2018年1月・山陽地方の旅(6)
2018年 03月 04日 (日) 17:01 | 編集
- 二日目(その3)・観光タクシーで江田島を回る -

第1術科学校の見学を終え、時間は13時。ここからは、迎えに来てくれたタクシーで江田島をぶらぶらと回ってみることにします。一応、観光タクシー的な感じで一台タクシーをチャーターしておいたんですよね。

ところで、今回来たタクシーの運転手さんがかなり高齢の方(おじいちゃん)で、正直最初は大丈夫かな?なんて思ったりもしたのですが、結果的には江田島の生き字引的な感じで色々なお話も聞けたりしたのでとても良かったです。

さて、タクシーに乗って走り出します。僕がリクエストとして伝えたのは利根資料館と、あとは砲台山の二つだけ。その他にも道中で回れるところを色々と見せてくれるみたいです。


まず、着いたのがなにやら船のスクラップを行っている現場。

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作業船の様な大きな船が何艘も並んでいます。

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そしてこちら。奥の方にまさに今、壊されている状態の船が見えますが…この船、東京都が石原都知事時代に導入したものの結局一度も就航することなく引退したスーパーライナーオガサワラと言う船らしいです。

使われることのないまま江田島に運ばれてきて、そして長らく放置状態だったのが、つい最近になってスクラップされ始めたのだとか。

運転手のおじいさん曰く、小池都知事に変わってこの船のことを突っ込まれて、それで慌ててスクラップにしているとかなんとかw

しかし…一度も使われることのないままスクラップとかホント勿体無いです。それも色々と特殊な技術を結集した船だから値段だって相当なものだろうに…全く、なんて無駄使いをしてくれたんだ東京都はw


それにしても海辺をちょっと歩いてみると、海がとても綺麗です。冬と言うこともあってか水が澄んでいて、小魚がたくさん泳いでいるのが見えます。運転手さんいわく、メバルなんだそう。

また、季節になるとイワシの大群が押し寄せて、それを追って大きな魚達がやってくるとのことでした。


さて、次に連れて行ってくれたのがこちら。

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こちら、自衛隊のホバークラフトの基地なんだそう。ちょっとわかりにくいのですが、金網の向こう、建物からホバークラフトがちらりと姿を見せていますね。

普段は建物の中に完全に隠れていることも多く、こうして姿を見ることが出来る機会もなかなか少ないのだとか。


さあ、そしていよいよ利根資料館へと向かいます。

が、まずは利根資料館のすぐそばにあるこちら。

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こちら、江田島で一番有名なホテル「能美海上ロッジ」。海上の文字通り、海側から見るとまさに建物が海の上に浮かんでいる様な形になっているのが分かります。

ただ、残念ながらこのホテル、建物の老朽化などで閉館となってしまいました。運転手さん曰く、建物もいつまで残っているか分からないから今のうちに見ておいた方が良いですよ、と。

なんでもこの近くにある温泉施設と統合してホテルを建て直すとか、そういう計画もあるみたいですね。


能美海上ロッジのすぐそばには二つの小さな島が見えました。

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島には神社でもあるのでしょうか、鳥居も見えます。


そしていよいよ、利根資料館へ。能美海上ロッジの本当にすぐ近くです。

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小さな建物で、一見、資料館と言うよりは普通の民家みたい。

ただ、建物の前に大きなスクリューや錨があるのが明らかに普通の家と違いますが。

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入場は無料。以前は能美海上ロッジの方で鍵を開けてもらって入館する様な形だったらしいですが、今は能美海上ロッジが閉館しちゃっているので常に開いているみたいです。


中へと入ってみます。

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決して広いとは言えない館内に、軍艦利根に関する実に様々なものが展示されています。


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立派な利根の模型、時計や財布など寄贈された品々、やかんなど、そして大きな浴槽…これらすべて、模型を除けば実際に利根の艦内で使われていたものなのでしょう。

見学していると往時が偲ばれる様な、そんな気分になります…。


あ、それと。ここにもやっぱりいました。

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軍艦利根の擬人化ちゃん。とっても渋い雰囲気のこの資料館の中で、彼女のいる一角だけが明らかに他と浮いています。正直何か間違っている気がしなくもありませんw


資料館の裏には慰霊碑が。

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ところでこの利根なんですが、慰霊碑のそばにあった名簿を見ると乗員の方にはどうやら新潟など、寒い雪国の方が多かったみたいですね。逆に広島など山陽地区の方はほとんどいなかった模様。

また、この利根資料館ではあのビハール号事件のことは触れられていませんでしたが…ここであえて触れるべきことでもないのかもしれませんね。


さて、利根資料館の見学を終えて砲台山の方へと向かいます。タクシーは山道へと入り、ぐんぐんと登っていきます。その途中で案内してもらったのがダム湖。

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綺麗で静かなダム湖で、堰堤から眺める景色は高さもあってなかなかの絶景でした。

ところで運転手さんが仰ってたのが、どうやらこのダム湖にも誰かがブラックバスを放流して…と嘆いておられました。特定外来生物をむやみに持ち込んで放すのは本当に良くないと、そう思いますね。


さあ、ダム湖を後にして…ここから車は山道をぐんぐんと登っていきます。どうやら砲台山と言うのは山のかなり上の方にある場所の様ですね。

さあ、やって来ました砲台山。

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あちこちに弾薬庫の跡や、実際に大砲を設置したであろう丸い円形の場所などがあります。それにしてもあの時代に大砲をこんな山の上まで、一体どうやって運んだのでしょうか…?


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弾薬庫(機械庫?)の中。暗いです。


更に奥の方へと歩くと、旧軍兵舎跡や火薬庫の跡がありました。

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これらは今でもきちんと、建物として残っています。

この砲台山、江田島観光の中でも有名スポットの一つではありますが、実際には結構奥地にあってそれも山の上にあるので、訪れるのはなかなかに大変だと思います。

でも、江田島に興味を持ったなら、旧日本軍の施設跡などに興味を持ったのなら、一度は訪れてみても良いスポットだと、そう思いました。

それに、軍うんぬんは抜きにしても、今となっては非常に非日常的と言うか、異世界的な雰囲気の味わえる、そんなスポットでもあると思います。


ところで、案内してくれたタクシーの運転手さんが凄いなぁと思ったのが、上に書いた通りにかなりの高齢の方だったのですが、この砲台山なんかでも平気で坂道とか歩き回って、色々と説明だとかして下さるんですよね。

やっぱりこういう仕事をしている方は足腰も丈夫なんだろうなぁ…と、そんな風に思いました。


ここからはずっと山道を下って、そして海の方へ向かって…本日泊まる宿まで送って頂き、観光タクシーでの旅は終了です。

時間にして大体2時間半ほど、値段は1万円をちょっと超える位となりましたけど、江田島は広いですしこれだけ色々と連れて行って案内して下さったのだから、妥当な金額だと思います。

タクシーの運転手さん、改めてありがとうございました!!

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