吉野と高野山の日本酒飲み比べ。
2020年 02月 25日 (火) 22:13 | 編集
現在旅日記をこのブログで書いている様に先日、関西の吉野と高野山へ旅行に出かけてきたのですが、その際にお土産で買ってきた日本酒をあれこれ飲み比べてみましたのでその感想日記を以下に。


まずはこちら。高野山の酒屋で買ったお酒。

和歌山県伊都郡、初桜酒造さんの「高野山般若湯 純米吟醸」

sake20200223_01s

sake20200223_02s

高野山、仮にも霊場で聖地だから酒屋なんて無いと思っていたのですが…町中に普通にあってびっくりしました。しかし売られていたお酒が「般若湯」と言うネーミングなのが高野山らしいと言うかなんというかw

アルコール度数15度~16度、原材料は米、米麹ともに国産、精米歩合は60%。300ミリの小瓶で800円くらいだったと思います。


酒器に注ぐと色はほぼ無色透明。香りはほんのりと、いわゆる吟醸香と言うよりは日本酒っぽい香りが感じられますね。

飲んでみると…非常にしっかりとした造りのお酒。ボディが強く、コシがあります。口に含んだ瞬間はかなり辛味を感じるのだけど、あとで甘みが広がってくる感じ。

非常に味のエキス分の濃い、味の強いお酒です。

あまり純米吟醸っぽくない、強い味わいとボディ感のあるしっかりとしたお酒だなぁ、という印象を受けました。いわゆる淡麗ではない、濃醇なお酒といった雰囲気。


さて、ここからは吉野で買ったお酒。どれも全て、奈良県吉野郡の北岡本店さんの手掛けるお酒。ここのお酒はどれも「やたがらす」と言うネーミングがついているみたいですね

まずはこちら、「やたがらす 風吉野 純米大吟醸」の中瓶。

sake20200223_09s

sake20200223_10s

原材料は米、米麹ともに国産。そして使用米は山田錦100%。アルコール度数は15度で精米歩合は50%と、さすが大吟醸だけあってかなり磨きをかけたお酒ですね。

レシート捨ててしまったので値段忘れてしまいましたが…確か他の中瓶が1000円~1500円だった中、これだけ2000円超えだったと思います。


酒器に注ぐと色はほぼ無色透明。鼻を近づけると、ほんのりと甘いフルーツ系の香りが感じられます。

飲んでみると…すごくすっきりとした飲み口。サラリとしてとても軽やか。まるで水みたいにスルスルッと飲めてしまいます。雑味の全く無い、非常に澄み切ったピュアなお酒だなぁと感じます。

他のお酒を飲んでから再度このお酒に行ってみると…そのピュアさを一層よく感じます。結論的に、今回買ったお酒の中ではこちらが一番飲みやすく、美味しいお酒だと感じました。

まあ、値段も一番高かったですからね…w


次に「やたがらす 吉野千本桜 純米酒」の中瓶。

sake20200223_05s

sake20200223_06s

原材料は米、米麹ともに国産。品種表記は無し。アルコール度数は15度で精米歩合は68%。

これも酒器に注ぐと色はほぼ無色透明。いや、ほんのわずかに色づいている…かな?

香りは吟醸香っぽい香りと、日本酒っぽい香りの両方が入り混じっている感じ。

飲んでみると、これもまたあっさりとした飲み口。しかし先程の大吟醸と比べるとわずかに苦味があって、それが人によってはエグみや雑味と感じるかもしれません。とは言え、大吟醸と比べれば…というレベルで、このお酒単体で飲む分には全く何も気にならないレベルですが。

とにかくさっぱりとして飲みやすいです。飲み進めるとメロン系の風味が出てくるのがまた、飲み口のあっさり感を際立たせていますね。


それから「やたがらす 純米樽酒」の中瓶。

sake20200223_07s

sake20200223_08s

たまにはちょっと変わったお酒も買ってみようと樽酒を。でも樽酒でもきちんと純米酒。米、米麹はともに国産で品種表記は無し。アルコール度数は14度。精米歩合は68%。

酒器に注ぐと、色が明らかに他のお酒よりも濃いのが分かります。やはり樽に入れて風味づけしたから、でしょうか。

盃に鼻を近づけてみてもあまり香りは感じられません。

しかし、口に含むとぶわっと広がる杉樽の風味。でも、樽の風味がガツンと最初に来るんだけれど、その奥にあるのは純米酒ならではの甘やかさと米の旨味。

樽酒というとアル添のあまり良くない造りのお酒に樽の風味を付けて…というのが多いイメージありますが、そういった樽酒とは全く異なるお酒。

すっきりとして甘やかな純米酒本来の味わいに、樽の風味が良いアクセントとなっています。ある意味で、オーク樽熟成させた白ワインと近いものがあるのかな…などと感じました。


最後に「やたがらす 吉野千本桜 純米吟醸」の一升瓶。

sake20200223_03s

sake20200223_04s

今回買った中で唯一の一升瓶。値段は確か3000円くらいだったか、と。

原材料は米、米麹ともに国産。品種表記は無し。アルコール度数は15度~16度、精米歩合は60%。


これも酒器に注ぐと色はほぼ無色透明。鼻を近づけるとほのかに吟醸香を感じます。

飲んでみると…うん、酸味が綺麗ですっきりとしています。

盃からは吟醸香がわずかに香る程度でしたけど、飲んでみると鼻腔の奥へふわっと、リンゴや柑橘類を思わせる爽やかな果実の香りが抜けていきますね。

飲み口も非常にさらりとして、まるで水の様にするするっと飲めてしまうお酒です。


なるほど…ここまで飲み比べて思いましたが、基本的に吉野の「やたがらす」はすっきりとした、水の美味しさの活きたお酒ですね。逆に高野山の般若湯はしっかりとした、濃厚なお酒でした。

同じ関西の、歴史ある土地で造られたお酒でもやはり県によって地域によって、酒造会社によって味の個性、方向性が全然違うのだから面白いものですね。


Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) 酒と音と鉄旅と。 all rights reserved.
designed by polepole...