「カラフル・マキアート!-魔法少女は戦わない。-」2巻。
2017年 03月 30日 (木) 14:53 | 編集
では、27日に発売されたKRコミックスの中から飴色みそ先生の「カラフル・マキアート!-魔法少女は戦わない。-」2巻の感想っぽい記事、行ってみましょうか。

この「カラフル・マキアート!」、きららミラクの平成29年4月号まで連載されていた作品です。つまりこの2巻が完結巻となるわけですね。きららミラクの連載作品としては、回が進むごとに自分の中での評価がどんどん上がって、最終的にはミラクの中で3本の指に入る程に好きな作品でした。


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表紙にはカラフル・マキアートのメンバー5人が大集結。桃・青・緑・黄・赤…5人それぞれにテーマカラーがきちんと分かれているものだから、物凄くカラフルな表紙に仕上がっています。

1巻の表紙は主役のみのりちゃん一人だけだったのに比べると非常に対照的。また、1巻表紙のみのりちゃんはどこか不安げな表情だったのが2巻では皆と一緒に満面の笑顔。

最初は魔法少女になってしまったことに、またカラフル・マキアートと言う部活動に対してもとまどいのあったみのりちゃんがもうすっかり打ち解けたと言うことを表しているかの様です。

色的にも、1巻はみのりちゃん1人と言うことでピンク系でまとめられていたのが2巻では全員大集合と言うことで本当にカラフル。タイトルとか、帯までもが超カラフルでまるで虹みたいになっちゃってますねw


裏表紙にはカラフル・マキアートのライバル(?)の2人組。

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この2人が本当にまた、良い味出してるんですよね。特に生徒会長の梅さん(プラムブロッサム)はこの作品の影の主役と言っても良い位の存在感がありました。

それにしても帯にまで「生徒会長はコスプレ大好き。」て書かれちゃってるのはどうなのw


さて、「カラフル・マキアート!」なんですが、1巻の感想でとにかく「ゆるい」魔法少女モノだと述べましたが、その基本路線は2巻になっても全くゆるぎません。

大体、魔法少女モノと言えば何かしらの敵がいて熱いバトル…とかそういうのが定番ですし、そこまでじゃないにせよ、何かちょっと重たい設定だとかが背景にあったりするものが大半かと思います。

が、この作品においてはそれは微塵も見られません。1巻冒頭でひょんなことから魔法少女になってしまったみのりちゃんですが、その変身の理由・謎と言ったことについても結局、この2巻でも全く触れられないままですw

魔法少女…と言っても特に何が出来ると言うわけでもないみのりちゃん達カラフル・マキアートの面々が楽しく学園での日常を送る、そんな姿がゆるゆると描かれています。

期末試験に向けて皆で集まって勉強会してみたり、部活モノ(?)らしく合宿回もあったりときららの日常モノ・学園モノのお約束と言った感じですね。


ただ、この2巻では魔法少女らしい要素として「能力」と言うキーワードが出てきます。

2巻冒頭の話、皆でお互い「こんな能力が使えたらいいね」的な会話をする話があります。まあその能力の選定自体も、それぞれのカラーにちなんだものと言ういい加減さがいかにも彼女らしい、と言う感じではあるのですが…w

でも…なんと。実際にそれぞれ、その能力が使える様になってしまうんですよね。これにはちょっとビックリしました。どうやらその裏にはあの不思議な魔法生物・トコが絡んでいる様なんですが…。

でもこれで、能力なんてキーワードが出てきたり、魔法少女のマスコットキャラがマスコットらしい働きをしたことで、それで話がシリアスとかバトルとかに行ってしまったらどうしよう…なんて少しは思ったのですが全くそんな心配は無用でしたw

別に能力を使える様になったからと言って何が変わると言うわけでもなく、先に書いた通りカラフル・マキアートの面々はいつも通りのゆるゆる楽しい日常を送っていくだけ、なんですよね。

まあ、そもそも能力と言っても、手から(ライター程度の)火を出したり水を出したり、風を吹かせたり静電気程度の電気を発生させるだけなので、ぶっちゃけ、大道芸くらいのことしか出来ないのではありますがw


個人的にこの2巻、カラフル・マキアートの面々の絡みも良いのですが、ライバルキャラ(?)の2人組が1巻以上に注目すべき存在になっていたと感じます。

プラムブロッサムこと生徒会長の梅さんと、生徒会書記の福貝ちよさん。1巻の時から梅さんがカラフル・マキアートの面々へちょっかいを出すと話が面白くなると言うのはあったのですが、2巻ではカラマキの面々関係なく、この2人のやり取りだけで美味しいと言う場面が幾つもあったりします。

実は何気に、この2人のやり取りってほんのり微百合感が漂っていたりするんですよね。いっつも梅さんの暴走に困らされている福貝さんが本当は梅さん大好きでしょうがないんじゃないかって言う、そんな匂いがそこかしこに漂っています。

とにかく福貝さん、なんだかんだで梅さんにお願いされると断れないんですよね。

あと、この2人の距離感。梅さんが福貝さんの部屋に遊びに来た話では福貝さんが梅さんのことを「あんた」呼ばわりしてるんですよね。学校の先輩、しかも生徒会長相手に「あんた」呼びするなんて、これは相当に親しくないと出来ないことだと思います。

この回はミラクでリアルタイムで読んだ時に思わず心の中で「キマシタワ!!」と叫ばずにはおれませんでしたよもうw

そして何と言ってもこの2巻、梅さんだけじゃなく福貝さんまでもがコスプレする羽目に…梅さんのお願いを断れない福貝さんは成り行きでコスプレすることになっちゃうんですよね。更にカラフル・マキアートとの対決まで…w

この辺りの福貝さんはあまりに不憫すぎて涙無しには読めませんでしたよ(嘘


そんな梅さん&福貝さんですが、この2人とひょんなことからみのりちゃんが親しくなって、その流れで最終回では生徒会の2人とカラフル・マキアートのパフォーマンス対決に至ると言う、ラスト周辺の展開は非常に良かったなぁと感じます。

なんと言うか、話の流れが驚くほどに自然だったんですよね。きららの作品と言うと2巻完結のものが多いですが、そう言った作品は往々にして最終回直前であまりに急激な急展開をぶち込んでくることがあるんですよね。

だけど、この「カラフル・マキアート!」のラスト付近の展開は話の流れが本当に自然で、いつも通りのこの作品のテンポ、空気感を保ちつつ、それでいてしっかりと最終回らしい盛り上げを見せてくれたと思います。


ここでまた、「能力」と言うキーワードが活きてくるんですよね。カラフル・マキアートの面々は皆、それぞれ能力を得たわけだったのですが、だけどみのりちゃんだけが自分に合った力を見つけられなくって、まだ能力を持ってないままだったんですよね。

そして迎えたパフォーマンス対決。その一番のクライマックス、紙吹雪をステージに舞い散らすと言う場面でまさかの機材トラブル。

そこでみのりちゃんは決心するんです。自らの能力を何にするか。トコにお願いして得た能力、それは自らの手から盛大に紙吹雪を舞い散らすと言うものでした。

その時のみのりちゃんのセリフが良いんです。

「私たちは戦わないしほんのちっぽけな魔法しか使えないけど」
「それでも今、この瞬間だけでも」
「人を楽しませることが出来たのなら」
「魔法少女も悪くないんじゃないかって思うよ」

このセリフに、この作品の何たるか、この作品における魔法少女の存在意義が全て集約されていた様に思います。

タイトルにある通りこの作品の魔法少女は戦いません。でも、ちっぽけな魔法しか使えないけれど、それでも人を楽しませることは出来る。それは作中で彼女たちのパフォーマンスを観に来た観客たちを楽しませると言うのは勿論、僕達読者に向けても言っているんだと思います。

言ってみればこの作品の魔法少女たちは人を楽しませるエンタテイナー、この作品は最高の魔法少女エンターテイメントだったのだと、そう僕は思います。


それにしてもこの作品、全体としては本当にゆるい魔法少女モノと言う印象ですが、最終回近辺の展開の上手さだとかみのりちゃんの能力覚醒の描き方、そして彼女のセリフのメッセージ性…何気に実は話をすごくじっくり練り込んで創られている作品だと感じました。


さて、そんな「カラフル・マキアート!」2巻。特典集めしてきましたので以下に。と言っても今回の2巻ではカラー特典は2店舗でしか付いてこなかったんですけどね…悲しい。

まず、COMIC ZINのイラストカード。

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絵柄はみのりちゃんと、栞ちゃん、花乃香ちゃんの一年生トリオ。全員制服姿。コミックスの表紙が魔法少女姿なので、むしろ特典は制服姿の方がバランス取れて良いのかもしれませんね。

しかしこうして見ると…栞ちゃんだけ文字通り頭一つ抜けて背高いですね。だけどお胸の方は背の高さ関係なく3人揃ってちっぱいと言う悲しい現実…。


それから、メロンブックスの大判イラストカード。

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絵柄はみのりちゃんと、それから理子センパイに千波センパイ。こちらも全員制服姿ですね。そして千波センパイだけブラウスの上にベスト着用。そう言えば作中でも常に彼女だけがベストを着ていますね。

こうして見ると今回の特典、みのりちゃんは共通で、あとは一年生組かセンパイ組かで分けたって感じですね。


そんな「カラフル・マキアート!」、作中では結局魔法少女が何なのかとか、なぜ変身出来るのかとかそう言ったことは全く明らかになっていないままですが、でもこの作品においてはそんなのはほんの些細なこと、どうでも良いことなのかもしれませんね。

だって、「魔法少女は戦わない」のだから。

作品は終わってしまったけれど…でも彼女たちの魔法少女としての楽しい日々はこれからもきっと、ずっと続いていくのでしょう。


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