2020年2月・関西で歴史に触れる旅(1)
2020年 02月 23日 (日) 12:55 | 編集
- 一日目(前編)・近鉄特急「青の交響曲」 -

2020年2月18日(火)~2月22日(土)までの間、4泊5日で関西方面へ旅行に出ていました。今回の目的地は吉野と高野山。どちらも歴史のある土地ですね。今回は歴史に触れる旅。僕の旅にしては結構真っ当というか普通なテーマの旅ですねw

あとは勿論鉄分もしっかりと。きちんと乗り鉄を堪能してきました。その旅日記をこれより綴っていこうと思います。


出発の2月18日(火)、天気は曇りがちの晴れ。ただ、前日までと比べて気温がぐっと下がっています。この日の目的地は吉野。山の方なのでとても寒いのではという予感がします…。

地元を6時半位の電車で出て、名古屋に7時半過ぎに到着。そして名古屋駅を7時52分に出る新幹線のぞみに乗って新大阪に8時40分に到着。

ここで、地下鉄御堂筋線を使って天王寺まで出るのですが…いきなりトラブル発生。

なんと、御堂筋線が人身事故でストップ!!

最近、旅の初っ端にトラブルに見舞われるケース多いな…w


とりあえずその場ですぐに別ルートを検索。まず東海道本線で大阪まで出て、そこで大阪環状線に乗り換えれば天王寺まで出られることが分かったのでそのルートで向かいます。

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大阪環状線の新車、323系に乗ることも出来たので結果的には良かった…かな?

天王寺の駅を出て、すぐ目の前が近鉄の大阪阿部野橋駅。

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さあ、ここからが今回の旅、本当のスタートです!!


時間はまだ9時ちょっと過ぎくらい。僕が本日乗車するのは近鉄が吉野の観光列車として近年投入した「青の交響曲」。これに乗ることが今回の旅、最大の目的の一つだったりします。

「青の交響曲」の出発は10時10分。まだ時間があるのでホームでのんびりと待ちます。

それにしても近鉄のターミナル駅は広々としていて良いですね。そして名古屋駅にしろ難波駅にしろ、近鉄のターミナルはどこも似た雰囲気をしている様に思います。


10時少し前、ホームに「青の交響曲」がやって来ました。

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名前の通り、深い青を全身にまとったシックな車体。青基調にゴールドのラインと言うのがまた、大人っぽさと高級感とを醸し出していますね。

ところでこの「青の交響曲」に使われる16200系、この顔立ちでもう分かる人は分かると思いますが、実は通勤車両改造の電車、なんですよね。

なんでも最初は特急車両を改造する案もあったのだけど、吉野線の特急車両は2両もしくは4両での運転しか出来ず、2両ではゆとりがなく4両では輸送力過剰ということで、ちょうど3両編成の通勤車両が選ばれたのだとか。


サイドビュー。

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ドアが両開きなのが元々通勤型車両だった名残を残していますね。


3号車と2号車のサイドビュー。

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ゴールドの「Blue Synphony」のロゴが深い青の車体によく映えます。

そして3号車(上)と比べると2号車(下)の窓が小さいのが印象的。実は2号車は座席ではなくカフェ車両となっていて、その為、あえて窓を小さくすることで通常の列車の車内とかけ離れた非日常感を演出しているのだとか。


さあ、車内へと入りましょう。今回僕が席を取ったのは吉野方先頭車の3号車。

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木目調を多用し落ち着いた車内には、グリーンの大きな、まるでソファーの様なシートがずらりと並んでいます。シートの配置は通路を挟んで1+2の配置。アーバンライナーのデラックスカーや「しまかぜ」なんかと同様の配置ですね。

天井の照明はダウンライト。荷物棚は金色で、とにかく大人っぽさや豪華さ、落ち着きを徹底的に演出した車内となっています。

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変わっているのが、通常の回転リクライニングシートだけでなく、車内には数箇所、大きなテーブルの設置された向かい合わせのサロン席も配置されています。

これ、元々改造前は扉があった部分を、窓配置と座席とを合わせようとした結果、こういう座席が出来たみたいですね。通勤車両改造ならではの苦労が見られます。


さて、僕が取ったのはこちらの座席。

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乗務員室後ろに1箇所だけ、テーブル付きの一人席、通称ぼっちサロン席とでも言うべき座席があるんですよ。座席は窓側に少し斜めに向けて配置されていて、テーブルの上にはゴージャスなライトまで置かれていて、非常に特別感のある座席です。

座り心地も勿論最高。この座席、リクライニングこそしませんが、横幅も背もたれも大きく、しっかりと身体を包み込んでくれる極上のソファーといった雰囲気です。

ちなみにこの「青の交響曲」ですが、かかる料金は運賃と通常の特急料金と別に、デラックス料金がかかるだけ。「しまかぜ」の様な特別料金は取っていないので、豪華な設備の割に安く乗れる、実は乗り得列車だったりもします。


ちなみにこちらは僕の座席の真ん前にある、乗務員室入り口の扉。

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こんなところまでお洒落なのが本当に凝っているなぁ…と。ただ、乗務員室と客室とは完全に壁で区切られているので前面展望は全く見えません。まあ、そういうのを楽しむ車両では無いですしね。


さて、僕の乗った「青の交響曲」は10時10分に大阪阿部野橋を出発。列車はゆっくり、ゆっくりと大阪の街を走っていきます。

ところでこの「青の交響曲」、元車が結構古い通勤車両で足回りは全く改造していない為、実は結構よく揺れます…JRなんかにも古い気動車(キハ40系列)を観光列車改造したものがありますが、あれもよく揺れますし、旧型車両改造の観光列車の致し方ないところですね…。


さあ、ここで2号車へ行ってみることにします。2号車は座席車ではなく、乗客誰もが利用できるカフェ車両となっています。

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ゆったりとしたソファーが並ぶカフェ車両はまるで本当にお洒落なカフェの様で、ここが電車の中だと言うことをすっかり忘れてしまいそうです。

「青の交響曲」では勿論車内販売を行っていますが、ワゴン等で座席へ運んでくるタイプではなく、このカフェ車両内に設置されたカウンターで様々なグッズや飲食物を買うスタイルとなっています。

こちらはカフェ車両のデッキ部。

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片側には本棚があり、奈良県に関する本などが置かれています。逆側にはベンチシートが設置されていて、ここで本を読んで過ごすのもなかなか面白そうですね。


せっかくなのでカフェ車両でスイーツセットとグッズを注文。

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電車の中でこうしてきちんとしたケーキと、紙コップではなくきちんとコーヒーカップに注いでもらったコーヒーを味わうと、ますますここが電車の中という感覚が無くなってきますね…。

グッズの方は、やはりこの列車の客層を意識してか、大人の人でも欲しくなる様なグッズが多めな感じですね。

ちなみにこのカフェ車両、僕は阿倍野橋を出発してすぐに行ったので利用客ゼロでしたけど、僕が自分の座席に戻った後でグループ客が向かうのが見えたので、利用するのなら多分早めに行った方が良さそうな気がします。


カフェ車両でゆったりとした時を過ごし、そして再び自分の席へ。

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車窓に映る風景は、もうすっかり田舎のそれとなっていました。

吉野へと向かう路線、大阪阿部野橋~橿原神宮前までは南大阪線となっていて複線で本数もそれなりにありますが、橿原神宮前以降は吉野線となって単線で本数も少なく、一気にローカルな路線になります。

ちなみに南大阪線及び吉野線、近鉄では珍しい狭軌(1067ミリ)の路線ですね。


そして大阪阿部野橋を出て約1時間15分。11時26分に終点吉野へと到着しました。

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近鉄が吉野への観光客に向けて新たに走らせ始めた観光列車「青の交響曲」での旅、それは本当に素晴らしいものでした。落ち着きとゆとりのある、大人の為の鉄道旅…そんな旅が楽しめる車両だと思います。

唯一の欠点を上げるとすれば、乗車時間が短いこと…でしょうか。本当に素晴らしい車両だけにもっともっと長く乗っていたかったなぁ…と、そう感じずにはいられませんでした。

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