夏の乗り鉄・関東鉄道編。
2012年 08月 16日 (木) 00:58 | 編集
先週の土曜から月曜までの三日間、ワールドハピネス2012参戦で東京へ行ってたワケなんですが、その際に乗り鉄も楽しんじゃって京成のスカイライナー乗ったと言うのを前回の記事に書きました。

で、実はもう一つ乗り鉄してたんですよね。

ワーハピ翌日の13日(月)、愛知へ帰る前に東京からちょっと足を伸ばして関東鉄道に乗って来ましたよ。

元々今回の東京遠征、何か乗り鉄しようと言うのは前々から決めてて、最初は久留里線のキハ30系列に乗ろうかな…と考えてたんですよね。

久留里線もこの秋で車両が新型車に変わってしまいますし…。

ただ、久留里線って東京から意外と遠いのと、本数少ないのと、あと運用が分からないと言うのがネックなんですよね。あそこを走ってるキハ30系列はどれもユニークな車両だけれど、でもどうせならキハ30に乗りたいところ。

だけどどの時間にキハ30が来るのか分からない…。

それと実を言うと久留里線、東京住んでた時に二度か三度行ってるんですよね。で、車窓的にそんな面白いものがあるワケでも無いのでわざわざまた行くのもなぁ、と。


それで代わりの案として思い立ったのが関東鉄道。東京から割と近いのと列車本数が多いのと、それになによりここなら旧型車両の運用もホームページで告知されているので分かりやすい。

と言うワケで乗ってきました関東鉄道!!


関東鉄道に乗るにはまず、秋葉原からつくばエクスプレス線に乗って守谷へと向かいます。

20120813_kantetu01s

車両はTX-2000系。つくばエクスプレスは全線ホームドアがあるので写真撮りにくいw

四扉・ロングシートと一般的な通勤車両の造りなんだけれど、中間車両はボックス式のセミクロス仕様となっています。

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座席自体は近年のJR東の近郊型車両で使われているのとよく似た感じですが、ただ違うのがこの車両座席、なんと肘掛にテーブルが収納されているんですよね。特急車両でよく使われているタイプのテーブル。

固定クロス、それも通勤車両ではほとんど採用例無いのではないでしょうか。


秋葉原を出て30分ほどで守谷に到着。さあ、ここで関東鉄道へ乗り換えです。


やって来たのはキハ2300形。三扉ロングシートの気動車です。

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比較的新しい車両だからと言うのもありますが、内外装ともに凄く綺麗で清潔感があります。

関東鉄道は全線非電化の路線ですが、他の非電化ローカル私鉄とはちょっと雰囲気が違うんですよね。

大抵の非電化私鉄はレールバスやそれに準じた軽快気動車を走らせていることが多いですが、関東鉄道の車両は20メートル級の大型。三扉ロングシートと、パンタグラフが無いことを除けばまるで都市圏の電車の様。

また路線も、取手~水海道間は複線化されていてローカルと言うよりは都市近郊路線と言った趣きすら感じさせます。

…とは言え、駅は古い建物が多いですし車窓はひたすらのどかなんですけどねw


この2300形に乗って守谷から数駅先の水海道へ。ここで降ります。

20120813_kantetu05s

水海道駅は関東鉄道の駅の中では比較的大きな駅ですが、構内踏切があったりとどこか懐かしい雰囲気が漂っています。


さあここで本日のメイン・キハ100形へと乗り換えます。

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やって来ました…こちらがキハ100形・キハ102です!!

キハ100形を名乗っていますが、元々は国鉄のキハ30・キハ35です。ロングシート三扉と言うあの時代の気動車としては大変珍しい造りのキハ30系列。

今やJRでは久留里線に数量残るのみで、それも今年の秋でいなくなってしまいますが…ここ関東鉄道ではまだまだ現役で走っています。

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逆側の顔を見ると少し表情が違うのが分かりますか?

そう、貫通幌がこちらには付いていません。そのおかげかこちらはちょっと柔らかい優しい表情となっています。

どちらにせよ、まっすぐ切り立った様なこの顔立ちはなかなか独特。正直ハンサムとは言えないのですが、でもこの無骨な雰囲気が逆にいいですよね。近年の車両では決して見られない、とても味のある顔つき。


サイドビューを見るとドア部分が非常に特徴的。

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両開き扉ですが、なんと扉が外吊り式なんです。いわゆる戸袋部分に扉を収納するのでなく、扉が車体の外側で開閉する様になっています。両開きの外吊り扉と言うのは他にほとんど採用例が無いのではないでしょうか。


車内はオールロングシート。いかにも通勤車両と言った趣き。

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しかし普段は旅先でロングシートの車両が来ると文句ばかり言ってるのに、今回はわざわざロングシートのこの車両に乗りに来ているのですから…我ながら鉄道ファンと言うのは本当にわがままだと思いますw

車内を見渡すと緑色の壁面やエンジ色の座席、文字通りの網棚など…至る所に懐かしさが感じられます。ああ、昔の車両ってみんなこんな感じだったなぁ。


なかでも個人的にぐっと来たのはこの扇風機。

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今の時代、扇風機と言うだけでもなかなかレアですがなんとこの車両の扇風機、国鉄マークが付いているんです!! これは泣かせる!!


さあ、いよいよキハ102の出発です。カラカラカラ…と言う小気味良い軽快なアイドリング音から一転、ブォーと低い唸りに変わり列車は走り始めます。

エンジン音はそんなに大きくはありません。元々はDMH17Hエンジンだったのが、DMF13HZに換装されています。でも唸りの雰囲気とか、前に高山線で乗ったキハ58とちょっと似た印象を受けます。


また、車内に漂うこの匂いがいいですね。気動車ならではの軽油とエンジンの匂いがぷんぷんと漂ってきます。ああこれこれ…気動車と言えばこの匂いですよ。

ただ最近の新しい気動車では匂いのすることなんてほとんど無くなってしまいましたが…。

軽油の匂いだけじゃあなく、昔の釣り掛け式の電車に乗った時に感じた、どこか鉄っぽい様な金属臭も混ざって香ってきます。とてもノスタルジックなこの匂い。

また、車両の揺れや座席のバネの感じ…車内の雰囲気や匂いと相まってどこまでも懐かしく、幼少の頃にたくさん走ってた、いつも乗っていた旧型の車両達を思い出させます。


思えばあの頃は古い車両なんて嫌いで、新型の車両や特急車両ばかり追いかけてたけど…思えば勿体ないことをしたなぁ。

本当に大切なものは失って初めて分かる。

そのことに気付いてしまった僕の、ここ数年の旅の中心には常に旧型気動車達がいます。彼らの最後の走りをこの目に焼き付けておきたい。その想いは年々更に強くなっている気がします。


関東鉄道の車窓はただひたすらにのどか。

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どこまでも広がる田園の中をただ走って行きます。カタンカタンと言う、リズミカルな走行音がなんとも心地良く耳に残ります。


たっぷりと郷愁を乗せて走るキハ102。水海道を出て50分程で終点の下館に到着です。

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下館の駅はJRの水戸線、またSLで有名な真岡鉄道との乗り換え駅となっています。ちょっと大きな駅なんだけれど、その一番端の小さなホームに関東鉄道が発着する形となっています。

その小さなホームにちょこんとたたずむ単行のキハ102がなんだかとても可愛らしくて愛しくて…いつまでも元気で走り続けて欲しいなと、そう思わずにはいられなくなってしまうのでした。


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