2010年9月・日光・南会津の旅(3)
2010年 09月 18日 (土) 19:43 | 編集
- AIZUマウントエクスプレスは最高!! -

さて、日光観光を終え、時間はお昼の13時半ごろ。駅へと戻り、東武鉄道に乗って下今市経由で鬼怒川温泉へと向かいます。

途中、列車の中でお昼食べたりしながら、鬼怒川温泉に14時40分に到着。ここからいよいよこの旅のメインとも言える、快速「AIZUマウントエクスプレス」に乗車します。


このAIZUマウントエクスプレス、鬼怒川温泉から野岩鉄道・会津鉄道を抜けてJR磐越西線の会津若松(土日は喜多方)まで足を延ばす、会津鉄道自慢の快速列車。

以前は元・名鉄の「北アルプス」ことキハ8500系気動車が使われていたのだけれど、老朽化に伴って引退。そして今年の5月からは会津鉄道が新車として製造した車両が走っています。


駅で待つことしばらく。15時頃、AIZUマウントエクスプレスがホームへとやって来ました。


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これが新生・AIZUマウントエクスプレス。車両はAT-700とAT-750の二両編成。真っ赤な車体がなんとも鮮烈な印象を植え付けます。


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車体横には「あかべぇ」の姿もあります。

さあ、中へと入ってみます。

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車内にはずらりと並んだリクライニングシート。そしてとにかく、車内の雰囲気にとても暖かみがあるのが分かります。


それはまず、「木目」をふんだんに使っているから。壁などの化粧版はすべて茶系の木目調でまとめられています。そして床部分はリアル木材。このウッディーさあふれる内装が何とも言えないぬくもり感を醸し出しているのですね。

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荷物棚もきちんと木目調でまとめられています。


次に照明。天井照明が普通の白い蛍光灯色ではなく、黄色みを帯びた暖かみのある照明を用いているんです。JRで言えば特急グリーン車などで使用されているタイプの照明です。

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照明のカバーも非常に凝った造作のものとなっています。


更に床の、通路部分は絨毯敷き。それが照明と合わさってどこか高級感のある雰囲気さえ醸し出しています。いやはや…まさか一地方ローカル私鉄の車両でこんなのが走っているとは。

そう、このAIZUマウントエクスプレス。「エクスプレス」と名前が付いていても特急でも何でも無く、乗車券だけで乗れてしまうんですね。特別料金だとか一切不要。これだけの雰囲気のある列車に特別料金払わないで乗ってしまって良いんでしょうか?w

なんでも、乗り継ぎ相手の東武スペーシアや、前任のキハ8500系に負けない様な車両をと言うことで造られたらしいのですが…これはちょっと張り切り過ぎちゃったのでは?w

こういうウッド感あふれる内装って、JR九州の車両で有名な水戸岡さんが最近得意としている感じですが、それと関係無しに地方ローカル私鉄からこれだけのものが生まれてきちゃうなんて…なんだか凄い時代になったもんだと言う気もします。


15時12分。AIZUマウントエクスプレスは鬼怒川駅を出発します。座席に腰掛けてリクライニングを倒し、くつろぎながら旅を楽しみます。

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この座席自体のクオリティもなかなかのもの。シート自体が大きく、体全体をゆったりと包み込んでくれる様な感じです。近年のJR東の特急車よりは全然上のランク。むしろJR西の特急車に近い感じですね。

ただ…一つ気になったのは、微妙に窓割と座席配置が合っていない部分があるんですよね。この車両自体が会津鉄道の既存車両ベースに造られていて、恐らく窓配置だとか合わせている為なんでしょうが…。

でも改造車ではなく、完全な新造車だからどうにかならなかったものでしょうか。これだけが残念な気がします。


…とは言え、先に書いた様に「特別料金不要」の列車なワケで。それでこれだけのクオリティなんだから本当に凄いです。素晴らしい。久々に、「乗ってワクワクする」そんな楽しい列車に会えた気がします。


座席横にはこれまた木製(人工木材?)のテーブルが。

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ええ…ビール飲んじゃいますけど何か?w


列車は鬼怒川温泉を出て数駅停まり、新藤原から野岩鉄道線へと入って行きます。この野岩鉄道、実はほとんどトンネルばっかりで景色はあまり見えませんw

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でもトンネルとトンネルの間にこんな橋を渡ったりもします。


会津高原尾瀬口からは会津鉄道線へと入って行きます。野岩鉄道線とは違い、トンネルも減って視界も開けてきます。

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車窓には里山の風景。ああ…正しいニッポンの風景、かな。


ところでこのAIZUマウントエクスプレス。アテンダントさんが乗っていて、沿線案内だったり車内販売だったりと色々サービスを行っているんですね。

特急列車でもなんでも無い、一地方ローカル私鉄の快速列車でまさかアテンダントサービスまであるとは…本当に一体どこまで手をかければ気が済むと言うのでしょうか!!w

せっかくなので、車内販売でグッズを見せてもらい…AIZUマウントエクスプレスのストラップを買いました。と言うか、列車グッズそれしか無かったんですよね。あとは芦ノ牧温泉のネコ駅長のグッズがほとんどで…。


さて、僕は一人旅でまあヒマだったもんだから、あれこれアテンダントさんに話しかけたりとかしてたんですけどね。そしたら向こうもこっちを気にかけてくれて、で僕が「鉄」だって分かったもんだから色々と情報教えて下さったりとかもしたんですよ。

例えば、会津下郷駅に前任のAIZUマウントエクスプレス・キハ8500が留置されていること、とか。

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ちょうどこの駅に着くバッチリのタイミングで教えて下さったんですよね。

僕は元々愛知県民と言うこともあって、この車両って以前、名鉄を走っている時に見たことはあったんですよ。それをまさか遠く離れた会津の地で、再び目にすることになるとは…。なんとも感慨深いものがあります。

教えて下さったことにはただただもう感謝、です。


そして折りたたみの沿線ガイドを下さったり、終いには…わざわざ座席まで記念撮影用のプレート持って来てくれて、写真撮ったりとかまでして下さったんですよね。

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(放送コードに引っかかる顔なんでモザイクかけておきますw)


いやしかし、このアテンダントさんの心遣いは本当に嬉しいなぁ、と。こういう、客の個々に合わせた気配りをして下さるのって、本当に素晴らしい、何事にも代えがたいサービスだと思います。

最近は一昔前の「高級な」ジョイフルトレインとはまた違ったベクトルの、もっとカジュアルに楽しめるタイプの観光列車が増えてきて、休日中心にあちこちの路線で走っている姿を見受けられます。

それらはどれも勿論、車両そのものは楽しい旅を演出する様に造られているワケなんだけれど、あとはそこにプラス、ソフトの面。つまり「人」の部分が加わった時、客の満足値は最大のものになるんだと思うんですね。

そしてこのAIZUマウントエクスプレスにはそれが完璧に備わっていた、と。そう思うんです。


まあ、繁忙期じゃあなくて客もまばらだから出来たと言う部分もあるんでしょうけど、でもやっぱりこれってアテンダントさんの人柄と、あとは社内教育の賜物だと思うんですよね。


素晴らしい車両に、心のこもったサービス。

その二つのおかげで、AIZUマウントエクスプレスの旅は忘れがたい、最高のものとなりました。会津鉄道さんに、そしてアテンダントさんに心からありがとう!!


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