時代の流れ…とは言え。
2009年 01月 28日 (水) 20:04 | 編集
キハ65が解体の危機に瀕している。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090128-00000534-san-soci


全国各地で廃車が進み、その数を急速に減らしている「国鉄型気動車」。

注目されているのはもっぱらキハ58とキハ52だが、しかしその陰で、実は一番絶滅の危機に瀕しているのがキハ65なのかもしれない。


元々の製造数が少なかったことに加え、ジョイフルトレイン等へ改造された個体も多く、原型を留めている車両は近年ではごくわずかとなっていた。

四国から引退してしまった今、オリジナルの形を留めて運用についているのはもはや、九州のToro-Q位しか無いんじゃないだろうか。


そう言えば、子供の頃。

僕はこのキハ65と言う車両がなぜだか無性に好きだった。

キハ58のパワーアップ版と言う位置付けにありながらも、パノラミックウィンドウに折り戸の乗降ドア。それに二段式の側窓、とキハ58とは全く異なる特徴を持っていたキハ65。

キハ58に較べれば見かけることも圧倒的に少なく、同じ急行型であってもキハ58よりもワンランク上の車両。子供心にそう思っていた。


僕が実際にキハ65に乗ったのは2回。


1回目は、高校生の時に紀伊半島へと旅した際。

当時は、快速「みえ」のうち一往復が紀伊勝浦まで足を伸ばしており、それに乗って旅したことを思い出す。

「みえ」にはキハ65とキハ58の2両編成が充当され、車内はオリジナルの固定クロスシートを残していた。


2回目は、社会人になって半年位の頃。

琵琶湖の方へと旅したのだが、通常なら東海道線で行くところを関西線・草津線経由と言うマニアックなルートを選び、その道中に乗ったのがキハ65・58による急行「かすが」。

「みえ」と共通運用の車両だが、この時には車内はアコモ改造され、新幹線発生品の簡易リクライニングシート装備となっていた。


今となっては快速「みえ」はキハ75に置き換えられ、急行「かすが」に至ってはもう列車自体が存在しない。


使われていたJR東海所属のキハ65は全廃だ。当然、58も。


時代の流れ、技術の革新に伴って新しいものが産み出され、古いものはそれに淘汰されて消えて行く。それは何も鉄道車両に限ったことじゃあ無い、ごくごく当たり前の、自然の摂理みたいなもの。

それは分かっている。分かっているけれど。


でも、やっぱり割り切れない。


自分がかつて愛した古いもの、それをいつまでも残して欲しい。そう願うのはノスタルジーにすがった自分勝手なエゴだ。そんなことも分かっている。


だけどやっぱり。


好きなものが消えてしまうのは寂しく切なく、哀しいことだ。

そう思わずにはいられない。


でも、哀しんだって嘆いたって、時はもう止まってはくれない。

僕らに出来ることと言ったら、残された彼らの仲間を追い続け、この目に、心に彼らの雄姿を焼き付けること。ただそれだけだ。


自分自身が後悔しない為にも。

ただひたすら、追い続けるしかない。


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