2017年3月・特急「しまかぜ」で行く伊勢志摩の旅(1)
2017年 03月 26日 (日) 10:16 | 編集
- 一日目(前編)・観光特急「しまかぜ」 -

3月22日(水)、23日(木)と、伊勢志摩の方へ一泊旅行に出ていました。今回の旅の目的はずばり、近鉄ご自慢の観光特急「しまかぜ」に乗ること。

本当に、ただそれだけの為に伊勢志摩まで行ってきたのですが、他にも色々と楽しく、一泊二日ながらなかなか濃い旅になったのでその旅日記をこれより綴っていこうと思います。


さて、今回の旅のスタートは名古屋駅から。

近鉄の名古屋駅にて、今回乗車する「しまかぜ」が入線してくるのを待ちます。それにしても平日の午前中だと言うのに近鉄の名古屋駅、結構たくさんの人がいます。そしてひっきりなしに発車する特急列車に皆さん乗車されていきますね。


10時15分を回った位でしょうか。僕の乗車する「しまかぜ」がホームに入ってきました。

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「しまかぜ」、乗るのも勿論初めてですが、そもそもこれだけ間近で見るのも初めてです。前面のフォルムが何とも独特で印象的。また、恐らく車両限界いっぱいまで広げられているであろう車体は大きく、迫力がありますね。

それにしても、特異なフォルムだけれどカッコいいです。これからこの列車に乗って伊勢志摩へと向かう、そう考えただけでワクワクしてしまいますね。


側面には「しまかぜ」のロゴ。

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平仮名で書かれているのが良い雰囲気です。ブルーのラインは伊勢志摩の海を表しているのでしょうか?


さあ…それではいよいよ乗り込みます。

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扉の向こう…「しまかぜ」の車内はどうなっているのか。期待が高まります。


デッキに入ってまずビックリしたのが…なんと、ロッカーがあるんです!!

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両先頭車(1,6号車)のデッキにはロッカーが設けられています。両先頭車はハイデッカー構造になっていることもあって荷物棚が狭い為、キャリーバッグなどの大型荷物は予めここに預けておくことが出来るようになっているんですね。

荷物をここで預けて、いよいよ客席へ。

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僕が今回取ったのは賢島方面の先頭車、6号車の座席。先程書いた通り6号車はハイデッカー構造となっていて、客室ドアの手前に階段がある形となっていますね。


客室へと入ります。

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客室には白いレザー張りの大きなリクライニングシートが横に1+2の配置でずらりと並びます。天井には間接照明、荷物棚下にも照明が付いていますね。そして床は全面オール絨毯敷きと言う豪華仕様。


客室の雰囲気も凄いですが、座席が本当に凄いんです。

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本革張りの大きなリクライニングシート。フットレストはありませんがレッグレストが付いています。そしてシートピッチがなんと1250ミリと言う破格の広さ。並のJRグリーン車を完全に上回っています…。

実際、座席に座ってみると物凄く広くてゆったり。実に広々としています。座り心地はそう、まるで昨年夏の北海道旅行で乗った北海道直通新幹線のグランクラスを思い起こさせますね。

ええ、この「しまかぜ」の座席…グリーン車と言うよりもはやグランクラスレベルです。それがJRの特急グリーン車と較べて遥かに安い値段で乗れるんですから…これはもうお得と言うかなんと言うか。


この座席、他にも色々とあって…まず、枕部分には読書灯が埋め込まれています。

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そしてリクライニング等の機構は全て電動となっていて、肘掛け内側のコントロールパネルで操作する様になっています。更にこの座席、なんとマッサージ機能まで付いていたりします。

このパネルの「出る」「もどる」と言うボタンを押すと背もたれに内蔵されたエアクッションが出たり引っ込んだりする様になっていて、「リズム」を押すとエアクッションによるマッサージが…凄いです。こんな鉄道車両の座席、見たことがありません!!


さて、僕の乗った「しまかぜ」は10時25分に名古屋駅を出発。ハイデッカー車両と言うこともあってか車内は極めて静か。走り出しもスムース。ハイデッカーかつ大きな窓からは眺望抜群。と言ってもまあ、名古屋近郊の風景には特筆すべきところは何もありませんが…w

名古屋を出ると、30分ほどで最初の停車駅、四日市に停まります。が、四日市を出るとあとは伊勢市まで停まりません。アーバンライナーが停まる津も通過しちゃうので、この辺りから言っても「しまかぜ」、ビジネスではなく観光特化の特急なのだと分かりますね。

でも、四日市で降りたお客さんがいたのには驚きました…たった30分の乗車で「しまかぜ」乗る人もいるんだなぁ…w

四日市停車前までには車内にアテンダントさんが来て、近鉄特急伝統のおしぼりサービス、それと乗車記念証も一緒に渡してもらえます。


さて、四日市を出た後で…せっかくなので車内探訪といってみましょう。

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まず、6号車の隣の5号車に来てみました。一見すると6号車とあまり変わらない様に思えますがこちらはハイデッカー構造ではなく平屋構造。見ると、天井の形状だとかが変わっていますね。この天井形状は近鉄特急の他の車両でもよく見かける雰囲気。

座席自体は平屋もハイデッカーも全く同じものとなっています。


続いてこちらが3号車のサロン・個室車両。

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向かって右側が通路、左側が座席となっています。座席の方はお客さんもいたので写真撮っていませんが、最大6人で利用出来るセミコンパートメントスタイルとなっていますね。

そしてこの車両、セミコンパートメント以外に個室が2室あるみたいです。


さあ、そしてやって参りました4号車のカフェ車両。

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このカフェ車両はダブルデッカー構造となっています。向かって左側が通路、右側が二層建てのカフェとなっていますね。そして車端部にはグッズなどの販売カウンターがあります。

まず販売カウンターの方でしまかぜのグッズを幾つか購入、そして、せっかくなのでカフェも利用してみることにします。平日の、まだ11時くらいと言うこともあってか、割とすぐに席へと案内されました。


僕が案内されたのは2階席の方。

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座席は全て、窓側の方を向いています。窓の下、座席の前には一続きとなったテーブル。このテーブルも波打った様な独特の形状でなかなかに印象的。

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座席の後ろ(通路側)に目をやると、こんな風に花が活けられているスポットもあります。このカフェ車両、とにかく造りが明るく開放的で洒落ていますね。


さあ、せっかくなので色々と注文。まずは伊勢の地ビール「神都麥酒」。

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せっかくの観光特急「しまかぜ」なんですから、朝からもう飲んじゃいます!! 乾杯!!

この「神都麥酒」、非常に香り高くて美味しいです。ビールと言ってもこういうビールは喉越しでグイッと飲んじゃうんじゃなしに、一口ずつ、ゆっくりじっくりと味わいたいですね。


それから海の幸ピラフ。

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これこれ…「しまかぜ」乗ったらこれを食べてみたかったのですよ。カフェ車両には何種類か食事のメニューがあるのですが、そのうちの一つがこれ。「しまかぜ」乗るのを決めた時からずっと気になってました…w

このピラフ、海の幸が色々と入っています。上には小さな伊勢海老が乗っています…と、この伊勢海老は実は殻だけなんですが、でも身の方はきちんとピラフの中に入っていますのでご安心を。

海の幸ピラフ、よく見るとご飯の中に赤いものが散りばめられていて…これ、薄く細かく刻んだ赤唐辛子でしょうか。確かにほんのりピリリとしたスパイシーな味わいがあります。このスパイス感がビールにまこと良く合う!!


そして食後にはコーヒー。それも普通のコーヒーじゃなく、コナコーヒーを頼んでみました。

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コーヒーなどのホットドリンク系はきちんと一杯ずつ淹れているとのこと。これも、普通の車内販売のコーヒーみたいな紙コップじゃなく、きちんとコーヒーカップに入って提供されるのが実に感じ良いですね。

「しまかぜ」カフェ車両でのランチタイム、実に満足の行くものでした。走る鉄道車両の中でこうやってきちんとした食事が食べられると言うのは実に良いものですね。


ところで最近はレストラン列車が流行りで日本全国あちこち走っていますが、「しまかぜ」のカフェ車両はそれらとは一線を画するものだと僕は思うんです。

レストラン列車は元々車内で食事をすること前提となっていて、座席まで食事が運ばれてくるスタイルとなっていますが、「しまかぜ」はそうじゃなしに食事を取りたい人は自分からカフェ車両まで足を運ぶと言うスタイル。

これ、言わば昔ながらの食堂車と同じスタイルなんですよね。今となっては食堂車なんてほぼ絶滅危惧種みたいなものですから、これは本当に貴重だと思います。

ただ、「しまかぜ」のカフェ車両には昔の食堂車みたいなきちんとした厨房はありません。だから恐らくきっと、予め調理された状態のものを温めて提供しているだけだとは思うのですが、それでも温かい、きちんとした食事をこうやって食事専用の車両で食べることが出来る。

それってホント、昔の食堂車そのものって感じで、あの空気を知っている人たちにとってはとても懐かしく感じるものなんじゃないかな…と、そう思いました。

それでいて車内は勿論、昔の食堂車とは比べようも無い位にお洒落で洗練されていますし、メニューの方も今風のスイーツセットなんかも充実していて、懐かしくも新しい。そんな雰囲気が味わえる車両なのではないでしょうか。


ただ、この「しまかぜ」のカフェ車両。行くのなら少し早めに行った方が良いかもしれませんね。僕が来た時(11時くらい)はすんなり入れましたが、その後でほぼ満席になってしまいましたし、あと食事が出て来るのに意外と時間がかかります。

結局僕も、このカフェ車両で1時間近く過ごしてしまった様な…w


さて、大満足のランチを終えて席へと戻ります。

名古屋を出た時には乗車率8割くらいあった6号車ですが、鳥羽辺りでかなりの客が降りた様で席へ戻ってみると結構空いた感じになっていました。

せっかく車内も空いたので、前の方へ行って前面展望を少し楽しんでみます。

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運転席越しにはなりますが、しっかりと前面展望を楽しめますね。ハイデッカー構造なので、線路をちょっと見下ろす様な感じになって、なかなかこの視点は独特かと。

もし運良く一番前の席を取れたりしたら、あえてカフェ車両だとかにも行かずにずっと席にかじりついて前面展望楽しむのも良さそうですねw


こうして、名古屋を出て2時間。12時26分に「しまかぜ」は終点賢島に到着しました。

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正直、2時間の乗車時間では短すぎて物足りなく感じるくらいに快適でしたよ…。


さて、名古屋駅ではあまりしっかりと写真を撮れなかったのでここでしばし撮影タイム。「しまかぜ」のサイドビューだとかを色々と見てみます。

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これが平屋建て車両のサイドビュー。上の写真の先頭車と比べると、窓の位置がまるで違うのがよく分かります。座席はハイデッカーと同じとは言え、せっかく乗るのなら…やはり両先頭車のハイデッカーを選んでしまいたくなっちゃいますよねw


こちらがカフェ車両。そしてその向こうにはサロン・個室車両。

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カフェ車両の、窓が二段になっているサイドビューは圧巻ですね。普通の鉄道車両には無い、圧倒的な存在感を感じます…。


そんな「しまかぜ」初乗車。本当に素晴らしい、大変に満足度の高いものでした。これは確かに、未だに人気で席が取りにくいと言うのも頷けます。僕ももう一度…いや、一度と言わずに何度も乗ってみたいと、そう感じました。

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素晴らしい鉄道旅を…ありがとう、「しまかぜ」!!

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