豊橋鉄道の路面電車に乗って来た。
2013年 03月 15日 (金) 10:13 | 編集
と言うワケでこの春の乗り鉄第一弾(?)、豊橋鉄道の市内線に一昨々日乗って来ました!!

豊橋鉄道の市内線と言えば…そう、路面電車です。今となっては日本全国でも珍しくなってきている路面電車、それがまだ地元にも残っていると言うことで一度きちんと乗ってみなければと思ってたんですよね。


豊橋鉄道市内線に乗るにはまず名鉄電車に乗って一路豊橋へ。

豊橋駅を出てすぐのところに豊橋鉄道の切符売り場があるのでまずはそちらで一日乗車券を購入します。一日乗車券の値段は400円。

ちなみに市内線は乗車距離に関わらず一回乗車で150円。つまり、途中下車などして3回以上乗れば一日乗車券を買った方がお得と言うことになりますね。


切符を持って乗り場で待ちます。列車はかなりの高頻度で運転されているので、5分かそこらも待てばすぐにやって来ます。

ところでこの、豊橋駅前の市内線乗り場で待っていると5分置き位になにやらアナウンスが流れてきます。俳優の松平健さんの声で市内線の歴史やら何やらが話されるアナウンスは必聴!!w


さて、待つことほんの数分。列車がやって来ました!!

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やって来たのは「ほっトラム」の愛称を持つT1000形。市内線の最新車両にして看板車両ですね。

市内線は現在は5種類の車両が走っています。どれがやって来るは運次第なのですが、最初にいきなり看板車両が来ると言うのはこれはなかなか幸先良いかも。


このほっトラム、3両編成の連接構造になっています。

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車内へ入ると真ん中の車両がロングシートで両端の車両はクロスシートと言う構成。新しい車両だけあって内装も非常にモダンな雰囲気。天井や壁面には木目をふんだんに用いて、小洒落ていながら暖かい空間を作り出しています。


クロスシート部分。

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一見シートはかなり小さめに見えるのだけれど、座ってみると意外にそうでもない。背もたれは低いのですが、ポールが伸びて枕が付いているのでしっかりと身体を預けて座る事が出来ます。


さて、まずはこの電車で終点の赤岩口まで行ってみることにします。車内を見るとお昼前の中途半端な時間にも関わらず結構な乗客がいて、市内線がきちんと市民の足となっていることを改めて認識させられます。

終点の赤岩口までは20分強。それまでの間、電車はゆっくりのんびりと豊橋の街の中を走って行きます。自動車の波や、街行く人々を眺めながらゆっくりと…。


終点の赤岩口に到着。

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終点と言っても市内線は全線純粋な路面電車。終点だからと言って特にそれっぽい駅舎など勿論何もなく、他の駅と同様に道路の真ん中に低いホームがあるだけです。


ただ、この赤岩口。鉄的に見逃せないのは、すぐそばに車庫があるんですよね。

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市内線の車両が何両も休んでいるのが見えます。どうやら車庫と工場とが一緒になっていて、市内線を走る車両の整備・点検を全て受け持っている様です。


と、ここで珍しい光景が見られました。車庫で休んでいたうちの一両が突然車庫から出て来たんですよね。そしてそのまま赤岩口駅と車庫とをつなぐ引き込み線上へ…。

しかもこの車両、今の市内線で最も古い3200形です!! 元々は名鉄の今は亡き、岐阜市内線を走っていた車両ですね。

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そのまま道路上で待つことしばらく。

今度は豊橋駅前方面から赤岩口行きの列車がやって来たのですが、その車両が車庫へと入って行き、今出て来た3200形が代わりに豊橋駅前行きとして仕立てられます。

これはもう…乗るしかありません!! 最新形車両に乗ってここまでやって来て、今度は逆に一番古い車両に乗ることが出来る。なかなかツイています。

3200形の車内はオールロングシート。

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どこか懐かしさの漂う室内。よくよく見ると壁面などの一部素材は木材を使用している様で、それがまた郷愁を誘います。

ちなみにこの日にやって来た3200形は豊橋の動物園「のんほいパーク」の広告車両となっている車両で、その為実は車内にもこんな広告が…。

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吊り広告は動物だらけw天井部サイドには様々な生き物の紹介だとかが貼り巡らされています。


さて、この電車で豊橋駅前へと戻るショートトリップ。走り出すと床下から響く吊り掛けモータの重々しい唸り。ああ…これぞ昔懐かしの路面電車と言う感じです!!

また、停車する度に響いて来るコンプレーサーの音がたまりません。ドコドコドコドコ…と言う特徴のある音。秋の九州旅行で長崎の市電に乗った時にも思いましたが、普通の電車よりも路面電車の方がコンプレッサーの音が室内によく響く気がします。

路面電車と言えば幼少の頃、母の実家に連れられて行った時に今は亡き、北九州の路面電車に乗った記憶がありますが、その時に乗ったのは全てこんな古い車両でした。

当時は路面電車はもちろん、国鉄(JRではない)も旧型車両ばかりだったなぁ…幼少の自分はそんな古い列車に乗るのが嫌でたまらなかったのが、今となっては古い車両ばかり追いかけたくなってしまうのだから。人間ってホント勝手なものですw


そんなことを想い浮かべながらの路面電車郷愁旅。豊橋駅前に戻って来ました。

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さて、今度は赤岩口ではなくもう一つの終点・運動公園前方面へ向かってみることにします。と言っても路線が完全に分かれているのではなく、終点の一歩手前・井原までは同じ道のり。そこから線路は赤岩口方面と運動公園前方面とに分かれています。


運動公園前行きの列車を待つことしばらく。

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今度は元・都電荒川線の3500形がやって来ました。色々な車両が走っている市内線ですが、こうやって次々と別々の車両に出会えるのはホント運が良いのかもしれません。

(ちなみに写真は運動公園前にて撮ったもの)

3500形の車内。

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基本ロングシートなのですが、運転台寄りに2脚ずつ、小型のクロスシートが設置されてます。まるでバスの様な小さなクロスシート。

他の車両に較べて立席スペースが多めに取られている様ですね。


さて、この3500形、外見はそこそこ新しく見えるのですが、でも足回りは旧型。先程の3200形と同じく吊り掛けモータを採用しています。

と言うか…むしろ3200形よりこっちの方が音が凄いんですが!!ww

なんだろう…同じ吊り掛けの重々しい唸りでも3200形のは落ちつきのあるまろやかな音だったのに対してこっちは本当にけたたましいと言うかまさに轟音・爆音。

動き出す度にヴォオオオオオオオオンと地面の底から響く様な唸り声を上げます。同じ吊り掛けと一口に言っても、車両によって全然音が違うのは面白いですね。


さて、運動公園前も赤岩口と同様、豊橋駅前から20分強。特徴的なのは終点一歩手前の井原の急カーブ。ここ、鉄道線路の中で日本一急な半径11メートルのカーブなんだそう。実際、ほぼ直角に道を曲がって行く様な感じになります。

終点の運動公園前は名前の通り、すぐ近くに運動公園があります。テニスコートだとか色々とある模様。それとすぐそばに池があって、そちらはなんとものんびりとした良い風情。

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たくさんのカモが群れていて、餌を与えている人達もいました。


駅へと戻り、再び豊橋方面へと向かいます。

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今度の車両は780形。こちらは名鉄の岐阜市内線・揖斐線で走っていた車両ですね。思えばこの車両はまだ岐阜の路面電車が顕在だった頃、岐阜の街中を走っている姿を何度か見た記憶があります。

岐阜の路面電車…なんで無くなっちゃったんでしょうね。そりゃモータリゼーションによる交通事情や乗客減など様々な問題はあったことは分かります。

でも今のこの時代になって逆に路面電車が見直され、あちこちの地方都市でLRVなんかが導入されていることを見てみると…切ってしまうのも早過ぎたんじゃないかと言う気もしてしまいます。

この日、豊橋鉄道の市内線にずっと乗っていて感じたのですが、やはり市電のある街並みって良いものなんですよね。やり方によってはそれだけで町おこしの材料に使えるかもしれないのに…勿体ないなぁと思わずにはいられません。


780形の車内。

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オーソドックスなロングシートですが、窓ガラスに横引きカーテンがあるのが特徴。路面電車なのに横引きカーテンなんて、普通はなかなか無い組み合わせ。でもこれをやってしまうのが当時の名鉄だったんですよね。

思えばこの頃までの名鉄は、路面電車の有無を抜きにしても本当に面白い鉄道会社だったんだなぁとしみじみ。今となっては…(涙)


さて、これで豊橋鉄道市内線を走る5種類の電車のうち4つに乗れてしまいました。

残る一つは元名鉄岐阜市内線・美濃町線の800形なのですが…これは1編成しかない上にその1編成は赤岩口の車庫で休んでいる姿を見かけたので多分今日は待っていても乗れないでしょうw

と言うことで乗り鉄はここまでにして、最後は豊橋公園前の電停で降りて少しだけ豊橋観光。


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安久美神戸神明社。街中に突如現れる神社ですが、周りの雑踏と打って変わって凄く静かで厳かな空間が広がっていました。境内に一歩入るだけで空気が違う、そんな感じ。


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豊橋ハリストス正教会と豊橋市公会堂。どちらも内部は観ていないけど建物が凄くいい感じ。どちらも県指定の文化財や国指定登録文化財に指定されているらしいです。


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豊橋市美術博物館。この日は企画展で鬼に関する展示をやっていました。宗教観や祭りの中での鬼の姿や、鬼をモチーフにした現代美術など…なかなかに興味深いものがありました。


と、そんな感じの豊橋鉄道市内線の一日ショートトリップ。実に久々の乗り鉄だったけど様々なタイプの車両に出会えて、充実した一日となりました。

さあ…これから春本番で暖かくなったらもっとあちこち乗りに行こうと思ってます!!


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