いすみ鉄道・キハ52の旅。
2016年 12月 09日 (金) 14:27 | 編集
先日の日記に書いた通り、先週末にMETAFIVEのライブを聴きに東京まで行ってきたのですが、その翌日・日曜日に更に足を伸ばして千葉のいすみ鉄道を乗りに行ってきました。


やって来ました大原駅。ここがいすみ鉄道の始発駅です。

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時間は8時半くらい。ちなみに、朝のこの時間に大原に着きたかったが為に今回、ライブを観終わった後にそのまま京葉線に乗って千葉の大網まで出て宿泊→翌朝に外房線に乗って大原へ、と言う無茶をやらかしていますw

まあ、ライブ後に東京に泊まって翌朝移動…でも良かったんだけど、そうすると朝を相当に早くに出ないといけなくなるしねぇ。


駅で待つことしばらく、ホームに列車がやって来ました。

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旧国鉄のキハ20ソックリの顔立ちなんだけれどいすみ鉄道独特のカラーリングと言う何とも言えない車両。これもこれで面白い車両なのですが、でも今回の目的は彼ではありません。


しばらくして…やって来ました今日のお目当て!!

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いすみ鉄道ご自慢の旧型気動車、旧国鉄のキハ28+52の2両編成です。いすみ鉄道では現在、週末を中心にこの旧型車両2連を急行列車として走らせているんですよね。

ちなみに本日は「そと房」のヘッドマーク付き。このヘッドマークも何種類かあるみたいです。

ところで列車は2両編成でやって来ているものの、乗車位置を制限する関係でしょうか。ホームの後ろ寄りに停車する形となるのでキハ52の方はホームからはみ出てしまい、写真を撮ることが出来ませんw


さて、やって来た急行列車のキハ28とキハ52のどちらに乗るか。これは鉄道好きとしては大きな問題です。どちらも捨てがたいのですが…。

ちなみにキハ28は指定席車両でキハ52は自由席。最初は指定席のキハ28に乗ろうと思ったのですが、駅の方いわく、キハ28は午後からのレストラン列車運行に備えてテーブルがセットされているので、大原→上総中野方面だと進行方向と逆向きに座る形になってしまうのだとか。

と言うことでキハ52の方に乗車することにします。

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緑の壁面化粧板に、青いモケットのいかにも固そうな固定クロス。天井には扇風機、そして昔ながらの文字通りの網棚…ああ、懐かしい。懐かし過ぎます。キハ52の、かつての姿がそのままここにあります…!!

このキハ52はキハ52-125。

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大糸線の南小谷~糸魚川間をかつて3両のキハ52が単行で走っていました。その3両のうちの1両をいすみ鉄道が購入して走らせているんですよね。

ところで僕はかつて大糸線のキハ52には2度乗ったことがあります。その時に乗った車両がどれだったのかを過去に撮った写真から調べたところ、1度目がキハ52-156で2度目がキハ52-115でした。

そして今回、こうしてキハ52-125に乗っている。つまり、僕は大糸線を走っていた3両のキハ52全てにこれで乗車したことになります…!!


車内は本当に原型そのまんま…なのですが、一応観光列車らしく(?)連結面寄りにはこんなスペースもありました。

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沿線案内パンフレットや記念撮影用のプレート、それからグッズ類の数々…列車にはきちんと車掌さんが乗務していて、車内販売なんかも行っています。せっかくなので僕も、車内限定だと言うグッズを購入させて頂きましたw


あと、忘れちゃいけないのが窓のすぐ下にある「栓抜き」。

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今となってはこんな栓抜きが備え付けられている車両と言うのもかなり貴重。まあそもそも、栓の付いた瓶飲料自体が少ないものね…今の若い子たちには何に使うものかも分からないかもしれないよねw


さて、時間は9時18分。急行列車の大多喜行き、出発です。走り出すと、床下のエンジン音がそれまでのカラカラカラ…と言う軽快なアイドリング音から一転、重く低い唸りへと変わります。

と言ってもこのキハ52のDMH17Hエンジン、決してやかましい音ではありません。重厚なんだけれど響きがどこか暖かく優しい、そんな音に聴こえます。今のハイパワー気動車のエンジンでは決して出せない音ですね。

そして車内に響き渡る、懐かしいオルゴールの音。曲は「アルプスの牧場」…ああ、この音で車内放送されるともう、懐かしの鉄道旅って感じでそれだけで泣きそうになります。


車窓にはひたすらに田園が広がります。のどかな、いい風景。

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何もない…そう言ってしまえば確かにそれまでかもしれません。でも、この「何もなさ」が良いのです。実際いすみ鉄道はその「何もなさ」を売りにして観光客誘致に成功している様ですね。


9時34分。列車は国吉の駅に到着。ここで9分の停車時間があるとのことで、せっかくなので降りて色々写真を撮ったりすることにします。

まずはとにかく、乗ってきた旧型キハの全景を。

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ようやくキハ52の写真が撮れましたw

このキハ52、現在は全身朱色のいわゆる首都圏色に塗られていますが、いすみ鉄道へ来た当初は朱とクリームの国鉄標準色だったんですよね。更にこの子、大糸線時代は紺とクリームの旧標準色だったわけで…随分と化粧直しの好きな子だ(違)


あと、国吉駅にはかつて久留里線を走っていたキハ30が静態保存されています。

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キハ28の顔越しにキハ30を望むと言うマニアックな構図でw

国吉の駅では、駅弁の販売なんかもありました。それも売り子さんの方が肩からカゴをさげて売り歩くと言う懐かしいスタイルでした。


さて、国吉を出て走ることしばらく…9時55分に列車は大多喜駅に到着。急行列車としてはこの駅までなのですが、引き続き上総中野行きの普通列車として走ります。

出発までここでも8分程の時間があるので、またもや一旦降りて写真撮影などを。

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大多喜の駅自体が昔ながらの駅、と言った雰囲気を残していることもあって、こうして見るともう昭和の時代にしか見えません。これが平成28年の鉄道写真だなんて、信じられるかい…?


それにしてもキハ52って本当に良い顔してますよね。

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決してハンサムでは無い、無骨な顔立ちなんだけれど…でも味のある、とっても良い表情。暖かみのある優しい顔の車両だと、そう思います。


この大多喜の駅構内にはこんな車両も。

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これぞいすみ鉄道ご自慢の新車、キハ20-1303。どっからどう見ても旧国鉄のキハ20にしか見えませんが新車ですww

いやでもこれ本当に凄いと思う。新車でこの顔立ちにしようと言う、その発想の時点で凄すぎると思います。そしてそれをやり遂げてしまったと言う、無駄なまでの行動力にはただただ脱帽です。


列車は大多喜を10時03分に出発し、普通列車としてゆっくりのんびりと走っていきます。もっとも急行列車として走ってきた大多喜までも、走り自体はかなりゆっくりした感じではありましたが…。

でも、いいですよね。こういうのんびりした鉄道旅って。


そして10時26分。列車は終点の上総中野駅に到着しました。

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上総中野は小湊鉄道との接続駅。山間ののんびりした、鄙びた駅と言った趣きです。昔、東京に住んでいた頃にここで乗り換えして小湊鉄道、いすみ鉄道を乗り継いで房総半島を縦断したことがありました。

その時はいすみ鉄道は黄色いレールバスが走っているだけの、今にも廃線になってしまいそうなローカル線、そんなイメージでしたけど…それから何年も経って久々に乗ってみたこの日、いすみ鉄道は観光鉄道として生まれ変わりつつあるんだなぁと、そう感じました。

旧型気動車はもちろんのこと、それを使ったレストラン列車、今日停車して降りた駅のホームでも駅員さん初めお弁当を販売しに来ていた方達、沿線総出で盛り上げようとしている、そんな雰囲気があったと思います。


この日、結局キハ28の方には乗れず終いでしたけど(折り返しの列車でキハ28に乗ろうと思ったのですがレストラン列車の準備の為客扱い無しでした)、それはまたの楽しみにしようと思います。

いや、むしろこれでまた再びいすみ鉄道を訪れる、その目的が出来ました。

今度はレストラン列車に乗ってキハ28の車内でワインや美味しい食事を頂く、そんな旅もしてみたいなぁと、そう思います。


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