「双角カンケイ。」2巻。
2017年 01月 19日 (木) 22:30 | 編集
では、今月12日発売のKRコミックスより、タチ先生「双角カンケイ。」2巻の感想っぽい記事行ってみましょうか。

この「双角カンケイ。」、連載されていたのはきららフォワードの17年2月号まで。なのでこの2巻が完結巻となってしまうのであります…残念ですが…。


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表紙は1巻と同じく裏表両面使って主役カップルのあいりちゃん&朝霧センパイが描かれています。ただ、1巻と違うのは表にあいりちゃん、裏に朝霧センパイと1巻とは逆の構成になっていますね。

また、1巻ではあいりちゃんが朝霧センパイを押し倒す様な構図で、ちょっと困り顔の朝霧センパイと言う表情だったのがこの2巻は2人とも穏やかな笑顔。2人のカンケイが進展したのかな…と言うのが伺えます。


…が、このこの2人の穏やかな表情に騙されて読むとこれがとんでもない!! 物語自体は全くもって全然穏やかじゃあありません。

1巻の時点でも既に「読んでて胃が痛くなる百合」だなんてあちこちで言われていましたけど、2巻ではもっと胃がキリキリと締め付けられますw


この2巻ではまず、なんと言ってもここみんこと雛菊ここみちゃんの存在。1巻の頃からなんだか怪しい動きをしていた彼女、1巻の特典絵なんかでもその危なさの片鱗が見え隠れしていましたけど、とうとうこの2巻で本性を表します。

ええ…彼女…完全にストーカーさんでした…!!

まあ、分かっていたことなんですけどね。1巻での行動の数々だとかを見ていればどう考えてもそっちの方だろうと言うのは想像に難くなかったのではないかな、と思います。

とは言え朝霧センパイをストーキングしては影から一緒に写真を撮っているその自身の行為を「デート」と称しているのはあまりに怖い。常軌を逸しています。

そんな彼女が朝霧センパイを巡ってあいりちゃんと対決…いや正直この辺りの話は読んでてヒヤヒヤしました。いつあいりちゃんが刺されてもおかしくはないんじゃないかな、と。

ただ…ここみんが実はかなりのヘタレキャラだったので最終的には割と何事もなく収まっているんですけどね。この辺り、どんなに危ういキャラが出てきても最悪の事態にはならないと言うのがタチ先生の優しさなのかもしれません。


そしてこの2巻はなんと言っても終盤のひまり→あいり。これに尽きるのではないでしょうか。

1巻を読んだ時の感想でも書きましたが、1巻の最初の方を読んでいると双子のカンケイって一見あいり→ひまりで、高校に入ってバイト始めたりおそろいの髪型を止めたりしたひまりちゃんに対してあいりちゃんが寂しさを抱いていると言う感じに読めるんですよね。

だけどよくよく読むとそうじゃない。実はそうじゃなくってひまり→あいりで、本当はもしかするとひまりちゃんがあいりちゃんのことを単なる姉妹愛以上の意味合いで好きで、その気持ちを押し殺す為におそろいの髪型を止めたりしたんじゃないか…と。そんな風に感じていました。


そしてこの2巻で全てが明らかになりますが、僕の予想も概ねでは大体合ってたと言えるのではないでしょうか。作中の表現で言えばひまりちゃんはあいりちゃんと「一緒になりたかった」んですよね。

だけど幼い時のある出来事。実際は、あいりちゃんが自分を庇ってくれる為にしてくれたことだったけど、でもそれで自分とあいりちゃんは一緒じゃない。それをハッキリと自覚してしまうんです。

それで、どうせ一緒になれないのなら…と、その想いを断ち切ろうとしてお揃いの服装や髪型を止めたり、バイトを始めて新しい友達作りをしたりしていたんですよね。

この辺り、ひまりちゃんは相当にこじれてるなぁ…と感じます。

そのこじれっぷりが最大限に発揮されるのが物語のクライマックス。あいりちゃんが自分自身になり切って朝霧センパイと付き合っていたと言う事実、それを知ったひまりちゃんが出た行動。

あいりちゃんへの罰と称したその行動、それは自分たち双子の前に朝霧センパイを呼び出し、どちらが「ひまり」か当ててもらうと言うもの。


結果として…朝霧センパイが選んだのはあいりちゃん。それを見たひまりちゃんは朝霧センパイの中では自分とあいりちゃんとが一緒になっていることを悟り、涙を流します。喜びの涙を…。

やっぱり彼女はどうしても、どんな形でもいいから「あいりちゃんと一緒に」なりたかったと言うことなんですよね。そしてその日から、自身が「あいり」になることを決めます…。


つまりこれ、逆に言うと最後のページでここみんが「ひまりちゃん」と言って語りかけている相手、それは本来ならあいりちゃんの方と言うことなんですよね。スマホの壁紙に朝霧センパイの写真があることから言ってもあいりちゃんの方で間違いないハズ。

最後はこれ、お互いに入れ替わって生きることに決めたエンドと言うことになるのでしょうか…正直、なんとももやもやする終わり方ではありました。

もやもやすると言う意味ではもう1つ。朝霧センパイは一体どこまで気付いていたんだろうと言うこと。あいりちゃんの方を「ひまり」と選んで一緒に走って行くシーン、「ひまりと一緒にいる為ならどんなこともします」と言ってるんですよね。

そこまでのことを言う辺り、実は彼女は全てを見透かした上で、だけど今まで一緒に過ごして好きになった、自分のことを好きだと言ってくれたあいりちゃんの方を選んだのではないか…と言う。そんな気もします。

ただ、彼女がひまりちゃんのことを好きになるキッカケとなった髪のエピソードの時点では、紛れもなくその相手はひまりちゃん本人なんですよね…うーん…。


色々ともやもやする点は多いのですが、しかしそもそもこの話、あまりにも登場人物全員が色々とこじれ過ぎているので多分完全なハッピーエンドなんて出来ないんですよね。

もし、完全にハッピーエンドにするのであれば…それこそ朝霧センパイのいない世界線でひまり→あいりがさっさと気持ちを打ち明けて双子イチャラブエンドとか…いやでもそれはそれで今度は「2人のママ」であるイチカちゃん辺りがこじらせそうな気もします。

イチカちゃん、この作品中では非常にマトモな人でしたけど、でも時折見せる「2人のママ」であることに対するコダワリとか、やっぱりどこか病んでるんですよね…。


フォワードで読んだ時にも何とも言えない気持ちを抱いた最終話、やっぱり単行本で読み直してみてもこれで良かったのかどうかは分かりません。

ただ、もしかするとある意味ではハッピーエンドと言えるのかもしれません。だってひまりちゃんはあいりちゃんと一つになりたかったのだから、そう言う意味では最後、あいりちゃんになれたと言う点でひまりちゃん的にも幸せなのかもしれないですし。

勿論、あいりちゃんはあいりちゃんで朝霧センパイとのカンケイを続けていくことが出来るので幸せと言えるのでしょうし。あれ、もしかしてここみん一人負けなのでは…w


と、そんな「双角カンケイ。」2巻。今回もまたカラー特典をあちこちで集めてきましたので以下にまとめてみました。

まず、WonderGOOのポストカード。

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絵柄はあいりちゃんと朝霧センパイ。

このイラスト、実は今回のコミックス2巻表紙と全く同じ絵なんですよね。コミックスだと表裏に分かれているので分かりにくいですが、実は表と裏をつなげて一枚にするとこういう図になっていたんですよね。

同じイラストでも一枚に繋げるだけでこうも変わって見えるものなんですね。


次にアニメイトのA.B-T.Cカード。

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A.B-T.Cカードってなんぞや?て思ったら、どうやらアニメイトオリジナルのトレーディングカードみたいですね。トレカは確かに流行っていますけど、自分がそういうゲームとかまるでやらないから全く何のことやら分かりませんでした…w

絵柄はあいりちゃん&朝霧センパイ。このイラスト自体は、コミックス2巻の表紙をめくったところにも同じものが描かれていますね。


続いてゲーマーズのブロマイド。

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絵柄はまさかのここみんソロ!!

いや…よりにもよってなんでこの子を単体で特典にしますか…いや、まあ個人的にはこの子大好きだからいいんだけどさ!!w

でもストーリー的にはどうしても嫌われ役になっちゃう子ですよね…個人的にはものすごく好きでしたけどね。あのぶっ壊れてイカレたまさにクレイジーサイコレズとでも言わんばかりのところとか、それでいてヘタレでポンコツなところがかわいいw

好きな子なので、この子もなんとか幸せになってほしいなぁ…なんて思ったりもします。いっそのことイチカちゃんとくっつけると言う(アカン


今度はとらのあなのイラストカード。

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絵柄はひまりちゃんと朝霧センパイ。今回の特典絵はとにかくこの2人のカップル中心と言う感じですね。腕組みしてて2人とも楽しげな感じが微笑ましくて良いです。

色々思うところのある双角の終わり方ですが、まあこの2人に関して言えばハッピーエンドと言えるでしょうし、末永く幸せに過ごしてもらいたいですね。


それからCOMIC ZINのイラストカード。

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絵柄は朝霧センパイのソロで。

なんだかんだでこの作品、最終的には朝霧センパイの一人勝ちだったと言える様な気もしなくもない様な…。

いやでも途中まで、読んでて朝霧センパイがラスボスになるんじゃないかと思ってヒヤヒヤしてましたけどね。でも実際、上にも書きましたけど彼女は実は全てを分かってるんじゃないかと言う気もしますし…うーん。


最後に、メロンブックスの架け替えカバー。

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絵柄はあいり&ひまりの双子姉妹。表にお揃いのワンピースでお互いに手と手を合わせて仲よさげな二人、そして裏に二人のシルエットと言う構図になってますね。

しかしメロンブックスの架け替えカバーはなにぶん、真ん中に折り目も何も付いてない1枚そのまんまなので、スキャンして画像アップするのも一苦労です…w

それにしてもこの二人、最後はああなってしまってこれから今まで通りに仲良くやっていけるのでしょうか…この架け替えカバーみたいにお互いに笑いあって手と手を取り合って…なんて出来るのでしょうか。ちょっと心配です…。


特典は以上で。


とにかくこの「双角カンケイ。」読んでて胃が痛くなる百合でありましたけど、それと同時に色々と本当にぶっ飛んでいる作品だなぁとも感じました。

1巻ではトイレで下着姿で朝霧センパイを待っているあいりちゃんとか、お風呂で朝霧センパイと一緒に写真を撮るあいりちゃんとかありましたし、2巻でも朝霧センパイ→あいりちゃんへの身体拭き拭きからの首筋にキス…。

そして何と言っても2巻はここみん&ひまりちゃんのぶっ壊れ具合。

タチ先生って、桜Trick初期のやたら色々と凝ってたキスのシチュエーションなんかもそうですが、本当こういうの一体どっから思いつくのでしょうか…。


とりあえずこの作品読んで、タチ先生はぶっとんだ展開とかキャラ描かれるのホント上手いと思ったので、いっそ次回作では登場人物全員ここみんみたいなぶっ壊れ百合とか描いて頂きたいなぁ、なんて思っちゃいますねw


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