2017年1月・能登半島「観光列車と美食」の旅(2)
2017年 01月 30日 (月) 05:25 | 編集
- 一日目(中編)・ 観光列車「べるもんた」 -

新高岡を13時54分に出発した「べるもんた」3号はほんの2、3分で次の停車駅、高岡に到着します。この高岡を出発するのは14時25分。と言うことでまだ30分ほどありますのでまずは外へ出て写真撮影など。

201701noto015s

201701noto014s

先程、新高岡駅ではゆっくり撮影する時間が無かったので舐めるように撮りまくりw

この「べるもんた」、正式名称は「ベル・モンターニュ・エ・メール」と言うらしいですね。まあ実際には長ったらしいので「べるもんた」の名前で記載されている場合がほとんどですが。

それにしてもこの塗色が良いですね…深いグリーンにゴールドの帯。どこかで見たことある気がする…と思ったらこれ、トワイライトエクスプレスと同じなんですよね。

あと、この列車って一両編成の単行運転なんですよね。JR各車でキハ40系列改造の観光列車が走っていますが、その大半は2両編成なのにこの列車は一両…単行の観光列車と言うのもなかなか思い切ったことするなぁと言う気がします。


さて、この高岡駅での停車時間は30分ほどと長いのですが、実はずっとホームに停車してるわけではありません。城端線の新高岡からやって来た「べるもんた」はこの高岡から氷見線へと入るのですが、その為には線路を移動しないといけないんですよね。

と言うのも城端線のホームは1,2番線、対する氷見線のホームは7番線とかなり離れています。その為にまず、高岡駅構内で「べるもんた」は到着した城端線ホームから入換線の方へと移動し、そこからバックして氷見線ホームへと移動…と言うのをこの30分ほどの間で行います。

通常であればホームをまたいでの入換と言うのは乗客を乗せていない状態で行うものですが、この「べるもんた」3号では列車に乗った状態で入換作業の様子を楽しむことが出来ると言う、非常に鉄道好きが喜びそうなことを行っているんですよね。

実際、これはなかなかに面白い体験でありました…この体験が出来るのはあくまで、新高岡発着で氷見線へ向かうべるもんたのみなので注意。


さあ、せっかく乗車したべるもんた、車内を見てみましょう。

201701noto016s

座席は山側にボックスシート、海側には窓の方を向いた座席が並んでいます。ボックスシートの真ん中には木製のテーブル、海側座席の方も窓側にテーブルが備え付けられていますね。


天井の方に注目すると、和風の照明器具が実に洒落ています。

201701noto017s

しかしその一方でキハ40系原型のままのむき出しの冷房装置…これはどうなんだw

一昨年の冬に乗った「みすゞ潮彩」「瀬戸内マリンビュー」もそうでしたけど、JR西のキハ40改造観光列車はどうしてここだけ手を抜いてしまうのか…そのせいでなんだか凄く魔改造めいた雰囲気に思えてしまいますw

天井には扇風機も。

201701noto018s

これが原型のままかと思いきや、さりげなく「べるもんた」の文字が書かれていたりします。

吊革も洒落ています。

201701noto019s

木製の吊革なんて、他になかなか例が無いのでは?

あと、車内の一角には高岡・砺波地方の工芸品などを展示しているコーナーもあります。

201701noto020s

最近の観光列車ではこういう展示、結構よく見られますよね。地域性を打ち出してアピールすると言うのはとても良いと思います。旅をする人間としてはその地方ならではのものに触れてみたいと気持ちがあるわけですしね。

全体としてこの「べるもんた」の車内、むき出しの冷房装置を除けば非常に丁寧に、良い雰囲気に造り上げられているなぁと感じました。いや、むき出しの冷房装置もそれはそれでご愛嬌ってことでw


さて、この「べるもんた」で一番の特色。それはなんと…車内で握り寿司が頂けると言うこと!!

それも作り置きのが出てくるんじゃありません。なんと…車内の端にカウンターがあって、列車が出発してから職人さんがそこで一つ一つ握ってるんですよね。

201701noto021s

運転室のすぐ後ろに寿司カウンター…そこで黙々と握り続ける職人さん。シュールと言えばかなりシュールな光景ではありますw

それにしても揺れる列車内でお寿司を握ると言うのは並大抵のことではないと思います。それをやってのける職人さんホントすごい…。

そして運ばれてきたお寿司。

201701noto022s

季節やその時の漁によって出てくるネタは変わるのでしょうが、この日に出てきたのはブリ・カガミダイ・ヒラメ・生ダコ・白エビの5つ。

どれも鮮度は抜群で言うことなし。とても美味しかったです…個人的にはなかでもやっぱりブリとか白エビなんかは富山ならではと言う感じがして良いなぁ、と。生ダコも珍しいですしカガミダイと言う魚も初めて食べたのですが身がコリッコリで美味しかった…。

なにより、揺れる列車の中で握りたてのお寿司をいただくと言うのがすごく非日常感があって良いですよね。


美味しいお寿司にはやっぱり日本酒。

201701noto023s

地酒三種飲み比べセットを頂きました。比較すると曙が一番あっさり、太刀山は濃厚な辛口、苗加屋はコクがあって甘やかと言う感じでしょうか。どれも美味しく、お寿司との相性は言わずもがな最高。

201701noto024s

お寿司を食べてしまってその後更におつまみセットを追加。これも昆布の入ったかまぼことかホタルイカの沖漬けとか実に富山らしいものが入っています。なかでもホタルイカの日本酒との相性の良さと言ったら…もう、最高過ぎますね。

こんな感じで散々飲んで食べて過ごすべるもんたの車内…ただ、揺れる列車、それも元々は旧式のキハ40、その車内で昼間から日本酒と言うのは少々効きすぎた感はあります…うん、正直言うとかなり酔っ払いましたw


さて、べるもんたですが楽しみは車内での食事だけじゃありません。今回乗車した氷見線は景色も良いんですよね。

201701noto025s

201701noto026s

雨晴海岸の辺りではずっと海沿いを走っていく感じになるのでとても眺めが良いです。この風景を眺めながら飲むお酒はまた格別の味でした…。

また、べるもんたの海側の窓は大きな一枚窓に金の縁取りがされていて、まるで額縁みたいな形になっているんですよね。

201701noto027s

車窓を一枚の絵画として楽しんでくださいと言う趣向なのでしょう。


こうして、お酒飲んでお寿司食べて車窓眺めて…としているうちに14時58分。「べるもんた」3号は終点の氷見に到着しました。僕はここで降りずに折り返しの15時20分発、「べるもんた」4号に引き続き乗車します。

201701noto028s

折り返しの列車では「麦やエール」と言うビールを注文。もう、今日は飲んじゃいます!!w

このビールがこれまたフルーティで美味しかった…ビールと言うとどうしても最初の一杯とか喉越しすっきりとかそういうイメージありますけど、でもそれだけじゃない、なかなかに侮れない奥深いお酒ですよね…。

あと、座席の方が行きの列車では海側座席だったのが帰りはボックスシートだったので両方の座り比べとか出来たのが良かったですね。


そして15時51分。「べるもんた」4号は終点の高岡駅に到着しました。

201701noto029s

この「べるもんた」本当に素晴らしい観光列車でした。列車内でいただくお寿司やお酒も美味しく車窓の風景も良くって…アテンダントさんや寿司職人さん達も皆さんとてもサービス精神あふれる方ばかりで本当に楽しい乗車体験が出来ました。

ただ、一つだけ不満を言うとすればこのべるもんた…あまりに乗車時間が短過ぎるんですよね。

氷見行きの3号が約1時間、戻りの4号に至ってはわずか30分程度…供食サービスを充実させている列車だけにこの乗車時間は短過ぎます。

列車内で握られたお寿司を食べられる列車なんて他には九州の「ななつ星」くらいしか無いのにこれはあまりに勿体無いと思うんですよね…。

ただ、単行で走らせている以上キャパ的にも色々難しい面があるのかもしれませんね。乗車時間が長くなればその分食事の注文も増えるでしょうし、そうなるとスタッフ、アテンダントさんも今より増やさないといけなくなるかもしれませんし…なんとも悩ましいところだと思います。

2017年1月・能登半島「観光列車と美食」の旅(3)へ→


Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) 酒と音と鉄旅と。 all rights reserved.
designed by polepole...