「まんがタイムきららミラク'17年12月号」感想。
2017年 10月 21日 (土) 20:21 | 編集
では、16日発売のきららミラク感想、行きましょうか。


kirara_miracle201712s


・表紙
今月の表紙は「うらら迷路帖」。5人勢揃い、皆晴れやかな笑顔で賑やかな雰囲気の表紙ですね。話的にもいよいよ八番占試験が大詰め、クライマックスと言ったところです。


さて…今月のミラクですが、重大発表がありました。表紙を見る限りでは普段通りのミラク、まるでそんな気配は感じさせませんが…なんときららミラク、今月号を持って休刊とのことです。

この1~2週間ほど、ネット上ではずっと不穏な情報が出回っていました。それを信じたくない気持ちと、でも状況から言って多分本当にそうなんだろうなぁと諦めの混ざった気持ち、そんな気持ちが入り交じったまま迎えた発売日当日。

休刊が事実だと、公式発表を見た時。そして実際に雑誌をこの手に取って見た時にはなんとも言えない気持ちになりました。ショックとか悲しいとかよりも、ただただもうつらい、何も考えたくない…そんな気持ちに近いです。

思えば2011年の3月に創刊されて、そしてこれまで6年半…一つの雑誌を創刊号から休刊までずっと購読し、応援してきたのは初めてのことです。それに加えて全きらら誌の中でも一番好きだったきららだから、喪失感が凄いです。


さあ…では。とりあえずはこれがきっと、最後のきららミラク感想となりますが…気になった作品の感想とかツッコミ、行ってみるとしましょう。


・うらら迷路帖
千矢ちゃんが実に主人公な回だったなぁ、と思います。相手にしなくても良い試験荒らしの少女(理事長娘のりらちゃん)をわざわざ追うと言う行動もそうですし、ここに来てくろう占いを成功させて彼女の本心を見事占い当ててみせたと言うのもまさに主人公と言った感じ。

こういう主人公ならではの行動、展開はベタと言えばベタかもしれませんが、八番占試験編を締めくくるラストの話としてはとても良かったのではないでしょうか。

りらちゃんの本心を当てたのはくろう占いによるものだけど、でも彼女の心を動かしたのは千矢ちゃんのまっすぐな気持ちと語りかけによるものなんですよね。うららに必要なのは占いの能力だけじゃなく、もしかしたらそんな他人への想いなのかもしれないと、そう感じました。

さて、主役5人組全員が無事に試験合格、と言うところでこの作品、来年1月より無印きららへ移籍となるみたいですね。ちょっと間が空いてからの移籍となりますが、この作品ならばきっとこれまで通りにきちんとしたストーリーを紡いでいってくれると信じています。

掲載ページ数とかどうするのかな…と言う不安もありますが、既に無印には川井マコト先生の「甘えたい日はそばにいて。」が他作品より多いページ数で掲載されている前例もあるので、多分その辺りも問題無いのでしょう。


・mono
今回は、春乃さんが訪ねてきた高校時代の友人に連れられてバイクでツーリングな話でした。そしてバイクのライダーがヘルメットに付けたカメラで動画を撮るモトブログとか、また面白いネタを持ってきたなぁと。

正直あfろ先生って、初期の「月曜日の空飛ぶオレンジ」とか「シロクマと不明局」辺りを描いていた頃は変わった作品ばっか描く方だなぁと言う印象でしたけど、「ゆるキャン△」そしてこの作品を読んでいると非常に引き出しの多い作家さんだと言うのが分かりますね。扱うネタがホントに豊富。

それにしても今回の話なんか読んでても思いましたけど、あfろ先生はこういうちょっとしたショートトリップ、旅行モノを描くとすごく良いなぁと。バイク旅の楽しさみたいのが非常によく伝わってきました。

まあ、実際にバイクの後ろに乗ったことある経験からすると、正直僕自身は気持ちいいとか爽快感よりも怖い気持ちの方が大きかったですが…ww

さて、この作品は12月よりキャラットへ移籍するみたいですね。話的にもまだまだ色々と広がっていきそうなので、これからも期待しています。


・城下町のダンデライオン
ようやくちょっと話が動き始めた感はありますね。アンジェリカ王女と父親の関係、父の真意とかこの辺りを突っ込んで色々明らかになると面白くなってきそうですね。

それはそうと櫻田家姉妹達のやり取り、まあどっちもどっちだよなぁ…としか。真性のブラコンなのはどっちもじゃないか、とwまあ彼女ら姉妹兄弟は何かと相互依存し過ぎな気はしますけどね。

さて、この作品ですが12月より無印きららへ移籍と言うことで。まあ、アニメ化までした作品なので他誌に移籍するだろうなぁとは思っていましたが、新天地ではこれまでみたく休載がちにならずに頑張って欲しいと思いますね。

いや、今回のミラク休刊に伴い、連載を続けることなく終わってしまう作品達だってあるのだから、その作品達の為にも生き延びることの出来た作品達はきちんと最後まで描ききっていく義務があると、僕はそう思います。

とりわけ、無印きららには現時点で既に休載だらけな某あっちこっちとかあるので、間違っても両作品で休載デッドヒートとかそんなことにだけはならない様、切に願います。


・がんくつ荘の不夜城さん
今月は新キャラ登場。不夜城さんの編集者・羊ヶ丘さんの妹めざめちゃんですね。なるほど…前回の話で白仙ちゃんが羊ヶ丘さんの名字を聞いた時に何やら反応してましたが、これはそういう伏線だったのね…と。

それにしてもめざめちゃん視点で学校での白仙ちゃんの姿が見られたのはちょっと新鮮。白仙ちゃん、ちょっと不思議ちゃんと言うか…ぶっちゃけかなり変な子じゃないですか? めざめちゃんもちょっと引いてるし…まあそんなめざめちゃんも足フェチだったりと充分に変な子ですが。

しかしめざめちゃん、お姉さんの眠さんと違って随分と発育良いですね。これは眠さん、妹に全部養分取られちゃった感がありますね…。

それにしても今回、不夜城さんが最後の4コマのみにしか登場せず、あとは終始白仙ちゃんが主で羊ヶ丘姉妹とのやり取りと言うのはかなり新鮮な展開でした。

あと、この作品に毎回出て来るきららあるあるネタ…今回は白仙ちゃんがめざめちゃん相手にグイグイ行ってましたけど、「昨今減少傾向にある男性キャラの存在の必要性」とかまた攻めたネタをやるなぁと。とりわけきらら全誌の中で一番男性キャラが絶滅寸前なのってこのミラクな気がしますしw

さて、この作品ですが12月より無印きららへ移籍と言うことみたいですね。個人的には今のミラクで3本の指に入る位に好きな作品だったので、他誌に移って連載が続くのはホント嬉しい限り。

ただ、この作品って結構際どいと言うかかなり攻めた部分のある作品なので、その辺りが保守的なイメージのある無印きららでどうなるかは気になりますが…逆に無印の誌面にとっては良い刺激になるのかもしれませんね。


・星守様におねがいっ!
青ちゃんの星守最終試験。どうすれば良いかを彼女自身一人で考えて導き出した答え。それは他の星守の力、めりのさんの力を借りて…と言うもの。他人の力を借りたから不合格かと思いきや、考えるのは自分自身でないとダメだけど別に他人の力を借りたってOKだったと。

一人の星守で出来ることなんてたかが知れているから、皆で協力して色々な願いが叶えられるならそれで良いってことなんですよね。短期連載ながら綺麗にまとまっていたと思います。たかしな浅妃先生、お疲れ様でした。


・広がる地図とホウキ星
なんとここに来て、このタイミングでの新キャラ登場。体育祭、四人一組の乗り物リレーのメンバーとして出てきたネッサちゃん、またベッタベタな厨二病とか濃ゆいキャラが出てきたなぁとw

この作品の世界観にこういうキャラはちょっとどうなんだろうなと言う気も最初はしたのですが、読み終わってみると全く無理なくハマっていたなぁと。この辺りも作者さんの実力のなせるワザなのかな、と。

それにしてもネッサちゃんの真闇(くろ)魔法、どうも他の子達の魔法に比べて効果が分かりにくいと言うか…まあ、それこそが黒魔法なのかもしれませんが。

体育祭のリレー、メンバーそれぞれが能力と個性を発揮しつつ、絵的にも話的にも非常に見応えのある楽しいものになっていました。

さて、この作品は来月・11月4日よりミラクWEB・きららベースでの連載となるみたいですね。好きな作品ですし、僕としてはまさにこれぞミラクと言うべき作品だと思ってますので続いてくれるのは本当に嬉しい限り。

ただ、欲を言えばこの作品はWEBじゃなく、紙媒体で読みたかったなぁと。購読者数の多い雑誌に移ってより多くの人の目に触れて欲しい、そんな作品だったと思います。


・まちとびカルテット
今月はセンターカラー。こうして見るとこの作品、やっぱりカラーが非常に映えます。ただ残念なことにこの作品、これで最終回なんですよね…。

連載化が決まってすぐの最終回はとても残念な気がしますが、ただ連載決定後に休載が多かったですし、作者さん自身の都合とかもあるでしょうし致し方ないのかもしれません。

でも最終回自体はとても良かったです。火消しの現場、全員にきちんとそれぞれの能力を使う見せ場があって、主人公・奏ちゃんの成長もきちんと感じられて…。

内容的にも絵的にも、まさにきららミラクの王道を感じさせる作品だったと思います。市倉とかげ先生、お疲れ様でした。


・となり暮らしのねこめがね
今回はテイちゃんとレンちゃんの、出会った頃の話でした。出会ったばかりの二人の距離感、お互いの距離の図り方とかが非常になんというか、イイですよね…。

人見知りのレンちゃんは「まだ帰らないのかな」とか思う一方で、寂しがり屋なテイちゃんは帰りたくなかったり…そうこうしてるうちにレンちゃんの方がなんとなく流されている感じ。ああ、今の二人の関係性ってこうやって出来上がったんだなぁと言うのが今回のやり取りだけで分かります。

こういう女の子同士のやり取りを描かせるとまえじま先生って非常に独特で良いものを描くなぁ…としみじみ。でもこの作品もこれで最終回なんですよね。もうちょっと二人のやり取りを見たかった…。

正直、この作品は一般受けはしないだろうなと言う気はしていたので、ここで終わってしまうんじゃないかと言う予感はしていました。でもやっぱりまえじま先生の作品はまたきららで読みたいですね。前作、前々作含めてお疲れ様でした。


・また教室で
今月はセンターカラーで登場ですね。さて、この作品ですがきさら×ひなこの学校でのやり取りが主かと思いきや前回はひなこちゃんは出番なく、きさら×あすかの番組収録のお話でした。そして今月は学校の話ではあるんだけど、なんとひなこちゃんが風邪でお休み…。

と言うことで、2回続けて変化球的な回が来た形になりますね。でもむしろ、そうすることで話の展開や作品世界そのものに広がりが出るので、個人的にはこれは良いことだと思います。

それにしてもきさらちゃん大ファンの斎藤さん、彼女のことを直視することすら出来ないだなんて、随分と奥ゆかしいファンですよね。彼女を追って転校してきたとか、やってることはほとんどストーカーなのにw

しかしこの場にひなこちゃんが居れば、きさらちゃんと斎藤さんの間を取り持ってあげることが出来たのでしょうか…まあ実際、ひなこちゃんってコミュ力最強みたいな部分ありますし、彼女が居れば案外となんとかなってしまったかもと言う気はします。

あと、クラスメートのゆーみちゃん…今月しっかり出番がありましたけど、欄外のキャラ紹介に「モブじゃないよ!」とか書かれている辺りがすごく不憫ww

さて、この作品ですが、来月・11月4日よりミラクWEB・きららベースでの連載となるみたいですね。

個人的にはとても大好きで推している作品だったので、無印なりキャラットなりに移籍してもらって紙媒体で読みたかったのですが…でも、ここで終わりじゃなくたとえWEB掲載とは言え連載は続く、まだ読めると言うことは素直に喜んで良いのかなと思います。

きららにはWEB掲載からきちんと紙で単行本が発売された「ウィーンで歌ってみて」みたいな前例もあることですし、今後の展開に期待しつつ見守って、引き続き応援していきたいと思います。


・空想ガールズ。
今月はセンターカラー。「カラフル・マキアート!」の頃から思っていましたが、飴色みそ先生の絵は本当にカラー映えしますね。

さて今月の空想(妄想?)ネタは異世界転生モノでした。まあ、ラノベ的な異世界転生というよりもRPGなんかの世界的な話になっていましたけどね。

しかしおとぎ×はなびの会話にありましたけど、勇者一行って確かにやってることえげつないですよね。モンスター倒して金巻き上げてるとかそれもうカツアゲですし、民家に入っての窃盗三昧…。

あと、それが国王バックの国家権力の横暴というのは言われて初めて気が付きましたが納得&爆笑モノでしたw

飴色みそ先生の作品は絵柄が可愛いだけじゃなく、笑いにも独特のツボがあるので、またきらら誌のどれかで読んでみたいですね。「カラフル・マキアート!」も含めてこれまでお疲れ様でした!!


・ななつ神オンリー!
前回の話でノルンの活動休止なんて急展開が来たから薄々予感はしていましたが…この作品、今回で最終回です。

正直、この作品はこれからのミラクの準看板になっていくんじゃないかと言う位の勢いがあったと思うんですけどね。先月のミラクでは作者のうちのまいこ先生によるうらら迷路帖ファン感謝祭レポが2本も載ったりと、作家さんもプッシュされていた様に感じたのですが…。

まあでも、最終回自体はとても良かったと思います。ノルンの休止にダメージを受けて落ち込んでいた布袋ちゃんだったけど、ネット配信時代からのファンの声援を受けたことで、自身の一番大事な物に気付いて…。

最後に主人公が逆境から立ちあがるのって、漫画の王道と言えば王道パターンですが、でもそれ故の良さもありますよね。164ページ、見開きで描かれた皆のステージでの笑顔がとても印象的で素敵でした。

うちのまいこ先生、長い間お疲れ様でした。個人的にこの作家さんはここで埋もれるべき方ではないと思うので、またきららで何か描いて欲しいですね。釣りにお詳しいみたいだし、次は釣り漫画なんていかがでしょうか…?


・お願い!ロイヤルニート
いやはや…酷い最終回だった!! こんな酷い最終回初めて見ましたよ全く(注:絶賛してます)

正直、前回の急展開で最終回フラグ来たなとは思っていたので、終わること自体はある程度予想はしていたのですが、でもまさかこんな最終回ぶち込んでくるとは…さすがだぜちろり先生!!

もうね、読んでて終始爆笑モノでした。主軸にあるのはほたる×桜花の友情物語、素直になれない桜花ちゃんが自分に素直になってほたるちゃんの危機を救うとかいくらでも美しい話になりそうなネタなのに、これだけ酷い話になると言うのがホント凄い。

ほたるちゃんを助ける為の桜花ちゃん達の寸劇も色々とツッコミどころしかありませんし、お互いの噛み合ってる様で噛み合っていない会話劇のアレな感じとかまさにいつものちろり節全開フルパワーと言った感じ。最後だからと言って綺麗にまとめる気全くないですね!!w

そして桜花ちゃん達の寸劇そのものはきちんと狙い通りにいってこれだけならまあ、一応はめでたしめでたしとなりそうなところで最後のオチが本当に酷すぎる。まさかのロイヤルニート館が爆発!!

そう言えば寸劇の方にスイちゃんと桜花ロイド居なかったなと思ったら…何やってんのキミ達。アルコールランプで屋敷が爆発とか意味分からんわw

最終ページ最後のコマがまるで昭和のアニメによくあるオチと言うのが酷さに拍車をかけています。いやこれもう…ちろり先生ちょっと遊びすぎでしょww

これもうね、ミラク休刊・打ち切りと言う逆境を逆手にとってやりたい放題やってしまいましたと言う感じ。ある意味ですごくパンクロックだと思いました。

ちろり先生、前作の箱庭ひなたぼっこでコマ内にリアルな芋虫をでかでかと描いてきたりとか絶対に頭おかしい作家さん(注:褒めてます)だと思ってましたけど、やっぱり本当にとんでもない人だった。そんな印象の最終回です。

とにかくこれまで、前作含めて長い間お疲れ様でした!! これだけとんでもないもの描ける作家さんなのですから、間違っても芳文社は逃がすことなく、またきららのどれかで描いて頂きたいなぁと、そう思います。


…以上で。これがきっと、最後のミラク感想となります。

今回のミラク休刊をもって、幾つかの作品は他誌やWEBに移籍することとなり、また別の幾つかの作品はこれで最終回と言う形となりました。それに関しては勿論、思うところは色々あります。

なぜこの作品が移籍されなかったんだ、なぜこの作品が紙媒体じゃなくWEBなんだ、なぜ…でもそれを言い出したらキリがありません。

ただ、それよりももう、とにかく…終わってしまったんだ。最初にも書きましたが、その喪失感が本当に凄いです。当分はそれを心に抱えたまま生きていくより他ありません。


でも、創刊からこれまでの6年半余り、本当に色々な面白い作品に出会える場所を提供してくれた、本当に楽しい時間を過ごさせてくれた。そのことに関してきららミラクと言う雑誌に感謝の気持ちしかありません。

これまできららミラクで作品を描かれた全ての作家さんに、そして雑誌の編集に携わった全ての方に改めてお礼を申し上げたいと思います。

今まで…本当にありがとうございました!!

まんがタイムきららにミラクと言う雑誌があったこと、僕は一生忘れません。


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