2019年7月・静岡で鉄道と海の幸を楽しむ旅(4)
2019年 08月 13日 (火) 22:12 | 編集
- 二日目(前編)・井川線の旅その(1) -

静岡旅行2日目。7月20日(土)、天気は前日に引き続きたまに小雨の曇りと言ったところ。この日は大井川鐵道の中でもSLの走る本線ではなく、千頭から井川へ抜ける井川線を旅してみようと思います。

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まずは宿で軽く腹ごしらえ。前日にたくさん飲んで食べたので朝はこんな感じで軽く。

朝食を取って用意を済ませ、出発します。宿のチェックアウトを済ませ、8時47分に寸又峡のバス停を出るバスに乗車。25分ほどで奥泉の駅に到着するので、ここで降ります。

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バス停を降りると何やら不思議な建物が建っていますが、これはトイレらしい…。


このトイレの左側の方に階段があって、そちらを降りていくと井川線の奥泉駅があります。

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森の中のこじんまりとした駅といった感じ。でもこの駅、何気に有人駅で、また駅構内にはちょっとしたギャラリーの様なものまであったりします。

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また、ホームを見ると分かりますが、通常の鉄道と比べてホームの高さが非常に低いんですよね。路面電車…とまではいかないにせよ、かなり低い。

井川線の車両が通常の車両よりも小型で、乗降口も低い位置にあるからこんな構造になっているんですよね。


さあ、待つことしばらく、僕の乗る、奥泉9時41分発の列車がやってきました。

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井川線は客車をディーゼル機関車が牽引している形態なのですが、電気機関車は千頭側に常に連結されています。逆に井川方面の先頭車は客車ながら運転室がついていて、井川行きの場合はいわゆる推進運転で走っていく形となります。


車内に乗り込んでみるとこんな感じ。

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やはり普通の車両と比べて車体が小さく、クロスシートは2+1配置で並んでいます。車体の幅的にはおそらく、軽便鉄道と変わらないくらいなのではないでしょうか。

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ちなみに先頭車両に乗ると車内のちょうど真ん中くらいに、なにやら船の舵輪の様な、丸いハンドルみたいなものが設置されています。なんだろうこれ…?

あと、窓枠下に気になる表記が。

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「ここに薄いものを置かないでください」とあります。

井川線の車両、冷房がついていないので窓が開閉式なのですが、窓を開けた際に窓と窓枠の間に隙間が出来、そこに切符などの薄いものを誤って落としてしまうと取り出せなくなるのでこの注意書きがある様です。


さあ、列車は奥泉駅を出発するとゆっくり、ゆっくりと山間の中を走っていきます。この井川線、同じ大井川鐵道でも本線とはがらりと雰囲気が変わって、完全に山岳路線の様相ですね。

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走り出すとすぐにこんな風景が飛び込んできます。天気が悪いのが残念ですが…もし晴天ならば青空に赤い鉄橋がさぞかし映えることでしょう。


さて、奥泉を出てすぐ次の駅、アプトいちしろ駅にて列車は7分ほど停車します。そしてここで鉄道好き的にはなかなかに見逃せないイベント発生。

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アプトいちしろ駅構内には3台の電気機関車が待機していて、そのうちの1台が僕の乗っているこの列車の最後尾へとやってきます。

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そして連結。最後尾で列車に動力を提供しているディーゼル機関車の、更にその後ろにこの電気機関車が連結される形となりました。

この電気機関車、実に日本国内に3台しかいないという貴重なもので形式はED90形。3台全てがこの大井川鉄道の井川線に所属しています。

この電気機関車、何かというと、アプトいちしろ駅と次の長島ダム駅との間の設置されているアプト式ラックレール区間、それを牽引する為「だけ」に存在しているんですよね。

なんでもアプトいちしろ駅と長島ダム駅間は日本の鉄道路線でも最高の高低差を誇る90パーミルの急勾配で、その為にアプト式という特殊な方式を採用しているらしいです。

ちなみにこの急勾配を登り降りする為のこのED90形電気機関車を連結する関係から、井川線においてアプトいちしろ~長島ダムの間だけが電化されていたりもします。なんだか色々と不思議な路線ですね井川線。


さあ、ED90形を最後尾に連結して列車はアプトいちしろ駅を出発。ぐんぐんと急勾配を登っていきます。

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そして急勾配を登り終えたところで車窓に見えてくる長島ダム。

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ダムからは放水がされていて、非常に雄大な風景。曇り空も悪くはないのですが、できればやっぱり青空の下でこの風景を観たかったなぁ…。


さあ、長島ダム駅でED20形機関車を切り離し、列車はなおも進んでいきます。長島ダムから二つ先の駅、奥大井湖上駅で一旦途中下車することにします。

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井川線の車両とはしばしのお別れ。ちなみにこちらが千頭側についている、ディーゼル機関車になります。

さて、この奥大井湖上駅なんですが、なにやらカップルの聖地的な売り方をしているのでしょうか、駅のホームにカップル用シートとか幸せの鐘的なものが設置されていたりします。

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悔しいのでカップルシートに一人で座って記念撮影してやりましたw

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(当然鐘も鳴らしましたww)


そしてこの奥大井湖上駅、なんと言ってもその最大の特徴は名前の通り、湖の上にある駅というところですね。湖にかかっている鉄道用の鉄橋、その真中に駅が位置している感じになります。

鉄道用の橋の横には遊歩道が設置されていて、湖の上を自分の足で歩いて回ってみることが出来ます。

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次の列車の時刻まで1時間以上あるので、ぶらぶらと周辺を散策してみることに。

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遊歩道の上からは湖が間近…と言うか真下に見えます。深い深い、緑色の水をたたえた湖。


遊歩道を渡り終えたところから振り返ります。

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緑の湖と赤い橋とが実に良いコントラスト。

そして、遊歩道を渡り終えた場所からは階段とちょっとした山道が続いていて、そこを登り切ると展望台に出ることが出来ました。そこから眺める奥大井湖上駅の全景。

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周りを囲う山の木々の緑と湖の緑、その中に浮かぶ赤い橋…自然物の中にある人工物なんだけれど、それがなんとも妙にマッチして実に印象的な風景となっていました。

こういう風景、まさに山の中の鉄道旅ならでは、といった感じがしますよね。それだけに天候があまり良くなかったのが残念に思われます…ああ、青空ならばこの風景ももっと素晴らしく、映えるものだったんだろうなぁ…。

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