などが展示されています。正直、展示自体は20分もあれば見終わってしまう程の小さな資料館なのですが、とにかく建物が良いんです。

と言うのもこの資料館、廃校になった小学校の建物をそのまんま使用しているんですよね。木の板張りの床、毎時0分になるとボーンボーンと大きな音を鳴らす時計、黒板…いかにも昔の小学校そのもの、と言った感じでなんだかとても懐かしくなります。

それにしても、朝潮型駆逐艦の子とか似合いそうな建物ですよね(?)


さて、三ヶ日での観光を終えて再び列車に乗車します。ちなみに資料館から駅への帰りは、資料館の方に近道を聞いて向かったところ20分もかからずに着いてしまいました…w

三ヶ日から列車に揺られること1時間半ほど、天竜二俣の駅へとやって来ました。天竜浜名湖鉄道全線のちょうど真ん中くらいにあるこの駅、車両基地や天竜浜名湖鉄道の本社もある、まさに中心駅と言った存在の駅です。

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今日の旅のゴールは一応この駅。ここで色々と観るものがあります。

…が、時間もちょうどお昼時。お腹も空いたのでまずはここでお昼ごはんとします。

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天竜二俣の駅に隣接…と言うかむしろ駅構内に造られた形のラーメン屋「ホームラン軒」さんにて塩ラーメンをコーン、ネギ、味玉子トッピングで。

透き通った塩スープは実にあっさりとして動物質のクセだとかもまるで感じさせないスッキリとした味わい。どこか昔懐かしい雰囲気もある、美味しいラーメンでした。

ところで天竜浜名湖鉄道の駅、この天竜二俣駅だけじゃなく随分とたくさんの駅の構内に飲食店が入っているんですよね。それらの飲食店を食べ歩きすると言う途中下車の旅、なんてのも面白いかもしれません。


ご飯を食べてまず向かったのは秋野不矩美術館。駅から歩いて15分ほどのところにあります。距離にすれば1キロ程度なのですが、丘の上にあって登っていく形になるので実際の距離以上の距離感があります…w

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秋野不矩さんと言う、この天竜二俣出身の画家の作品を中心に展示されている美術館で、こじんまりとした美術館なんだけれど雰囲気が非常に良いです。建物の造りだとかがとても良い感じなんですよね。

最近はあまり美術館巡りだとかもしなくなってしまいましたけど…こうしてたまに訪れてみるとやはり良いものですね。僕は芸術や美術に詳しいわけじゃないし画家さんとかも全く知らないけれど、それでも美術館を観てみるのは楽しいものです。


さて、駅へと戻ります。天竜二俣の駅構内、列車の車窓から見かけて気になってたものがあるんですよね。それがこちら。

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なんとキハ20が展示されています!!

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更にその後ろにはナハネ20も連結されているんです!!

元々、天竜浜名湖鉄道は国鉄の二俣線だったわけですが、その二俣線時代にキハ20がこの線を走っていたんですよね。その縁もあってここにキハ20が展示されているのでしょう。しかしナハネ20はなぜ…?

まあともかく、やはり旧型気動車は良いなぁ…と、こうして実車を見るとしみじみそう思いますね。


さて、そうこうしているうちに時間は13時50分。いよいよ今回の旅のメインです。と言うのもこの天竜二俣の駅では転車台ツアーと言うのを毎日開催されているんですね。で、その開始時刻が13時50分。

毎日開催していると言うのも凄いですが、事前予約等も必要無く、当日の開始時刻までに駅で受付を済ませればオッケー、おまけに料金もたったの200円と言うこのツアー、参加しないわけにはいきません。

(ちなみに自家用車等で来た場合は参加費が300円になるみたいです)


駅の方の案内で、まず線路を渡って…そして通常であれば関係者以外立入禁止になっている機関区の方へと歩いていきます。その途中、まず目に入ったのが大きな貯水槽。

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かつて蒸気機関車が鉄道の主力として走っていた頃は大量の水が必要だったのですが、それを溜めておくための貯水槽として使われていた様です。勿論今では実際に使われてはいないのですが、貴重な鉄道遺産として残されているみたいですね。


機関区の方へ入っていくと年季の入った建物が立ち並んでいます。

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かなり古そうな建物なのですが、実際に今でも機関士さん達の休憩所や事務所として使われているみたいですね。


建物の一つを覗いてみると、こんな大浴場が。

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これもまた、かつて蒸気機関車が主力で走っていた頃の名残。SLを運転した機関士さん達はこの風呂で煤や汗を落としたのでしょう。


そして…いよいよメイン中のメイン、転車台へとやって来ました。

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車庫から出した列車を転車台に乗せて方向転換させて…と言うのを目の前で実演してくれるのですが、これが実に迫力満点。鉄道好きなら勿論、そうでない人もこれは思わず見入ってしまうのではないでしょうか?

この転車台もかつて蒸気機関車が主力として走っていた頃は必須だったものですね。運転台が片方にしかない蒸気機関車は、終点でこうして転車台に乗せて方向転換させてやる必要があったわけです。

今は勿論、天竜浜名湖鉄道に蒸気機関車は走っていませんし、主力の気動車達は両運転台式なのですが、でもこの天竜二俣の駅では車両の車庫⇔駅構内との入れ替えなどに毎日こうして転車台をフル活用している様です。


転車台の向こうには扇形の車庫。

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4台の車両を収納できる様になっています。また、この車庫に隣接して鉄道歴史館と言う資料館もあって、そちらも見学してみましたが懐かしくも貴重な鉄道遺産盛りだくさん…と言った感じでした。

この転車台見学ツアー、時間にすればほんの40分程度なのですが、とにかく内容の濃さ、密度が半端ないです。これは鉄道好きなら一度は体験しておいて絶対に損は無いと思いますよ?


…と、そんな天竜浜名湖鉄道の日帰り旅でした。この路線沿いにはまだまだ他にも観るべきところがありそうですし、今回は結局終点の掛川まで乗り通してはいないのでいずれまた再度乗りに行ってみたいですね。


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