「また教室で」2巻。
2019年 03月 02日 (土) 14:10 | 編集
では、先月27日発売のKRコミックスの中から吉北ぽぷり先生「また教室で」2巻の感想記事、行ってみるとしましょうか。


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この「また教室で」、かつてはきららミラクで連載されていた作品ですね。それがミラクの休刊と共にWEB掲載に連載の場を移し、そしてWEBの方でも先日、連載が最終回となった作品です。

なので、これが最終巻というわけですね…(涙)

表紙に描かれているのは1巻と同じく天羽きさらちゃんと立花ひなこちゃんの2人。きらら作品においては、1巻の表紙はメインキャラ2人でも巻数が進むと他のキャラも描かれるというケースが多いのですがこの作品は2巻でも表紙はこの2人のみ。

勿論この作品も他の作品と同様、話が進む毎にキャラクターも増えてきたのですが、それでも表紙を飾るのはこの2人と言うのはやはり、この作品はこの2人の為の物語だから、と言えるでしょう。

それにしてもお互いの手と手を合わせてハートマークにしているところとか、本当に本当に尊いです…この作品はガチな百合と言うよりは女の子同士の可愛らしい友情物語だと思うのですが、でもこういう絵を見てしまうとやはり「尊い」以外の言葉が出てこなくなりますね…。

そしてまた、帯の「ずーっとなかよし♥」というのがまた良いです。更にその横のコマ…全くもう、ひなこちゃんってばごく自然にさらっとこういうことをやっちゃう子だから…!!


裏表紙はこちら。

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天羽きさらちゃんのライバルキャラとして…と言うよりは彼女に一方的にツンデレな好意を抱くキャラクターとして描かれていた前園あすかちゃんを真ん中に、彼女の所属するアイドルユニットBKA24の3人が描かれていますね。

あすかちゃんは勿論のこと、この巻から登場する他の2人・BKAのセンターこと桂川さんも、チンチラちゃんも共になかなかに個性的で良い味出しているキャラクターです。


さてこの2巻なんですが、読み始めてまず、最初の巻頭カラー描き下ろしの時点で大爆笑してしまいました。きさらちゃんがひなこちゃんとまだ出会うよりも前の時間軸、きさらちゃんとあすかちゃんの出会いの話が描かれていますね。

…なんだけど、初っ端からあすかちゃんのグループ名がきさらちゃんに「BAKA24」と間違えられているのに盛大に吹いてしまいましたww

もはやこの作品内では鉄板のネタですよね、BKA24のグループ名がBAKA24に間違えられてそれでツッコミ入れてるあすかちゃん…と言うのが。


このグループ名のネタに関して言えば他にもこの2巻内ではひなこちゃんがBBQ24と間違えたりとかありましたけど…一体何をどうやったらそんな風に間違えられてしまうんだ。

て言うかそもそも、そんなに頻繁にグループ名間違えられてる時点で彼女達は国民的アイドルでもなんでもなく、もっとマイナーなアイドルなのでは…と言う疑念がw


さてこの2巻なんですが、基本的にはきさらちゃんとひなこちゃん2人の友情が中心に描かれつつも、随分と新キャラも増えて、その新キャラ達との絡みもあってきさらちゃんの世界が広がったなぁ…という雰囲気になっています。

新キャラと言えばまず、なんと言っても裏表紙にも描かれていたBKA24の桂川さんとチンチラちゃん。とりわけ桂川さんは実はきさらちゃんの中学時代の同級生でもあったんですよね。

元々は結構親しくしていたのだけど、きさらちゃんが仕事で忙しくて学校来られなくなっているうちに疎遠になってしまって…それをお互いに気にしていた、そんな関係だったりします。

でもお互いに誤解も晴れて、再び仲良くなれそうな、そんな雰囲気になっているのが良いですね。

しかし桂川さんも結構スパイシーなキャラクターしています。アイドルユニットのセンターなのに、根はヤンキー(だけど優しくて面倒見が良い?)と言うキャラクター。なかなかいないタイプのキャラですよね。


BKAのもう1人、チンチラちゃんはどちらかと言えばマスコットキャラみたいな存在でしょうか。作中でもきさらちゃんと直接絡むと言うよりは、桂川さんやあすかちゃんと絡んでいるシーンが多いですね。あとはなぜかひなこちゃんと絡む場面が多かったり…。


それと新キャラでもう1人、芸能人できさらちゃん同様の売れっ子女優、黒田麗華ちゃんが登場しますが、この子も相当に個性的なキャラ。なんと本性はかなり年季の入った腐女子、だったりします。

お仕事を頑張っているのも、自分の推しキャラのグッズ集めたり推しキャラのCDたくさん買って人気投票で一位取らせたかったりしたいから…かなり気合の入った腐女子さんですね。

そんな彼女、ある意味きさらちゃんとは対照的なキャラクターとして描かれている部分はあります。仕事と学校の間で揺れ動くきさらちゃんに対して、(あくまで自分の趣味の為の資金稼ぎとは言え)仕事に対して迷いの無い麗華ちゃん。

でもその背景には、趣味に打ち込んでいる代わりに友人がいないとか、そんな側面もあったりするんですよね。そんな姿を見てきさらちゃん、少し昔の自分に似ているなぁと共感を覚えてしまったり…。

つまり黒田麗華ちゃんと言うキャラクターは、きさらちゃんと対照的であると同時に、ある意味で逆にとても良く似ている、そんなキャラクターとして描かれているんですよね。

2巻後半では、そんな2人がドラマで共演する話がありますが、真逆な様で似ている面のある2人、単なる共演者の枠を超えて、仲良くなれそうな雰囲気でした。

ここでもきさらちゃんの交友関係がまた広がっていったなぁ…と、初期の頃からこの作品を追いかけていた自分としてはしみじみと感慨を覚えました。


さて、新キャラが多く登場したこの2巻ですが、以前からのキャラクター達も負けてはいません。なんと言ってもインパクトあるのはやっぱり、きさらちゃんのストーカーこと斉藤るなちゃんでしょうか。

るなちゃん、1巻の頃からやばい子でしたけど、ストーカー気質的なヤバさが更に増している様な気がしますね。きさらちゃんの体操着姿を隠し撮り(しかもブラ透け)したり、きさらちゃんが喫茶店で撮影した際には使ったストロー持ち帰ったりと、ハッキリ言って完全にアウトですw

いやこれ、るなちゃん自身も結構な美少女だから許されているだけな気が…現実のキモオタなら間違いなくアウトです。一発で捕まります。

そんなるなちゃん、ストーカー気質なクセにきさらちゃんと面と向かって話すことは出来ないと妙にシャイな部分がありましたけど、この2巻ではきさらちゃんから「斉藤さん」ではなく「るなちゃん」呼びされてぶっ倒れると言う場面も…。

まあでもこの辺り、きさらちゃんも頑張って交友関係を広げようとしているんだなぁと言うのが分かります。そしてそんなきさらちゃんの努力の甲斐あってか、るなちゃん自身もきさらちゃんと(以前よりは)普通に話できる様になってきたので、まあお互い良かったんじゃないかなぁ、と。


るなちゃんと言えば個人的に気になるのが、ゆーみちゃんの存在。元々はひなこちゃんのクラスメイト・友人として描かれてた彼女ですけど、この2巻での諸々の行動見るに、ゆーみちゃんはるなちゃんのことがかなりお気に入りなんじゃないかな、と。

胸触ってる場面とかありましたしね…(ちなみにるなちゃんはかなりの巨乳)

この作品、百合作品として見た場合、実はかなり多種多様なカップリングを見ることの出来る作品なんですよね。ゆーみ×るなも間違いなくその一例かと思われます。


あと、既存キャラと言えばやっぱり忘れちゃいけないのが前園あすかちゃん。きさらちゃんに対して一方的にツンデレな好意を抱いていた彼女ですが、この巻ではなんとか自分の気持ちを伝えて、晴れて友人同士になれたのかな…という場面もありました。

これは一つは、芸能界で友人とか出来ないとイメージしていた、そんなきさらちゃんの誤った思い込みもあったせいかもしれません。何にせよ、これもまたきさらちゃんにとって新しい交友関係が一つ生まれたということになりますね。


さて、ひなこちゃんがなぜかあすかちゃん達の通う学校(芸能人多数)に行ってみたり、きさらちゃんがクイズ番組に出演したり、きさらちゃんの水着写真集撮影の為になぜか皆で集まって川辺でキャンプしたり…そんなイベントもたくさんあったこの2巻ですが、クライマックスを飾るのは文化祭。

やっぱりきららの学園モノと来れば文化祭や学園祭は欠かせません。元々はきさらちゃん、文化祭の日も撮影が入っていて来られそうになかったのだけど、でもそこは麗華ちゃんの半ば強引な手段によって解決。

そしていざ文化祭当日、きさらちゃんの到着が遅れそうになるとBKA24の3人が飛び入りでミニコンサートを行ったりと、主要キャラオールメンバーできさらちゃんを手助けしようとするのが良いですよね。

きさらちゃんがいざ到着すると、ファッションショーとしてBKA24と同じ衣装に身を包んで舞台に登場。もちろん一番の友人のひなこちゃんも一緒に。

…まあ、そこまでは良いとしてもゆーみ&るなちゃんもちゃっかりBKA24と同じ衣装着ちゃっているのがおかしいところ。まあでも、大団円はこうでなくっちゃね。

こうしてファッションショーと言うよりはライブになってしまったけど、でも彼女たちのクラスの出し物としては大成功、といったところではないでしょうか。


文化祭の舞台で話を最高に盛り上げた後、最後の最後はきさら&ひなこの2人だけにスポットを当てていると言うのがまた憎い演出だなぁと思います。

学校内で皆に囲まれてしまったきさらちゃんを強引な手段(?)で屋上へ連れ出すひなこちゃん。そして「(仕事で)そろそろ大阪に帰らなきゃ」「またしばらく学校には来られないの」と泣き出すきさらちゃんを暖かく優しく慰めるひなこちゃん。

そのひなこちゃんの慰めに笑顔に戻るきさらちゃん。最後は笑顔で別れながら「また教室で」というセリフで締め。

タイトルをキャラクターにセリフで言わせて最後を締めると言うパターン、きららではなかなか無いパターンでしたけど、この作品のラストとしてはまさにこれしか無いと言う終わり方だったと思います。

きさらちゃんとひなこちゃんの出会いから始まったこの物語。

ひなこちゃんの明るくて社交的な性格もあって、またこの2巻では自身の頑張りだとかもあって徐々に交友関係が増えていったきさらちゃんだけど、でもやっぱり最後はこの2人だけのシーンで終わるというのが、やはりこの作品はこの2人の為の物語なんだなぁと、改めてそう感じさせられました。


さて、今回の2巻もあちこちで特典集めしてきましたので以下に。と言っても2巻は1巻と比べて特典の付いた店舗自体が少なかったんですよね…(涙)

まずはゲーマーズのブロマイド。

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絵柄はひなこちゃん。おにぎり食べてるひなこちゃん、ほっぺにお米の粒が付いちゃってるのがなんとも彼女らしくて微笑ましいです。ひなこちゃんってお姉ちゃんのハズなのに妹キャラっぽいんですよね…(作中でもそんなネタありましたけど)

背景にもおにぎりやらエビフライやら食べ物が描かれているのが可愛いですねw


続いてCOMIC ZINのイラストカード。

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絵柄はきさらちゃん。制服姿のきさらちゃんですが、髪に付けたリボンがきちんと、2巻作中でひなこちゃんから誕生日プレゼントに貰ったものになっているのが2人の友情を感じさせて良いですね。

そう言えば2巻表紙でもきさらちゃんのリボン、このイラストカードと同じものになっていました。1巻の表紙と見比べるとリボンが変わっているのが分かるかと思います。


最後に、メロンブックスの小冊子。

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冊子の表紙に描かれているのはあすかちゃん。まあ、この作品第三の主役と言っても良い彼女なので、ここで描かれているのは当然と言えるのかもしれません。

ちなみにこの小冊子、中身の方はきさら&ひなこの初期ラフ案。きさらちゃんの方はそこまで大きな変化は無いですが、ひなこちゃんの方は髪型に随分苦心したんだなぁ…と、苦労の跡が見て伺えます。


カラー特典は以上で。あとはペラペラのモノクロペーパーだったのと、なおかつ扱ってる書店が近くになかったので諦めました。もっと色々なカラー特典見たかった…(涙)


さて、この「また教室で」なんですが、1巻の感想でも書きましたが、僕はこの作品は正しくきららミラクの系譜を受け継いだ作品だと、そう思います。

きららミラクと言えばファンタジー世界の作品が多かったイメージがありますが、同時にそれと同じくらい、他のきらら誌とは一風違うちょっと変わった学園モノが多かったんですよね。

あの「桜Trick」を初めとして「スイート マジック シンドローム」に「ハルソラ行進曲」、「箱庭ひなたぼっこ」に「カラフル・マキアート!」などなど…ちょっと一筋縄ではいかない、風変わりな学園モノが多かったのがきららミラクの特徴だったと思います。

この「また教室で」はそんなきららミラクの学園モノの系譜に正しく連なる作品だと、僕はそんな風に思っています。

その「また教室で」が終わってしまったことで、完全にきららミラクが終わってしまった…そんな気持ちで寂しさがいっぱいです。勿論、きららミラクから他誌に移った作品がまだ数作、連載を続けてはいますが、でもきららミラクの1つの形が終わってしまったのは間違いのない事実。


これは本当に悲しいです…悲しいですが、この「また教室で」に関してはWEBとは言えきららミラク休刊後も連載を続ける形にして下さったこと。その決断に対してはきらら編集部に対してとにかく感謝の念でいっぱいです。

そして何よりきちんと最後まで描ききって、とても綺麗な形で完結させて下さったこと。作者の吉北ぽぷり先生にはただただもう、本当に大きな感謝を申し上げるしかありません。

改めて、本当にありがとうございました。「また教室で」…大好きだー!!


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