2011年9月・琵琶湖と「けいおん!」の旅(5)
2011年 09月 26日 (月) 11:43 | 編集
- 琵琶湖博物館と大津の旨い店 -

9月21日(水)。この日は朝、起床すると案の定雨でした。それも結構激しく降ってます…。

と言うワケでしばし宿でのんびり。僕は大体、旅先では早起きして朝8時かそこらにはチェックアウトして出かけるのですが、いつもよりはちょっと出発を遅らせることにします。

まあ、この天気だから慌てて出かけても仕方ないですし、なにより頭が痛い…。どうやら昨晩紹興酒をちと飲みすぎてしまった模様ですw

でも、朝ご飯食べてからベッドで少し横になっていたらすぐに治りました。


そして朝、9時過ぎにホテルをチェックアウト。今日は琵琶湖博物館へと向かいます。

草津・烏丸半島の先端にある「滋賀県立琵琶湖博物館」。非常に大きな博物館です。実を言うと僕は今から10年以上前に一度訪れたことがあります。その時に大変面白かったので、今回の琵琶湖の旅でもう一回行ってみようと決めていました。


列車で近江八幡から草津へ。そして草津からバスで20分ほど。

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やって参りました琵琶湖博物館。写真じゃ分かりにくいですが建物がかなり大きいです。ちなみに入館料は750円。企画展を観たい場合は更にもう幾らか必要です。


中へと入ると実に広々とした造り。展示室は二階建てですが、真ん中が吹き抜けのロビーの様になっていて非常に解放感があります。

展示室は5つ。うち1つは企画展示室で、この日は「こまったカワウ」と題して、琵琶湖周辺に増え過ぎてしまったカワウによる様々な影響、そしてどう対応していけば良いかと言ったテーマで展示がされていました。

一角には水鳥が集まってサミットを行っている…と言う仮想の展示があったり、また鳥博士の研究室と言う設定のコーナーもあったり(鳥博士になりきって記念写真も撮れるw)、真面目な展示ながらも親しみやすく見せる工夫もきちんとなされています。


常設展示のうち、A展示室は「琵琶湖のおいたち」。琵琶湖がどのようにして出来あがって行ったのか、古代の琵琶湖の様子はどうだったのかを化石標本や巨大なナウマン象の模型などを交えて展示されています。

個人的に興味深かったのはコイ科の魚の進化と琵琶湖・日本との関係性について。

なんでもコイ科の魚類のうち、進化の過程で産まれたクルター類と言う魚はかつて、日本が大陸の一部だった頃はたくさんいたのが日本が島となると急な流れの川では住めなくなり、琵琶湖にワタカがただ一種残っただけなのだとか。

(中国大陸の大河川には今でもたくさんのクルター類がいるらしい)

こういった生物の知識を深められるのがこういう本格的な博物館の面白いところ。


B展示室は「人と琵琶湖の歴史」。

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こんな大きな船なんかが置かれ、琵琶湖での漁だったり交通だったり、あるいは治水利水と言ったことだったり…様々人と琵琶湖の関わりの歴史について展示がされています。


C展示室(2F)は「湖の環境と人びとのくらし」。人が暮らすうちに湖の環境や生態系がどう変化して行ったのか、湖と人間との望ましい関係は何か…。

展示室の中でも最も考えされられる展示です。でも、小難しいだけじゃあない。


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こんな風に、昭和30年代の農村のジオラマなどもあったり、また色々なことを体験できるコーナーもあったりと楽しみながら学習できる様になっています。


さて、この琵琶湖博物館の中でもメインとなるのがC展示室(1F)。テーマは「淡水の生き物たち」。これが普通の博物館展示じゃあない、なんと水族館展示だったりします。

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圧巻のトンネル水槽や、巨大なビワコオオナマズ。琵琶湖博物館の中の水族館展示だけあって魚類の大半は琵琶湖で見かけられる魚。ビワコオオナマズの他にも、上に書いたワタカや、その他ハスだったりニゴロブナだったりと琵琶湖の固有種がたくさん見られます。

琵琶湖の魚だけでなく、世界の湖で見られる魚も展示されています。巨大なチョウザメや長く伸びたくちばしが印象的なガーなど…。

また、水鳥への餌やりショーなんかも時間によっては見られます。

とにかくこの水族館展示の規模が凄いんです。いや、この展示室だけで普通に一つの施設として成り立ってしまうくらい。いや、地方の小さな水族館よりよほど大きくて見ごたえあります。


以上5つの展示室どれもが大変に充実しているので、真剣に見学していくと一日かかります。事実僕はこの日、朝11時位に着いて、全部観終わって博物館出たのが夕方16時でした。実に5時間かかってしまった…。

更に言うと屋外展示なんかもあるんです。今回は天気があまり良くなかったこともあってパスしましたが、それも含めて観ようと思ったら朝イチの開館と同時に入らないと時間が足りないな…w


さて、この琵琶湖博物館。僕がここに来たのは展示を観る為だけじゃあない。ここへ来たらどうしても食べておきたいものがあったのです。

それが館内のレストラン「にほのうみ」で食べられる、ブラックバス天丼!!

ブラックバスって魚、知ってますか? 北米原産の淡水魚で、もともと日本にはいなかった魚なんだけれど食用・釣用目的で持ち込まれた魚ですね。

まあ、あとは生物に興味がある人とか釣りやってる人なら分かると思いますが、あちこちの河川や湖沼に放流されて増えまくって生態系を乱しまくっていると言う、言わば「害魚」です。

(でも実のところブラックバス自体に罪は無い。悪いのは後先考えずに放しまくった人間です)


琵琶湖でもブラックバスが増えまくってしまってとんでもないことになってますが…そのブラックバスを食べてしまおう!!と言うのがこのブラックバス天丼なんですね。

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このブラックバス天丼。お値段は880円。ご飯の上にはカラリと揚がったブラックバスが二切れ、それにカボチャや大葉なんかが乗ってます。

さて、このブラックバス天丼なんだけれど…食べてみるとなかなか美味い。いや、もっとこう何かすさまじいものが来るかと思いきや普通に美味しい白身魚なんですよ。構えてるとむしろ拍子抜けしちゃう位w

これ、恐らくなんですがきちっと下ごしらえがされていますね。ほんのりハーブの風味がします。これで淡水魚独特の(ブラックバス独特の?)臭みを消しているんでしょうね。

ブラックバスと言う魚は海にいるスズキと近い仲間で、実際形もちょっと似ているんだけれど、身の感じはスズキよりももっとプリッとしてるかな。スズキがサクッ、ホロリて感じなのに対してこちらはプリップツッと言った感じ。

ブラックバスは皮に臭みがあるとか言った話も聞くけど、こうやってきちんと下ごしらえした上で料理すれば全然普通にイケますね。カレー風味の南蛮揚げとかバジルまぶしてフリッターとかにしたら凄く美味しい気がします。

と言うワケで皆さん、ブラックバスはキャッチ&リリースではなく、キャッチ&イートで美味しく食べちゃいましょうw

(あとはこれで…ブルーギルの美味しい食べ方が確立されれば良いですね)


さて、琵琶湖博物館での見学を終え、草津を後にして大津へと向かいます。この頃には台風も去って空も晴れ間がさす様になっていました。

この日の宿は「ホテルコムズ大津」。

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駅に直結しているので実に便利。綺麗でちょっと上質のビジネスホテルと言った感じで、部屋もなかなか広く、また昨日のホテルに負けず劣らずベッドが大きいです。


さて、ホテルで少し休んで、ちょっと周りを散歩して…そして夕食へと向かいます。本日向ったのは大津の駅から歩いて数分の「旬遊あゆら」。

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席に案内され、まずは突き出しを頂きながら生ビールを一杯。

そして最初に頼んだのがこちら。琵琶湖と言えばこれ…そう、鮒寿司です。それに日本酒。

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鮒寿司って人によっては苦手、食べられないと言う声も聞きますが、僕は平気。以前、独り暮らししてた時にどこかの物産展で売ってたのを丸一匹買ったんですが平気で平らげてしまいましたから。

基本、肉以外ならなんでも食べられるんですよね。

さて、この鮒寿司。前に物産展で買ったものよりも美味いです。やはり本場で食べるからか。酸っぱくてしょっぱくてなんとも複雑な味。匂いはややチーズぽくもありますね。

まあ、基本「美味」と言うよりは「珍味」と言うべき食べ物なんですが、しかし日本酒との相性はバツグンです。いやこれは日本酒と一緒に味わうべき食べ物でしょう。


それから注文したのは紫芋団子のあんかけ。そしてニシンと茄子を出汁に浸したもの。

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この二つが実に美味かった。

芋団子は中に栗やギンナンなんかの、秋の木の実が入っています。それを芋の甘さが包んでいるところに和風だしのとろりとした餡。実に滋味あふるる食べ物です。

ニシンと茄子は、とにかくお出汁が美味しくって…ほっこりします。日本人にはやはり和食だなぁと再確認させられるお料理でした。


そして日本酒。滋賀の地酒を多数取り揃えていて、どれを飲もうか迷いつつ、二銘柄ほどセレクト。するとお店の店員さんが話しかけてくれて…なんでも、僕のお酒の選び方を見て酒に詳しい(うるさい)人と思ったのだそう。

お酒好きの店員さんとの日本酒トークに話が弾み、杯もどんどん進んでしまいます。


また、この後焼き物を頼んだのですが、するとその焼き物待ちの間にどうぞ…と店主さんが一品サービスで出して下さって…。こういう心遣いが本当に嬉しくて。

どうも僕、旅先の食べ物屋では良い待遇をしてもらえることが多くて、本当にいつもいつもありがたいなぁと思います。


味だけでなく、とても気持ちの良いお店でした。「旬遊あゆら」。

楽しく飲んで、大津での夜が更けていきます。


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