「なでしこドレミソラ」4巻。
2018年 11月 14日 (水) 13:46 | 編集
僕が今のきららフォワード、いや今の全きらら連載作品の中で最も大好きな作品、みやびあきの先生の「なでしこドレミソラ」なんですが、今月の12日に4巻と5巻が同時刊行されました。

そして実はこの5巻が最終巻となってしまいます…4巻と5巻と同時発売、これはきっと何か重大発表とかあるに違いないとか思っていたらまさかのこの展開…。

これに対しては思うこと、言いたいこと色々ありますが、まずはとりあえず4巻の方の感想から行ってみるとしましょう。


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4巻の表紙は香乃ちゃん。1巻が美弥ちゃんで2巻が陽夜ちゃん、3巻が恵真ちゃんと来ていたのでこれで、主役メンバー4人全員が表紙を飾ったことになりますね。

これまでの表紙と同様、香乃ちゃんと一緒に、その担当楽器の13弦の箏も描かれています。

それにしても改めて見ると制服女子高生×和楽器の組み合わせ…素晴らしい。この組み合わせを生み出したという点だけでもこの作品は偉大すぎます…!!


裏表紙はこちら。

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3巻の縁日の話で美弥ちゃん達が出会った、祭り囃子を奏でる姉妹の吟葉ちゃんと吟芽ちゃんが描かれていますね。


さて、この「なでしこドレミソラ」なんですが、これまでの巻でもカバー下に主要キャラのプロフィールが描かれていました。その巻で表紙を飾っている子のプロフィールが載っているのですが、1巻2巻では無かった胸のサイズがなぜか3巻の恵真ちゃんでは載っていました(Fカップ)。

そして今回の4巻でもやはり香乃ちゃんの胸のサイズが載っていますが、なんとGカップ…!!

清楚でおとなしい黒髪メガネなのに巨乳…あかん、これはあかんですぞ!! もうこのギャップだけでおじさん死にそうです!! 呼吸困難です!!

あと、体重も掲載されているのですが、その体重設定が妙にリアルなのが良いですね。萌え系の作品だと「ありえないだろ」て位に女の子の体重を軽くしちゃってることも多いのですが、香乃ちゃんの体重、彼女の体型とか考えると非常にリアリティあって良いです。

(…ってなんか我ながら気持ち悪い考察してるな僕)


それはさておき。この4巻からはこれまでの3巻までとは、ある意味で大きくストーリーの流れが異なる話だと思います。

3巻までの話は、何も「好き」なものが見つけられなかった美弥ちゃんが和楽器と出会うことで自分の「好き」を見つけ、そこから仲間たちと出会い、自分の世界を広げていくお話でした。

この4巻からは、かつての自分と同様に「好き」を見つけられていない人に対して気持ちを、音を届けようとするお話なんだと、そう思います。


文化祭に向けての練習の一環として昼休みに校内ミニライブをやってみた美弥ちゃん達。そこで得られた観客の反応は、これまでとは全く異なるものでした。

これまでは縁日にしろ和楽器カフェにしろ、和楽器になにかしら興味があって聴きに来てくれた人たちがお客だったから好意的な反応が得られたけれど、和楽器にまるで縁のない学生たち相手のライブ…なかなか自分たちの音が伝わらないんですよね。

このミニライブを行うに向けての恵真ちゃんの発した、「集客と話題性が大事」という言葉、すごくよく分かります。自分もかつて、DJとしてクラブイベントをやってた経験があるので、ホント演奏力も大事だけどそれよりもまずお客を集めること、その為の話題性が何よりも重要なんだなぁ、と。

(もっとも自分の場合は演奏-DJプレイもダメダメでしたけどw)


そんな校内ライブで美弥ちゃん達の演奏に対して「つまらない」と一言吐き捨てた一人の少女、佐々木さん。彼女のことが美弥ちゃんの中で気になり始めます。

最初は誰だったのか思い出せなかったけれど、彼女はかつて美弥ちゃんが中学時代、何も「好き」を見つけられなくて図書室通いしていた時に図書委員を務めていた少女でした。

皆の話を聞くうちに佐々木さんとかつての自分の共通点を見つけ、彼女に対して何かを届けたい、そう思い始める美弥ちゃん。

佐々木さんもまた、自分が何をやりたいのか、何が好きかを見つけられずに焦り、そして逆に「好き」を見つけて輝いている美弥ちゃんに対してある意味での嫉妬を感じていたのでしょう。


紆余曲折あって、図書館で偶然に佐々木さんと再開した美弥ちゃんはつい彼女を呼び止め、自分の気持ちを伝えようとするのですが…まだそれはちょっと時期が早かったんですよね。

今の佐々木さんにとってはそれは押し付けでしかなくって…この時の「音も言葉も受け手の準備が出来ていないときはただの雑音」という美弥ちゃんの心の中の言葉。非常に深く、重く、読み手にも突き刺さります。

落ち込む美弥ちゃんのカット…そのシーンでこの4巻は終わります。


他にも、あわゆきさんの過去、津軽三味線の資格を持てなかったというエピソードが載っていたり、この4巻はこれまでの巻に比べるとやや暗めの内容の巻だと言えるのかもしれません。

これまでの巻が美弥ちゃんが自分の「好き」を見つけ、そこにまっすぐに突き進みながら世界を広げてきた話なのに対し、この4巻はそれを他人に伝えたいという、ある種一つ上の次元へ行く話になるので、そこには壁が存在するのも当然と言えます。


とは言え勿論、暗いエピソードばかりというわけではありません。息抜き回も色々とあって、全体としてはストーリーの流れを楽しみながら読むことが出来ます。この辺りの構成の上手さはさすがベテラン作家さんだなぁ、と。

息抜き回でインパクトあるのはなんと言ってもプール回でしょうか。美弥ちゃんのスク水というのはインパクトありました。ギャルなのにスク水って…黒髪で真面目そうな香乃ちゃんだって水着お洒落を楽しんでるのにギャルがスク水って!!

(でもそれもそれである意味需要がありそうな気もしますがw)

でも、美弥ちゃんがスク水でいる理由、三味線にお金がかかるからというのもありますが、中学の自分とおさらばする→ギャルになるというこだわりから離れられたという点では、これもまた彼女の成長とも言えるんですよね。

ちなみにこのスク水回と、上に書いたあわゆきさんのエピソードが実は同じ回だったりするんですよね…一つの話の中に息抜きパートと重いエピソードを同時に入れつつも話が破綻しない、この辺りもやっぱり構成が上手いなぁと感じます。


そんなあわゆきさんに何かお礼をしたいという美弥ちゃんに対し、あわゆきさんは「自分を超えて欲しい」と言います。具体的には、文化祭のステージであわゆきさん達が3年間一度も勝てなかったマネージャー連合に勝利し、文化祭で優勝してきてほしいというもの。

文化祭のステージで勝つためには…策を色々と寝る美弥ちゃん達。そして佐々木さんとの問題…色々と抱えたまま、物語は最終巻の5巻へと続きます。


では、そんなところで今回も特典集めをしてきましたので以下に。

まず、ゲーマーズのブロマイド。

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絵柄は陽夜ちゃんですね。大好きな尺八を手に持って満面の笑みを浮かべた陽夜ちゃん。彼女と言えば作中でも何かとヒヨコに例えられることが多いのですが、そんな彼女にちなんでか背景にはデフォルメされた小鳥が描かれていて可愛いw

また、背景だけじゃなく、実は陽夜ちゃん自身の服装もきちんとヒヨコモチーフ。ベルトのバックルだったりTシャツの模様だったり…この辺りのこだわり、イイなぁと思います。


次にアニメイトのイラストペーパー。

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絵柄は、和柄のドレスに身を包んだ恵真ちゃん。和装ではなく、和っぽいテイストの洋装というのがまた面白いですね。この辺りのキャラクターの服装にも、作者のみやびあきの先生のこだわりや美意識がしっかり出ているなぁと思います。

このアニメイトのペーパー、髪質がぺらっぺらなペーパーなのだけが残念ですが…でも絵的にはホント美しい。恵真ちゃんの凛とした美しさがよく出ていますよね。


続いてCOMIC ZINのイラストカード。

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絵柄は美弥ちゃん&陽夜ちゃんの2人。モノクロのイラストながら、2人の仲良さ加減がよく出ていて微笑ましいです。思えばこの2人の出会いから、この物語は始まったんですよね…。


今度は、とらのあなの小冊子。

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絵柄は三味線を小脇に抱えた美弥ちゃん。それにしても金髪ギャル×三味線…この組み合わせを生み出したという一点だけでもこの作品は偉大ですよ本当に…。

ちなみに中身の方は主要キャラ達の初期ラフ画。見ると4人とも、今とあまり雰囲気変わっていなさそうですね。とりあえず恵真ちゃんは初期設定の時点から香乃ちゃん大好きキャラっぽいですw


最後に、メロンブックスの架替カバー。

この作品の場合、このメロンブックスの特典が大本命の特典と言っても良いでしょう。だって、和紙で作られたカバーですからね!!

架替カバー自体は色々な作品で見かけますけど、でも和紙で作られたカバーというのは前代未聞。この作品だからこそやれた特典だとも言えますし、多分今後も他作品で出てくることはないんじゃないかな…と。

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絵柄は本体カバーの表紙と同じく香乃ちゃん。これで架替カバーの方にもめでたく、主役4人全員が揃うことが出来ましたね。

それにしても美しい…香乃ちゃん自体の可愛らしさも勿論ですが、絵として、作品としてとても美しいです。夜っぽい暗めの色調にススキをバックとした背景…まさに今の季節、秋にぴったりですね。

こういう季節感を取り入れてくるところにも、やっぱりみやびあきの先生の美意識がたっぷり詰まっているなぁと、そう感じます。もうね、あまりに美し過ぎてこのカバーをずっと眺めていたい…。


これを実際にセットしてみるとこんな感じに。

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美しい…ホント実に美しいです。香乃ちゃんの雰囲気と、この夜のススキという背景が本当によく合っています。

また、服装なんですが、1~3巻は皆、大正モダンなメイド衣装って感じでしたけど、今回の香乃ちゃんはちょっと趣向が違う感じですね。普通に洋装に近い装いで、肩周りの露出が高めな感じ。

お揃いの衣装で見たかった気もしますけど、でも香乃ちゃんの美しさを引き出すには今回のこの衣装で正解だった様にも思います。


そんな「なでしこドレミソラ」、残すところはあと最終5巻のみとなってしまいました。果たしてどんなラストが待ち構えているのか…心して読みたいと思います。

(勿論、フォワードで毎月読んでるので結末は知っていますが)


Comment
この記事へのコメント
以前から「女の子が可愛くて和楽器要素のバランスが良く表現力が素晴らしい作品」
と感じていましたが
この巻からは更に切れ味と熱量が増したと思いました
それはクライマックスに向けた展開がゆえかもしれませんが
応えるだけの演出力の高さが確かにあって濃密な内容でした
よく言われる言葉に「下手に引き延ばすよりは綺麗に終わった方がいい」
というものがありますが「なでソラ」に関しては
「本当に綺麗に終わってしまっても残念」というのが率直な感想です
2018/ 11/ 14 (水) 20: 51: 30 | URL | 名無し # -[ 編集 ]
無題
自分は、佐々木さんが出て来た辺りから本格的に読み始めたので、佐々木さんには結構強い思い入れがあります。
ああ言うキャラって、けいおんや、きんいろモザイクと言った萌え系マンガでは、結構珍しいですよね。
後改めて4巻を読み返して意外に感じたのは、美弥と佐々木さんの絡みって、4巻の時点で2回(20話と26話)
だけなんですね。もうちょっと多いと思ったのですが・・・
2018/ 11/ 16 (金) 16: 40: 07 | URL | U・M # y5ou25a6[ 編集 ]
>名無しさん
仰る通り、この巻から更に切れ味と熱量が増したという気はします。
クライマックスに向けて…というのもあるのかもしれませんが、作者さんも本当に描きたいものを掴みきって描ききったから、というのもあるのかもしれませんね。

>>「本当に綺麗に終わってしまっても残念」というのが率直な感想です
分かります。これ以上ない綺麗な終わり方だったけれど、それでも、もっと続いて欲しかった…そんな気持ちは正直あります。

>U・Mさん
確かに佐々木さんみたいなキャラは、きらら系作品、とりわけ学園モノでは珍しい気がします。
学園モノでも4コマじゃない、ストーリー作品のこの作品だからこそ出せたキャラと言えるかもしれませんね。

確かに美弥ちゃんと佐々木さんが直接絡んでるシーンって、実はそんなに多くなかったりするんですよね…でも、逆に言うと、その中でこれだけのストーリー展開を魅せたんだからやっぱりみやび先生凄いなぁ、と。
2018/ 11/ 17 (土) 15: 18: 15 | URL | オウジー # -[ 編集 ]
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