2012年10月・九州・焼き物と魚と鉄道の旅(1)
2012年 10月 27日 (土) 08:29 | 編集
- 一日目・祖父の家訪問と唐津の美味 -

先日、10月18日(木)~10月23日(火)まで6日間、九州まで旅に出ていました。今回の旅はちょっと変則的で前半三日間は両親と一緒に、後半三日間は一人旅と言うスタイル。

元々、今回の旅行に行くことになったのは、母方の祖父が福岡に住んでいるのですが、たまには両親と一緒に顔見に行こうと言うのが始まりでした。

そんなワケで最初の三日間は両親と一緒に行動し、その後一足先に愛知へ戻る両親と別れてからいつもの一人旅と言うちょっと変わった形になっています。


さて、出発の10月18日(木) 天気は晴れ。

まずは早朝に家を出て名古屋へと向かいます。名古屋で7時06分発の「のぞみ97号」に乗車。

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これで一路、博多まで向かいます。

道中、これからの九州旅行に浮き足立ちながら両親と色々会話。思えば子供の頃はこうして両親と列車に乗ってどこか行くことも多かったですが、大人になってからは実に久々な気がします。

新幹線自体は僕自身はもう嫌という程使ってますので今更何の感慨も湧きませんが、しかしこうして両親と乗って旅していると考えると、なんだかちょっと不思議な気持ちにもなります。


10時27分に博多駅に到着。名古屋から3時間半弱。

思えば新幹線って本当に早くなったなぁ、と。幼い頃は毎年の様に夏になると母と一緒に福岡の祖父の家へ遊びに行ってたものですが、その時に乗った新幹線「ひかり」は名古屋~小倉が4時間半とかあるいはそれ以上かかっていた気がします。

それでいて、今の「のぞみ」の方が停車駅も多いんですよね。昔の「ひかり」は新神戸とか通過していた記憶がありますし…(遠い目)


さて、博多駅に到着してここでレンタカーを借り、祖父の家へと向かいます。レンタカーを借りると言っても運転は僕じゃあなく全て父任せと言うのはなんとも親不孝…。
だってペーパーなんだもん仕方ないじゃない!!

車でハイウェイを走って行くと、福岡・博多は結構な都会だと言うのがよく分かります。

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大きなビルが建ち並んでいて、何気に名古屋よりも都会なのでは…と思ったり。


でも祖父の家はこんな大都会ではないです。博多からはずっと離れた、本当にのんびりとした田舎町と言ったところ。

坂道をずっと上まで登りきって、丘と言うか山と言うか…そんなものがすぐそばまでせり出してきている様な場所にぽつんと建っています。

聞いた話ではイノシシや猿なんかの野生生物もしばしば出てくるのだとか…あとはムカデ。この辺りはムカデが大変に多く、そう言えば以前に一人で祖父の家に行った時にも出くわした記憶が…w

でもここの、祖父の家の周りの風景が僕は大好きなんですよね。何も無いところなんだけれど妙に心が落ち着く、そんな風景。

思えば多分この景色も、僕にとっての「原風景」の一つなんだろうと。そう思います。


さて、久々に会った祖父はもう相当な高齢で、誰が来たのかももう分からない様な感じでしたが…でもお客が訪れて来たと言うことはしっかり分かっていて、終始しゃんとしてニコニコととても良い笑顔をしていました。

ああ、来て良かったなぁ…と、その笑顔を見ながらそう思わずにはいられませんでした。


最近、自分自身も歳取ったせいか色々なことを考えてしまいます。やりたいことをやりたい様に出来る年月には限りがある。一緒にいたいと思う人達と一緒にいられる年月にも限りがある。

だから、精一杯に悔いの無い様に一日一日を楽しめる様にしないと。

今回の旅を両親に持ちかけたのには、そんな想いが根底にあったかもしれません。


さて、祖父の家でお茶など呼ばれ、後ろ髪引かれる思いもありながら昼下がりに出発。これから再び車で唐津の方へと向かいます。

今回の旅行、第一の目的は祖父の顔を見に行くことでしたが、あとはどうせ九州行くのなら僕自身行ったことの無い県を訪問したかったのがあります。それで佐賀県へ行くことに。


車を走らせて福岡の山の方から1時間半か2時間弱ほどで唐津へ到着。まだちょっと早い時間に着いたので「中里太郎右衛門陶房」に寄り路。

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今回、佐賀県に来たと言うことで焼き物をあれこれ観てみようと言うのもあります。佐賀と言えば焼き物が盛んな土地。唐津・伊万里・有田など…。

まずはせっかく唐津に宿泊するのでここで唐津焼を見てみます。一言で唐津焼と言っても勿論色々とありますが、見た感じ、土の雰囲気がそのまま出た素朴な雰囲気のものが多いですね。

色々と展示されている焼き物を眺めて…凄い作品がたくさん展示されていてなんとも良い目の保養になりました。が、それぞれに値段が付いているので、そうなると作品よりも値段に目が行ってしまうのが素人の悲しいところ…w


唐津焼を見て、時間も夕刻なのでホテルにチェックイン。

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宿は「唐津第一ホテル」。駅からは歩いて5分ほどでしょうか。華美ではありませんが清潔で実質本位のシティホテルと言った感じです。

荷物を置いてちょっと一休みして…そして夕食へと向かいます。


今回、唐津での食事に選んだのはこちら…「玄海肴処 旬風」。

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唐津駅周辺の商店街の中にあるお店ですね。大きな魚の看板が目印。そんなに大きなお店ではありませんが、店に入ってカウンターに座ると、中に大きないけすがあります。


カウンターに座り、生ビールを飲みながらまず最初に注文したのはこちら。

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そうです!! ヤリイカの活き造り!! 唐津と言えば呼子の近く。呼子と言えばなんと言ってもイカですよね。今回唐津に宿泊を決めたのはこれを食べたかったと言うのが大きな理由でした。

今までいけすの中で元気に泳いでいたイカですから鮮度は抜群。そもそもが恐らく今朝取れたてとかそんなのでしょうし。

身が透き通っていて、噛むとプツリと心地良い歯ごたえ。

街中の居酒屋なんかで出されるイカの刺身と言うと身が白く濁っていて、歯ごたえもにちゃあとした感じだったりしますが、もうそんなのとはまるで別モノ別次元!! 較べるのが失礼と言うもの。

なによりその澄み切った味わい…甘いのだけれど嫌な甘さやくどさは全く無く、とにかく味が澄んでいるんです。これはこのイカの産地で、取れたての活きたものでなければ味わえないもの。

またお店の大将の腕の良さも勿論あるのだと思います。とにかく手際が良い。そしてイカの身一つ一つがきちんと綺麗に刃が通っています。

腕が未熟だったり包丁が悪かったりすると身が上手く切れずに隣の身と薄くくっついて…と言うこともありますが、そんなことは全くありません。


また、身の方は刺身にして食べるのですが、足をどうするのかと聞かれます。この時に足も刺身で食べたいと言うとお店のおばちゃんがハサミで足を切って醤油皿に盛ってくれます。

この足がまた美味くて…活きてるイカの足ですから、口の中でピチピチとして、吸盤が貼りついてきます。と言っても前に社員旅行で訪れた韓国で食べたタコの足にぴっとり貼りつく感じではなく、もっと噛みやすくて心地良い感じ。

そしてやはり澄み切った味わい。この澄んだ味は身の方と同様のもの。でも歯ごたえが身とはまるで違っていて、その食感の対比がなんとも面白いですね。


とにかくこのイカ活き造りは、この味に出会う為にこの唐津まで来たのだと。まさにそう思わされる美味でした。


イカが出てくる頃にはビールを飲み終えて日本酒にチェンジ。三種類くらい試してみましたが佐賀の地酒の太閤大吟醸と言うのが非常に好みの味わいでした。

フルーティで上品な香り。飲みやすいのだけど味わいはしっかりとしていて甘く芳醇で…。


イカが泳いでいるいけす。

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(お店に許可取って撮らせて頂きました)


先程頂いたイカがたくさん泳いでいます。面白いのが、見ていると体色が白から赤へさっと変わる瞬間があるんですよね。

どうやら興奮すると体色が赤っぽくなる模様。他のイカとぶつかりそうになったりすると身体が赤くなります。また、大将が注文入って網ですくい上げるとやはり赤くなりますね。


イカは身と足は刺身で頂きましたが、それでもまだ頭の部分だったり残っている部位が幾つかあるわけなんですが、それらは全て天ぷらにして頂きました。

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これがまた、サクッとしてそれでいてふわっとして…淡泊で何のクセも嫌味もなく、ああ…イカの天ぷらってこんな旨いものなの?とビックリ。


イカ以外にも勿論色々と食べましたが、中でも美味かったのがサバの刺身。

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サバと言うと普通は酢に付けて食べることが多いのですが、本当に新鮮なものだとお刺身でも食べられるんですよね。

もちっとした歯ごたえで脂がたっぷり乗ってます。勿論、普通にワサビ醤油で食べても美味しいのですが、ちょっと変わっているのがゴマだれを一緒に出してくれるんですよね。

甘いゴマだれがこのサバの脂っぽさと不思議によく合います。個人的にはゴマだれに浸した後でワサビ醤油にくぐらせて食べるのが一番いい感じかな。


あと、メニューには無かったけれど頼んだら作ってもらえたのがサザエのバター焼き。

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このサザエもいけすに入っていたのを取り出したもの。サザエの身のぷりっとした歯ごたえに肝の濃厚な旨さ、それがバターの風味と良く合います。付け合わせのアスパラとの相性も抜群。

こんな風にメニュー外でも注文に応えてやって頂けると本当に嬉しくなります。


こうして散々美味美酒を堪能して…九州旅行一日目、唐津での夜は更けゆくのでした。


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