「まんがタイムきららミラク'17年10月号」感想。
2017年 08月 20日 (日) 08:12 | 編集
では、16日に発売されたまんがタイムきららミラクの感想、行ってみましょう。


kirara_miracle201910s


・表紙
今月の表紙は「桜Trick」。ええ…とうとうこの作品も最終回です。しかし最終回をこうして表紙&巻頭カラーで迎えることが出来たのは本当にファンとしては嬉しいです。

もっとも、この作品のミラクと言う雑誌に対するこれまでの貢献を考えてみたら当然と言えば当然かもしれませんね。創刊号からほとんど休み無く…アニメ化が決まってからは表紙にカラーにとフル回転で。記憶している限り、休載したのもわずか1度っきりだったかと思います。

それにしてもまさか…きららミラクが創刊された時、この作品が一番最後まで残るだなんて誰も考えもしなかったでしょう。大ファンの僕だってこれは正直予想外でしたよ…w

さて、最終回号の表紙を飾るの春香&優の2人。主役カップルのこの2人をおいて他にはいないでしょう。制服姿の2人の胸には花飾り。そして優ちゃんの手には大きなブーケ…まさに卒業といった雰囲気が漂っています(卒業式自体は前回やってしまいましたが)。

2人の表情がにこやかで爽やかな笑顔と言うのが良いですね。最終回は寂しいけれど、でも彼女たちにとってはきっと新しい門出なのだから。だからそう思って僕達読者も笑顔で送り出してあげるべきなのかもしれません。


では以下、気になった作品の感想とかツッコミとか。


・桜Trick
まず、扉絵が良いですね。ウェディングドレス姿で抱き合って口づけを交わす春香&優。これはきっと、この先…数年先の彼女たちの姿なのでしょう。最終回でこういう絵を持ってきてくれるタチ先生本当に最高過ぎます…!!

さて、最終回は廃校式のお話。予想通りに皆勢揃いでまさに文字通りの大団円と言う感じなのが良いですね。

美月×理奈の2人にちょっと進展フラグを立ててみたり、るな×玲の仲が確実に進みつつあることを匂わせたり…空さんに出番があるのも良いです。勿論、澄ちゃんも。彼女がミスコン出場は確かにビックリですが、ある特定の層にはとてもウケが良さそうな…w

しかしシノブちゃんにフォローが入ったのは予想外でした。でもイイですよねこういうの。ああこの子も嫌な子じゃなかったんだなぁって感じで、読んでてなんだかほっこりと暖かくなります。

そして後半は春香×優の2人の話。廃校式中に抜け出した2人が向かったのは…あの、全ての始まりとなった空き教室。まさか最後にこの場所を持ってくるとは思いませんでした。

教室に一陣の風が吹き抜け、振り返った春香ちゃんの目の前には一枚の花びら…そしてその向こうには優ちゃんの姿。この演出、第一話と全く一緒なんですよね。

そこに続く「他の娘たちとは絶対しないことをしようよ」「分かった!キス!しようじゃないか!」の2人のやり取り含め、昔からのファンにとっては本当に嬉しい演出。この辺りはタチ先生からの、精一杯のファンサービスなんだろうなぁと思います。

思えば第一話のこのやり取りから全てが始まったのでした。あの後の2人のディープなキス、それに頭をかち割られる程の衝撃を受け、それと同時にこの作品の大ファンになって…それから約6年半。長い様であっと言う間の6年半でした…。

そして今回の2人のやり取りとキス。第一話の時と同じ様でいて全く違うキスなんですよね。何と言っても2人がきちんと恋人同士になっていると言うのが全然違います。

だからキスした後にきちんと「愛してる」の一言もあって…あの頃と一緒の様で全く違う。2人のキスもきちんと、作品の流れに沿って成長してきたんだなぁと感じます。

思えばこの作品、初期~中期頃までは毎回毎回、読者の予想の斜め上のキスシーンをぶっ込んできて、一体どこまでこの作品はキスのハードルを上げるんだろうと読んでてドキドキハラハラしたものでした。そんな2人のキスもきちんと恋人同士のキスになったんだなぁ、としみじみ。

さて、僕がこの最終回。一番グッと来たのは最後の大オチ。廃校になった美里西高校だけど、校舎がしばらく後に博物館として生まれ変わると言うこの展開がもう心の琴線に触れまくりでした。

皆の想い出の場所が無くならずに済む、勿論「学校」と言う形ではなくなってしまうけれど、でも再び、皆でここに一緒に集まることが出来る…これだけで皆の心がどれだけ救われたことか。

「廃校」をテーマにする以上、どんなに大団円の最終回にしたって最後にしんみりと寂しい気持ちが残ってしまう。だけど、こういう形ならばそれも味わうことなく、ただただ爽やかな余韻だけが残る、心から気持ちの良いラストを迎えられる。

こういう形にして下さったこと、タチ先生には本当にただただありがとうございますと多大な感謝を申し上げる他ありません…本当にありがとう!!

タチ先生、6年半もの長い間、連載本当にお疲れ様でした。僕の中でもう、この作品以上に好きだと言える漫画作品にはこの先出会えないかもしれません。それ位にこの作品は僕にとって特別な作品でした。来月発売の単行本8巻も心して購入させて頂きます。本当にありがとうございました!!


・がんくつ荘の不夜城さん
不夜城さんの「読者が混乱するのでキャラがぶれる行動は避けたい」発言とか、また非常にメタメタしいなぁ…!!w

ごはん食べた時の不夜城さんの反応とか、最後のオチの明らかに某作品を意識しているアレだとか、そもそも白仙さんと言うキャラの存在だとか、この作品って随所にマニアックでメタメタしい要素ぶっ込んできてますよね。ディープなきららファンに受けそうな作品と言う匂いがプンプンします。

あと、都条例に抵触のうんぬんとか、漫画の〆切に対するアレコレだとか、色々な方面に喧嘩売っている感じもあって心配になります(いいぞもっとやれ!!)


・mono
あfろ先生の初期の作品(「月曜日の空飛ぶオレンジ。」とか「シロクマと不明局」とか)に比べると、ある種の毒が抜けて非常に分かりやすく読みやすいと感じる今作ですが、それでも例えば今回の凧の絵柄だとかにあfろ先生らしさを感じますね。

凧に「ひねり揚げ」の文字だとか、こういうの他の作家さんではなかなかに思いつかないセンスじゃないかな、と。

それにしてもいきなり廃部…かと思ったら映研と合併してその流れで新キャラ合流と、結構な急展開と言えばそうなんですが、でもそれを感じさせずにさらりと流してくる辺り、上手いなぁと感じます。


・うらら迷路帖
八番占試験を兼ねた学園祭、皆の占い店の様子を一話でまとめて来ましたけど、どの店も自身の占いの特徴を上手くとらえた上でやっていますね。これならきっと試験も大丈夫…とはいかないのがこの作品。試験荒らしの、理事長の娘とか厄介なキャラが出てきましたね。

とりあえず、メガネの子たちが被害に合いそうなのが不憫。


・広がる地図とホウキ星
扉絵見てビックリ。普通に学園モノ…と言うかスポーツモノっぽい扉絵になっていて一体どうしたんだろうと思いましたが、しかしそこはこの作品。きちんと魔法を交えたスポーツを出してくる辺り徹底していて良いですね。

しかしリン達、結局ブルクス部に入部はしなかったのね…まあ、入部しちゃったら話がそっちばかりになってしまいそうなので、そうしなかったのは正解だと思いますが。


・しましまライオン
急展開。サバンナで起きた異変に対処する為に、皆に動物に戻らないか…と神様が持ちかけてくる話。

この時の、皆の戻る戻らないの葛藤のあれこれが色々とあるわけなんですが、えりなちゃんと凛奈ちゃんのやり取り見てて、やっぱりえりなちゃんは良い子だなぁ…と。この子、凛奈ちゃんの本心をきちんと察しているんですよね。

それで「意地張らなくてもいいんじゃない」と声をかけてあげる、その辺りの自然体な気遣いが本当に良い子だなぁと。あとは飼い猫ちゃん達を置いていけないから人間でいることを選ぶと言う辺りにも良い人さ加減がにじみ出ていますw

結局、動物に戻ることを選んだのは元ライオンのいおんちゃんのみ。彼女には何か考えがあるのだろうか…と言ったところで来月で最終回とのことです。きららで急展開来ると最終回フラグなのは常ですが…果たしていおんちゃんがどうなるのかが気になるところです。


・ビビッド・モンスターズ・クロニクル
まさかの最終回!! ちょっとちょっと…事前告知もなしにいきなりの最終回は止めてくださいよ。それもこの作品、今やこの雑誌においての準看板レベルだったのにそれがいきなりの最終回とか…。

まあこの辺りはきっと色々な事情があるでしょうから致し方ないのかもしれませんが…。

しかしあまり最終回っぽくない最終回だったなぁと言う感じはあります。もっとも、数回前にちょっと最終回っぽい雰囲気の回があったので、逆に最終回がこんな感じなのも、これはこれでありなのかもしれません。

結局じょそ天さんはボンちゃんのお姉さんだったのかどうなのか…その意味ではボンちゃんにとっては当初の目的はまだ果たせていないまま、なんですよね。でも逆に果たせていないからこそ、これからも冒険を続けられるわけで…。

そう考えるとこの辺りも下手に解決させないままで良かったのかもしれません。

何にせよキキ先生、長い間の連載お疲れ様でした。来月発売の単行本も楽しみにしています。


・すこやか世界征服日誌
短期連載作品。個人的に戦隊モノとか悪の組織とかそういう系はネタとして非常に好きなので楽しく読ませて頂きました。しかしブラックプリズムの皆さん、悪の秘密結社にあるまじき良い人達ですね。家賃や電気代滞納しているのは非常にアレですがw


・ラストピア
記憶が戻ったリッタちゃんだけど、結局この島でエミさん達と一緒に生きていくことにしたと言うのは良い選択だったと思います。記憶が戻ったからこれでさようなら…ではあまりに寂しすぎるものね。

結局、マノちゃんの能力・彼女が何者なのかはよく分からず終いですが、まあこの作品にとってそれは正直どうでも良いことなのかもしれません。

あとは…ユーさんの正体だけは気になりますね。どう考えてもエミさんの関係者、知り合いなのは間違いなさそうですが…その辺りは来月発売のコミックスで読み返しながら確認してみたいですね。

そと先生、連載お疲れ様でした!!


・ななつ神オンリー!
ニチアサアニメの水着回を「テコ入れ回」と言ったり、そもそもニチアサアニメを普通に観ていたりする時点でもうなんと言うか本当に、ある一部の点において妙に人間臭い神様たちだな全くもう!!w

それにしても福ちゃん&じゅろちゃんの水着姿があざと可愛い。あと、彼女らのおへその描き方に妙なコダワリを感じました。


・空想ガールズ。
141ページ、おとぎちゃんの描いた鳥のイラストが可愛すぎて心がなごみました。今月のきららミラクでもしかすると一番可愛いコマかもしれません。


・また教室で
先月より連載昇格となったこの作品。今月号では早くも新キャラ登場です。

扉絵にも登場している、転校生の斎藤るなちゃん。おっきなおっぱいぼよーんがなんとも特徴的な彼女ですが、転入早々に自己紹介挨拶を拒否したりとかなかなかに一癖もふた癖もある子ですねw

と思いきや…きさらちゃんを追っかけて転校してきたと言う、もうほとんどストーカーさんみたいなキャラw

しかしそんな子相手にも全くひるまずにガンガン行ってしまうひなこちゃんはホント凄いと言うかなんと言うのか…ある意味ひなこちゃんって、最強のコミュ力持っているんじゃないかと言う気がします。

まあ、強引とも言えますが、でも全て天然でやってしまってるせいか見てて全然嫌な感じがしないんですよね。

この作品は勿論、メインはひなこ×きさらの2人のやり取りですが、こういうちょっとスパイシーな新キャラが登場してきたことで話に色々と膨らみが出てきそうです。ますます楽しみになってきました。

でもひなこちゃん、とりあえず疎外感感じちゃってるきさらちゃんのケアしてあげてねw


・お願い!ロイヤルニート
皆でほたるちゃんの為のドレスを考えて…てなった時点でどうせろくなことにならないだろうなと思いましたが、意外にも皆さんのデザインしたドレスは普通でした。スイちゃん以外は…。

そしてそのスイちゃんデザインのドレスに影響されて、皆も再度ドレスのデザイン案を練り直したら結局酷いことになったと言うww

しかしまだインパクトが欲しいから派手にしたい→サンバっぽい飾りを付ける辺りまでは理解出来なくもないですが、王者→ライオン→肉とかもうこの辺りの発想が本当に謎すぎる。彼女たちの頭の中身は一体どうなっているのでしょうか。


今月は以上で。

何と言っても「桜Trick」最終回、これに全てを持っていかれてしまった感のある今月ですが、全体的なレベルは高く、楽しく満足して読むことが出来ました。

しかし「桜Trick」だけならまだしも準看板と思われていた「ビビモン」、更には来月に「しましまライオン」終了と一体ミラクはどうなっていくのか…ちょっと心配ではあります。

(と言いつつ、新し目の作品に勢いあるものが幾つかあるのでそこまで心配してなかったり)


Comment
この記事へのコメント
結局あなたのようにミラクを読んでくれる読者が少ないのが現実
多くが求めているのは可愛いキャラと棘のない緩めなストーリーであり、過去のような風代わりな作風は受け入れにくいのです

まぁこれの敗因はアニメ化作品がどれも鳴かず飛ばずだったことですかね
アニメの効果が低ければ好んでここに応募してくる作品が少ない、少なければまともな作品も掲載できない、まともな作品がなければ読者も増えません・・・
2017/ 08/ 21 (月) 08: 02: 39 | URL | 靜岡 # JalddpaA[ 編集 ]
>靜岡さん
まあ確かにミラクの読者が少ないのが現実だとは思います。
ただ、それはそれとして僕はミラクと言う雑誌が好きです。

>>まぁこれの敗因はアニメ化作品がどれも鳴かず飛ばずだったことですかね
個人的にはアニメありきな昨今の風潮は正直いかがなものかとは思います…。
アニメ化の為の雑誌ではなく、本来は漫画そのものを楽しむのが漫画雑誌なわけですし。
2017/ 08/ 21 (月) 20: 46: 51 | URL | オウジー # -[ 編集 ]
アニメ自体は別に酷いわけではなかったのですけどね
問題は放送局が全てTBSだったせいでリアルタイムで盛り上がらなかったこと
うららの場合配信してるサイトが少なすぎたのと同時期に某アニメがあって空気になってしまったのが致命的かと・・・

そして唯一の頼みの綱であったビビモンもしまライも完結とのことですが今までアニメ化が微妙な結果だった影響でオファーが来なくなったからでしょう
君と作るMiracleもなくなったあたりこの雑誌自体撤退戦に入ったのかもしれませんね・・・
2017/ 08/ 23 (水) 00: 24: 07 | URL | maruta # JalddpaA[ 編集 ]
編集にもアニメにも恵まれなかった雑誌の末路
新人においても他雑誌の方が選択良かったあたりもう救いようがありませんね
まぁ本当に「自由な4コマ」を求めてる人が少なかったことに気づけず路線変更しなかった時点で薄々こうなることは気づいてましたが
2017/ 08/ 25 (金) 11: 49: 46 | URL | kirara # -[ 編集 ]
>kiraraさん
うーんどうなんでしょうか?
確かにミラクの読者は他誌に比べて少ないとは思いますが。

今月のミラクはある意味の転換点ではありますが、「末路」と言うのは言い過ぎではないかと個人的には感じます。


>marutaさん
おっしゃる通り、アニメそのものは決して悪くはなかったです。「幸腹」とか個人的には近年のきららアニメの中でもかなり丁寧で出来の良い造りだったと思いますし。

確かにTBSに偏っていたのがある種の敗因だったのかもしれませんね。

雑誌自体が撤退戦に入ったのかどうか、それはこれから数ヶ月が正念場ではないかと、そう思います。
2017/ 08/ 27 (日) 09: 43: 44 | URL | オウジー # -[ 編集 ]
「広がる地図とホウキ星」には可能性を感じますよ
「桜Trick」が終わってしまったのは寂しい限りですが、
「うらら迷路帖」は、まだまだ続きますし(TV第Ⅱ期切望)
百合要素の濃い作品なら「がんくつ荘の不夜城さん」(前の「やさしい新説死霊術」も凄かったがwww)がキてますし
…鴻巣覚さんって~黒パンスト黒タイツ美脚を描かせると、ゃ~らし過ぎるんですよ(←褒め言葉。大好きデス)
「お願い!ロイヤルニート」辺り、TV漫画化の候補に上がりそうな気も……

悲観はしていませんよ。
2017/ 09/ 02 (土) 00: 35: 02 | URL | 紅玉国光(富山市) # xTjF.3u6[ 編集 ]
>紅玉国光さん
おっしゃる通り「桜Trick」は終わってしまいましたが他にもまだまだ勢いのある作品は残っているんですよね。

ここで紅玉国光さんが挙げられた作品は全て勢いと可能性を感じますし、個人的には他にもこれから伸びそうな作品が幾つかあると感じていますし…。

なので個人的にはミラクと言う雑誌そのものの進退についてどうこう言うのは早急過ぎる様に思っています。
2017/ 09/ 09 (土) 13: 54: 48 | URL | オウジー # -[ 編集 ]
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