2017年9月・レストラン列車乗り比べの旅(12)
2017年 11月 29日 (水) 08:43 | 編集
- 四日目(後編)・軽井沢の夜、フランス郷土料理に舌鼓 -

観光列車「ろくもん」の旅を終え、軽井沢へとやって来ました。

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軽井沢へは昔、学生時代にサークルの合宿で来たことがありますが、こうやって自分の意思で、それも列車でやって来て降り立ったのは初めてですね。

平日の夕方だと言うのに駅には観光客らしい人がちらほらいるのがいかにも軽井沢。信州を、いや日本を代表する観光地の一つらしいなぁという感じがします。


さて、ホテルへと向かいます。駅を出て、目の前の道をまっすぐに歩いていきます。

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風景はこんな感じ。うーん…自分の中にあった軽井沢のイメージっぽくない感じだ。

なんと言うか、軽井沢ってもっとこう道の両側にお土産屋さんとかお洒落なお店とかがひしめきあってて観光客がわらわらいて…てイメージか、でなけりゃ逆にうっそうと木々が生い茂る静寂の中に別荘があって…とか、そんなイメージだったんですよね。

でもこの道を歩いていると、そのどちらとも違う。道に面してお土産屋さんとかもあるんだけど、そんなに連なって建っているわけじゃなくって普通の民家っぽい家も多く建っていますし、なんか普通にちょっと寂れた田舎町の風景っぽい様な気が…w

もっとも、この道をずっとまっすぐに歩いて行くといわゆる軽井沢銀座と呼ばれる繁華街(?)に出るらしいので、そこまで行けば僕のイメージしている軽井沢っぽい風景が広がっているのかもしれません。


さて、僕が本日泊まるホテルはこちら。

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駅から歩いて10分ちょっとのところにあるリブマックスリゾート軽井沢。建物がやや年季が入っている感はありますが、いわゆるリゾートホテルです。

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さすがにリゾートホテルだけあって部屋はゆったりとしています。広い。って言うか一人客なのにツインルームとか非常に勿体無い感があります…(でもシングルの部屋無いから仕方ないね)

このホテルですが、禁煙室が無いとのことでタバコの匂いがちょっと心配だったのですが…部屋に入ってみたら全くそんな匂いしなくて安心しました。

事前にホテルの方へタバコの匂いが苦手な旨を伝えておいたところ、消臭対応とかかなり念入りにやって頂けたみたいです。あるいは今となってはもう、タバコを吸う人自体がかなり少ないのかもしれませんね…。


さて、一旦ホテルへチェックインしたのは良いのですが…このホテル内の自販機を見たところ、残念ながらアルコールが僕の嫌いなア○ヒスーパードライしかありません!!

と言うことで、外出…寝酒用に何か買いに再び駅の方へ戻ることにします。ホテルの方にコンビニの場所を聞いたところ、コンビニへ行くのにも一旦駅の方へ戻らないといけない様で…うーん、コンビニが近くに無いと言うのは盲点でしたw

で、結局コンビニではなく駅の売店にて長野の地ビール(黒ビール)を購入。これで寝酒を手に入れられたのでホテルへと戻ります。これで駅⇔ホテルを二往復したことになり、多分3キロ位歩いてしまいましたね…。

まあ、ろくもんの車内で美味しいお昼ごはん食べましたし、これから夕食に向けて良い腹ごなしの運動が出来たってもんですw


ホテルへと戻り、今度はお風呂へ。このホテルですが、さすがリゾートホテルだけあって温泉大浴場があります。ただちょっと変わってるのがここのお風呂、入り口がテンキー方式のセキュリティがかかってて、入る時にいちいち番号を入れて入らないといけなかったりします。

フロントと大浴場が離れているので、安全面の為にこうしているのかもしれませんね。ともかく、大浴場自体はサウナまであって広々、実に快適でした。僕の入っている間、他に誰も来なかったから貸し切り状態でしたし…w


風呂から戻り、部屋で少しのんびりして…時間は19時。さあ、夕食へと行きましょう!!

この日の夕食ですが、今回申し込んだこのホテルの宿泊プランが、ホテル真向かいのレストランでの夕食が付いているプランだったんですね。なのでそちらのレストランへお邪魔します。

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お邪魔したのはブラッスリーシュエットさん。フランス郷土料理のお店です。僕もフランス料理のコースは好きで何度も食べたことありますが、フランス郷土料理と言うのは初めて。一体どんなお料理が出てくるのかとても楽しみです。


店に入るとすぐに感じの良い女性スタッフの方に案内されます。恐らくこのお店のマダムでしょうか。小さなお店ですし、見たところこのお店のご主人さんが料理をされて、マダムが接客等をされて…と言った感じで全て2人で行われているみたいですね。

席についてワインリストを持ってきて頂きます。見ると、ワインの種類はかなり豊富。それも、僕の好きなアルザスのワインなんかもきちんとあるのがとても嬉しいところ。

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…と言うわけで、注文したのは勿論アルザス。ヒューゲルのゲヴュルツトラミネール。大好物、アルザスのゲヴュルツトラミネールですね。

一人で来てフルボトルを、それもアルザスを頼む人間は珍しいのか、マダムに「アルザスお好きなんですか?」と聞かれたりします。勿論「ええ、大好物です!!」と回答w

このヒューゲルのゲヴュルツトラミネールですが、美味い…とっても美味しいです。ゲヴュルツトラミネールは本当に好きな品種で、最近はアルザスに限らず色々な国でも造られていますけど、でもこのトロリとした甘さはやっぱりアルザス独特のものですよね…。

アルザスのゲヴュルツは匂いも口当たりもたっぷりと甘いのに、後味がスパイシーで全体としてきちんと辛口ワインに仕上がっているのがとてもユニークなんですよね。

そしてこのヒューゲルのゲヴュルツなんですが、この品種に多いライチやバラの香りはやや控えめで、それよりもちょっと柑橘系っぽい感じの香りが目立ちます。

もっと言うと…非常に乱暴な例えなんだけれど、芋焼酎の富乃宝山。個人的にはあれにちょっと似た香りだなぁと言う印象を抱きました。


ワインを一人ちびちびと楽しんでいると、一皿目の料理が運ばれてきました。

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たっぷりの野菜が色鮮やかなこちらはホウボウと野菜のマリネ。ホウボウは築地市場から直送の物なんだそう。今回、予め肉がダメなことを伝えておいたので、料理は全て魚と野菜で作って頂けているみたいです。

このお料理なんですが、ホウボウも新鮮で美味しいのは勿論なんだけれど、とにかく野菜が美味しい!! シャキシャキ、パリパリとした歯応えが楽しく、非常に瑞々しい。マリネの味付けも薄味で、素材の味が素直に活きているのがより、この新鮮さを際立たせている様に感じました。


続いてパンがサーブされます。

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こちらのパンは自家製のライ麦パンとのことで、非常に香ばしいです。外側がまるでお煎餅みたいな感じでパリパリとして香ばしく、それでいて中はふんわりもっちり。何も付けなくとも、これだけで充分ワインに合いますね。


スープはかぼちゃのポタージュ。

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どうやらちょっと変わった種類のかぼちゃを使っているらしいです。
(何のかぼちゃと仰っていたか失念してしまいました)

これが甘くてとても優しい味。シンプルで飾り気の無いスープなんだけれど、その飾り気無さ故にじんわりと胃に染み渡ります…。


そしてメインディッシュ。

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これは初めて見ます…なんでもこのお料理、ブランダードと言うお料理なんだそう。フランスの郷土料理の一種で、本来はタラの塩漬けを使って作るものみたいですね。タラをペースト状にして、じゃがいもや牛乳などと煮込んで作るのが本来のやり方みたい。

ただ今回こちらのお店では塩タラではなく、新鮮な生のタイを使って作られたのだそう。新鮮なタイをわざわざペーストにして作っているのだから、ある意味物凄い贅沢な料理だとも言えます。

一体これがどんな味がするのか…スプーンですくって食べてみると、全く食べたことのない味。ペーストになっているので食感は勿論魚本来のそれではないのだけど、でも口の中で魚の風味が爆発するんですよね。

添えられた野菜たちもしゃっきりとした食感が柔らかなブランダードと対照的で面白く、上に乗せられた温泉玉子をまぶすと味がマイルドになって、その変化も楽しく美味しい。

いやはや…こんな料理があるなんて知らなかった。フランス料理って奥深いんだなぁ…と。

この時、僕はワインを飲みつつちびちび食べていたのですが、僕の食の進みが遅いことをマダムが心配されたのか「お口に合いますでしょうか…」と恐る恐る聞いてこられたのがなんだかとても申し訳なかったなぁ、と。

口に合わないなんてことは勿論無くって、それどころか本当に美味しくて…ただ、初めて食べる料理だからいつも以上にじっくり、ゆっくりと味わっていたと言う部分はあったかと思います。

(勿論、とても美味しいですとお伝えしました)


メインディッシュを食べ終わって…でもまだワインが残っているのでちびちびと楽しみます。するとマダムがパンのお代わりをお持ちしましょうか、と。

お願いするとなんと、パンだけじゃなくてチーズまでサービスで出てきました。

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マンステールと言う、アルザス地方のウォッシュチーズ。ウォッシュなだけあって結構匂いがキツイのだけど、やはり同じアルザスのもの同士、ゲヴュルツトラミネールのワインによく合います。

ワインと一緒に味わうとチーズ独特の匂いが不思議な感じに広がるんだけど、それがまたなんとも言えない良い雰囲気なんですよね。

それにしても美味しい洋食と美味しいワイン。この時間に一番の幸せを感じてしまいます。正直言うと今回のこの旅行中、レストラン列車乗り比べよりも何よりも、この時が一番「食」に関して楽しんでいてしまっていたかもしれませんw


そしてデザートとコーヒー。

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デザートは小布施の栗を使ったケーキにガトーショコラ、それに自家製のアイスクリームなど。どれもとても美味しくって、またコーヒーも香り高くて実に美味しい…最後までしっかりと堪能させて頂きました。

今回お邪魔したこちらのブラッスリーシュエットさん、お店の雰囲気も良く、料理もとても美味しくて本当に心から満足の行く食事が出来ました。

フランス料理と言うとこれまで、盛り付けがやたら綺麗で高級感のある、よそ行きの料理と言うイメージがありましたけど、ここのお料理はある意味それとは正反対。

普段の味のフレンチ、おふくろの味のフレンチとでも言えば良いのでしょうか。こういうフレンチもあるんだなぁと言う新鮮な驚きがありました。また、洋食なのに妙な落ち着きを感じられたのもポイント。


美味しい料理を本当にご馳走さまでした!! こうして軽井沢の夜は更けていきます…。

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