「ウィーンで歌ってみて」1巻。
2016年 11月 20日 (日) 07:45 | 編集
では、今月の11日に発売されたKRコミックスの中から「ウィーンで歌ってみて」1巻の感想記事っぽいの、行ってみましょうか。


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作者は以前、きららMAXで「水瀬まりんの航海日誌」を連載されていたフクハラマサヤ先生。そう言えば「水瀬まりん~」は4コマ形式とは言え、非常にストーリー性の高い作品でした。特に物語後半になってからの息もつかせぬ展開には毎月ドキドキワクワクしながら読んだものです。

そんなフクハラマサヤ先生が今度は4コマではなく、本格的なストーリー漫画に挑戦して帰ってきました。きららレーベルでストーリー漫画と言えばきららフォワード。

…なのですが、この作品きららフォワードで連載されているわけではないのです。ニコニコ静画内にある「きららベース」と言うきらら公式チャンネルにて連載されていると言う、ちょっと変わった形式を取っています。

WEB連載だから単行本出ないままで終わったらどうしよう…と、ちょっと心配していたのできちんとこうして手元に残る形で出てくれて何より。ホッとしてますw


裏表紙はこちら。

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表と続きの絵柄でウィーンの美しい町並みが描かれていますね。


さて、この作品ですが表紙を見ると美少女が2人。この2人がこの作品の主人公達です。金髪ブロンドに碧眼の美少女がリーナ・アイヒホルンちゃん、そしてノートPCを手にしている茶髪の美少女が奏出歌音ちゃん。この2人がウィーンの街で出会うところから物語は始まります。

リーナちゃんはウィーンが世界に誇るオペラの歌姫の娘、そして歌音ちゃんはPCで作曲してはネットに曲をアップしている、いわゆるDTMerと言うかもっと言えばボカロPと言う人ですねw

(作中でも自身でそう名乗ってる場面がありますね)

前作「水瀬まりんの航海日誌」では軍艦モノと言うきららにはなかなか無い珍しいジャンルを魅せてくれたフクハラマサヤ先生、今作では何をテーマにするのかと思えばまさかボカロPと言う単語が出てくるとは…。

この辺り、僕も一応はDTMだったりボカロだったりやったことがある人間なので、そういう意味でも非常に興味深い作品だと感じました。


さて、リーナちゃんはその血筋もあってか素晴らしい歌声を持っていて、その歌声に引かれた歌音ちゃんが彼女に自分の曲で歌って欲しい、「私の歌姫になってよ」と言ったところから2人の物語は始まります。

と言ってもかなり紆余曲折。大体、2人で話をして音楽についての考えだとかで共感した…と思ったらその次の瞬間、歌音ちゃんが「やっぱり私の曲歌わないでいいや」なんてアッサリ真逆のことを言っちゃうのが第2話のオチ、だったりしますからね。

この、オチで「え!?」て言う魅せ方をしてくるのがこの作品の一つの特色。続きモノのストーリー漫画では確かに話のラストに意外な展開を持ってきて「え、これどうなるの?」て読者の興味を引くのはセオリーではありますが、それにしてもこの作品のオチは本当にビックリさせてくるものが多いです。


歌音ちゃんの本心は、リーナちゃんの今の歌声でも勿論充分に凄いんだけど、でもこの先もっと凄くなったら…最高の彼女を皆に聴いてもらいたいから、その時まで待つ、と言うもの。

そしてリーナちゃんの歌の舞台で、ふとしたハプニングから歌音ちゃんが伴奏を演奏することになって…その伴奏で普段よりもずっと気持ちよく歌えたリーナちゃんも彼女に対して運命を感じて、2人で一緒に暮らすことになります。

(まあ、歌音ちゃんが家出同然で出てきて帰るあてが無いから…と言うのもありますがw)


そしてそこに歌音ちゃんがSNSで知り合ったソフィーさんとか、リーナちゃんの音楽学校の同級生・フランカちゃんとか色々紆余曲折がありつつも音楽仲間に加わって…と言うのがこの1巻の大雑把なストーリーでしょうか。

しかし題材が音楽、そして舞台が音楽の都・ウィーンなだけあってそういう音楽に関する場所を描いた描写は多いですね。個人的にはソフィーさんとのエピソードでクラブが出てきた辺りがツボでした。

自分自身が昔、テクノとかのクラブミュージックが好きでああいう場所によく通ってましたし、下手くそながらDJやった経験もあるので…なんだかちょっと懐かしい様な不思議な気持ちで読むことが出来ましたねw

ソフィーさんが出てくるエピソードと言えば、彼女と歌音ちゃんとの関係にヤキモキしちゃうリーナちゃんが百合視点的にかなり美味しいところ。なんだかんだでリーナちゃん、いつの間にか歌音ちゃんのこと大好きになっちゃってますよねw

フクハラマサヤ先生と言えば前作「水瀬まりんの航海日誌」はかなり百合百合した感じの描写が見られました。この作品はそこまでハッキリと百合では無いけれど、でもこういう女の子同士のちょっとした可愛らしいジェラシーとか、百合好きには見逃せないポイントが詰まってます。

その点ではリーナ×フランカのエピソードもかなり美味しい。同じ道を志しながらも心を開いてくれない相手と、少しずつ打ち解けていって…と言う展開、王道と言えば王道なんだけれど良いですよね。


さて、そんな「ウィーンで歌ってみて」1巻ですが、巻末ラストの話で歌音ちゃんがリーナちゃんの前から姿を消してしまいます。どうも彼女、そして彼女の家庭には非常になにやら深いワケがありそうなんですよね…。

歌音ちゃんのお父さんのリーナちゃんに対する態度とかも凄く意味深なものがあります。歌音父とリーナ母の間に何かあったのか、それとも両家の関係に何かがあるのか…。


そして歌音ちゃんが出ていったことで泣いていたリーナちゃんだけれど、フランカちゃんの後押しもあってソフィさん交えて3人でザルツブルグにいると言う歌音ちゃんの元へ向かうことに…と言うところでこの巻は終了。

きららベースの最新話ではリーナちゃん達もザルツブルグに到着するのですが、まだ歌音ちゃんには出会えていません。そして歌音ちゃんのお父さんは世界的に有名な指揮者だと言うことが明らかになります。一体彼の思惑はどこにあるのか、歌音ちゃんをどうする気なのか…。

こういう息もつかせぬ展開、先を早く読みたくなる展開をさせてくる辺り本当にフクハラマサヤ先生はストーリー物を手がけるのが上手いんだなぁと感じますね。


さて、「ウィーンで歌ってみて」1巻ですが特典を集めてきましたので以下に。

まず、アニメイトのミニ色紙。

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絵柄は歌音×リーナの主役2人組。譜面あるいは音楽の本を手にしたリーナちゃんと、ヘッドホンを身に着けた歌音ちゃんと言ういかにもこの2人らしい絵柄ですね。

それにしてもこの2人ってどっちが攻めでどっちが受けなんだろう(何が


続いてゲーマーズのブロマイド。

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こちらも絵柄は歌音×リーナ。歌音ちゃんがスマホでリーナちゃんに何やら観せています。これはきっと、自分が作曲してネットにあげた曲の動画などを観せているのでしょうね。

それにしても、音楽を扱った漫画作品と言うのはきららに限らずたくさんありますが、DTMだとかネット動画にあげた音楽だとかを題材にした作品が同人などではなく、こうして一般流通の作品として出て来る様になるとは…なんだか世の中変わったなぁと言うのを感じますw


次にとらのあなのイラストカード。

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絵柄はリーナちゃん1人ですね。笑顔がとってもキュートで可愛らしい。髪型が普段と違うおさげ姿なのもポイント高いですね。

やっぱりフクハラマサヤ先生の描かれる女の子は可愛いなぁ…と、つくづくそう思います。


今度はCOMIC ZINのイラストカード。

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こちらはモノクロのイラスト。絵柄はリーナちゃんがメイン。そしてその脇に添えられた歌音ちゃんやソフィーさんらのデフォルメキャラが可愛らしいですねw

絵柄自体は他の書店で付くモノクロペーパーと共通の様ですが、コミジンの場合だとぺらっぺらの紙じゃなくてポストカードタイプのしっかりした紙になるのが良いですね。


最後にメロンブックスの大判イラストカード。

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絵柄はリーナちゃん1人。譜面を手に、にこやかに佇む美少女…美しい。

それにしてもリーナちゃん、これ…上半身はシャツ着てますけど、下半身履いてないですよね? これはもしや…世に言う裸ワイシャツと言うやつか(ゴクリ)


特典は以上で。これで多分、電子書籍系以外は全てコンプかと思いますw


そんな「ウィーンで歌ってみて」、本編のストーリーが気になるのは勿論ですが、この1巻にも2話ほど入っている番外編もまた面白いところ。有名なザッハトルテを始めとしたウィーンのお菓子に関する話だったり、ウィーンの音楽事情に関する話だったり…。

そんな、ウィーンならではの小話が読めるのが楽しいですね。


きららベースでの連載、そして今後発売される2巻と、これからもこの作品期待しています!!


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