「きらきら☆スタディー~絶対合格宣言~」3巻。
2018年 09月 12日 (水) 07:32 | 編集
では、先月末発売のKRコミックスのうち、華々つぼみ先生「きらきら☆スタディー~絶対合格宣言~」3巻の感想日記行ってみるとしましょうか。


20180831kirastu01s


この作品、無印きららで18年8月号まで連載されていた作品となります。つまり、この3巻が最終巻・完結となってしまいます…(涙)

思えば1巻は表紙が真零ちゃん、そして2巻では満ちゃんときて、そしてこの3巻では乙十葉ちゃんと千代ちゃんの2人。もしかすると本当は4巻まで続けて、メインの4人を1人ずつ表紙に飾りたかったのかなぁ…とか色々考えてしまいます。

まあでも、この2人がペアの表紙と言うのもそれはそれで良いものです。なにしろ同棲しているわけですからねこの2人。

帯にもしっかりと「真面目系ギャルとむっつり系委員長は同棲しながら勉強中!?」とか書かれていますし。

きらら系には百合要素のある作品が多く、なかには女の子同士が同居している作品もあったりもしますけど、でも同居でなく「同棲」とはっきり謳った作品はなかなか見かけないですよね。そういう意味でこの2人の関係性はきららの百合面において実はかなり貴重なんじゃないかな…と。


裏表紙はこんな感じ。

20180831kirastu02s

当初からのメインヒロイン4人に一樹センパイも加えて、絶対ごうかくラブのメンバーフル集合となっています。


さて、この3巻ですが、表紙が乙十葉&千代の2人となっていますが、内容的にもこの2人をフィーチャーした話が多かった様にも思います。

まずなんと言っても巻頭の描き下ろしの話。同棲始めて1週間の2人の様子が描かれていますが、これが非常に百合濃度が濃くて、もう読んでて萌え悶え死にしそうになりました…。

千代ちゃんに対して何やらちょっと不満げな乙十葉ちゃん。何に対して不満かと言えば、彼女の自分に対する呼び方。「稲庭さん」ではなく「乙十葉」と名前で呼んで欲しいんですよね。

それを恥ずかしがる千代ちゃんに対して「ショック療法だ」と抱きついて「千代」と呼び捨てで囁いちゃう乙十葉ちゃん。もうね…もうね…巻頭からいきなりクライマックスじゃないですか!!

個人的にこの作品の中では見た目ギャル(でも中身はとっても良い子)な乙十葉ちゃんは一番の推しですし、千代ちゃんとのカップリングも大好き。その2人のやり取りを巻頭でたっぷりと見せられて…もうこれだけでもこの3巻を買って読む価値は確実にあります。

そしてこの話のオチから察するに、きちんと2人だけの時はお互い、下の名前の呼び捨てで呼び合う様になったみたいですね。

(実際、乙十葉→千代は作中でも呼び捨てで呼んでるシーンがありますね)


この巻頭以外にもこの2人が中心のエピソードが色々と。2人で買い物に行ってそのまま乙十葉ちゃんの妹がご飯を食べに来る話ではもう2人は同棲どころか夫婦みたいな雰囲気漂わせていましたし、乙十葉ちゃんが商店街の祭りのみこしに…なんて話もありました。

あとは4人一緒にいる時でも、この2人の間の空気感が明らかに初期の頃とは変わってきた、そんな感じがしますよね。元々は別に仲良くもなんともない、偶然に同じ部活に(半ば強制的に)入らされただけの2人だったのが、今となっては完全に友達以上の関係。

元々この作品、始まった時から真零×満の2人は非常に百合百合していました。満ちゃんの真零ちゃん依存度の高さがやばいレベルだったりとか、そもそも1話の真零→満のあのシーンは完全に告白以外の何者でもなかったりとか…。

でも今ではむしろ、乙十葉×千代の2人の方が百合ップル度高くなっちゃってますね。まあ、なにしろ同棲しているわけですし。

いわばこの作品って百合ップル×2が同じ部活にいる作品だとも言えますね…w


さて、この3巻なんですが、きらら作品らしいイベント回も幾つかありました。合宿回に文化祭回…どれもきららの学園モノ、部活モノでは定番ですね。

でもこの作品が変わっているのは部活モノは部活モノでも受験勉強をテーマにしている部活ということ。合宿回にしろ文化祭回にしろ、きちんと受験を話に取り入れてくるところは徹底していて、それでいて魅せ方が自然で上手いなぁと思いました。

合宿回ならば舞台が静かな山寺と、きちんと勉強に向いた環境を選んできますし(おまけに一樹センパイの実家だから舞台選びとしても自然)、文化祭はウエディングドレスやメイド服なんかのサービスもありつつ、参考書レビューとかきちんとこの部活ならではのことをやっていました。


あとは百合ップル×2がいることを上手く利用して、カップリング交換をやっちゃう回なんかもありましたね。それもパートナーが病気になってしまった→看病したくとも伝染るといけない→でも実はパートナー変えれば免疫があるので大丈夫という…。

強引と言えば強引ですが、しかしまさか病気の看病をネタにそれをスワッピング(違)に発展させちゃうとか、この辺りに作者さんの発想の非凡さが伺えます。


そして話のクライマックス。一樹センパイのセンター試験を見送って、そして次は自分たちとなる真零ちゃん達ですが、彼女らはまだ2年生。彼女たちの受験までまだあと1年あります。

と言ったところで迎える最終回。果たしてそれはどんなものになるのか…舞台が1年後まで飛んで皆で無事に志望校合格とか、そんな終わりになるのかな…なんて思っていましたが、予想の斜め上の最終回でした。


なんと、話は受験どころか数年後まで飛んでいます。漫画作品でこういう終わり方する作品自体は決して少なくはないのですが、きらら作品でこの手法を使うことってかなり少ないと思うんですよね。

僕が今、ざっと思いつくのだと昔MAXで連載してた「ヒメとトノ」位しか思い浮かばないかな…。

数年後、立派な社会人となった乙十葉×千代の登場シーンから最終回は始まります。2人とも同じ大学に進んで、卒業後は乙十葉ちゃんはアパレル会社に勤務して経営の基礎を勉強、千代ちゃんはなんと税理士の資格を取っています。

やっぱり千代ちゃん、本当に頭良い子だったんですね…物語が進むごとにアレな部分が増えてきちゃってはいましたけどw

そして2人して乙十葉ちゃんが昔住んでた商店街に戻ってきて…これから2人で商店街を再興させるのが2人の夢にして目標ってことなんですよね。

この時の2人の距離感の親密感も非常に良い感じです。もうお互いに相手を絶対に必要としているパートナー。仕事面のパートナーであると同時に日常生活でのパートナー。その2人の間に入る隙間なんてありません。

大学生活、そして社会人になって…という間に2人の親密感が更に更に増したことが伺えますね。これは間違いなく百合えっちもしているはず。

そんな2人が満ちゃんの家を訪れます。満ちゃんは大学卒業後、一旦は教職に就いたけれども今は退職して…そして真零ちゃんを待っているんですよね。

その真零ちゃんはなんと…大学卒業後に宇宙飛行士を目指しています。最終回の前の話で言っていた彼女の新たな夢ってこういうことだったんですね。

そして、「絶対に合格して迎えにいくから」と満ちゃんへ告白する真零ちゃん。思えばこの作品って真零ちゃんから満ちゃんへの告白で始まって、そしてまた同じ様に告白で終わっているんですよね。

そう考えると、全体の構成も非常に上手い作品だったんだなぁ…と改めて思います。作者の華々つぼみ先生はまだお若い作家さんだと聞きますが、非常に力量のある作家さんだと、そう思います。

いろんな意外性がありつつも、非常に綺麗にまとまった最終回でした。


さて、そんな「きらきら☆スタディー」3巻ですが、特典を集めてきましたので以下に。

まず、ゲーマーズのブロマイド。

20180831kirastu03s

絵柄は千代ちゃん。猫耳チアガールとかあざとい…ホントあざとい!! でも彼女、こういう格好喜んでやりそう…というかむしろ私物で持っていそうですよね。

思えば千代ちゃん、連載が進む間で一番印象が変わってしまった子だと思います。最初の頃はお硬い委員長って感じでしかなかったのに、いつの間にかどうしようもないヲタ属性が付いちゃって更には脳内ピンク…どうしてこうなったww


続いてアニメイトのイラストカード。

20180831kirastu05s

絵柄は乙十葉ちゃん。こちらもチアガール姿。でも猫耳はありません!!

しかしこの、2人揃ってチアガールというのは、これはもしかして受験生を応援とかそんな意図がこめられていたりもするのでしょうか。いや、受験生だけじゃなく、社会人も含めて勉強している人全てを応援しているのかもしれませんね。

3巻のあとがき読んだ後だと、なんだかそんな風にも感じてしまいます。


今度はCOMIC ZINのイラストカード。

20180831kirastu04s

モノクロのイラストカードですが、絵柄は一樹センパイ。登場当初はまるで幽霊みたいな彼女でしたけど、実は美人さんなんですよね。髪をきちんと切って整えて素顔を出すと本当に綺麗。

まあ、最終回ではまた髪伸びちゃっていましたが…でも彼女も彼女で、きちんと自分の目標としていた先輩の元で一緒に研究をしたりと、ハッピーエンドな道へ進めていたのが良かったです。


最後に、メロンブックスの小冊子。

20180831kirastu06s

表には乙十葉&千代の2人が描かれていて、彼女たちの手には「きらきら☆スタディー実践問題集能津千代&稲庭乙十葉ver.」と書かれた冊子が。

そう言えばメロンの特典は毎回このスタイルでした。1巻は真零ちゃん、2巻は満ちゃんが手に持った問題集で、中身を見ると彼女らにちなんだ問題(と言うか小ネタ)が描かれていて…。

というわけで今回は当然、千代ちゃんと乙十葉ちゃんに関する小ネタが描かれています。千代ちゃんの方はまあ、相変わらずにアレな感じだったのですが、乙十葉ちゃんの方はこれは彼女のファンなら見逃せないハズ。

なんと貴重な…彼女の中学時代の姿が描かれています。乙十葉ちゃん、まあ分かっていましたけど思いっきり高校デビューですね…でもギャルな乙十葉ちゃんも素の彼女もどっちも可愛いぞ!!


特典は以上で。

この「きらきら☆スタディー」、終わってしまいましたけど本当に大好きな作品でした。連載中は無印きららの中では一番推していた程に大好きな作品でした。

だから終わってしまって寂しくもあるけれど、でも綺麗にまとまって終わったのだから、下手にだらだらと続いて中だるみしてしまったりするのよりも、これで良かったのだと、そう思うべきなのかもしれません。

真零ちゃんと満ちゃん、乙十葉ちゃんと千代ちゃん、そして一樹センパイ…最終話で大人になった彼女たちですが、きっとこれからも幸せな人生を自分の大切な人と共に過ごしていくのでしょう。彼女たちの人生に大きな幸あらんことを!!


Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) 酒と音と鉄旅と。 all rights reserved.
designed by polepole...