2010年2月・冬の北陸・旧型気動車と食の旅(5)
2010年 02月 28日 (日) 00:05 | 編集
- 氷見での夜は寒ブリ三昧 -

五箇山・相倉合掌造り集落見学を終え、高岡へと戻り、そして僕が向かったのは氷見。冬の北陸と言えば日本海の海の幸満載なワケなんですが、その中でもとりわけ有名なのが「氷見の寒ブリ」。

となればもう、これは食べてみるしかないってもんです。


高岡⇔氷見を結ぶ氷見線はキハ40系列の気動車が走っています。そして中にはこんな「ハットリ君列車」も!!

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車内はボックスシートが並び、一見普通のキハ40に見えるんですが、天井やら壁やらあちこちに藤子不二雄の漫画「忍者ハットリ君」のキャラクターが描かれているのでござる。

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ハットリ君達が氷見の寒ブリに乗っているのでござるよ。ニンニン。


さて、僕がやってきたのはこちらのお店。「秀月」さん。

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氷見の駅からタクシーで5分ほど。最初は腹ごなしの為に歩いて行こうかとも思ったんだけれどね…でもタクシーで行って正解でしたわ。歩くには微妙に距離がある上に、裏道っぽいところにあるのでちょっと分かりにくい。方向音痴な僕ならきっと辿り着けなかったに違いない…w

感じの良い女将さんに案内されてカウンター席へと通されます。そしてお店の大将とごあいさつ。「今日は寒かったでしょう?」と。大将曰く、今日はとりわけ寒い一日な様で…。どうやら僕、雪国にわざわざ寒い日を選んでやって来ちゃったみたいw


今日はこちらで、8000円の寒ぶり会席を予約しています。8000円って結構な金額ですが…と言うか僕が自分で払って食べる食事の中では多分過去最高額wでもまあ、たまには贅沢しないとね。


席に座って、まず出てきたのがこちら。ブリ大根。

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前菜より先にブリ大根が出てくるなんてちょっと変わっている気もしますが、寒いからまずは体を暖めて下さいと言うお店の気づかいが感じ取れます。

大根にね、ブリの旨みが染みてて…じんわりと美味いです。ほっくり、トロリと口の中でとろける大根の食感も絶妙。勿論体が温まるのは言うまでもありません。いや、体だけじゃなくって心もホカホカ暖まってくるのが分かります。しみじみ、じんわりと美味い。


続いて前菜盛り合わせ。

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盛り付けもとっても綺麗。色々と盛り合わせてありますが、一番美味しかったのは左手の小皿に入っている一品。

これ、「ブリの酒盗」なんだそう。ブリの胃袋の塩辛みたいなもの。今は氷見でもこちらの大将しか造っていないんだそう。コリコリ、トロリと言う食感に、適度な塩味。そこに海の香りがぷぅんとして日本酒のつまみにはホントもってこいです。富山の地酒と相性バッチリ。


そして刺身の盛り合わせ。もちろんブリも入っています!!

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ブリは上に乗った大根おろしと一緒に食べるんだけれどね、これが口の中でトロリととろけながらも濃厚な旨みが口いっぱいに広がって…ああ、もう幸せ。こういうのを「口福」て言うんでしょうなぁ。

さすがに本場の寒ブリ。養殖のブリみたくアミ臭い匂いなんてするハズもなく、ただただ良い香りしかしません。

ブリだけじゃあなく、他の刺身もどれも美味しい。鮮度が抜群なんです。特にイカ刺の身の良さには感動。身が透き通ってて、口に入れるとしゃっきりした歯触りで、身がプツンと小気味よく弾けると甘味が口いっぱいに広がって…ああ…。

いわゆる「活き作り」じゃあないイカ刺でこれだけの鮮度のものはなかなか出会ったことがないですよ。さすが北陸。さすが富山湾。


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こちらは箸休めに出てきたもずく酢。酢が効き過ぎていなくっていい塩梅。


さあ、ドカンと真打登場!! ブリのカマの塩焼きです。

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表面はパリッとこんがり、香ばしく焼けて、身の方はジューシィさを保ったまま。この絶妙な焼き加減ときたらどうでしょう!! 箸でつまめば身はほろりと骨からはずれ、口に入れればじわぁっと広がる美味さ。脂がたっぷり乗っています。

それにこのボリューム感!! 

…でもこのボリューム感が、普段小食なオイラにはちょっと辛かった…かも?


まだまだ出てきます。続いてカルパッチョ風の一皿。

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「秀月」さんは和食のお店だとばかり思っていたので、これはビックリ。でも嬉しい不意打ち。野菜たっぷりで、先程のブリかまのこってりボリューム感の後にはまことにイイ感じ。口の中がさっぱりとします。

中でも奥の方に乗っている「塩菜」と言う野菜が変わっていて面白い。シャクシャク、プチンと言う歯ごたえで、何も付けずに食べてもほんのりと塩味がするんですよ。


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こちらは寒ブリの握り。口の中でトロリととろけます。


そしていよいよ!! 本日のメイン中のメイン、主役中の主役の登場!!

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寒ブリのしゃぶしゃぶであります!!

ブリは通常の赤身の部分だけでなく、いわゆる「ぶりトロ」。それにちょっと変わっているのが「胃袋」まであります。

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これをこちらの鍋にさっと泳がせて…適度に火が通ったところで食べるんですね。火の通り具合はお好みで。火の通りが少なければほとんど刺身に近い食感。火をある程度通せば、口の中でホロリと崩れる様な食感に。

個人的には、僕はある程度火が通った状態の方が好みかな。火が通った方が旨みが活性化して、味の要素が幾分にも増える気がします。

胃袋は火をしっかり通してから食べるんだけれど、これがまた何とも言えないんですね。プツンと弾ける様な、弾力に富んだ食感で、いわゆる「モツ」みたいな食感。(僕は肉嫌いでモツ食べたこと無いので「恐らく」なんだけれど) でも味は魚の風味いっぱいで…。大変な珍味。

それと、付け合わせに野菜がたっぷりと。この野菜がね、また素晴らしく美味しいんですよ。どれも美味いんだけれど、中でも新鮮なワカメには感動。さっと湯に通すと、黒ずんでた色が鮮やかな緑に変わって、それを口に入れると磯の香りがぷぅんと広がって…。

この鮮烈にしてすがすがしい風味にそしてシャキッとした食感は、同じワカメでもたとえばお味噌汁に入ったワカメなんかじゃあ決して味わえないもの。新鮮ならではの美味がここにありました。


お食事の〆にはブリ茶漬け。

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さっぱりとしたイイお味。…でも正直もう、お腹いっぱいで苦しくって…。なのでこのブリ茶漬けと、それに先に出てたブリかまは少し残してしまいました…うう、ごめんなさい。やはりあのブリかまのボリューム感が効いちゃったなぁ…。


と言いつつ、最後の果物は美味しく頂いちゃいましたw甘いものは別腹?。

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メロンがね、とってもとってもジューシィで甘くて美味しかったのです。海の幸を食べまくった後にフルーツで締めると言うのもまた、気分が変わって良いものですね。


今回、「寒ぶり会席」を頂いたこちらの「秀月」さん。出てくる料理はどれもホントに美味しくって、それに女将さんも大将もとっても感じの良い方で、氷見で食事をするにはとてもオススメだと思います。

会席以外にも、もっとお値打ちのコースだとか、色々とあるみたいなので富山方面へ旅行される方は是非一度行ってみて下さい。


と、まあこうしてさんざん食べて飲んで…。

北陸旅行第一日目、富山での夜は更けていくのでありました。


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