「KURISAWA BLANC 2008」。
2010年 05月 31日 (月) 23:07 | 編集
先日実家に帰った際に、なぜか両親に潮干狩りに連れて行かれたんですよ。


いや、幼い頃に何度か行ったことはありましたが、まさかこの歳になって行くことになるとは全く思いもよりませんでしたわw

まあでも、久々にやってみたら結構楽しかったんですけどね。胴長と言うウエットスーツの親戚?みたいのを着てやったので泥の上だろうが海水の中だろうが気にせず座り込んだり出来ましたし。

アサリと言えど、「生き物」を「食べる」為に捕まえると言う行為に身を興じていると、何と言うか生物としての狩猟本能を呼び起こされると言うか、太古の昔に戻ったかの様な、そんななんとも言えない気持ちになりますね。


…まあもっとも。

僕はアサリ捕りそっちのけでもっぱら、ヤドカリ捕まえたりその他干潟の生物観察して遊んでたんですがねwでもヤドカリってじっくり観てると可愛くって…w
ああグラウコトエグラウコトエ。


てなところで本日のワイン。

今日は日中ぶらりと出かけてて、外出ついでに東京駅の八重洲地下街にある「リカーズハセガワ」と言う酒屋さんを覗いて来たんですよ。

初めて行ったお店だったんですが、そんなに大きくないお店にも関わらず他では見たことも無い様なワインがたくさん置いてあって…いや、非常に興奮しましたwやっぱりいつも同じ店ばっかじゃなくって、たまに全然違う酒屋見てみると面白いですね。

で、なぜこのお店に行ったかと言うと、お目当てのワインがあったからなんですよ。ちょっと前にmixiの某ワインコミュで教えて頂いたワイン。スペイン産のこんなワインなんですけどね。これに非常に興味をそそられまして。で、こちらのお店で買われたと言うことだったので。


…だけどね、行ってみたらありませんでした。ああ…売り切れちゃったんだろうなぁ。


まあでもその代わりに、これまた興味深いものを見つけて買ってこれたので良しとしましょう!! それが本日のワインであります。


日本は栃木県、ココ・ファーム・ワイナリーの「KURISAWA BLANC 2008」。

WINE_20100531_02

WINE_20100531_01

お値段は2500円ほど。

いやこれ、何が興味深かったかと言えば品種ですよ品種。ケルナー、ピノグリ、ゲヴュルツトラミネールそしてシルヴァーナと言う四品種のブレンド!!

日本産ワインと言えば山梨の甲州種か、でなきゃ大半がシャルドネだと思うんですがそんな中でこの品種のチョイスは大変に珍しい。しかもブレンドって!!

ちなみに元々買いたかったスペイン産のワインもブレンドワインなんですね。ゲヴュルツトラミネールにシャルドネやソーヴィニヨンブランだとかの。

目当てだったワインと同じくブレンド。しかも同じくゲヴュルツトラミネール入っている!! となればこれはもう、代わりにこれを買って行けと言う天の声だったのでしょう。うんうん。


使用品種がドイツやアルザスで使われている品種ばかりだからなのか、瓶もあちらで使われているほっそりとしたスタイルの瓶ですね。日本のワインでこういう瓶なのはなかなか珍しいです。

そして更に変わっているのがこのワイン、醸造しているのは栃木県のココ・ファーム・ワイナリーなんだけれど、葡萄生産は北海道。岩見沢市の栗沢町と言う場所の、とある生産者さんの葡萄で造られているのだとか。

葡萄品種もブレンドならば、生産も栃木と北海道とのコラボレーション。うーん実にユニークでなんとも興味をそそられるワインであります。しかも僕の大好きなゲヴュルツトラミネールが入っているとあっちゃあ…ねぇ!! こりゃもう何がなんでも試してみるしかないってもんですよ。


さて、前置きはそれ位にしまして…。

まずはソムリエナイフでもってキコキコ抜栓。栓はしっかりとしたコルク栓です。グラスに注いでやると色は透き通った黄金色。黄色みが強過ぎるでもなく、あくまで透みきった綺麗な色合いです。

鼻を近づけてみると、複雑で良い香りがします。最初は白い花の繊細なアロマや柑橘系のすうっとする香り。続いて蜂蜜や黒糖を思わせる甘ーいニュアンス。時間が経つと白桃やアンズの果実香も顔を出してきます。それら香りの層が幾層にも重なっている感じですね。

どの品種…と言うとゲヴュルツトラミネールの印象はあまり感じないかな? ピノグリっぽい雰囲気は結構漂っていますね。でも一番強く感じるのはシルヴァーナかな。前に飲んだシルヴァーナのグランクリュと似た香りがします。ケルナーはそもそも飲んだことないんでよく分からんw



では、飲んでみましょう。



ああ…これは美味しい!!



アタックは非常に柔らかで滑らか。口に含むとまずは完熟した果実の甘酸っぱい美味しさが口いっぱいに広がって、なんとも幸せな気分になります。思わず笑みがこぼれちゃいますw

美味しいワインは数あれど、こういう、飲んだ瞬間に笑顔になっちゃうのって意外と少ないもんなんだよね。


酸はひたすらに穏やかで、ハッキリと甘みを感じる程の味わいではあるのだけれど、でも決して甘口じゃあない。きちんと辛口ワインの味に仕上がっています。

味の系統としては、ピノグリの個性が色濃く出ているのかな。それとやっぱり、前に飲んだシルヴァーナと似た雰囲気も感じます。

そして意外とゲヴュルツっぽい個性があちこちに出ているんですよ。ピノグリやシルヴァーナの果実味の裏にゲヴュルツ特有の濃厚な甘みが潜んでいたり、鼻で嗅いだ時にはまるで感じなかったゲヴュルツ独特のあの香りが口の中でほんのりと顔を出してきたり。

それと胡椒を思わせる、ピリリとした風味を舌の上に感じるんですよね。これが非常に良いさじ加減でワインの味全体のスパイスとなっています。

後口にはほんのりとした渋みと言うか苦みと言うか…これはピノグリ飲んだ時によく感じるもの。


いやはや…これはなんと言うか、上手にブレンドされているなぁと感心します。品種それぞれの持ち味と個性が上手に活かされて、お互いを支え合いつつ混ざり合って、このワインならではの味として仕上がっていると言いますか。

使用品種が共通しているからと言うのはありますが、アルザスのワインに似た雰囲気も漂っていたりで、アルザス好きとしてはそれもまた嬉しくあったりもします。



え? ケルナー? うんごめんホントによく分からんw



いやでも、これはホント良いワイン。まさか日本のワインでこういうものがあるとは思わなかったですよ。日本産ワイン飲む時はつい、日本ならではの品種-甲州だとかに走ってしまうのですが、こういうちょっと変わりダネもどんどん試してみるべきかも、ですね。


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