2019年7月・静岡で鉄道と海の幸を楽しむ旅(2)
2019年 07月 26日 (金) 19:23 | 編集
- 一日目(中編)・EL「かわね路」号の旅 -

新金谷駅構内の車両整備工場見学などを終えて時間は11時半くらい。これから乗る「かわね路」号の改札が始まったのでホームへと向かうことにします。

本日の「かわね路」号、SL故障で電気機関車による牽引とのことでかなりテンション下がっていたのですが…なんとホームにいたのは…!!


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すごい渋い子キター!!


いやはや…これは嬉しい誤算。嬉しすぎる誤算です。金谷駅で案内された時は、普通の電気機関車の写真を見せられたのでまさかこんな渋い車両が来るだなんて思いもしませんでしたわ…。

この車両、E10形電気機関車と言うらしいですね。

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その2号機で、なんと1949年製。つまり、今年で製造70年の超古豪というわけです。

ツイッターだとかで色々見たところ、ずっと検査だか何かに入っていたのがたまたまこの日は運用についたみたいで…翌日はこの車両がELかわね路の牽引には入らなかったので、結果的にはむしろ物凄いレアなものに乗れてしまったことになります。

いや実際、SLじゃないことでテンション下がりまくってたのが、逆にこの車両見た瞬間に物凄い勢いでテンション上がりまくってしまいましたよ!!


大井川鐵道の「かわね路」号、客車も良いんですよね。

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この日の「かわね路」号は客車5両編成で、前の2両はオハフ33にスハフ43と、本物の国鉄形レトロ客車です。最近流行りのレトロ風じゃない、本物の旧型車両。

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後ろ3両はお座敷客車2両に展望客車1両となっています。ちなみにこの3両は本物の客車ではなく、元々は西武鉄道の電車だったものを客車に改造したもの。とは言え、こちらも元の電車自体が造られたのは昭和30年代初頭とやはり古いことには変わりません。


さあ、車内へと入ります。この日、僕が乗ったのは2両目のスハフ43。

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実に良い感じにレトロです。向かい合わせになった座席の青いモケットが、いかにも旧国鉄形って感じがしてたまらないですね。網棚とか扇風機、通風機器なんかも非常にレトロ。特に網棚、今どきこんな素材の文字通り「網」の棚なんてほとんど見られないですよね。

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窓枠周りなんて、もはやレトロを通り越してボロボロ。でも、それ故の味わいがあります。


そして変わっているのが座席。一見普通に向かい合わせの固定クロスなんですが…。

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実はこんな風に、背中同士になった座席と座席の間に隙間があります。

ツイッターのフォロワーさんからの情報、またwikiなんかを見るとどうやらこの車両は元々特急列車用として使用されていて、一方向固定クロスを採用していたので、それを無理矢理向かい合わせにしているからこういう形になっているのかな…と。

あるいは一方向固定クロス→回転クロスと改造された経緯もあるらしいので、回転クロスを回転機能取った上で向かい合わせにしているのかもしれませんね。


ちなみに1両目のオハフ33の車内はこんな感じ。

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同じレトロ客車でもスハフ43とはかなり雰囲気違いますね。こちらは純粋な向かい合わせ固定クロスシート。また、床がリノリウムでなく木製なので、こちらの方がより古めかしい感があるかもしれません。


さて、僕の乗った「かわね路」号は11時52分に新金谷を出発します。走り出すと、電気機関車の吊り掛けサウンドが実に素晴らしいです。重々しいモーターのブォーンという響きが聞こえてきます。

後ろの方の車両だとあまり聞こえないのかもしれませんけど、やはり前から2両目辺りの車両だとモーター音がきちんと聞こえてきてとても良いですね。

あ、ちなみに窓は全開です。なにしろ古い車両で冷房なんて当然ありませんから…。でも、それ故に列車の走行音や天然の風、空気の匂い…そういったものを味わえるのが良いですね。

また、電気機関車牽引の利点として、蒸気機関車の様な煙をはかないので、トンネルに入る際に窓をいちいち閉めたりしなくても良いというのがありますねw


列車はずっと、大井川沿いに走っていきます。開けっ放しの窓から天然の風が入ってくるのがとても心地良いです。冷房にならされちゃってる身には、こういうのがかえって新鮮だったりしますよね。

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また、ところどころでお茶畑の間を縫うように走っていくのが、いかにもお茶処静岡県ならではの風景って感じですね。


車内では飲み物やグッズの車内販売があったり、「かわね路」号ならではの車内放送があったり…車内放送で生のハーモニカ演奏やったりしているのはなかなかにユニークだと思いました。


こうして、新金谷を出て1時間20分ほど。13時09分に終点、千頭に到着しました。

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最初は「SL牽引じゃない」と聞かされてガッカリだったけれど、結果的にはむしろSLよりもレアな旧型電気機関車の旅が出来てラッキーだったなぁと、そんな風にも思った「かわね路」号の旅でした。

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