冬の米坂線・旧型気動車と酒と温泉の旅(6)
2009年 01月 18日 (日) 08:49 | 編集
- 赤湯温泉「丹波館」での一夜 -

高畠ワイナリーを後にし、高畠の駅から今度は赤湯へと向かう。


…先ほどの反省を活かし、もうムダ使いはしない。きちんと普通列車を待つw


やって来たのは719系。

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顔立ちは普通だが、セミクロスシートの車内はなかなかに快適。JR東日本、特に東北地区の普通列車用車両としてはかなり秀逸な方だと思う。
こんないい車両作れるのになんであんな701系みたいなの量産するんだか。


高畠から5本ほどで赤湯に到着。時刻は17時前。もうすっかり日も暮れかけているので、そのまま宿へと向かう。


今日の宿泊は、赤湯温泉の「丹波館」

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見るからに歴史のありそうな、純和風の旅館だ。


今回の米坂線旅行、最初は米沢に宿泊するつもりだったのが、少し足を延ばせば赤湯と言う温泉街があることが分かり、せっかくなので温泉を楽しもうと赤湯に泊まることに。

その中で、どこの宿にするのかネットであれこれ調べ、結構悩んだ。

最終的に3つ位の宿に候補を絞ったのだが、この丹波館はその中で最もHPがショボい(失礼!!)だったのにも関わらず、なぜか無性に気になり、試しに電話をかけてみると応対が気持ち良く、ここに宿泊することに決めたのだった。


結果的には…やはりこの宿にしておいて正解だった。

従業員の方の応対は、電話で感じた通りにとても気持ちが良い。


なんでもこの宿、実は元々あった古い旅館を別の経営元が買い取ってリニューアルし、つい去年の10月にオープンしたばかりなのだとか。

そのせいか、従業員の方達は、決して接客慣れしていると言う感じでは無かったけれど、でも細やかに気を配ろうとされているのが伝わってきて、それが本当に嬉しく感じる。


案内された部屋は和風の、割と大きな部屋。

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予約した時に聞いた話では、部屋にトイレは無いと言うことだったのだが、ちゃんと付いている部屋が取ってあったのでこれも嬉しい誤算。


部屋からは中庭が望める。ライトアップされた雪景色が素敵。

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窓際の椅子に腰かけて浴衣でくつろぎ、中庭をぼんやり眺めるのはなんとも風情があって良い気分。


…ただ、外気の冷たさが足もとに伝わってきて少々寒いのだがw
建物自体がかなり古いから、底冷えするのはもう仕方が無いところだろう。


温泉宿と言うことで、部屋でしばしくつろいだ後は当然、大浴場へ。

僕が入ると、おじさんが一人いたのだが、僕が体を洗っている間に出て行った。おかげで僕は独り温泉を満喫。

あまりメジャーどころじゃない温泉の小さな宿、それもオフシーズンに訪れるとこんな風に温泉独り占め出来たりするのが嬉しい。気持ちが良くて歌なんぞ歌ってしまったりw
君に胸キュンとかなw


ちなみにこの宿、大浴場は2か所あり、片方は露天風呂付き。毎日交代で男女湯が朝に入れ替わるので、朝晩でどちらの湯も楽しめる様になっている。


温泉をゆっくり楽しんだ後は、お待ちかねの夕食。

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まずは食前酒に、焼き魚や椀、それに鍋もの。

鍋は、本来なら牛肉の鍋が出るところ、事前に「肉が嫌い」と伝えておいたところ、蟹しゃぶに変更されていた。こんな気配りをしてもらえるのは本当に嬉しいしありがたい。

食べ物の好き嫌いがある人間にとって、旅先での食事は楽しみと同時に不安要素だったりもする。僕みたく、「肉」なんてメジャー食品が嫌いともなればなおさらだ。

それを純粋に「楽しみ」だけへと変えてくれる、そんな心づかいにはもうただただ感謝するしかない。


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お刺身はカルパッチョ風で凝っている。


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金目の煮物は味がよく染みていた。


酒は加茂川酒造の純米吟醸、この宿の名を冠した「たんば」を。

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「吟醸」と名はつくものの吟醸香はほとんど無く、スッキリとクセの無い日本酒。食事の邪魔をしない、食中酒にふさわしいお酒で、箸も杯もスイスイ進む。


他にも揚げ物が出て、締めのご飯は白飯じゃあなく炊き込みご飯。更に最後はサービスでデザートのアイスクリームまで出て、内容的にもボリューム的にも大満足。

料理はどれもきちんとした味付けで、一つ一つ心を砕いて丁寧に造られているなぁ、と感心させられるものばかりだった。


この丹波館、接客応対から料理、全てにおいて「心のこもった宿」。そう感じることの出来る宿だと思う。

赤湯温泉と言う、ほとんど予備知識も無く訪れたこのひなびた温泉街で、「当たり」の宿に出会えたのはとても幸いなことだ。


散々飲んで食べて、温泉での一夜は更けて行く…。


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