「かなえるLoveSick」3巻。
2018年 05月 28日 (月) 17:15 | 編集
では、今月26日に発売された漫画単行本の中から、キューンコミックス「かなえるLoveSick」3巻の感想記事、行ってみるとしましょうか。


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この「かなえるLoveSick」、あの「桜Trick」をまんがタイムきららミラクで連載されていたタチ先生による作品ですが、この「かなえるLoveSick」の方もこの3巻がとうとう最終巻となりました…。

実はコミックキューンは買ってないので、この作品がどんな展開で完結するのかも、今回このコミックスを読んで初めて知ったんですよね。

表紙には2人の美少女。キューピッドのキューちゃんと、彼女がターゲット(?)としていた夕香崎あんじゅさん。いわばこの作品のメインヒロイン2人が描かれています。


一方の裏表紙。

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キューちゃんの仲間である恋栗さん(こっくりさん)にサキちゃん(サキュバス)、それに夕香崎さんのいとこにしてなぜかサキちゃんに懐かれまくっているヤマトちゃんの3人が描かれています。


さて、この「かなえるLoveSick」3巻なんですが、最後まで読み終えて思ったこと。

なんというか…随分とまっとうな百合恋愛漫画になって終わったなぁ、と。最初の方はとにかくコメディタッチな要素が強くて、夕香崎さん相手に色々と苦戦するキューちゃん達3人という構図が目立っていたこの作品。

その一方で恋愛成就の神様達らしくきちんと学園の生徒たちの恋(女の子同士)を叶えていたりと、きちんと百合漫画っぽい要素も見せてはいたのですが…この最終3巻の最後の方はもう、完全にシリアス百合ラブコメと言う感じでしたね。

それも、きちんとキューちゃん×夕香崎さんのメイン2人に焦点を当てて…。


そして、1巻ラストで理事長が意味深に語っていた姉妹校との交流会。これがこの3巻の中盤くらいから描かれてきます。

2巻では全くそのそぶりも無かったですし、でもタチ先生は決して伏線を投げっぱなしにする様な作家さんじゃないとは思っていましたがなるほど…クライマックスに向けてのネタだったわけですね。

この交流会では姉妹校側の理事長がキューちゃん達3人のそっくりさん…と言うかコピーを連れてくるのですが、ここで色々と衝撃の事実が明らかになります。


まず、キューちゃんのコピーだけはコピーではなく、ある意味でキューちゃんそのものだったと言うこと。

かつて、まだ自身がキューピッドとして駆け出しの頃に夕香崎さんの両親の間を取り持ったキューちゃんは夕香崎さんのことが気になって影から様子を見ていたのですが、そのうちに彼女に対して恋心を抱いてしまった。

そしてキューピッドの矢を夕香崎さんに向けて放とうとしたのですが、キューピッドは人の恋をかなえてこそと言う母の言葉を思い出し寸前のところで矢を外します。

でも、その外した矢を逆にこちらに向けて投げ返してきた夕香崎さん。その時の衝撃でキューちゃんは真っ二つに分かれ、夕香崎さんに対しての記憶を失ったのがキューちゃん。逆に夕香崎さんへの恋心を持ったままの存在がコピー(キュー2)というわけですね。

そして、夕香崎さんが皆から恋をされると言う「呪い」はもしかしたら、彼女が本来神の道具であるキューピッドの矢を放ったことによるのかもしれない。つまり、彼女の呪いの原因は自分自身なのかもしれない…。

そう思ったキューちゃんは、彼女自身の本当の気持ち-夕香崎さんへの恋心を押し殺しながら、彼女を想う別の誰かとくっつけよう、それがキューピッドとしての務めだと考えるのですが…。


この辺りのシリアスタッチのドラマ展開の見事さ、本当にタチ先生さすがだなぁと感じました。桜Trickのコトネ×しずくもそうでしたけど、もしかすると2人の関係は悲恋で終わってしまうのではないか、そう思わせてくる程に状況描写を、人物の心境を切なく描いてきます。

でも、ここで決して悲恋にならないのがまたタチ先生の良いところ。


夕香崎さんに対して告白しようとした人が現れたところで矢を放つキューちゃん。でもその矢はなぜか夕香崎さんには届かず…矢を恋文に戻して確認するとそこには「キューちゃん」の文字。

ここで発生した恋文は夕香崎さんに対して告白しようとしていた子のものではなく、夕香崎さん自身の、キューちゃんへの想いから発生していたものだったんですよね。

そしてキューちゃんに自身の気持ちを伝える夕香崎さん。それに対してキューちゃんは自身が呪いをかけてしまっていたかもしれないと言うのだけど、そんなことは全く気にしている様子の無い夕香崎さん。

曰く、
「私が今知りたいのは、過去に何があったとか謝罪とかじゃなくて」
「キューちゃんの気持ちだから」

もうここまで言われたらキューちゃんだって自身の本音をさらけだして受け入れる以外ありません。もうね、この展開は読んでて思わずガッツポーズしてしまいましたよ…!!


なんだろうね…シリアス感とか切なさの後できちんとくっつけてくれるから、だからタチ先生の話は読んでてある種の爽快感があるんですよね。

また、桜Trickでも感じたことですが、コメディタッチの軽妙さとシリアスな百合展開とのバランス感の絶妙さ。それこそがきっとタチ先生の最大の持ち味なんだろうなぁと感じます。

(一方で「双角カンケイ。」の様なダーク百合も描かれていますがw)


さて、今回の「かなえるLoveSick」3巻も特典集めをしてきましたので以下に。


まず、COMIC ZIN特典のイラストカード。

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絵柄は、皆で集まってお弁当広げて楽しげ…な雰囲気で。まあ、ヤマトちゃんは楽しげと言うよりはサキちゃんにまとわりつかれてやや困惑気味と言った感じもしますが…w

まあでも、人間と神様(?)という種族を超えたカップルながら仲良さそうなキューちゃんと夕香崎さんとが良い感じです。この2人にいつまでも幸あらんことを…。


次に、アニメイト特典のミニ色紙。

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絵柄はサキュバスのサキちゃん。この作品内では最もロリ幼く見える彼女ですが、今回の3巻においてはなんとヤマトちゃんに大胆にも告白しちゃっていますね。

でもそんな彼女の告白も、キューちゃんの心へ影響を与えたものの一つ。彼女は種族なんて関係ない、自身の気持ちが一番大事だと、そうキューちゃんへ伝えたかったのでしょう。


続いて、とらのあなのイラストカード。

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絵柄は恋栗さん。3人の中で…と言うかこの作品の登場人物中でも屈指のお姉さんキャラな彼女ですが、実際人間じゃないのでどれだけ生きているのか分かりません。

とりあえず作中でも物凄い長生きしているっぽい描写がありますよね…。

しかしこれで、作中ではキュー×夕香崎あんじゅ、サキ×ヤマトと言う2つのカップリングが成立している一方、恋栗さんだけ相手いないんですよね…学園理事長とくっつく線は…ないな。あの理事長は姉妹校の理事長とくっつきそうな気がしますしw


さて、イラストカード類については以上で、あとは架替カバーが2つあります。

まず、ゲーマーズの架替カバー。

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絵柄はキューちゃん。表面と裏面と同じ絵柄で、ただ表面が全体像、裏がアップになった構図といった感じになっています。


実際にセットしてみるとこんな感じに。

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表も裏も、満面の笑顔のキューちゃんがとっても可愛いです。また、メイド服っぽい衣装も可愛らしいですよね。そしてこの衣装と帽子、よくよく見るとアニメイト特典のサキちゃんとお揃いっぽいですね。


次に、メロンブックスの架替カバー。

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こちらはこの作品のメインヒロインとも言える、夕香崎あんじゅさんを表面にフィーチャー。折返し部分はキューちゃんが描かれていますね。

一方の裏面は夕香崎さんとキューちゃんのシルエット。また、折返し面に描かれた恋栗さん、サキちゃん、ヤマトちゃんのデフォルメキャラが可愛いです。そしてここでもヤマトちゃんに思いっきり懐いてるサキちゃん…w


実際にセットしてみるとこんな感じに。

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表面の夕香崎さんがとてもお美しい…なるほど、確かに彼女、学内で周りの皆を引きつけまくってるだけの魅力の持ち主だと言うのはよく分かります。でも実際は結構変な子なんですけどね…残念美人とまではいきませんがw

そして彼女の衣装も帽子こそ被っていないもののメイド服風。そう言えばとらのあな特典の恋栗さんもやはりメイド服風ですね。今回のコンセプトは皆揃ってメイド服と言うことなのでしょうか?

一方の裏面…2人のシルエットのみが描かれていることで、なんとも言えない耽美な雰囲気が醸し出されています。また、2人の間のハートマークが効いてますよね…。


特典は以上で。これで全てコンプリートのハズです。


最後に、この「かなえるLoveSick」が完結したことでタチ先生、とりあえずは商業での連載作品が無くなってしまった…と思いきや、なんでも来月から「コミック電撃だいおうじ」で新連載開始だそうで。

個人的にはやっぱりきらら系に戻ってきて欲しいなぁと言う気持ちもありますが、とにかくまたタチ先生の作品が商業作品で読めるのは嬉しい限りですね。

タチ先生、どの作品を読んでも可愛い女の子を描くのが、そして可愛い女の子同士の百合を描かれるのが大好きな作家さんだと言うのが分かるので、これからも色々な百合を見せて頂きたいなと、そう思います。


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