2010年9月・日光・南会津の旅(6)
2010年 09月 21日 (火) 18:55 | 編集
- ああ、雨の大内宿 -

塔のへつりの観光を終え、駅へと戻り列車に乗ります。

10時14分発の普通列車。車両はAT-500形。

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先程乗ったのと同じく野口英世モチーフなんですが、今度の列車は「新千円札発行記念列車」。前面に英世とそのお母さんとの写真がプリントされています。

列車に乗って5分。またもや湯野上温泉で降ります。今度はここから大内宿へと向かうわけです。


駅を出て左側のバス乗り場に、大内宿行きのバスが停まっていました。

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これがなんと、こんなレトロで可愛らしい車。

小さな車なので10人程度しか乗れないのですが、でもそれで充分な位のお客さんしかいません。まあなにしろこの天気じゃあ…ねぇ。


ちなみに乗っているのは、夫婦と思しき人達が一組と、あとはおばさん三人か四人のグループ。一人客は僕だけですけど何か?w

10時半にバスは出発。こんな小さなバスですけど、運転手さんだけじゃなくって車掌さん(?)もいます。そして大内宿の見どころだとか案内してくれて、更にバス時刻表だとか大内宿のマップだとかまで頂けちゃいます。意外にサービス満点…w

ちなみにこのバス、湯野上温泉⇔大内宿の往復で1000円。片道切符は無く、往復のみの購入と言うシステムになっています。



湯野上温泉の駅を出て、15分かそこらで大内宿に到着。

この大内宿、元々は江戸時代の宿場町なんですが、明治になって日光街道が開通し、そちらに交通の中心が移ったことで宿場としての機能を失い時代に取り残され、それがかえって結果として昔の姿を残すことにつながったのだとか。

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舗装されていない道の両側に藁ぶき屋根の建物が並びます。同じく宿場町と言うことで、昔行った長野県の妻籠なんかを思い出します。


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宿の一番端には高台があって、大内宿全体を見降ろせる様になっています。


端から端までの距離にして500メートル位でしょうか。全体を見て歩いてもそんなに時間はかかりません。宿の真ん中あたりに資料館みたいのがあって、歴史や風土など大内宿のあれこれが分かる様になっています。


しかし何と言うか…どうもいかにも「観光地」な感じは否めませんwうん、古い町並みはなかなかに風情があってイイんだけれどね。でも立ち並ぶ藁ぶき屋根の建物のほとんどが食事処かお土産屋になってて…。

おまけに結構客がいるんですよね。こんな天気なのに。どの建物見ても観光客と思しき人間が入っていて、土産を物色していたり軒下で休んでいたり…。まあ観光地なんだから仕方ないんだけれど、どうも風情をそがれる気がしてならないなぁw


そこへ行くと、冬に行った富山の五箇山は良かったんですけどね。古い家がそのまま残っているのは勿論のこと、土産屋だけじゃあなくって本当に単なる民家がたくさんあって、確かな「暮らし」がそこに根付いていると言うのがひしひしと伝わって…。

まあ、真冬の雪深い時期で観光客も少なかったと言うのが余計にそう感じさせた要因なのかもしれないんですが。


さて、時間はちょっと早いんだけれど、ここでお昼にしちゃいます。

と言うか大内宿まで来たのはお昼ご飯を食べる為と言っても過言ではない。いやここに来たら是非とも食べてみたいものがあったんですよ!!


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僕が入ったのはこちらのお店「三澤屋」さん。

その「食べたいもの」は大内宿の大抵のお店で食べられるんだけれど、なかでもこの三澤屋さんがイチバン有名みたいで、どうせ食べるんなら有名な店に入ってみようかと言うことで。



店に入って席へと案内され、注文して待つことしばし…。





さあ、出てきました!!


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これが大内宿名物の「高遠そば」またの名を「ネギそば」!!


冷たいダシの張ってあるお椀の上には長ネギがドンッ!!と一本。なんともシュール…w


さて、この「ネギそば」。食べ方なんですが、このネギを箸代わりにして食べるんですね。このネギの緑の方を手で持って、白い方でそばを手繰り寄せて食べると言うワケ。

きちんと箸も付いてくるんですが、でも郷に入っては郷に従え。せっかくなんでネギでズルズルと食べてみることにします。


…が。




食べにくいっつーの。




うん、そりゃそうだ。冷静に考えてみれば食べやすいワケがない。

お箸と言うのは二本で一セットです。二本あるからそれでもって食べ物を挟んで口へ運ぶことが出来ますよね?較べてこのネギはどうだ。ネギ一本だから当然挟んだりつまんだりすることは出来ない。

かと言ってスプーンみたいに先が広がってるワケでもなく、フォークみたいに先がとがって割れているワケでも無いから、すくったり刺したりすることも出来ない。




ああっ食べにくい!!!w




まあでも最後まで箸使わずに食べましたけどね。せっかくだし。


でもネギで食べてたら窓の外から団体客のおばちゃんとかがじろじろ見てくるの。でもって「ああ本当にネギで食べてるよ!!」とかああっもううっさいわ!!ww俺は見世物じゃねぇっつーの。




さて、このネギそば。お味の方なんだけれど…一言で言うと辛い。うん、辛いんです。

大根おろしがどっさり載っているんだけれどね、これが非常に辛味のある大根。更に箸代わりのネギ。これを薬味として丸かじりにしながら食べるんだけれどね、ネギがこれまた辛い。


そう言えば、来る時のバスの中で車掌さんが言ってたんですね。今の季節はネギが辛いからネギそばはあまりオススメじゃあないって。もっとネギの美味しい季節の方が良いんだそうな。

まあ、辛いもの好きだしネギ大好きな僕にとっては別に問題無かったんですけどね。

ダシの味自体はなかなか良かったですよ。ほんのりと甘みがあって、それが薬味の辛さやそばの風味ともよく合っていて。


しかしこのネギ丸かじりと言うのは凄いよね。ネギを片手にそば手繰り寄せ、合間にはネギをかじって…はたから見たらさぞかしシュールな光景だっただろうねw

あと、この蕎麦をミクちゃんに食べさせたら喜ぶだろうなぁとか考えてた俺はもう立派なミク廃w



さて、宿場町の全景を観て、名物のそばも食べて…。もうやることが無くなっちゃったワケなんですが帰りのバスまでまだまだ時間があります。

なので仕方なくあちこちぶらぶらと…などと思っていたら雨がどんどん強くなる!! 朝方塔のへつり行った時はさほどでは無かったのに、ここに来て雨足強まっているんですよね。おまけに風まで吹いてくるし…。


もうどうにもならなくなって茶店に避難。

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こちらの「石原屋」さんで、時間をつぶすことにします。

茶店と言うか本来は食事処なのですが、「お茶だけでもいいですか?」と尋ねた僕を歓迎して迎え入れてくれたその優しさに感謝感謝。

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コーヒーと、それに「じゅうねん」のかかったお餅を。

この「じゅうねん」と言うのはエゴマのこと。大内宿始め、福島県内ではよく食べられているみたい。

「じゅうねん」のお餅、なんとも素朴な心のホッとするお味。旅先の雨に身も心もすっかり冷え切ってしまった僕にとって、じんわりと染みる暖かい味でした。


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