2017年1月・能登半島「観光列車と美食」の旅(4)
2017年 02月 04日 (土) 06:17 | 編集
- 二日目(前編)・観光列車「花嫁のれん」 -

1月22日(日)。旅行二日目。天気は朝からあいにくの雨模様…。

ホテルで軽く朝食を済ませ、朝9時頃に金沢駅へと向かいます。駅に着いてまず、構内のお土産屋さんを回って地酒やお菓子などお土産品をあれこれ購入。金沢駅は構内にこういう店が充実しているのが良いですね。


そしてホームへと向かいます。この日は観光列車「花嫁のれん」に乗車します。

と言うわけで花嫁のれんの出発する4番ホームへと向います。

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ホームへと上がる階段の下にきちんと「花嫁のれん」の案内が出ています。階段を上がっていく最中も花嫁のれんの紹介ポスターなどが何枚も貼ってあるのを目にしました。

4番線のホームは3,5番ホームの先の方にあるのでそちらへ行ってみると…。

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もうここも花嫁のれん一色!!


更に更に…なんとのれんが!!

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4番線ホームの、花嫁のれん乗車位置の手前にこんなのれんがあるんですね。こののれん、普段からホームに設置されているのではなく、花嫁のれんの入線時刻が近づくと駅の方がセットしに来られるみたいです。

(この日は朝、9時50分くらいに駅員さんが設置しに来られていました)


時間は10時を少し回ったくらいでしょうか…「花嫁のれん」がやって来ました!!

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すごい…凄いです。もう見るからに「和」と言う雰囲気!!

サイドビューも実に綺羅びやかにして華やか。

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華やかなんだけど派手じゃなく、どこかしっとりと落ち着き、侘び寂びを感じさせます。金箔を思わせる黄金色や、漆塗りを思わせる黒や落ち着いた赤色の配色、それに和柄の絵や模様がそう感じさせるのでしょう。

この花嫁のれん、新造の観光列車ではなく、近年のJR各車によく見られるキハ40系列改造による車両ですね。元になっているのはキハ48系。

しかし…他のキハ40系列改造の車両と比べても、外観だけでもかなりの手が加えられているのが分かりますね。まず、正面の顔自体もオリジナルのキハ48系とはかなり雰囲気変わってます。

前面の貫通扉は埋め込まれてそこにあった窓ガラスの高さも運転台の窓ガラスに合わせられています。そして前照灯周りは大きく形が変わっていますね。あえて、レトロな雰囲気を醸し出している。そんな改造を行っている様に見受けられます。


さあ、それでは乗ってみるとしましょう。

まず、入り口でアテンダントさん達がお出迎えしてくださるのですが、その服装が和装で列車のアテンダントと言うよりはまるで旅館の仲居さんの様。こんなところからしてこの列車、他とはひと味もふた味も違うのが伺えます。

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中へと入ると、まずデッキ部分からして金ピカのキラッキラで度肝を抜かれますwwこんな鉄道車両他でちょっと見たことありません。なるほど「豪華絢爛」を謳い文句にしている特急だなぁと頷けます。

1号車のデッキにはこんなコーナーも。

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石川県の伝統工芸品が色々と展示されているんですね。加賀水引や輪島塗、七尾和ろうそくや金沢箔など…昨日乗った「べるもんた」でも沿線の工芸品を展示しているコーナーがありましたが、ホント最近の観光列車はこういった地域色を出すのに力を入れていると感じますね。


それでは客室へと入りましょう。この花嫁のれんは2両編成なのですが、1号車と2号車とで客室の雰囲気はがらりと変わります。まずこちらが1号車。

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1号車はグループ客向け、カップル向けの半個室になった座席が配置されています。個室の区切り方や座席配置も他の列車では見られない実に独特のスタイルですね。


そして2号車。

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2号車は開放的な造りで、窓側を向いて並んだ座席と、それにグループ客向けの向かい合わせ座席とが配置されています。そして窓を向いた座席の後ろ側、写真で言うと右下の空いたスペースはイベントスペースとなっています。

こうして車内を見てみると実に凝っていることがよく分かります。天井の照明なんかもそうですが、照明は天井だけじゃなく窓と窓の間にも配置され明るさを確保すると共に雰囲気作りにも一役買っていますね。荷物棚があえての金属質、それもゴールド調にしてあるのも良い感じ。

そしてこの「花嫁のれん」、キハ40系列改造であるのにも関わらず…なんと車内には扇風機は勿論のことむき出しのごっつい冷房装置もありません。この点でJR西の他のキハ40系列改造車とは大きく違います。さすがに特急用だけあって全てにおいて手を抜かなかったと言うことか…w


向かい合わせのグループ席。

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間に大きなテーブルが設置されているので道中の飲食もバッチリですね。

こちらは窓側を向いて配置された座席。

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1人分ずつ独立した造りなので1人客にも嬉しい仕様。僕の座席はこちらのタイプでしたw

ちなみに花嫁のれん、非常に豪華絢爛な車内の造りなのですが、グリーン車扱いとかじゃないんですよね。特急で全席指定席なので特急料金と指定席料金は必要なのだけど、でもこれでグリーン車じゃないのは凄い。


さて、僕の乗った特急「花嫁のれん」1号は定刻通り、10時15分に金沢を出発しました。金沢を出発してしばらくすると、目の前にドリンクとケーキが運ばれてきました。

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この「花嫁のれん」、ただ乗るだけでも良いのですが、オプショナルで事前予約申し込みのお食事プランもあるんですね。この1号はスイーツプランが付いてくるとのことで、せっかくなので申し込んでみました。

今回はスイーツにはチョコレートケーキが付いてきました。これが甘さ控えめでオレンジピールの香りが効かせてあって実にオトナの味。美味しいです…!!

あと、スイーツプランにはこんな焼き菓子のセットも付いてきます。

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中身はバームクーヘンやクッキーなど。勿論車内で食べても良いのですが、お土産に持って帰る人が大半みたいですね。僕も自宅へのお土産にしましたw


ところで1号車のデッキでは車内販売をやっているので、せっかくなので僕もグッズなどあれこれ買ったのですが、この列車、座っているとそうでもないのですがデッキ部分で立っていたりすると実によく揺れます。

グッズを買っている時もアテンダントさんに「よく揺れますのでお気をつけ下さい…」と声をかけられたのですが、すかさずそこで「この列車、元の車両が古いですもんねぇ」と返してみたところアテンダントさん達も「仰る通りです」と笑っておられましたw

まあ実際、キハ48系はもう古いからね…幾ら車内を豪華絢爛に改装しても、こればっかりはどうにもならないですもんねぇ…。


さて、こうして過ごす「花嫁のれん」の車内なのですが、七尾線、正直言うと車窓はあまり面白くはありません。

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こんな感じで、まあよくある田舎の路線の風景と言った感じの景色が続きます。せっかく窓側を向いた座席に座っていても車窓自体はあまり…かもしれませんw

が、車窓に特筆すべきものが無いのならば車内でイベントなり何なりやって盛り上げよう、お客さんを楽しませようと言うのがこの列車、花嫁のれんなんですよね。

先程上にも書いた1号車内のイベントスペース、そこで何やら始まります。この日は和菓子の職人さんが数名乗車されていて、その方々の手ほどきで、和菓子作り体験のイベントなんてものをやってました。先着20名程とのことだったのでせっかくなので僕もチャレンジ。

勿論「作る」と言っても車内で出来ることは限られているので、この日は予め出来上がった和菓子の生地にスジを入れると言うのをやったのですが、これがやってみるとなかなかに難しい…。


和菓子作り体験の後はそのまま、イベントスペースで和菓子職人さんによる実演がスタート。

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物凄いスピードで生地を重ね、丸めて形にし、模様を入れて…一つのお菓子へと完成させていきます。その仕事の速さ、完成度の高さもさることながら、何よりこれを揺れる列車の車内で成し遂げると言うのがすごい…。

本職の職人さんって本当に凄いものです。そのワザは観る者の目を釘付けにしちゃいますね…。


こうして、車内で色々な体験をしているうちに、あっと言う間に終点の和倉温泉に到着。金沢を出て約1時間半ほど、11時42分に和倉温泉に到着しました。

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この花嫁のれん、本当に和の雰囲気を随所に感じさせる、豪華絢爛で素晴らしい列車でした。

車両自体が素晴らしいのも勿論ですが、アテンダントさんや車内で和菓子作りを見せて下さった職人さん、そういった人たちの暖かなおもてなしがあってこそこの素晴らしさは成り立っているのだと思います。

この列車に携わった方全てに、お客を楽しませようと言う想い、もてなそうと言う気持ちがこもっているのが乗車したこちらにもしっかりと伝わってきました。

観光列車「花嫁のれん」…素晴らしい旅をありがとう!!

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