2017年9月・レストラン列車乗り比べの旅(11)
2017年 11月 22日 (水) 19:58 | 編集
- 四日目(中編)・観光列車「ろくもん」 -

さて、本日はこれからしなの鉄道の観光列車「ろくもん」2号に乗車予定となっていますが、ろくもんの出発時刻は13時55分。まだ時間は12時半前。ちょっと時間があります…。


とは言え、他にやることもないので早々にホームに。でも思えば、これが実は正解でした。と言うのも「ろくもん」がホームにやってくる時間が思ったよりも早かったんですよね。

13時20分くらいにはホームにやって来たのではないでしょうか。そしてこの時にはまだホームには他のお客はほとんどいなかったので写真等撮りたい放題!!

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これがしなの鉄道の誇る観光列車「ろくもん」です。赤茶色の車体が渋い…!!

でも前面の顔立ちとか普通に115系だなぁ(とか言ってはいけませんw)

まあ、顔立ちが115系そのままなのは仕方ないですね。実際115系改装なわけですし…他の鉄道会社でも在来車両の改装観光列車は顔立ちは元車そのままなの多いですしねw


サイドビューを見てみましょう。

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ろくもんは3両編成で2号車と3号車には「Restaurant Car」の表記がなされています。

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更にはこんな、ナイフとフォークのマークまで…ろくもんは確かに車内で食事を頂ける観光列車ではありますが、こんな風に「食堂車」をハッキリとアピールしているのはなかなかに面白いですね。

この辺り、他の観光列車とは違うとか、食事に力を入れているとか、そういったことを強く主張したいところなのでしょう。


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一方、1号車の車体には「Family Car」の表記が。ろくもんは基本的には食事付きのプランが中心ですが、3両編成のうち、1号車は食事無しのプランで乗車出来る車両となっているんですよね。


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車体横には様々なマークも。六文銭と、何か鳥みたいなマーク…? 色々とあしらわれていて、眺めているだけでなんだかワクワク、楽しくなってきますねw


さて、こうして満足行くまで写真を撮ったりして気が付くと…いつの間にやらホームには結構な数のお客さんが。団体のお客さん達までいたりしたので、そう考えるとやはり早めにホームに来て写真撮ったりしたのは大正解でした。

これだけ人がいたらゆっくり写真なんてとても撮れなかっただろうなぁ…。


車内では乗車の準備が黙々と進められています。そして、13時40分位でしたでしょうか。

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車内から現れた車掌さんが大きな法螺貝を吹き鳴らします。するとドアが開いて…なんと、これが乗車開始の合図なんですね。なかなかに面白いことするなぁ、と。こういうのがあると乗る前から気分が高揚させられて、これからの旅に期待感が高まりますね。


さあ、車内へと入ります。僕の乗車するのは3号車。

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車内に入ってビックリ…真ん中には通路、両側には障子で区切られた部屋…なんと、なんと個室車両なんです!! 床も障子周りもすべて木目・木材でまとめられていて落ち着きのある良い雰囲気。天井の照明も間接照明風のダウンライトで洒落ています。

外見は115系っぽさが残っていた「ろくもん」ですが、車内に入ると全くその面影は感じられないですね…w


個室内はこんな感じ。

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ろくもん3号車の個室は各区画2名用の個室となっています。本来なら2人用の個室だから、てっきり一人で申し込んでいた僕がこの個室に案内されるとは思わなかったんですよね…これはまさに嬉しい誤算と言うやつです。

向かい合わせに置かれた座席の真ん中には大きなテーブル。この大きなテーブルがあるのが食事前提の車両らしいですね。テーブルの上には既にお重がセットされています。

この個室ですが、見た目には少し圧迫感がありますが、実際には本来ならば2人がけのクロスシート分の幅を1人席で占めているので座ってみるとかなりゆったり、余裕があります。

あと、圧迫感が嫌ならば障子をあえて閉めないというチョイスもありますしね…と言うか、乗って走り出してから分かったのですが、実は障子はしばしばアテンダントさんの手で開けられます。食事のサーブのタイミングだったり、景色の良いポイントだったりとかで…w


さて、ここでせっかくなので他の車両も見学してみます。

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こちらがお隣の2号車。この日はこの車両が団体客専用に当てられていたみたいですね。だから一人旅の僕が逆に3号車の個室になっていたのかもしれません。団体さんに感謝感謝です(?)


ファミリーカーと銘打たれた1号車。

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この車両の一番の特徴は何と言っても、車内の中央にある木のプール。なるほど、こういう子供が飽きずに遊べる仕掛けがしてある辺り、確かに「ファミリーカー」なのかもしれません。

ちなみにこの日、1号車にはあまり乗客いませんでした。やはりこのろくもん、乗車する人の大半は食事付きのプランで申し込みすると言うことなのかもしれません。

それにしても、どの号車もしっかりと水戸岡さんらしいデザインセンスが出ていますね。最近はちょっとどこの鉄道会社も水戸岡さんの観光列車を導入し過ぎて正直やや食傷気味な感もありますが…でも一つ一つの車両を見るとやっぱり独特の雰囲気があって良いですね。


さあ…それでは席に戻って、宴の開始と参りましょう!!

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お重の蓋を開けてみるとこんな感じ。中身は二段重ねになっています。ちなみにこのろくもん、1号が洋食で僕の乗ったこの2号が和食の提供となっていて、和食の方は小布施にある鈴花さんと言うお店が作られているみたいです。

食事の方はどれも味付けが良くとても美味しい…随分とたくさん、色々な品が入っているのですが一つ一つの量は少なめなので無理なく食べられるのも良いです。

籠に入った大きな葡萄は「天山」と言う葡萄で、かなりお高い葡萄なんだとか…w

あと、全体として勿論和食なんだけれど、小布施の丸茄子のフライとか焼きズッキーニとか、ワインに合うものが多いのが個人的には嬉しいところ。

と言うわけで、和食なんだけれど飲み物はワインをチョイスしちゃいましたw

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この「ろくもん」、初日に乗った雪月花みたいなウェルカムドリンクのサービスはありませんが、その代わりドリンク類が最初の1本は無料で選べるようになっています。

僕がチョイスした白ワインはヴィラデストワイナリーのシャルドネ180ミリ瓶。ろくもんオリジナルの瓶が可愛らしいですね。いかにも日本のワインらしい味でシャルドネにしてはちょっと甘めな感じ。だけど逆に和食にはよく合いますね。


ワインをちびちび飲みつつ、食事に舌鼓を打っているとお椀が運ばれてきました。

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列車の中とは言え、椀物はきちんと温かいまま食べさせようと言う配慮が嬉しいですよね。この日のお椀は月見椀。長芋をすったものを満月に、えのきをススキに見立てた季節感のあるお椀。

他にも白玉団子や黒ごま豆腐などが具材に入っていて、目にも舌にも珍しく楽しい感じ。お出しの味もとても良く非常に美味しゅうございました。


ご飯はピリ辛鶏味噌が添えられた白いご飯。

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僕は肉類がダメなのでこちらはほとんど食べられず…残念。まあどうしても、好き嫌いあるとこういう食事で食べられない物の1つか2つは出てきますよね…。

ちなみに初日の雪月花も今回のろくもんも洋食でなく和食のコースを選んで乗車したのは、和食の方が肉類が出て来る可能性が低いと言う極めて消極的な理由だったりしますw


車内ではずっとジャズが流れていて、車両デザインが水戸岡さんなのもあって、まるでJR九州のA列車で行こうみたいだなぁ…などと思ったり。


さて、食事を楽しんでいるうちに列車は上田駅に到着。ここでは、上田駅の駅長さんがなんと甲冑姿で乗客を迎えてくれます。

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この方、名物駅長さんらしく、ろくもんの乗客たちが皆、次々に記念写真を撮っていました。

(僕もせっかくなので一緒に撮らせて頂きましたw)


車内へ戻り、旅を続けます。と、食後のお菓子が運ばれてきました。

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和菓子とお抹茶。初日の雪月花は和食でも食後にはコーヒーが出てきましたけど、こちらのろくもんではお抹茶…最初から最後まで和食で徹底しているところに妙なコダワリを感じますw

しかし列車の中でお抹茶を頂けるなんて体験、そうそうあるものじゃないですよね。淹れたてのお抹茶、とても美味しかったです。でも揺れる列車の中でどうやってお茶を点ててるんだろう…すごく大変そうな気がします。


お茶を頂きつつ、のんびりと車内で過ごします。そして時間は15時ちょっと過ぎ。小諸駅に到着しました。ここでアテンダントさんによる、ちょっとしたミニツアーがあるとのことで降りてついていきます。

改札を抜けて駅舎を出ようとすると上にこんなものが。

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ああ…そう言えば小諸って、この作品の舞台だったね…放映からもう何年も経っているけど未だに貼られているんだなぁ、と。

ちなみにろくもんのこの日の乗客、ほとんどが年配の方ばかりだったせいか、僕以外にこのパネルを見上げている人はいませんでしたw


さて、アテンダントさんの案内で駅舎を出て歩いていくと…こんな場所に出ました。

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小諸駅のすぐ駅前が「停車場ガーデン」と名付けられた庭園になっているんですね。ここでの停車時間を利用して、この庭園をちょっと散策してみましょうと言うわけです。

特に何があると言うわけではないですが、こうして列車から降りてちょっと散策してみるのは良い気分転換になりますね。こういうところにも乗客を飽きさせないようにしようという思い、工夫が感じられます。

ちなみにどうでも良いですが、この時庭園のベンチに地元高校生のカップルがいたのだけど、突然僕ら観光客が押し寄せてきてちょっと居心地悪そうで可哀想でした。乗客のおじさんとか、カップルに話しかけてる人いるし…w


列車に戻り、旅を続けます。

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するとお茶が運ばれてきました。抹茶に和菓子で終わり…ではなく、最後にこうして、本当の締めにお茶が出てくると言うの、良いですね。

また、お茶の湯呑みに六文銭が刻まれているのがいかにもと言う感じでイイですねw


いよいよ旅も大詰め。車窓には浅間山が綺麗に見えます。

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沿線のあちこちでは手を振っている人達がいて…どこかの幼稚園の園児たちが一生懸命に手を振っていて、僕もついつい笑顔で振り返してしまいました。昔の僕ならきっと無視したんだろうけど、歳を取って丸くなったのか…w

あとは車内でグッズを買ったりして、残り短い旅を精一杯に楽しみます。


こうして…長野駅を出て約2時間。終点軽井沢に15時52分に到着しました。

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観光列車「ろくもん」の旅、車内の雰囲気、料理の味、アテンダントさんのサービス…どれをとっても非常にレベルが高く、とても満足のいく楽しいものでした。

個人的には料理の量が実にちょうど良い位だったな…と。品数は多いものの一品ずつの量は少ないので、人によってはやや物足りなく感じてしまうかもしれませんが、個人的にはお昼ごはんなのでこれくらいで充分と感じます。夜に備えてお腹に余地を残しておきたいところですし…w

要所要所で車窓の案内などを入れつつ、どのお客にも旅を楽しんでもらおうと努めていたアテンダントさん達の姿勢にも本当にただただ頭の下がる思い。こういった方たちのおかげで、僕ら乗客は旅を満喫出来るんですよね…。


改めて、「ろくもん」に携わった皆様、楽しい旅を本当にありがとうございました!!

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