2012年10月・九州・焼き物と魚と鉄道の旅(10)
2012年 11月 09日 (金) 00:02 | 編集
- 五日目(後編)・長崎の街をぶらり、そして雑魚屋の旨い魚 -

市内観光バスのツアーを終えて、まずはホテルへとチェックイン。

201210kyusyu106s

今回の旅行、最後の宿に選んだのは「ホテルクォーレ」。長崎駅前すぐ近くのホテルで、とても便がいい場所にあります。部屋も綺麗でなかなか良い感じ。ただ…窓を開けたらすぐ隣が雑居ビルで何も景色は見えませんw

先程、グラバー園で鳥の糞にやられてしまった服を脱ぎ捨てw、楽な格好に。そしてベッドに横たわってきららMAXを読むなどしてのんびりと過ごします。


夕方、17時くらいになってから着替えて再び外へ。これからちょっとだけ長崎市内観光。

201210kyusyu105s

長崎市内は市電が走っているのでこちらに乗って出かけます。色とりどりの車両がたくさん走っていますが、見たところまだまだ旧型の車両が中心で走っている模様。

市内を古いチンチン電車が走って行く。一昔前なら割とどこの都市部でも見られた光景なのですが、今では限られた地区でしかもう見られないんですよね。

この路面電車、古い車両に乗ると当然釣り掛け駆動。最近の電車では絶対に味わえない、なんとも味のあるモータ音を響かせて走ります。

あとコンプレッサーの音がいいですね。ドコドコドコドコ…と、普通の鉄道車両よりも一際大きな音が車内に響き渡ります。


さて、路面電車に乗って向かったのはこちら。

201210kyusyu107s

めがね橋ですね。先程、市内観光バスツアーでも車内からちらりとは見ましたが、やはりここは直に訪れて近くまで行ってみませんと。

日暮れ時のめがね橋と言うのもなかなかに風情がありました。むしろ、日中よりも人通りが少なくてじっくり眺められて良かったかもしれません。


さて、本当はこの後夜景でも観に行こうと思ってたのですが…ここでとうとう雨が降り出して来てしまいました。今回の旅行、ずっと天気に恵まれていましたがさすがに最終日までずっと晴れ…とは行かなかった模様です。

なので夜景は諦めて、早々に飲みに行くとします。
まあよくよく考えれば一人で夜景観たって仕方ないですしねw


向かったのはこちら。雑魚屋さん。

201210kyusyu108s

ええ、今回の旅行二日目の晩に両親と佐世保で行ったお店ですね。チェーン店なのでここ長崎にもお店があります(と言うかこっちが本店なのかな)。

佐世保で行った時は個室風の座敷に案内されましたけど、今日は一人なのでカウンターに。カウンターの中にはいけすがあって、また向こうに厨房が見えます。厨房ではベテランっぽい年配の料理人が二人、しきりに魚をさばいている模様。


さて、この旅行中ずっと日本酒飲み続けて胃が少々疲れてしまった様なので、今日は日本酒止めてワインを注文。

201210kyusyu109s

アルゼンチン・トラピチェの「オークカスク・シャルドネ」をフルボトルで。一人なのにボトルで注文したら店のお姉さんが「?」て顔してましたけど気にしないww

このワイン、香りはピーチや柑橘類。味わいは少々酸味があって、意外にもミネラルのニュアンスを感じます。一応オーク樽使用らしいけれど、あまり樽の風味は感じないですね。


ワインを頼んだのでそれに合いそうなおつまみを。

201210kyusyu110s

イタリア風オードブル盛り合わせ。ブルーチーズとオリーブ、それにサバとシシャモのオイル漬け。どれもワインのつまみにはよく合いますね。

と言うか昔、東京住んでた時はろくに料理作らずにいつもこういうので家で一人ワイン飲んでたんだよなぁ…(遠い目)


さて、この雑魚屋さんはチェーンとは言えとにかく新鮮な、美味い魚を食わせるお店。と来ればもちろん何か活き造りで頼んでみないと始まりません。

佐世保ではイカとアジを頼みましたが、今回は一人ですし、どうせなら思い切ってもっと変わった魚を…と思っていると、お店の人が本日の変わりダネとして教えてくれたのが「ミノカサゴ」。


ええっ…ミノカサゴって食べられるの!?


この時、僕の頭の中は驚きと「!!」で一杯になったのは言うまでもありません。水族館なんかでよく見かける、あの大きなヒレを優雅にひらひらさせて泳いでいるミノカサゴ。あれが食べられるとは…。

食に関しては貪欲で好奇心旺盛ですから、これはとにかく頼んでみなくては。


頼んで待つことしばし。運ばれてきたミノカサゴの活き造り。

201210kyusyu111s

ああ…本当だ。本当にミノカサゴだ!!

あの水族館で観る、そのままの姿が皿の上に盛られています。


さあ、初めて食べるミノカサゴの刺身。どんな味なのか。

食べてみると、意外と身は柔らかい。いや、そんな柔らかいと言う程ではありませんが、カサゴやオコゼがコリッコリと固いのと較べると、全く食感は異なります。もっと瑞々しくデリケートな印象を受けます。

そして非常に淡泊。そのせいか、これはワサビ醤油よりもポン酢がよく合います。

この雑魚屋さん、感心なのは活き造りを頼むとワサビとモミジおろしと両方付いてきます。テーブルには普通の醤油と刺身だまり、それにポン酢と置かれているので自分の好きな食べ方で食べられるんですよね。

ミノカサゴの活き造りを食べつつワインを傾ける…と、意外とこれが悪くない。

生の魚にワインは合わないと思っていたのですが、こうして淡泊な白身をポン酢で食べる分には白ワインはなかなかに合います。

このワイン自体も時間が経つごとに美味しくなるタイプなのか、徐々に甘さとほのかな樽っぽさが出てきて味が開いて来る感じですね。


それにしても…このミノカサゴと言う魚は姿がとても優雅で綺麗な魚ですね。なのでそれを活きたままこうして食べていると言うのは、とても罪深い様な気もして来ます。


刺身を食べ終わって、残った中骨と頭やヒレなどは唐揚げにしてもらいました。

201210kyusyu112s

二度揚げでバリっバリに揚げてくれているので骨も頭もまるごと全て食べることが出来てしまいます。おかげで本当の意味での完食。皿の上にはもう何も残っていません。

さっき、活き造りを食べている時に罪悪感に捉われましたけど、でもどのみち食べてしまうのならこうして余すことなく全て平らげてあげるのが本当の意味での供養なのかな、と。


さて、ミノカサゴの活き造りが美味しかったのでもう一匹何か魚を食べたくなってしまって追加で注文。それがこちら、イシガキダイ。

201210kyusyu113s

この雑魚屋、いけすの魚も色々な大きさの物が泳いでいるんですよね。それも全てモニターに表示されています。なのでイシガキダイの一人前用と言うのを注文。

でも、一人前と言ってもそれなりの大きさはあります。

こちらは先程のミノカサゴとは違って、身が実に固く引き締まっています。コリッコリのプリップリ。それでいて脂が乗っていてとても甘い。

こちらはポン酢よりもワサビ醤油がベストマッチ。いやはや…これは本当に美味しい。

ただ、このイシガキダイも顔が可愛らしいのと、あと生命力が強いのか結構いつまでも生きているので何とも言えない罪悪感に…。

でもたまにはこうして、自分自身が他の生命を奪って生きているのだとハッキリ認識する体験は必要なんだと、僕はそう思っています。

そうすることできっと、食材に対する感謝の気持ちも生まれるのではないかな、と。


イシガキダイの中骨や頭はお味噌汁にしてもらいました。

201210kyusyu114s

これがもう美味過ぎて幸せ過ぎました…ここまで刺身を二匹分に唐揚げ、それにオードブルと結構食べていてお腹もいい感じに膨れているのですが、でも本当に美味しいものはするする入ってしまうと言うのか。

このダシのたっぷりと出た暖かいお味噌汁が胃にも心にも染みわたります。「口福」あるいは「幸腹」と言う言葉は本当に存在するのだと、そう思わずにはいられない美味しさでした。


散々美味しい魚に下鼓を打って、今回の旅行最後の夜は更けて行くのです…。


2012年10月・九州・焼き物と魚と鉄道の旅(11)へ→


Comment
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL :
comment :
password :
secret : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
copyright (C) 酒と音と鉄旅と。 all rights reserved.
designed by polepole...